「CocoonからAFFINGERに移行したいけど、テーマを変えたらサイトが崩れるんじゃないか?」「SEOの順位が落ちたらどうしよう…」そんな不安を抱えていませんか?
実は、CocoonからAFFINGERへの移行は“知っておくべき落とし穴”と“やるべき準備”を押さえておくだけで、驚くほどスムーズに進められます。多くの人が「移行=リスク」と考えがちですが、本当のリスクは正しい手順を知らずに動いてしまうことなのです。
この記事では、チェックリストや具体的な変換サンプルまで公開。
もしあなたが「失敗せずにCocoonからAFFINGERへ移行したい」と思っているなら、ここから先の内容は必ず読んでください。これを読めば、安心して移行できますよ。
Cocoon→AFFINGER移行の全体像(タイムライン)
CocoonからAFFINGERへの移行は、一日で一気に完了するものではありません。
むしろ「準備→移行→検証→安定化」というステップを丁寧に踏むことで、失敗や大幅な手戻りを防ぐことができます。
移行に不安を感じている方ほど、この流れを頭に入れておくことで安心感が生まれます。
ここでは、実際のタイムラインに沿って具体的な作業内容を解説します。
準備日(バックアップと棚卸し)
移行作業の成功は、この「準備日」にかかっています。多くの人が「テーマを差し替えるだけ」と軽く考えがちですが、CocoonとAFFINGERは設計思想が大きく異なるため、ブロックやショートコードがそのままでは使えないケースがほとんどです。
まずは必ずフルバックアップを取得してください。
データベースとwp-contentフォルダの両方を保存し、万が一の時には元の状態に戻せるようにします。
次に、プラグインやテーマの一覧を書き出すこと。特にCocoon子テーマを使っていた場合は、functions.phpやstyle.cssに独自のカスタマイズが入っていないか、差分を抽出しておくと安心です。
さらに重要なのがCocoon固有機能の棚卸しです。
- Cocoonブロック(吹き出し・ボックス・ボタンなど)
- ショートコード
- ブログカード(内部リンク・外部リンク)
- 目次機能
- 広告ウィジェット
これらはAFFINGERにそのまま引き継げるわけではありません。むしろ「互換なし」と考えて、置換計画をあらかじめ立てる必要があります。
特に記事数が100以上あるブログでは、この準備を怠ると後から膨大な修正作業が発生し、心が折れてしまう原因になります。
準備日に丁寧に洗い出しておくことで、移行後のストレスが大きく軽減されます。
移行日(テーマ導入〜最小公開)
準備が整ったら、いよいよAFFINGERの導入です。
ここで大切なのは「最小構成で切り替える」こと。すべてを一気に移行しようとすると必ず不具合が起きます。
まずはAFFINGER6本体と必須プラグインを導入します。
その上で、トップページや固定ページ(お問い合わせ・プライバシーポリシーなど)を中心に、最低限のサイト構成で公開できる状態を作りましょう。
また、公式が提供する「デザイン済みデータ」や「データ引き継ぎ系プラグイン」を活用するのも一つの方法です。CocoonからAFFINGERに乗り換えた先輩ブロガーの中には、最初からゼロベースで組み直すよりも、この初期データをベースにカスタマイズした方が圧倒的にスムーズだったという声もあります。
「移行日は完成させる日」ではなく、公開できる最小単位に切り替える日だと捉えるのが失敗しないコツです。
検証日(記事とUIの崩れ修正)
テーマを切り替えた直後は、見た目が整っているように見えても、記事内部ではブロック崩れやショートコードの不具合が頻発します。
具体的には以下の点を全記事チェックしてください。
- 見出し・段落のレイアウト崩れ
- 内部リンク・外部リンクの動作確認
- アイキャッチや記事内画像の比率崩れ
- 目次の表示有無やデザインの乱れ
- 広告ウィジェットの位置やクリック率
特に注意したいのは広告位置です。
Cocoonではデフォルトで自動挿入機能が強力でしたが、AFFINGERは「自由度が高い分、設定次第で大きく成果が変わる」という特徴があります。ここで手を抜くと収益性が一時的に大きく下がるリスクがあるため、検証日は必ず設定を確認しましょう。
全記事チェックは時間がかかりますが、「ここを徹底できるかどうか」が移行成功の分かれ道です。
安定化(計測と微調整)
検証が終わって公開できる状態になったら、すぐに安定運用できるわけではありません。
テーマ変更後は必ず、2〜4週間の「安定化期間」を設けてください。
この期間に追うべき指標は次の通りです。
- 表示速度:PageSpeed InsightsやLighthouseで計測
