ユーロ安なぜ?いつまで続く?ECBドラギ発言にその理由があった!

ユーロ安なぜ

2017年10月26日にECBドラギ総裁の会見のあと、ユーロドル、ユーロ円ともに急落。

なぜユーロ安が起きたのか?そして、このユーロ安がいつまで続くのか?疑問に思った方も多いでしょう。

そこで、この記事ではECBドラギ総裁発言から「ユーロ安がいつまで続くのか?」の見通しを解説します。



ドラギECB総裁会見後 ユーロ安となった5つの理由

ECBドラギ総裁の発言を市場はハト派と解釈しユーロ相場は下落。ユーロドル、ユーロ円ともに急落しました。

では、いったいなぜユーロ安となったのか?
そして、ユーロ安はいつまで続くのか?その理由となる5つのポイントをお話しします。

1. テーパリングではない

 ECBは量的緩和を来年9月まで延長し、毎月の買い入れ額を600億ユーロから300億ユーロに削減する。だがドラギ氏は、買い入れ終了時期がいつまでかは未定であり、ECBに「いきなり終了する」意向はないと述べた。

この「買い入れ終了時期は未定」がECBの量的緩和縮小プランへの不安感を与えユーロ安の理由となった。

2. 債券の不足

 「来年1月から9月まで債券買い入れを月300億ユーロに減額」との段階的縮小でしたが、2018年9月頃にはECBが買い入れる債券が払底すること可能性があり、もし、9月以降に延長する場合どこから債券を購入するのかは謎のままだ。

3. ストックと再投資

 ドラギ氏はECBが18年に大規模な刺激策を続けることを明確にするため、償還を迎える保有債券の代わりに新たな債券を購入することを強調し、予定される償還額を「多大」と表現した。その点をさらに際立たせるため、ECBは11月初旬から、翌12カ月の償還額の発表を開始する。ドラギ氏は量的緩和のフローと同様にストックが重要だと力説した。

4. 成長とインフレ

 ドラギ氏は、2日間のECB理事会会合の雰囲気が「ポジティブ」だったと述べ、下半期の経済が上半期と同様の堅調なペースで成長しているようだと話した(ECBはなぜか上半期の堅調を予想してなかった)。だがインフレの見通しはそれほどすばらしくない。ドラギ氏は「名目賃金の伸びにも基調インフレにも、明るい兆しはまだみられない」と述べた。

これが大きな問題である理由はなぜか?それはECBがターゲットにしているのがインフレであり、成長ではないからである。

5. 反対

 25人の理事会メンバーには、なぜか常に反対する者がいるようだ。案の定、買い入れ策終了をいつまでにするのかの期限を設けないことにも全員が賛成したわけではない。

ドラギ氏は、この点に「大多数」の賛成を得たと強調し、こうした状態が続くようなら、ECBが債券買い入れを性急に終わらせる危険はない。

ユーロ安はいつまで続くか?

その後も、ドラギECB総裁は欧州域内のインフレ圧力は弱まっており、大規模な刺激策が引き続き必要、そして、成長の下方リスクには為替相場が含まれると発言したことを受けて、ユーロ安が続いています。

実際に最近のユーロ圏の経済指標を見る限り、ユーロ高はユーロ圏経済にとってマイナスであるという理由から、これ以上のユーロ高はユーロ圏諸国にとって歓迎できるものではありません。市場では、ユーロ圏の今後最大のリスクはユーロ高と政治と債券市場問題 という声が聞かれるようになってきました。

ユーロ圏経済やECBもユーロ高懸念、ユーロ安を歓迎する理由

また、BNPパリバは9日のリポートで、欧州中央銀行(ECB)が最近のユーロの上昇を懸念する可能性が高いと述べました。ECBはまだユーロ安誘導の口先介入を行っていませんが、ユーロの上昇が「最終的に緩和策解除を遅らせる可能性がある」と指摘しています。

ユーロドルの日足チャート 今後2月下旬に1.0500の見通し予想

下のユーロドルの日足チャートを見て下さい。

「9/8 1.20927」の高値をつけたユーロドルですが、ユーロドルでは、テクニカルチャートでユーロ高の過熱シグナルが点灯しており、チャート上ではユーロ安ドル高のシグナルからユーロ下落が予想されています。

かなり強気な見通し予想ですが、上記のような理由により、今後のユーロ相場は5月30日の安値1.1200ドルへのユーロ安を予想します。さらには、2月下旬には「1.0500」までユーロ安が進むと予想しています。

大胆な予想なので笑う人もいるかもしれませんが、ユーロドルの相場見通しからして短期間での急落があっても不思議ではありません。

ユーロドルチャート

ユーロ円は120円への下落を予想

当然、ユーロドルの下落から、ユーロ円も今後は大きく下落することが予想されます。

まだまだ為替市場はユーロドルの上昇を期待しているようですが、実際にはECBドラギ総裁の発言を先読みしているところがあり、将来的にはユーロドルの下落シナリオの方が強いでしょう。
 → ユーロが急落 今後ユーロドル売りを強くおすすめする2つの理由
 → ついにユーロ高終了?ECB議事録のユーロ高懸念受けユーロ安へ

また、本日のECB理事会での決定は全会一致ではなかったことに言及したことで、ECBの出口戦略の不透明感がユーロ安の理由となっています。

ユーロの利上げはまだまだ先が見えない状況で、利上げの原動力となる物価もユーロ圏は低い状況です。実態よりも、上がりすぎの感があるユーロ。2017年末から2018年にかけてのユーロ予想は、やはり長期的なユーロ安です。

