ドル円112円台 弱い経済指標ながら為替市場は逆の円安ドル高

弱い経済指標

ニューヨーク市場で発表された経済指標は弱い結果ながら、米債券利回りの上昇を受けてドル円112円台を突破するなど、円安ドル高の展開。

しかし、米長期債利回りの上昇局面では、再度過剰流動性資金が流入するだけに日米金利差によるドル買いにも不安感を強めているため過度な円安は想定しづらいとの声も市場では聞かれています。

今後のドル円見通しについて詳しく解説します。



ドル円為替相場は112円台へ円安 約1カ月ぶり

NY市場後半にかけ短期勢によるドル買いフローが持ち込まれ、ストップロスを巻き込んで5月25日以来約1カ月ぶりに111.94円まで円安が進んだ。なお、この日の円安要因として戦後最大の倒産劇と喧伝される自動車部品大手タカタの経営破綻により日銀の拙速「出口」後退が意識された」(海外短期筋)との指摘もあった。

06月27日 14時05分 【市況解説】5月以来1カ月ぶり111.94円=26日海外市場

27日東京外為市場のドル円は日経平均の上げ渋りに歩調をあわせてリスク選好の円売り一服感に一部輸出企業の円売りや利益確定の円買いに111.79円近辺で軟調推移。

一方26日欧州市場は欧州株の堅調を背景にドル円は111.29円、ユーロ円は124.53円からジリ高を辿った。独6月IFO企業景況感指数が115.1と事前予想114.5(前回114.6)を上回る1995年以来22年ぶり高水準を記録。同期待指数、同現況指数も揃って強含みの着地となり円売り優勢で推移した。

しかし、米NY市場で発表された米5月耐久財受注が前月比-1.1%と予想-0.6%(前回-0.8%から-0.9%へ下方修正)と輸送機器の受注減により低調となった他、GDP統計に影響ある製造業出荷(非国防・除航空機)も-0.2%と事前予想の+0.4%(前回+0.1%)比下振れて米債利回り低下と共にドルが売られた。

もっとも、その後NY市場後半にかけ短期勢によるドル買いフローが持ち込まれ、ストップロスを巻き込んで5月25日以来約1カ月ぶりに111.94円まで円安が進んだ。なお、この日の円安要因として戦後最大の倒産劇と喧伝される自動車部品大手タカタの経営破綻により日銀の拙速「出口」後退が意識された」(海外短期筋)との指摘もあった。

出典:FXニュースレター

イエレン議長発言もあり円安も上値重い展開か

ドル円に関してはイエレン議長発言やIMF(国際通貨基金)の米成長率の下方修正もあり、軟調地合いに変化はなく、ドル円についても暫し上値の重い状況が続きそうだ。

06月28日 13時00分 【為替Out Look】IMFの米成長率の下方修正がドルの重石

ドラギECB総裁の発言余波に暫しユーロが上値をトライしやすい地合いにある。ただ、ドラギ発言自体はFRB高官など世界の中銀から発信されているメッセージと同じ内容に過ぎず、むしろ米国ではFRBと市場のインフレ期待に関する「温度差」拡大を念頭に置く必要があろう。

つまり、今回はハト派(Dovish)発言を繰り返してきたドラギ総裁に限った反応とも言え、中長期的にユーロ高が継続するには経済指標の強さが肝要となろう。その意味で6月30日発表のユーロ圏6月コアCPIデータが期待値に則した着地となるか否かが最初の試金石となろう。

一方、ドルに関してはイエレン議長発言やIMF(国際通貨基金)の米成長率の下方修正もあり、軟調地合いに変化はなく、ドル円についても暫し上値の重い状況が続きそうだ。

なお、28日の東京-NY外為市場の予想レンジは、「ドル/円111.50-112.50円、ユーロ/ドル1.1290-1.1380ドル、ユーロ/円126.60-127.70を見込む」(欧州系銀行幹部)。