- CTR(クリック率):特に広告と内部リンクの変化
- スクロール深度:記事がどこまで読まれているか
- 検索順位の変化:主要記事の順位推移をモニタリング
移行直後は順位が一時的に落ちることもありますが、1〜2ヶ月かけて徐々に回復・改善するケースが多いです。
特にAFFINGERは「収益化に強い設計」がされているため、広告CTRや成約率が上がるケースも多く見られます。
安定化期間は焦らず、数値をモニタリングしながら細かいデザイン修正や広告位置調整を行うことが重要です。
ここを乗り越えれば、Cocoonでは実現しにくかったデザイン性や収益性をフルに活かせる状態になります。
失敗しないための事前チェックリスト
CocoonからAFFINGERへ移行する際、多くの人が不安に思うのは「移行したらサイトが壊れるのでは?」という点です。
実際、テーマ変更はサイトの心臓部分を取り替えるようなもの。小さな設定の見落としが、記事の表示崩れやSEO評価の低下につながることもあります。
そこで、移行を安全に進めるための事前チェックリストを紹介します。これを一つずつクリアしておけば、移行後のトラブルを最小限に抑えることができます。
必須バックアップ
まず、最優先すべきはバックアップです。
「バックアップは取らなくても大丈夫だろう」と油断して移行した結果、サイトが真っ白になって戻せなくなった…という声は少なくありません。
必ず以下を保存してください。
- データベース(DB):記事本文や設定情報が入っている中枢データ
- /wp-content フォルダ:テーマ・プラグイン・アップロード画像など全ファイル
- カスタマイザー設定:ヘッダー・フッター・色・フォントなどデザイン面の調整
- ウィジェット:サイドバーやフッターに配置した広告やプロフィール
- メニュー:グローバルナビやフッターメニューの構成
- リダイレクト設定:プラグインで設定したリダイレクト情報
特にリダイレクト設定は盲点になりやすい部分。Cocoon利用時に「Redirection」などでURLを整理していた場合、移行後に消えると検索順位が急落するリスクがあります。
バックアップをきちんと残しておけば、最悪のケースでも数時間で復旧可能です。移行前に安心の土台を作りましょう。
メタ情報の退避
AFFINGERに移行した途端、記事ごとのメタディスクリプションが消えることがあります。
このメタ情報は検索結果のクリック率を左右する重要な要素。消えてしまえばGoogleに自動生成され、CTR(クリック率)が下がる原因になりかねません。
そこで、事前にメタディスクリプションをエクスポートしておくことをおすすめします。
- 「All in One SEO」や「Yoast SEO」を利用している場合 → プラグインのエクスポート機能を活用
- Cocoon標準のSEO設定を使っていた場合 → 記事リストをCSVに出力するか、専用プラグインで抽出
読者にとっては気づきにくい細部ですが、ここを押さえるかどうかで検索流入数が維持できるかが決まります。
「のんどりデザイン」でも触れられているように、移行前にディスクリプションを避難させておくことは、失敗しないための隠れた必須作業です。
パーマリンクとパンくずの確認
もう一つの大きな落とし穴がパーマリンク構造とパンくずリストです。
テーマを切り替えると、記事URLそのものは変わらなくても、内部リンクやパンくずの動作が乱れることがあります。
特にCocoonはパンくずリストがシンプルに設計されている一方、AFFINGERはSEOを意識した細かい調整が可能。そのため、移行直後にリンク不整合が起きやすいのです。
対応方法はシンプルで、テーマ切替後にパーマリンク設定を一度「保存」し直すこと。これだけで内部リンクの不整合がリセットされ、404エラーを防ぐことができます。
また、パンくずリストはGoogle検索にも表示される重要な要素。構造化データが正しく出力されているか、Search Consoleで必ずチェックしておきましょう。
移行前に押さえておきたい視点
多くの解説記事は「テーマ切替の手順」にフォーカスしていますが、実際に失敗を防ぐには「消えてしまう情報をどう保全するか」がポイントです。
- バックアップを取っておく
- メタディスクリプションを退避させる
- パーマリンクを再保存して内部リンクの不整合を防ぐ
この3つを意識するだけで、移行の不安は大幅に軽減されます。
特に「SEO評価が下がったらどうしよう…」という心配は、事前準備の有無でほぼ決まります。
CocoonからAFFINGERへ移行するなら、このチェックリストを手元に置き、一つずつクリアしていきましょう。
「ここまで準備したから大丈夫」と思えるだけで、安心して作業に取りかかれるはずです。
