アメリカ大統領選をめぐるロシア疑惑関連で、トランプ大統領の選対幹部を務めたマナフォート氏の自宅が7月26日に家宅捜索され書類などが押収されたとの報道がありました。
ロシアゲート疑惑は、ドル円の下落要素になるため今後もドル円市場の動きに目が離せません。
ロシア疑惑でFBIがトランプ大統領側近を家宅捜索
アメリカ大統領選をめぐるロシア疑惑をモラー特別検察官とともに調べている連邦捜査局(FBI)が、トランプ大統領の選対幹部を務めたマナフォート氏の自宅を7月26日に家宅捜索し、書類などを押収したとの報道。
08月10日 07時09分 FBI、トランプ氏の選対幹部宅を捜索=複数メディア
複数の米メディアは、米大統領選をめぐるロシア疑惑をモラー特別検察官とともに調べている連邦捜査局(FBI)が、トランプ大統領の選対幹部を務めたマナフォート氏の自宅を7月26日に家宅捜索し、書類などを押収したと報じている。
出典:FXニュースレター
08月10日 11時40分 DJ-【焦点】トランプ氏の元選対本部長、家宅捜索が持つ意味
昨年の米大統領選でドナルド・トランプ陣営の選挙対策本部長を一時務めたポール・マナフォート氏の自宅が、連邦捜査局(FBI)による家宅捜索を受けていたことが分かった。当局が捜査令状を請求し、連邦判事もそれを認めていたことになる。
捜査令状が発付される経緯などについて以下にまとめた。
Q:判事が捜査令状を発付する意味は?
A:捜査令状が発付されマナフォート氏の自宅が家宅捜索を受けたとはいえ、ロバート・モラー特別検察官がマナフォート氏を罪で訴追するのに十分な証拠を手にしているとは限らない。
しかしモラー氏のチームは少なくとも連邦判事の目には、家宅捜索を行うことで捜査に関連する犯罪の証拠を手にできる可能性が高いと示せたことになる。今回の捜査令状を発付した判事の氏名などは公表されていない。
Q:モラー氏は何を捜査している?
A:モラー氏とFBIは、マナフォート氏がロビー活動やマネーロンダリング(資金洗浄)に関連する法律に抵触したかどうかを調べている。ロシアによる米大統領選干渉疑惑に関する捜査の一環だ。
マナフォート氏はいずれの罪でも訴追されていない。同氏の広報担当者はマナフォート氏が「捜査当局やその他の重大な調査については一貫して協力しており、今回の件でも同様の対応をした」としている。
Q:捜査令状を発付するのに捜査当局は何が必要?
A:家宅捜索を行い証拠を収集する前に、 捜査当局は通常、疑うに足る「相当な理由」を示さなければならない。これは不合理な捜索や押収に関する憲法修正第4条に基づいた規定だ。
Q:「相当な理由」とは?
A:相当な理由とは、捜査官が犯罪行為の証拠を発見できるそれなりの見込みを示せることを意味する。これは証言を得たり記録を残したりするために召喚令状を得るよりもハードルが高い。ただ被告を有罪とするのに必要な「合理的な疑いの余地がない」程度と比較すれば、必要な条件は緩い。
Q:捜査令状が認められるまでのプロセスは?
A:捜査令状を執行する前に、当局側は「中立で公平な」判事から許可を得なければならない。この判事は令状を発付するかどうかを判断する。
通常は令状の請求と同時に供述書も提出され、令状を請求する理由や具体的にどのような証拠を収集する予定かが示されている。犯罪捜査が行われる間は令状の請求や令状自体が公表されないこともある。
Q:特別検察官が捜査令状を得るプロセスは?
A:モラー氏の捜査チームに対して適用されるプロセスや基準は、他の連邦検察官に一般的に適用されるものと同じだ。
今回の家宅捜索は、ロッド・ローゼンスタイン司法副長官が元FBI長官のモラー氏をロシア疑惑の捜査トップに任命して2カ月足らずで実施された。特別検察官としてモラー氏は「すべての連邦検事と同様、あらゆる捜査や検察の機能を行使するため、全権と独立した権限」が保証されている。
Q:モラー氏は誰の管轄下で捜査をしている?
A:特別検察官は日常的に監督を受ける立場にはないが、司法長官は「捜査や訴追に向けたあらゆる進展について特別検察官に説明を求める」ことができると司法省の規定で定められており、その中には家宅捜索の実施なども含まれる。
出典:Dow Jones
今後のドル円相場予想 ドル安からドル高への反転か?
ドル円為替相場は、7月11日に突然発生したトランプ大統領長男のロシア人弁護士との面会によるトランプ大統領のロシアゲート疑惑 も警戒が必要で今後も 円高に動く懸念 がありますので注意が必要です。ドル円はさらに10%下落する可能性が噂されています。
世界を見渡すと、ドル下落で新興国通貨ペソ、レアル、ランドなどが急上昇しています。ドル円相場は、全体的にリスク回避の円全面高の動きが強い状況ですので、直近の為替相場としては、ドル安円高の流れが強いでしょう。
今回のロシアゲート疑惑関連のニュースはドル安円高の材料となります。突発的な相場の急変動の可能性がありますので注意が必要です。
しかし、ドル安もチャートを見る限り、反転場面のドル高への流れが来ているようです。
ドル円チャート日足 レンジ相場から円安ドル高へ
下のチャートを見て下さい。
現在、レンジ相場のWボトム、3番底です。
下値が、4/17の「108.133円」からの補助線から右肩上がりに切りあがっており、丁度現状の110円ラインが底値として意識され市場でも相場形成されています。
今後は110円の底値からの反転が予想され、目先は、9月上旬の114円を目指す展開が予想されます。
→ 来週のドル円予想 レンジ相場の底からドル反発でドル高円安へ
ドル円 為替相場長期見通し予想は円安ドル高
さらに長期の見通しとしては、今後もアメリカのFRBによる利上げが予想され、長期的には日銀による超低金利の維持姿勢もあり日本とアメリカの金利差は拡大見通しです。
ドル円為替相場では、
1)市場変動率(ボラティリティー)安定化
2)日本でのインフレ期待改善
3)米国での金融規制の緩和観測
などにより、局地的に日本勢による資金流出や海外勢による 円調達・円借入れのキャリー取引を後押しさせる円安材料として注目されており、長期的にはさらなる円安が予想されます。
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