ユーロ高いつまで?ユーロ圏経済にリスクありユーロ安誘導か?

ユーロ高いつまで

ユーロ圏経済にはユーロ高が大きな負担になります。欧州企業の収益予想はユーロ上昇に伴い最近になって11カ月ぶりの低い水準に下がりました。ユーロ高ドル安が続けば、7-9月期(第3四半期)の業績が欧州企業にとって問題になりかねません。

ユーロ相場に注目している方のために今後のユーロと米ドルの長期見通しをまとめました。



ユーロ高ドル安はユーロ圏経済に打撃 欧州企業にダメージ大

欧州ユーロ圏の企業にとってはドルの下落が重荷になりかねません。ドル安、ユーロ高になると輸出品の競争力が低下し、米国での売上高をユーロに替えた時の金額が少なくなるからで、BNPパリバのストラテジスト、アンキット・ギーディア氏は「ユーロ上昇は、ユーロ圏の株、特に大型株にとって明らかなリスクだ」とユーロ高への警戒感を述べています。

モルガン・スタンレーのアナリストによると、欧州企業の収益予想修正に関するリビジョンレシオは5月半ばには7年ぶりの高水準にあったが、ユーロ上昇に伴い最近になって11カ月ぶりの低い水準に下がった。ユーロ高ドル安が続けば、7-9月期(第3四半期)には欧州企業にとって一段の問題になりかねないと言っています。

08月08日 10時16分 DJ-[更新]ドル一段安の予想拡大、米株を押し上げ

 ドル安がさらに進行するとの投資家の予想は世界に広がりつつあり、米株から国際商品まであらゆる市場の上昇に拍車をかけている。

 ドル相場は過去数年で最大規模の下落局面が続いている。物価が上昇していないことや、連邦準備制度理事会(FRB)の近い利上げを疑う観測が重荷になっている。

 4日には力強い米雇用統計を受けて上昇した。だが主要16通貨バスケットに対するドル相場を示すWSJドル指数は、年初の水準を依然約7%下回っており、下落は5カ月続いている。

 昨年の米大統領選でドナルド・トランプ氏が当選したことを受け、ドルは短期的に上昇した。減税やインフラ支出といった政策が景気を浮揚させ、ドル相場を押し上げると市場が見込んだからだ。しかし、ワシントンがこう着状態に陥り、そうした政策の実現が危ぶまれているため、ドルの一段安を見込む予想が多くなっている。

 商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、先週のドル売り持ち額は79億ドル(約8700億円)と、2013年初め以降で最大だった。

 そのため、経済や政治の見通しが変われば投資家がドルのカバーに殺到し、ドル上昇や他の資産相場の反発を引き起こす可能性があると懸念するアナリストもいる。

 国際通貨のドルに大幅な相場変動があれば、影響は各地の金融市場に及ぶ。

 RBCウェルス・マネジメントのグローバルポートフォリオアドバイザー、アラン・ロビンソン氏は「ドルは広範に使われていることから、すべてに影響する」と述べた。「われわれはドルが弱気局面に入りつつあると考えており、当社のポートフォリオを適切に対応させているところだ」

 ドル下落は通常、米輸出企業の株の追い風になる。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックによると、16年末時点でS&P500構成企業の売上高の約43%を国外売上高が占めていた。

 ペプシコや鉄道会社CSXといった企業は最近、利益押し上げの一因としてドル安を挙げた。ドル安は、あまりに長期化しているとの見方が多い株価上昇局面を後押ししている。モルガン・スタンレーの試算によれば、S&P500構成企業の利益はドルが2%下落するごとに1%増加する。

 ドル下落は商品相場の支援材料でもある。商品はドル建てで取引されるため、ドルが下がれば海外投資家にとって割安になる。7月のS&P GSCI商品指数は4%超上昇と、月間ベースでは今年これまでで最高だった。

 これは国際商品を輸出する新興国にとっても朗報だ。新興国の株価は年初から24%上昇している。

 USAA(米軍軍人専門の金融・保険会社)のポートフォリオマネジャー、ランス・ハンフリー氏は、新興国市場には1990年代半ば以降でも有数の大きな機会があると述べた。ハンフリー氏は、ブラジルやロシアを含む新興国市場のバリュー株に投資する上場投資信託(ETF)のポジションを増やしてきた。

 リスキーな投資を増加させてきた金融緩和政策について、主要中央銀行が段階的縮小を計画している兆しがあることから、7月には途上国の資産に悪影響がみられた。新興国市場ファンドへの資金流入が鈍化し、マイナスに転じたケースまであった。

 だがアナリストによれば、そうした資金流入はドル下落を一因にこのところ持ち直している。ドルが下がれば、途上国はドル建ての債務を返済しやすくなる。

 一方、欧州企業にとってはドルの下落が重荷になりかねない。輸出品の競争力が低下し、米国での売上高をユーロに替えた時の金額が少なくなるからだ。このことは、欧州に経済成長の新たな兆しを認めて強気に転じていた多くの投資家の期待に水を差している。