「ここだけで分かる」Cocoon→AFFINGER変換マップ
CocoonからAFFINGERへ移行する際に、多くの人がつまずくのが「ブロックやショートコードの互換性」です。
Cocoonは無料テーマながら装飾や便利ショートコードが豊富ですが、その大半はAFFINGERに引き継げません。
つまり、計画的に置換しないと記事が一気に崩れる可能性があります。
そこでここでは、Cocoonユーザーが悩みやすい要素をAFFINGERでどう変換すべきか、実例ベースで整理しました。
ブロック・ショートコード対応表
Cocoonでよく使われる装飾やショートコードは以下の通りです。これらをAFFINGERで再現する方法をまとめました。
| Cocoonの要素 | AFFINGERでの代替方法 |
|---|---|
| 装飾ボックス(情報・補足・注意) | ボックスデザインブロック、もしくは「会話風・注意枠」パーツを利用 |
| 吹き出し | 会話吹き出しパーツで代替。Cocoonと比べてデザイン自由度が高い |
| ブログカード(URL埋め込み) | 内部リンクカードで代替。見た目は異なるため、必要に応じてCSS微調整 |
| ボタン(ショートコード) | ボタンブロックを使用。CTA色やクリック計測に強み |
| 注意書き(ショートコード) | スタイル付きテキストやカスタムボックスに置換 |
| アフィリエイトタグ(アフィタグ) | AFFINGER広告管理で一括管理し、ショートコードに呼び替え |
特に注意が必要なのは、Cocoon独自のショートコード群です。ほとんどが互換性なしなので、「置換リスト」を作って一括変換計画を立てることが必須です。
記事数が多い方は、Search RegexやBetter Search Replaceといった置換系プラグインを使うと作業が効率化できます。
ブログカード相互変換の選択肢
Cocoonユーザーにとって悩ましいのがブログカードです。内部リンクを視覚的にわかりやすく表示できる便利機能ですが、CocoonとAFFINGERでは記法や属性が異なります。
選択肢としては次の通りです。
- 変換補助プラグインを使う:一部プラグインではCocoon形式をAFFINGER形式に変換可能。ただし完全互換ではなく、表示崩れや余白調整が必要
- 内部リンクカードを手動で置換:数が少ない場合は手作業で差し替えるのが確実
- 一括置換 → 微修正:記事数が多い場合、正規表現でCocoonブログカード記法を抽出し、AFFINGERタグに変換。その後目視で調整
「ワンダラーの手帳」でも指摘されているように、完全互換は存在しないため「多少の修正は前提」と割り切ることが大切です。
特にSEO的に重要なのは「内部リンク構造が維持されるかどうか」。見た目よりもリンクが正しく引き継がれているかを優先的に確認してください。
広告・アフィリンクの移設
Cocoonを使っている方の多くが広告ウィジェットやアフィタグ機能を活用しています。これをAFFINGERに移植する場合は、以下の流れで進めるのが安全です。
- Cocoonで使っていたアフィリエイトタグをリスト化(どの記事でどのタグを呼び出していたか)
- AFFINGERの広告管理画面に同じ広告コードを登録
- 呼び出しショートコードを記事内で一括置換
AFFINGERの広告管理は「クリック計測」や「ABテスト機能」が強力なので、移行を機に広告戦略を見直すチャンスにもなります。
ただし、移行時に広告コードをそのまま貼り替えると表示崩れが起きることがあります。特にCocoon専用のレスポンシブ広告ウィジェットを利用していた場合、AFFINGERに合わせたサイズ最適化が必要です。
広告収益を守るには、移行後すぐに主要記事の広告表示を目視確認することを忘れないでください。
SEOや収益面で効いてくるポイント
実際にSEOや収益面で効いてくるのは次のポイントです。
- ショートコード互換なし問題をどう克服するか
- ブログカード変換で内部リンクを崩さない工夫
- 広告移行後にクリック率が下がらないように設計するか
これらを把握しておけば、「CocoonからAFFINGERに移行して収益やSEOが落ちるのでは…」という不安を最小限にできます。
逆に言えば、ここを軽視するとテーマを変えたのにPVも収益も下がったという失敗につながりかねません。
ぜひこの記事を「変換マップ」として活用し、計画的に移行を進めてください。
実作業の手順(最短ルート)
「CocoonからAFFINGERに移行したいけれど、作業が大変そうで不安…」という声をよく聞きます。実際に全記事を一気に修正しようとすると、時間も労力も膨大にかかり、移行途中で挫折するリスクがあります。
