【2019年8月6日 更新】
2019年1月3日にサプライズの急落となったドル円相場。はたして円高はいつまで続くのか?
2019年のドル円見通しについてまとめました。
【追記】2019年8月6日
■ドル円105円台へ急落 米中貿易戦争激化の懸念で
2019年8月1日の時点で109円をつけていたドル円ですが、米中貿易戦争激化の懸念から続落し、8月6日には、ついに105円台まで約400pips近い急落。
チャート上でみると、中長期のレンジ相場で、9月下旬には104円ぐらいまでを目指すことになりそうです。
【追記】2019年8月1日
■2019年7月アメリカ利下げ決定。10年半ぶり
2019年7月のFOMCで0.25ポイントの利下げが発表されました。パウエルFRB議長は、
- 「長期にわたる一連の利下げの始まりではない」
- 「一度きりの利下げだとは言っていない」
- 「我々は経済指標次第であり続ける」
などと発言しました。
この発言を受け、UBSはFRBの追加利下げは当面ないと予想しています。発表後のドル円相場は「アメリカ利下げ継続への思惑後退」でドル全面高の展開となっています。
市場では、アメリカの利下げは、2019年9月、12月(年3回)あるのでは?と予想しています。
【追記】2019年6月4日
■9月には104円台へ円高の可能性?
ドル円は5月中旬に、トランプ大統領による対中関税引き上げ発表を受け109円台前半まで下落。
その後も、世界経済の景気後退懸念から108円台へ突入。
今後のドル円の長期予想は、夏の円高 を経て9月には105円~104円をつける円高になるレンジ相場になるのではないか?と予想します。
【追記】2019年5月16日
トランプ大統領による、対中関税引き上げ発表を受け、ドル円は109円台前半まで下落しました。
■1月3日にサプライズ急落!104円台へ!
ドル円は1月3日の外国為替市場で急騰し、対ドルで1ドル=104円79銭と、9カ月ぶり高値を更新。これについて三菱UFJは「(他通貨の)フラッシュクラッシュ(瞬時の急落)によって円高が誇張されたのは明らかだが、世界、特に中国とオーストラリアの景気減速に対する懸念の高まりを反映している」との見方を示しています。
私の予想としては、春先に114円~116円程度まで上昇し、その後、夏の円高 から9月には104円をつけるレンジ相場になるのではないか?と予想します。
三菱UFJ銀行のアナリストは、世界の経済成長に減速の兆しが強まっていることから、円には一段の上昇余地があるとみています。
また、米アップルが中国経済の鈍化の度合いが想定以上だったとして売上高見通しを下方修正したが、こうした展開も円高材料と指摘しています。
■ドル円は中長期で114円~118円の可能性も…?
一方で、メリルリンチのリポートによると、ドル相場の上昇は国内投資家からのドル買いが要因だとし、今後はこうした買いの継続で、EUにおけるイタリアの政局懸念や、イギリスの欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡る不確実性からドル円相場は守られるはず…との見方を示しています。
今後は、ドル円が115円台を付け、今後半年間で2016年の高値水準(117~118円)まで上昇する可能性もあるとメリルリンチは予想しています。
→ ドル円2019年の中長期見通し レンジ相場を抜け116円予想

■2019年の年末は105円と予想
ラボバンクのシニア為替ストラテジスト、ジェーン・フォーリー氏は、ドルの対円相場は105円で今年を終える可能性が高いと予想しています。
2019年の金融市場は、貿易戦争と世界経済減速を巡る懸念が最も大きな材料となる見通しだという。2018年にもこうした懸念は存在したが、今年は安全資産として買われるのがドルではなく、円である点が昨年とは異なると同氏は指摘しています。
また、ラボバンクは米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが今年、1回にとどまるとみています。
→ アメリカ利上げいつ?2018年12月利上げ後、次の利上げは2019年6月?

→ 2019年のアメリカ利上げ時期はいつ?6月のFOMCでFRBが決定?
ドルの対円相場、今年末には105円へ
ラボバンクのシニア為替ストラテジスト、ジェーン・フォーリー氏は、ドルの対円相場は105円で今年を終える可能性が高いと予想する。2019年の金融市場は、貿易戦争と世界経済減速を巡る懸念が最も大きな材料となる見通しだという。
2018年にもこうした懸念は存在したが、今年は安全資産として買われるのがドルではなく、円である点が昨年とは異なると同氏は指摘する。ラボバンクは米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが今年、1回にとどまるとみている。ドルは昨年、米経済の力強さ、金利上昇、安全資産としての需要が追い風となって値上がりしていた。
フォーリー氏によると、円は昨年12月初旬以降、通貨の中でも最もパフォーマンスが好調で、今後もこうした状況が続く見通しとしている。
米国東部時間3日午後4時前の取引で、ドルは対円で約1.24%安の107.53円。
出典:Dow Jones(THE WALL STREET JOURNAL)
円に上値余地、世界的な成長懸念で
三菱UFJ銀行のアナリストは、世界の経済成長に減速の兆しが強まっていることから、円には一段の上昇余地があるとみている。
円は1月3日の外国為替市場で急騰し、対ドルで1ドル=104円79銭と、9カ月ぶり高値を更新。またオーストラリアドルに対しては1豪ドル=71円47銭と、9年半ぶり高値をつける場面があった。
これについて三菱UFJは「(他通貨の)フラッシュクラッシュ(瞬時の急落)によって円高が誇張されたのは明らかだが、世界、特に中国とオーストラリアの景気減速に対する懸念の高まりを反映している」との見方を示した。
また、米アップルが中国経済の鈍化の度合いが想定以上だったとして売上高見通しを下方修正したが、こうした展開も円高材料だと指摘した。
ドル円相場は足元で前日比1.2%円高・ドル安の107円63銭前後で推移している。
【まとめ】円高いつまで続く?2019年のドル円見通し!今年末には105円?
私の予想としては、春先に114円~116円程度まで上昇し、その後、夏の円高 から9月には104円をつけるレンジ相場になるのではないか?と予想します。
また、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが2019年は1回に減るのでは?との下方修正予想も出ており、円高ドル安の傾向が強いのではと予想します。
■「ドル円見通し」記事
→ ドル円2019年の中長期見通し レンジ相場を抜け116円予想
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