今後のユーロの動きは、引き続きドルやポンドの動きを見ながらの連動が予想されますが、長期投資運用として、スワップが高く魅力的なため、将来的には1.0500ドルを見通した長期投資としてユーロ/ドルの売り建玉を持つのがおすすめです。

 

10月27日 08時48分 DJ-【焦点】ドラギECB総裁の会見、5つのポイント 

 欧州中央銀行 (ECB)のマリオ・ドラギ総裁は、大規模な債券買い入れ策を延長する一方で規模は縮小するとの決定について、劇的な要素を全て排除する決意で記者会見に臨み、おおむね成功した。控えめな金融市場の反応から、ドラギ氏が折に触れてECBの意向をうまく示唆してきたことが伺える。

 しかし、ドラギ氏は多くの疑問にまだ答えていない。例えば、債券買い入れ策は具体的にいつ終了するのか、それが2018年9月以降も続く場合は買い入れる債券をどこで見つけるのか、といった疑問が残っている。

 以下は会見の5ポイント。

1. テーパリングではない

 ECBは債券買い入れ策に別れを告げるのではなく「再調整」することを望み、ほぼ成功した。量的緩和を来年9月まで延長し、毎月の買い入れ額を600億ユーロから300億ユーロに削減する。だがドラギ氏は、買い入れ終了時期は未定であり、ECBに「いきなり終了する」意向はないと述べた。

2. 債券の不足

 第三者による試算の大半は、9月近くにはECBが買い入れる債券が払底することを示唆している。だがドラギ氏は記者団に対し、ECBには必要なことをするための柔軟性があると請け負った一方、不足をもたらす自縛的な規則の変更について政策担当者が議論してこなかったと説明した。そのため4回目の延長で合意した場合にどこから債券を購入するのかは謎のままだ。

3. ストックと再投資

 ドラギ氏はECBが18年に大規模な刺激策を続けることを明確にするため、償還を迎える保有債券の代わりに新たな債券を購入することを強調し、予定される償還額を「多大」と表現した。その点をさらに際立たせるため、ECBは11月初旬から、翌12カ月の償還額の発表を開始する。ドラギ氏は量的緩和のフローと同様にストックが重要だと力説した。

4. 成長とインフレ

 ドラギ氏は、2日間のECB理事会会合の雰囲気が「ポジティブ」だったと述べ、下半期の経済が上半期と同様の堅調なペースで成長しているようだと話した(ECBは上半期の堅調を予想してなかった)。だがインフレの見通しはそれほどすばらしくない。ドラギ氏は「名目賃金の伸びにも基調インフレにも、明るい兆しはまだみられない」と述べた。これは問題だ。ECBがターゲットにしているのはインフレであり、成長ではないのだから。

5. 反対

 25人の理事会メンバーには常に反対する者がいるようだ。案の定、買い入れ策終了に期限を設けないことにも全員が賛成したわけではない。ドラギ氏は、この点に「大多数」の賛成を得たと強調し、こうした状態が続くようなら、ECBが債券買い入れを性急に終わらせる危険はない。

出典:Dow Jones

【まとめ】ユーロ安なぜ?いつまで続く?ECBドラギ発言にその理由があった!

いったいなぜユーロ安となったのか?
そして、ユーロ安はいつまで続くのか?その理由となるECBドラギ総裁の発言5つのポイントは、

1. テーパリングではない

 ECBは量的緩和の削減を発表したがドラギ氏は、買い入れ終了時期がいつまでかは未定であり、ECBに「いきなり終了する」意向はないと述べた。この「買い入れ終了時期は未定」がECBの量的緩和縮小プランへの不安感を与えユーロ安の理由となった。

2. 債券の不足

 「来年1月から9月まで債券買い入れを月300億ユーロに減額」との段階的縮小も、2018年9月頃にはECBが買い入れる債券が払底すること可能性があり、9月以降に延長する場合どこから債券を購入するのかは謎

3. ストックと再投資

 新たな債券を購入することを強調し、予定される償還額を「多大」と表現した。ドラギ氏は量的緩和のフローと同様にストックが重要だと力説した。

4. 成長とインフレ

 インフレの見通しが良くない。ドラギ氏は「名目賃金の伸びにも基調インフレにも、明るい兆しはまだみられない」と述べた。

5. 反対

 25人の理事会メンバーには、なぜか常に反対する者がいるようで買い入れ策終了をいつまでにするのかの期限を設けないことにも全員が賛成したわけではない。

このような理由によるECBの出口戦略の不透明感がユーロ安の理由となっています。

ユーロの利上げはまだまだ先が見えない状況で、利上げの原動力となる物価もユーロ圏は低い状況です。実態よりも、上がりすぎの感があるユーロ。2017年末から2018年にかけてのユーロ予想は、やはり長期的なユーロ安です。

今後のユーロの動きは、引き続きドルやポンドの動きを見ながらの連動が予想されますが、長期投資運用として、スワップが高く魅力的なため、将来的には1.0500ドルを見通した長期投資としてユーロ/ドルの売り建玉を持つのがおすすめです。

今後大きく動きそうな見通しのユーロドルに是非注目してみて下さい。ユーロ円も、ユーロドルも今後はユーロ安へ向かっていくことが予想されます。

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