そこでおすすめなのが「最短ルート」方式。すべてを完璧にするのではなく、まずはサイトの骨格を整え、重要部分から段階的に修正していく流れです。これにより、移行によるPVや収益の落ち込みを最小限に抑えることができます。
テーマ導入と子テーマ
最初のステップはAFFINGER6本体の導入です。Cocoonから直接切り替えるのではなく、必ず子テーマを適用してください。これを怠ると、カスタマイズがテーマアップデートで上書きされてしまい、将来的に大きなトラブルにつながります。
さらに、AFFINGERには「デザイン済みデータ」が用意されています。これは事前にレイアウトや配色が整えられたデモ環境のようなもの。最初に骨格を整えてから微調整する方が効率的です。
「きつねコードブログ」でも紹介されている通り、ゼロから自分で作り込むよりもデザインデータを活用した方が圧倒的に早いです。
ヘッダー・フッター・サイドバーの復元
次にやるべきはサイト全体のナビゲーションを整えることです。訪問者が最初に触れる部分なので、ここを早めに修復すれば離脱を防ぎ、回遊も確保できます。
- ロゴ:AFFINGER専用のロゴ設定に差し替え
- グローバルナビ:Cocoon時代と同じカテゴリ構成を再現し、必要に応じてデザインを調整
- サイドバーウィジェット:人気記事リストやプロフィール、検索窓などをAFFINGERのウィジェットで再構築
- フッターメニュー:コピーライト表記や固定ページリンクを忘れずに設定
この工程を終えると、サイトの外枠が「AFFINGER仕様」に整い、ユーザーに違和感を与えにくい状態になります。
重要ページの先行修正
多くの方がやりがちな失敗は「全記事を一気に修正しようとする」ことです。しかし記事数が数百ある場合、それは現実的ではありません。
そこで優先順位を決めて修正していきましょう。
まず対応すべきは次のようなページです。
- トップページ:サイトの第一印象を左右するため最優先
- カテゴリLP:検索流入や内部回遊の起点となるページ
- 収益記事:アフィリエイト成果や商品販売につながる記事
- 回遊導線ページ:関連記事や人気記事を集めている記事
これらを先に修正して公開優先度の高い部分から稼働させることで、移行中でも収益やPVを維持できます。残りの記事は段階的に修正していけばOKです。
記事テンプレの再定義
最後に、今後の記事更新やリライト作業のために「AFFINGER標準の記事テンプレート」を定義しておきましょう。Cocoonで使っていた装飾はAFFINGERではそのまま再現できないため、ここを整理しておくと作業効率が大幅に上がります。
具体的には次の要素を見直してください。
- 見出し階層:AFFINGERのデザインを活かしたH2・H3スタイルに統一
- ボックス:注意点や補足説明はAFFINGERのボックス機能に移行
- ボタン:Cocoonのショートコードではなく、AFFINGERボタンを標準化
- 比較表:AFFINGERの「カスタムテーブル」やプラグインを活用
- CTA(行動喚起):記事下やサイドに設置し、収益導線を強化
特にCTAや比較表はアフィリエイト収益に直結する部分です。ここをAFFINGER仕様に整えることで、「移行後にCVR(成約率)が下がった…」という悲劇を防ぐことができます。
注意点と落とし穴
CocoonからAFFINGERに移行する際、多くの人が心配するのが「デザイン崩れ」や「SEOへの影響」です。
実際、テーマ移行は単なるデザイン変更ではなく、サイト構造や記事装飾の根幹に関わる作業です。そのため、事前に「落とし穴」になりやすい部分を把握しておくことで、移行後のトラブルを最小限に抑えられます。
崩れやすいパーツ
特に注意すべきは、Cocoon独自の装飾やパーツです。AFFINGERに切り替えると、そのままでは表示が崩れたり、見た目が大きく変わることがあります。
- 吹き出し:Cocoonのショートコードは互換性がなく、吹き出しがテキストだけになるケースが多い。
- ブログカード:URL貼り付けによるカード表示がCocoonとAFFINGERで仕様が異なる。
- 目次:Cocoon標準機能の目次はAFFINGERにはなく、プラグイン対応が必要。
- アコーディオン:Cocoon特有の展開ボックスが使えない。
- ランキング:アフィリエイトランキングはAFFINGERの専用機能に作り直しが必要。
- CTA:CocoonのCTAが削除され、空白になるリスクがある。
- その他装飾:囲みボックスやラベル風デザインなども置換必須。
「互換性がない前提」で一つずつ置換計画を立てることが大切です。全記事一括変換ではなく、収益記事や重要ページから優先的に修正していきましょう。
画像サイズとアイキャッチの再最適化
