トランプ大統領の弾劾リスクは?ハードル高く非現実的との声

トランプ大統領リスク

トランプ大統領の弾劾は米国の政治の仕組み上、現実的にはハードルが高いというのが実態です。

しかし市場の動きは、来週以降も「ロシアゲート」問題に関するニュースに影響される相場が続きそうなので要注意です。

その辺の見通しについて詳しく解説します。



トランプ大統領の弾劾リスクは?ハードル高く非現実的との声

トランプ大統領の弾劾は米下院で過半数の同意が必要であり、上院で開く弾劾裁判では3分の2以上の賛成票を得る必要があり現実的にはハードルが高い。

もっとも、「ロシアゲート」問題や機密情報漏洩など大統領の軽率な振る舞いに対しては民主党だけでなく共和党内からも批判の声が上がっている。今後も「ロシアゲート」問題に関するヘッドラインに振られやすい相場が続きそうだ。

05月20日 08時25分 【Market Winコラム】ハードル高い米大統領の「弾劾」

米国出張帰りの国際金融筋は、「トランプ弾劾となっても後任大統領にペンス副大統領が就任し、ホワイトハウスと議会の関係が改善、大型減税の税制改革やインフラ投資、規制緩和の経済政策そのものはより円滑に進む」と打ち明ける。

だが、現在の米国株式相場は未だPER(株価収益率)20倍水準の割高感のもとでトランプ・ユーフォリア(陶酔感)から完全覚醒しないまま大統領「弾劾」リスクを織り込んでいないという。

合衆国憲法第2条4項では「背信、贈収賄、その他の深刻な犯罪ないしは不品行が有った場合」には、「下院議会が弾劾の動議を発することができる」と規定されている。

現在、報じられているコミー前FBI長官への捜査中止圧力が果たして「その他の深刻な犯罪ないしは不品行」という弾劾要件に該当するか否かは、極めてグレーな政治的な判断と言わざるを得ない。

つまり、米議会上下両院の過半数を制する共和党指導部及び保守派重鎮らがどのような采配を下すかにかかっている。17日NY市場、大統領の弾劾を主張する急先鋒、民主党グリーン下院議員が、「本日中にも大統領弾劾を呼びかける」とツイッター投稿して、リスク回避の円買いに拍車がかかり、米国株がつるべ落としの急落となり、米債利回りは急低下して一気に金融資本市場はリスク・オフ地合いへ転落した。

だが、共和党ライアン下院議長がこの日(17日)「大統領をなおも信頼している」、「コミー氏の報道に関しては注意深く精査する必要がある」、「議会は騒動に関係なく政策課題への取組み継続へ」等と発言して幾らかリスク・オフ地合いは緩和した。

さらに、共和党の重鎮マコネル上院院内総務も早々に「ロシアゲート」を巡る疑惑を否定しつつ「トランプ氏に対して懸念を抱いていない」旨発言、しかも足元でコアなトランプ支持層が依然として35%程度存在しているだけに「弾劾」に向け身内の共和党から「トランプ降ろし」の狼煙が上がる気配はない。

むろん、大統領の弾劾は、米下院で過半数の同意が必要であり、上院で開く弾劾裁判では3分の2以上の賛成票を得る必要があり、現実的にはハードルが高い。

もっとも、「ロシアゲート」問題や機密情報漏洩など大統領の軽率な振る舞いに対しては民主党だけでなく共和党内からも批判の声が上がっている。何より、トランプノミクスの支柱的な政策であるトランプ減税(税制改革)が大幅遅延となって越年する事態となれば、2018年の中間選挙で上下両院共に共和党が議席を減らし、多数派を維持出来なくなる恐れがある。

そうなれば「トランプ大統領では戦えない」となって身内の共和党議員が「弾劾」へと翻意する可能性が排除出来ない。
<大統領の弾劾>
下院 「過半数」の同意を得る必要
上院 「3分の2」の賛成票が必要

なお、米大統領「ロシアゲート」に関しては、米下院監督・改革委員長が24日にコミー氏を招き公聴会を開催すると正式決定、米国時間18日午後2時半(日本時間19日午前3時半)には、ローゼンスタイン米司法副長官が全ての上院議員向けにコミー氏の解任についてのブリーフィングを行う予定だ。

いずれにせよ、米議会が米FBIコミー前長官に公聴会出席を要請し、「ロシアゲート」問題に関するヘッドラインに振られやすい相場が続きそうだ。

出典:FXニュースレター

ドル円急落のスタートは米長期金利の低下から

ここ数日のドル円の急落のかいしスタートは、16日23時から。原因は米長期金利の低下でした。
 → ドル円113.2円に接近 米長期金利低下受けて下落

その後113円前後で落ち着いた動きが続いた後、
17日の東京市場の午前7時頃に再度急落。一気に112円前半まで下落しました。
 → ドル円112円前半まで急落の原因と今後の展開を予想
 → ドル円112.2円にはサポート受けが観測され買い局面

トランプ大統領リスクでドル円急落が加速

その後、ドナルド・トランプ米大統領が弾劾されるのではないか との懸念が浮上し、17日の海外市場ではドルが急落。

翌18日に「トランプ大統領 ロシア政府関係者と18回接触の報道」が出ると
ドル円は一時110円23銭と安値を更新しました。

ドル円の今後の見通し 数日はレンジ相場予想

ドル円市場では、ドル円は111円まで上昇もトランプ大統領リスクでレンジ相場か という見通し。

しばらく、ドル円市場は110.5~112.5円のレンジ相場 になる可能性があります。

トランプリスクがしばらくは消えないだろう。というドル安要因が強い一方で、米経済の勢いは強くドル高の流れが市場にはあるため、これ以上の円高に大きく振れる可能性は少ないだろうとの声が上がっています。

 → トランプ大統領の政治リスク長期化でドル円市場は静かな動きか

 

【まとめ】トランプ大統領の弾劾リスクは?ハードル高く非現実的との声

トランプ大統領の弾劾は米下院で過半数の同意が必要であり、上院で開く弾劾裁判では3分の2以上の賛成票を得る必要があり現実的にはハードルが高いというのが実態です。

もっとも、「ロシアゲート」問題や機密情報漏洩など大統領の軽率な振る舞いに対しては民主党だけでなく共和党内からも批判の声が上がっており、今後も「ロシアゲート」問題に関するニュースに影響される相場が続きそうなので要注意です。

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