出典:FXニュースレター

ドル円為替相場は円調達キャリー取引で円安予想

ドル円は、米債券利回りの上昇を受けて、ドル円112円台を維持するなど、底堅い展開ではあるが、米長期債利回りの上昇局面では、再度過剰流動性資金が流入するだけに、日米金利差によるドル買いにも不安感を強めているため過度な円安は想定しづらいとの声も。

06月28日 09時29分 ケンティッシュ・ブレーク 概況編

予想レンジ
ドル円     111.50~112.80
ユーロ円    126.30~128.00
ユーロドル   1.1250~1.1400
豪ドル円    84.30~85.80

イエレンFRB議長は新たな金融危機は排除できないが、銀行システムは非常に強く健全であり、銀行はショックに耐え得るほど良好であり、緩やかなペースでの利上げを明確にしていると述べてはいるが、米上院共和党がヘルスケア法案の採決を延期する旨を発表したことから、トランプ大統領政権に対する不透明感が増すと共に、トランプ大統領政権が目指している大型減税やインフラ投資が揺らぎ始めており、一旦ドルロングを手仕舞う動きが加速している。

一方、ドル円は、米債券利回りの上昇を受けて、ドル円112円台を維持するなど、底堅い展開ではあるが、米長期債利回りの上昇局面では、再度過剰流動性資金が流入するだけに、日米金利差によるドル買いにも不安感を強めている。引き続き直近のレンジ幅ドル円111.50~113.00円で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルはドラギECB総裁がインフレの抑制は一時的要因であり、欧州債利回りが急上昇したことから、ユーロを買い戻す動きが急を告げている。市場の流れが米国債から欧州債にシフトされた判断するのは時期尚早ではあるが、ユーロ買いに安堵感を与えており、下値は限定的になっている。

ただ、ストップロスが一巡すれば、再度下値を窺うレベルまで上昇しており、引き続き高値掴みには要注意と見なした方が無難であろう。

出典:アセットクラス&WEBコンサルティングLLC

FOMC後のドル円為替相場の変動

14日のFOMCなどの重要指標 では米5月消費者物価指数と小売売上高がともに市場予想より弱い伸びになったことを受け、ニューヨークでドルが急落。ドル円は109円を割り込み108円93銭近辺まで下げました。

しかしFOMCの予想通りの利上げ決定と年内の追加利上げを受け、声明発表直後に108円79銭近辺の安値を付けたあと109円86銭近辺まで上昇し 為替相場はFOMC前後で激しく乱高下 。直近の動きでは、FOMC前の相場をクリアし円安に動いています。

足元の米景気指標は下向きで、今後の経済指標でも弱い数値が予想されます。引き続き、トランプ大統領のロシアゲート疑惑  により、円高に動く懸念 があります。

今後のドル円為替相場の予想は円安

しかしながら、日銀による超低金利の堅持姿勢もあり日本と海外の金利差は拡大傾向にあります。

ドル円為替相場では、1)市場変動率(ボラティリティー)安定化、2)日本でのインフレ期待改善、3)米国での金融規制の緩和観測などにより、局地的に日本勢による資金流出や海外勢による 円調達・円借入れのキャリー取引を後押しさせる円安材料 として注目されており、目先は円安が予想されます。

 

【まとめ】ドル円112円台 弱い経済指標ながら為替市場は逆の円安ドル高

米NY市場で発表された米5月耐久財受注が前月比-1.1%と予想-0.6%(前回-0.8%から-0.9%へ下方修正)と輸送機器の受注減により低調となった他、GDP統計に影響ある製造業出荷(非国防・除航空機)も-0.2%と事前予想の+0.4%(前回+0.1%)比下振れて米債利回り低下と共にドルが売られる展開の中、ドル円は、米債券利回りの上昇を受けて、ドル円112円台を維持するなど、底堅い展開を続けている。

しかし、米長期債利回りの上昇局面では、再度過剰流動性資金が流入するだけに日米金利差によるドル買いにも不安感を強めているため過度な円安は想定しづらいとの声も市場では聞かれている。

目先113円は軽くクリアすると思いますが、その後の展開は読みづらい局面です。

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