テーマ移行で意外に見落とされがちなのがアイキャッチや一覧カードのデザイン崩れです。Cocoonでは横長比率が多いのに対し、AFFINGERは正方形寄りでカード表示されることがあります。
- アイキャッチ画像:縦横比が崩れてトリミングされる。
- 一覧カード:デザインがずれて、文字と画像のバランスが悪くなる。
移行後は、記事一覧ページやカテゴリページを実際に表示確認し、必要に応じてサムネイル比率を修正しましょう。場合によっては、アイキャッチを再作成・再アップロードする方が見栄えが良くなります。
プラグインの入れ替え
Cocoonには多機能が標準搭載されているため、プラグイン数を減らしていた人も多いでしょう。一方で、AFFINGERではテーマとプラグイン機能が競合することがあるため要注意です。
- 目次系プラグイン:Cocoon標準目次が消えるため、TOC+(Table of Contents Plus)に切り替え。
- キャッシュ系:AFFINGERは高速化機能が豊富。二重設定で不具合が出る場合は整理。
- 広告関連:Cocoonの広告機能は使えないため、AFFINGERの広告管理を活用。
テーマ移行時は、「どの機能をテーマに任せ、どこをプラグインで補うか」を整理することが重要です。特にキャッシュやSEO系は競合すると表示崩れやインデックス不具合の原因になります。
SEOの一時的変動
最後に、多くの人が最も不安に思うポイントが「SEOへの影響」です。テーマをCocoonからAFFINGERに変えると、以下のような理由で短期的な順位変動が発生します。
- 内部リンクのデザインや配置変更によるクローラビリティの変化
- 広告位置や目次崩れによるUX低下
- 記事構造(Hタグ・装飾ボックスなど)の変化
テーマ変更直後の順位変動は「通常挙動」です。慌てて再びテーマを戻すのではなく、まずは全記事を確認し、内部リンク・目次・広告位置を整えることが大切です。
加えて、移行後2〜4週間はサーチコンソールやアナリティクスでCTRや表示回数をモニタリングし、必要に応じて調整を加えましょう。中長期的には、AFFINGER特有の収益導線やデザイン性がSEOにもプラスに働くことが多いです。
競合比較からの強化ポイント(差別化)
「CocoonからAFFINGERに移行したいけど、作業途中で失敗したらどうしよう…」と不安に感じる方は多いでしょう。実際に検索上位の記事では「移行手順」や「注意点」が紹介されていますが、「安全に戻せる段階移行」や「自動化による工数削減」といった視点はあまり触れられていません。ここでは、競合記事にはない差別化された実務ノウハウを整理して紹介します。
段階移行テンプレ(ロールバック付き)
移行で最も怖いのは「戻せない失敗」です。そこで有効なのが、ステージング環境と子テーマを使った段階移行です。
- ステージング環境の構築:XserverやConoHa WINGなどのレンタルサーバーには「ステージング機能」があります。これを活用し、本番サイトのコピーを作成。
- 子テーマ適用:AFFINGER本体を触らず、子テーマでカスタマイズすることでロールバックが容易に。
- 段階的切り替え:まずトップページや固定ページだけ切り替え、その後記事やウィジェットを順次移行。
- バックアップからの復元:万一不具合があれば、ステージングで動作確認 → 問題なければ本番に反映 → 問題があれば即座に元に戻す。
このテンプレを使えば、「全記事一括移行」ではなく「小さく試して大きく切り替える」という安全策が取れます。
メタ情報・構造化データの引き継ぎ
テーマ移行で見落としがちなのがSEOに直結するメタ情報です。
CocoonからAFFINGERに切り替えると記事のメタディスクリプションが消えることがあります。
- タイトル・メタ説明:All in One SEOやSEO SIMPLE PACKを使っている場合、エクスポート機能で退避可能。
- OGP(SNSシェア用画像):Cocoon設定のOGP画像がリセットされることがあるため、再設定が必要。
- 構造化データ:Cocoonは記事スキーマが豊富ですが、AFFINGERはシンプル。必要に応じてSchemaプラグインで補完。
特にディスクリプションの消失はCTR低下に直結するため、必ず事前に全記事分をCSVなどにエクスポートしておきましょう。
Cocoon→AFFINGER変換の自動化アイデア
「移行で何百記事も修正するのが大変…」という悩みをよく聞きます。そこで有効なのが正規表現置換と変換補助プラグインです。
- 正規表現置換例
Cocoonの吹き出しショートコードをAFFINGERの会話風デザインに置換する場合:
\[吹き出し start=".*?"\](.*?)\[吹き出し end\]
