トランプ相場の2年目はどうなるのか?注目している方も多いでしょう。
アメリカの歴史の中で、アメリカ大統領選2年目の株価ジンクスを検証してみました。
トランプ相場2年目はどうなる?
米大統領選を投資のサイクルとして気にかけている人は、ドナルド・トランプ氏の大統領当選から2年目に入ることを幾分恐れているようです。
理由は、アメリカ大統領選2年目というのは、アメリカでは株にとって悪い年だとされているからです。
アメリカ大統領選2年目の株価を検証
しかしながら、そうした不安に根拠はありません。アメリカの調査では、大統領任期2年目の株式相場が平均に比べて劣らないことが示されています。
例えば、ダウ工業株30種平均は1896年の創設以来、1年間(11月1日~10月31日)に平均7.1%のリターンを生んできた(配当を除く)。これに対し、大統領選サイクル2年目のリターンは平均4.1%。
比較すると1年目より、2年目の方が数字は落ちていますが、リターンはプラスです。決して悪い数字ではありません。
ハロウィーン相場?
一方で、11月は、ウォール街で広く注目されているもう1つの季節的パターン「ハロウィーン・インジケーター」が始まる月です。
これは、歴史的に見て11月1日~4月30日の株式市場が5月1日~10月31日(ハロウィーンの日)よりずっと好調であることが根拠になっています。
ウォール街では、ハロウィーンの月に株を買え!という話もあるようです。
11月09日 15時24分 DJ-【焦点】米大統領選と株式相場の関係に隠された真実
米大統領選を投資のサイクルとして気にかけている人は、ドナルド・トランプ氏の大統領当選から2年目に入ることを幾分恐れている。株にとって悪い年だとされているからだ。
だがそうした不安に根拠はない。調査では、大統領任期2年目の株式相場が平均に比べて劣らないことが示されている。
一見、2年目の懸念を裏付けるような材料はある。ダウ工業株30種平均は1896年の創設以来、1年間(11月1日~10月31日)に平均7.1%のリターンを生んできた(配当を除く)。これに対し、大統領選サイクル2年目のリターンは平均4.1%だ。
ただし、額面通りには受け取れない。2年目の結果が多岐にわたっているため、統計専門家はたまたま生じたデータがこの差を生んだ可能性を排除できないのだ。
このばらつきを示す1つの要素として、(1970年代半ば以降の)過去10回の大統領選サイクルでは、2年目のパフォーマンスが平均を上回っていることがある。例えば、バラク・オバマ政権2年目のダウのリターンは、1期目が14.5%、2期目は11.9%と印象的な水準だった。
豪クイーンズランド大学のカム・フォング・チャン氏とカリフォルニア大学バークレー校教授で機関投資家向けリスク管理会社クアンタル・インターナショナル最高経営責任者(CEO)のテリー・マーシュ氏は大統領選サイクルを研究している。マーシュ氏によれば、大統領選サイクル理論の中で統計的有意を示す従来の基準を満たしているのは、3年目のパフォーマンスが平均より高いことだけだ。それ以外の年のリターンが平均より良いまたは悪いと予想する統計的な裏付けはない。
トランプ大統領の3年目はまだ1年先のため、向こう1年の株式市場の好不調を予想するための根拠を大統領選サイクルから得ることはできないとチャン氏は話す。典型的な年には株価は上昇するため、それで落胆しない方がいい。ただ、平均では物足りないと思う投資家となると話は別だ。
11月は、やはりウォール街で広く注目されているもう1つの季節的パターン「ハロウィーン・インジケーター」が始まる月だ。これは、歴史的に見て11月1日~4月30日の株式市場が5月1日~10月31日(ハロウィーンの日)よりずっと好調であることが根拠になっている。だがチャン、マーシュ両氏は最近の研究で、両期間の差がほぼ完全に、大統領選サイクル3年目から生じていることを示した。
大統領選サイクルのそれ以外の年については、冬のリターンが平均以上で夏が平均以下だと予想する統計的根拠がないと両氏は判断している。
投資家には他に懸念すべき対象がいくつもあることは間違いない。しかし、トランプ大統領の2年目が始まるというだけで私たちが懸念していたのなら、ここで少し安心できる。
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