 BNPパリバのストラテジスト、アンキット・ギーディア氏は「ユーロ上昇は、ユーロ圏の株、特に大型株にとって明らかなリスクだ」と述べた。

 ユーロ相場は1ユーロ=1.1797ドルと年初から12%上昇している。ただ、過去10年の大半の時期に比べると大幅に低い水準のままだ。

 ファクトセットによると、Stoxx欧州600指数を構成する自動車会社は国外売上高比率が50%を超えているが、その株価はユーロが対ドルで上昇するなか過去1カ月で約1.9%下落。年初の水準を下回っている。

 モルガン・スタンレーのアナリストによると、欧州企業の収益予想修正に関するリビジョンレシオは5月半ばには7年ぶりの高水準にあったが、ユーロ上昇に伴い最近になって11カ月ぶりの低い水準に下がった。ドル安が続けば、7-9月期(第3四半期)には欧州企業にとって一段の問題になりかねないという。

 日経平均株価は年初来4%強の上昇にとどまり、主要市場の多くに出遅れている。円に対するドル安が大きな要因だと投資家らは話す。

一部のマネーマネジャーはドル除外の態勢が整っておらず、4日の上昇で期待を膨らませた。米労働省が同日に発表した7月の非農業部門就業者数が前月比20万9000人増と予想を上回り、失業率が(5月と同じく)16年ぶりの低水準となる4.3%だったことから、WSJドル指数は0.5%上昇した。

 アバディーン・アセット・マネジメントのシニアインベストメントマネジャー、ジェームズ・アセイ氏は「ドルは売られすぎだ」と述べた。同氏はドルが今後数カ月以内にユーロや円に対して上昇することに賭けている。

しかしドルの反発が続いたとしても、米国の金利が上昇するか米経済が成長回復を示す指標が増えなければ、それは方向転換ではなく一服に終わりそうだと多くの投資家が話している。

出典:Dow Jones

ドル円の為替相場長期予想は円安

長期の見通しとしては、今後もアメリカのFRBによる利上げが予想され、長期的には日銀による超低金利の堅持姿勢もあり日本と海外の金利差は拡大傾向にあります。

ドル円為替相場では、
 1)市場変動率(ボラティリティー)安定化
 2)日本でのインフレ期待改善
 3)米国での金融規制の緩和観測
などにより、局地的に日本勢による資金流出や海外勢による
円調達・円借入れのキャリー取引を後押しさせる円安材料 として注目されており、長期的にはさらなる円安が予想されます。

ドル円の日足チャート レンジ相場から9月上旬に114円予想

下のチャートを見て下さい。

現在、レンジ相場のWボトム、3番底です。
下値が、4/17の108.133からの補助線から右肩上がりに切りあがっており、丁度現状の110円ラインが底値として意識され市場でも相場形成されています。

当面は、9月上旬の114円を目指す展開が予想されます。
 → 来週のドル円予想 レンジ相場の底からドル反発でドル高円安へ

ドル円チャート

 

一方で、ユーロドルの今度の見通しです。

ユーロドルの日足チャート 12月上旬に1.0600予想

下のチャートを見て下さい。

現在、急上昇を続けているユーロドル。
過去の高値「8/24 1.17138」や「5/3 1.16160」を超えています。

かなり強気な予想ですが、12月上旬には「1.0600」の可能性が見えてきます。

大胆な予想なので笑う人もいるかもしれませんが、ユーロドルの相場からして短期間での急落があっても不思議ではありません。

何故かと言うと…。
チャートの「緑色の枠」で囲まれた箇所「1.1200」当たりを見て下さい。

ユーロチャート

ちょうど、この時期を過ぎてから、ユーロドル相場がさらに急騰するわけですが、その急騰の要因がここまでの急騰を作るほどのニュースではなかったのです。

ユーロドル ドル安の影響でユーロドル1.1900ドル突破 いつまで上昇?

ちょうどこの頃のニュースとして、ユーロドルの急騰のスタートは、ドラギECB総裁の予想外のタカ派寄りの発言でした。
「デフレ圧力はリフレに変わった。ECBは政策手段のパラメータを調整することで景気回復に対応することが可能だ」という内容を受け、ユーロ圏経済指標の結果次第ではユーロドル1.15台が見えてきました

さらに、ドラギECB総裁とイギリスのカーニー中銀総裁発言で大きく上昇したユーロドルは、1.15台まで上昇。

そしてついに、ドラギ総裁が6月27日にポルトガル・シントラで行った講演で債券買い入れの段階的縮小を示唆したことを受けてユーロ買いと債券売りが広がりました

7月21日に欧州外為市場のユーロドルは、ドラギECB総裁が前日のECB理事会後の会見で物価目標の達成への強気姿勢や資産購入プログラムの変更示唆を受けて買いが続き一時1.1668ドルとユーロ高となり15年8月以来の高値を更新しました

市場はまさにユーロ独歩高の状況で、ドル売りユーロ買いで特に材料も無い中でユーロ高。ユーロが急上昇しています。

ただし、今回の ECBの金融緩和政策の解除は「時期尚早」とIMFが警告 しているようです。 

ユーロドル為替相場長期予想 長期的には安値1.0600ドルの見通し

このように、ここまでのユーロ高相場を作るほどのニュースではないのに、急騰してきたユーロドル相場。

あくまでもチャート上の過去のユーロ高値「8/24 1.17138」へのチャレンジの要素が強く、現在のドル売り相場の中で、買うなら相場に勢いあるユーロかな…という市場の声が聞こえています。