→<div class="st-kaiwa">\1</div> - 変換補助プラグイン
「Search Regex」などを使えば、全記事一括でショートコードを変換可能。 - 手作業最小化
すべてを自動化はできませんが、「繰り返し登場するパーツ」だけ正規表現で変換するだけでも工数を大幅に削減できます。
完全自動は不可能ですが、部分自動化+手作業のハイブリッドが現実的です。
デザイン済みデータ活用の実例
AFFINGERの強みの一つは、デザイン済みデータを読み込むことで初期構築を一気に短縮できる点です。実務フローは以下のようになります。
- AFFINGER公式からデザイン済みデータをダウンロード。
- ステージング環境にインポートし、基本デザインを整える。
- Cocoonから移行したコンテンツを流し込み、ウィジェットや広告を調整。
- 必要に応じて「Customizer Export/Import」などのプラグインでメニューやウィジェットを引き継ぐ。
これにより、ゼロからAFFINGERの設定を積み上げるよりも圧倒的に早く公開準備が整うため、移行にかかる心理的ハードルも低くなります。
Q&A
CocoonからAFFINGERへ移行する際、よくある疑問や不安を「Q&A形式」で整理しました。実際に検索上位の記事では触れられていない細かい落とし穴や、読者が最も悩むポイントを深掘りしています。
Cocoonの装飾や吹き出しはそのまま使えるか
結論から言うと、そのままでは使えません。Cocoon独自の装飾(ボックス、吹き出し、ブログカードなど)はAFFINGERには互換がなく、表示が崩れるケースが多いです。
例えばCocoonの吹き出しショートコードはAFFINGERでは認識されず、ただのテキストとして出てしまいます。そのため、必ずAFFINGERの会話パーツや装飾ボックスへ置換する必要があります。
移行前に「どの装飾を何に置き換えるか」をリスト化しておくと、後の作業効率が格段に上がります。
メタディスクリプションが消えた
テーマ変更後に「記事の説明文が消えている!」と焦る人は多いです。これは、Cocoonで設定していたメタディスクリプションが引き継がれないために起こります。
事前にエクスポートしておけば安心です。具体的には:
- All in One SEO / SEO SIMPLE PACK などのプラグインを使い、全記事のメタ情報をエクスポート。
- AFFINGER適用後に再インポート、または手動で再設定。
CTR(クリック率)に直結する要素なので、必ず事前退避と復旧をセットで考えておきましょう。
移行のベストタイミング
「今やるべきか、それとも記事数が増えてからにするか…」と迷う人もいます。しかし結論はシンプルで、記事数が少ないうちに移行した方が圧倒的に有利です。
- 記事数10以下:一気に修正可能。数日で完了。
- 記事数30~50:部分的に優先順位をつけて移行。
- 記事数100以上:工数が膨大になり、心理的負担も大きい。
後になればなるほど「移行しない理由」が増えてしまうので、早めの決断が負担を最小化します。
作業時間の目安と優先順位
移行作業は全記事一気にやろうとすると挫折します。そこで大事なのは優先順位を決めることです。
- 重要導線ページ(トップページ・カテゴリページ)
- 収益記事(アフィリエイト記事やLP)
- 上位表示記事(検索から流入の多い記事)
- その他の記事(アクセスの少ない記事は後回し)
この順序で取り組めば、収益やSEOへの影響を最小限にしながら移行を進められます。
順位が落ちた時の対処
テーマを切り替えた直後に検索順位が下がるのは珍しくありません。これは一時的な変動であることが多いですが、放置せずモニタリングすることが重要です。
- 直帰率・クリック率を監視:Google Search ConsoleやAnalyticsでチェック。
- 内部リンクを補強:カテゴリ記事や関連記事リンクを強化。
- レイアウトを微調整:読みやすさ・回遊性を意識した改善。
特にCTR(クリック率)が下がった場合は、タイトルやディスクリプションが正しく反映されているかを確認し、早めに修正すると回復が早まります。
テーマ移行はSEO的に不安定な時期を伴いますが、監視+微調整を怠らなければ数週間〜数か月で安定するケースが多いです。
検索上位の競合記事は「順位が落ちることがある」としか触れていませんが、具体的な監視指標や優先対応を提示することで、読者が「実務で使える」と感じられるはずです。
チェックリスト(そのまま使える)
「cocoonからaffingerに移行したいけれど、どの順序で何を確認すれば良いのか分からない…」そんな不安を抱えていませんか?
ここでは移行の前・直後・1〜2週間後に分けて、そのまま使えるチェックリストを用意しました。実際に作業を進めながらチェックすることで、移行の失敗を防ぎ、SEOへの悪影響も最小限に抑えられます。
切替前チェック
テーマ変更の前にやるべきことを一覧化しました。これを怠ると取り返しのつかないトラブルにつながるため、最優先で対応してください。
- バックアップ:データベース(DB)、
/wp-contentフォルダ、テーマ・プラグイン設定を丸ごと取得。 - サイトマップ停止:移行時にクローラーが不完全な状態を拾わないよう、一時的にサイトマップ送信をオフにする。
- メタ情報エクスポート:メタディスクリプション、タイトル設定、OGPタグを事前に退避。
- 使用ブロック棚卸し:Cocoon専用ブロック(吹き出し、ボックス、ブログカードなど)を洗い出して、どのAFFINGERパーツに置換するか計画。
- 計測タグ確認:GA4、Search Console、広告タグがテーマ直下に埋め込まれていないかを確認。
特に計測タグの引き継ぎ忘れは後から気付きにくく、データ欠損を招くので注意が必要です。
切替直後チェック
AFFINGERを適用した直後に、必ず目視と機能確認を行いましょう。ここで不整合を放置すると、SEOや収益に直結する大きなリスクにつながります。
- パーマリンク再保存:WordPress管理画面の「設定 → パーマリンク」で再保存。内部リンクの不整合を防ぎます。
- 主要導線の目視確認:トップページ、カテゴリーページ、収益記事などを実際に開いて、リンク切れや崩れがないかをチェック。
- ブログカード表示確認:Cocoonで挿入したブログカードが正しく表示されているか。必要に応じて修正。
- 広告配置:CocoonのアフィタグはAFFINGERに引き継がれないため、広告管理に再設定。
- スマホ表示(SP表示):レスポンシブ対応の崩れがないか。特にボタンやCTAのサイズ感はモバイルでの収益率に直結します。
この段階での対応を怠ると、「PVはあるのに収益が激減」といった問題が起こりやすいため要注意です。
1〜2週フォロー
移行はテーマを変えたら終わりではなく、フォロー期間での調整が成功のカギとなります。Googleが新しいテーマを認識し、検索順位やクリック率が安定するまで観察が必要です。
- GSCインデックス確認:Search Consoleでクロールエラーやインデックス未登録が増えていないか確認。
- CTR・掲載順位推移:順位が一時的に下がることはよくありますが、CTRの低下が続く場合はタイトルやディスクリプションを見直す。
- 表示速度:PageSpeed Insightsで速度をチェックし、特にモバイル表示の改善余地を確認。
- 離脱ポイント:Analyticsで直帰率・離脱率を確認し、回遊が途切れていないかを把握。
- 画像LCPの確認:アイキャッチやサムネイルがAFFINGER仕様に合っているか。大きすぎる画像は読み込み速度を圧迫します。
この期間に細かくモニタリングして改善を回すことで、順位の回復が早まり、移行後のパフォーマンスを最大化できます。
■ 付録:作業テンプレと変換サンプル
「cocoonからaffingerに移行する時に、どの装飾やブロックをどう置き換えれば良いのか分からない…」という不安を多くの方が抱えています。特にCocoonは便利な独自ショートコードや装飾ブロックが多いため、単純にテーマを切り替えるだけでは記事デザインが崩れてしまうのが実情です。
そこでここでは、そのまま使える変換サンプルや置換の雛形を付録としてまとめました。実務で役立つように「コピペ → 調整」で使える内容を意識しています。
正規表現置換の雛形
記事数が多い場合、手作業での修正は非現実的です。そこで有効なのが正規表現による一括置換です。CocoonのショートコードをAFFINGERのパーツに変換する際に活用できます。
- 吹き出し変換
Cocoon:[speech_bubble type="ln" subtype="R1" icon="〇〇"]テキスト[/speech_bubble]
AFFINGER:[st-kaiwa1]テキスト[/st-kaiwa1]
正規表現例:
検索:\[speech_bubble[^\]]*?\](.*?)\[/speech_bubble\]
置換:[st-kaiwa1]$1[/st-kaiwa1] - ボックス装飾
Cocoon:[box class="blue-box"]内容[/box]