ポンドという選択肢もありますが、これは 別途記事 にしますが、ポンドはブレグジット問題があり、強気の買い相場にはなれません。ですので、ECBドラギ総裁の「やや」ポジティブな発言に反応し、消去法的に買うならユーロかな?という選択肢が見えてくるわけです。

まぁ、それにしてもユーロドルは上がりすぎました。

市場でも、ここから誰が高いユーロ買うんだよ…。というチキンレースみたいな状況になってますから、これからドル買いの流れになったタイミングで、一気にユーロ安ドル高の相場が生まれるでしょう。

 → こちらに「今後のドル高予想とその理由」をまとめましたので、併せて読むとわかりやすいと思います。

ファンダメンタルズも弱くいつまでもユーロ高は続かない ユーロドル安を予想

ここまでが、チャートから予想するユーロ安ドル高の理由です。

では次に、ファンダメンタルズ的な要素を見ていきましょう。実際のユーロ圏の情勢、経済状況を考えますとユーロは近いうちに長期的なユーロ安に向かうと予想します。

その理由として、これまでユーロ圏景気を上昇させてきたいのは他でもないユーロ安であり、現在のユーロ高が今後も続くとユーロ経済に大きな影響があり、ユーロの好景気がストップするでしょう。実際、18日発表のドイツ7月ZEW景況感指数・期待指数が2カ月連続の低下となっており早くもユーロ高の影響がユーロ経済を引っ張るドイツに出てきています。

欧州ユーロ圏の企業にとってはドルの下落が重荷になりかねません。ドル安、ユーロ高になると輸出品の競争力が低下し、米国での売上高をユーロに替えた時の金額が少なくなるからで、BNPパリバのストラテジスト、アンキット・ギーディア氏は「ユーロ上昇は、ユーロ圏の株、特に大型株にとって明らかなリスクだ」と述べています。

モルガン・スタンレーのアナリストによると、欧州企業の収益予想修正に関するリビジョンレシオは5月半ばには7年ぶりの高水準にあったものが、ユーロ上昇に伴い最近になって11カ月ぶりの低い水準に下がったそうです。ユーロ高ドル安が続けば、7-9月期(第3四半期)には欧州企業にとって一段の問題になりかねないと言っています。

このように、ユーロ高はユーロ圏経済にとってマイナスであるため、これ以上のユーロ高はユーロにとって歓迎できるものではないのです。ですからこのユーロ高はいつまでも続きません。

このような理由により、現在上昇中のユーロドル ですが、まず、今後の相場は5月30日の安値1.1200ドルへの下落を予想します。

まだまだ為替市場はユーロドルの上昇を期待しているようですが、実際にはECBドラギ総裁の発言を先読みしているところがあり、将来的にはユーロドルの下落シナリオの方が強いでしょう。
 → ユーロが急落 今後ユーロドル売りを強くおすすめする2つの理由

長期投資運用として、スワップの魅力も高く、将来的には1.0600ドルを視野に入れ長期投資としてユーロ/ドルの売り建玉を持つのがおすすめです。

【まとめ】ユーロ高いつまで続く?ユーロ圏経済にリスクありユーロ安か?

ドル相場は過去数年で最大規模の下落局面が続いている。物価が上昇していないことや、連邦準備制度理事会(FRB)の近い利上げを疑う観測が重荷になっています。

思い返せば、昨年の米大統領選でドナルド・トランプ氏が当選したことを受けドルは短期的に上昇しました。減税やインフラ支出といった政策が景気を浮揚させ、ドル相場を押し上げると市場が見込んだからです。しかし、ワシントンがこう着状態に陥り、そうした政策の実現が危ぶまれているためドルの一段安を見込む予想が多くなっています。

商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、先週のドル売り持ち額は79億ドル(約8700億円)と、2013年初め以降で最大でした。

一方、欧州ユーロ圏の企業にとってはドルの下落が重荷になりかねません。BNPパリバのストラテジスト、アンキット・ギーディア氏は「ユーロ上昇は、ユーロ圏の株、特に大型株にとって明らかなリスクだ」と述べています。さらに、モルガン・スタンレーのアナリストによると、欧州企業の収益予想修正に関するリビジョンレシオは5月半ばには7年ぶりの高水準にあったが、ユーロ上昇に伴い最近になって11カ月ぶりの低い水準に下がった。ユーロ高ドル安が続けば、7-9月期(第3四半期)には欧州企業にとって一段の問題になりかねないと言っています。いつまでもユーロ高が続くと、ユーロ圏経済が苦しくなるのです。

まだまだ為替市場はユーロドルの上昇を期待しているようですが、今後の相場は5月30日の安値1.1200ドルへの下落を予想します。長期投資運用として、スワップの魅力も高く、将来的には1.0600ドルを視野に入れ長期投資としてユーロ/ドルの売り建玉を持つのがおすすめです。

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