AFFINGER:[st-mybox title="POINT" webicon="st-svg-check" color="blue"]内容[/st-mybox] - 注意書き
Cocoon:[alert title="注意"]内容[/alert]
AFFINGER:[st-cmemo fontawesome="fa-exclamation-circle" bgcolor="#fff7e5" color="#ff4500"]内容[/st-cmemo]
このように雛形を用意しておけば、100記事以上の大量修正でも数時間で完了できます。ただし完全互換ではないため、目視確認と微調整は必須です。
ブログカード変換の手順
「内部リンク用のブログカードが全部崩れてしまった…」という声も多い移行時の落とし穴です。CocoonとAFFINGERではブログカードの記法や属性が異なるため、そのままでは互換性がありません。
- 変換補助プラグインを導入
「Pz-LinkCard」など、記事URLを指定することで自動的にブログカード化できるプラグインを利用します。 - 不足属性の手当
Cocoon特有のtargetやrel属性はそのままでは引き継がれないため、必要に応じて手動追記。 - 目視確認
特にサムネイル比率と抜粋文の有無はテーマによって見え方が異なるため、内部リンク記事ごとにレイアウトを確認します。
このプロセスを踏めば、「全記事リンクがテキストリンクに戻ってしまった」という最悪の事態を防げます。
トラブル時のロールバック手順
テーマ移行で最も怖いのは「失敗して戻れない」という状況です。しかし、正しくロールバック手順を整えておけば、安心して試行錯誤できます。
- 子テーマ差し戻し
AFFINGER導入後に不具合が出た場合でも、WordPress管理画面からCocoon子テーマを再適用すれば直ちに復元可能。 - バックアップ復元
プラグイン(All-in-One WP Migration / UpdraftPlus など)を使って移行直前の完全バックアップを復元すれば、記事崩れや設定消失をリセットできます。 - 段階公開の戻し方
ステージング環境でテストしていた場合、本番公開前に問題が見つかったらステージングをロールバック。本番サイトには反映させないように調整。
「ロールバックがある」という安心感があるだけで、作業効率と精神的余裕が大きく変わります。これにより、移行作業を安全に進められます。
【まとめ】
「cocoonからaffingerに移行したいけど、本当に失敗せずにできるのか不安…」という気持ちは、多くの人が抱く共通の悩みです。なぜなら、テーマを変えるだけで見た目が一気に崩れたり、SEO面で一時的に順位が落ちたりするリスクがあるからです。ですが、実際には移行作業の8割は「準備」で決まると言っても過言ではありません。
特に大切なのは、互換性のない要素の洗い出しと、メタ情報の事前退避です。Cocoonのショートコードや装飾はAFFINGERにそのまま引き継げないケースが多く、吹き出し・ボックス・ランキング・ブログカードなどは置換や再設定が必須となります。また、メタディスクリプションやOGP設定はテーマ切り替えで消失する可能性があるため、エクスポートと再投入を怠ると大きなSEOダメージにつながります。
さらに、段階公開の考え方も重要です。全記事を一気に直そうとすると混乱が増すため、
- トップページ・カテゴリLP・収益記事など重要導線ページを優先
- その後に記事テンプレや内部リンクを調整
- 最後に装飾や細かいデザインを整える
といった流れで少しずつ反映していくのが現実的です。
また、チェックリストを活用することで抜け漏れを防げます。例えば、切替前にはバックアップやメタ情報エクスポート、切替直後にはパーマリンク再保存や広告配置確認、そして1〜2週間のフォローでGSCのインデックスやCTRの推移を監視。この流れを守るだけで、大きなトラブルは回避できます。
この記事で紹介したように「退避 → 段階公開 → チェックリスト運用」までを一連の流れとして実行すれば、移行は安全に完了できるのです。
つまり、Cocoon→AFFINGER移行の勝負所は「事前準備」と「全記事チェック」。ディスクリプション退避やショートコード置換といった面倒な作業こそが、サイトを守り、移行を成功させる鍵になります。ここをしっかり押さえておけば、あなたのブログも安心して移行できますよ。
→ 【設定ミス注意】初心者必見!AFFINGER6ブログ初期設定


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