ECBドラギ総裁 ユーロ圏経済が好調ならテーパリング早期終了?

テーパリング

ECBドラギ総裁は、ユーロ圏経済が好調なら量的緩和の段階的縮小(テーパリング)の早期終了を2018年の早い段階で発表するのではないか?という憶測が飛び始めています。



ECB テーパリングを予定より早く終了か?

欧州中央銀行(ECB)は、ユーロ圏経済の回復が進んだ場合、2兆5000億ユーロ(約330兆円)規模の債券買い入れ策の段階的終了を今年の早い時期に示唆する可能性がある。22日発表された政策理事会議事録(1月24・25日開催分)で明らかになった。

ECBは現在、月額300億ユーロの債券買い入れを実施しており、少なくとも今年9月末までの継続を予定している。

議事録によると、1月の政策理事会では量的緩和の終了時期を早める案も一部から出された。だが最終的には、まだインフレが弱いため「時期尚早」だという全会一致の合意が形成された。

ユーロ高についても長時間の議論が行われ、「国際的な場での発言」の影響に懸念が指摘された。マリオ・ドラギECB総裁は1月の定例記者会見で、ドル安が米経済に好都合だという趣旨のスティーブン・ムニューシン米財務長官の発言を厳しく批判していた。

ECB、近く量的緩和の段階的終了示唆も=議事録

【フランクフルト】欧州中央銀行(ECB)は、ユーロ圏経済の回復が進んだ場合、2兆5000億ユーロ(約330兆円)規模の債券買い入れ策の段階的終了を今年の早い時期に示唆する可能性がある。22日発表された政策理事会議事録(1月24・25日開催分)で明らかになった。
 
 ECBは現在、月額300億ユーロの債券買い入れを実施しており、少なくとも今年9月末までの継続を予定している。
 
 議事録によると、1月の政策理事会では量的緩和の終了時期を早める案も一部から出された。だが最終的には、まだインフレが弱いため「時期尚早」だという全会一致の合意が形成された。
 
 だが当局者は、債券買い入れを段階的に終了することを「今年の早い時期」に発表する可能性があることを示唆している。
 
 議事録には「インフレの軌道に自信を深めるべき根拠があるが、金融政策に関して忍耐と粘り強さが引き続き正当化される」と記された。
 
 ユーロ圏の労働市場には「依然としてかなりの需給の緩み」が存在するとの見方も示された。平均時給が金融危機前の水準に回復していないことが理由。その場合、インフレが過度に高進するリスクを冒さずに緩和的な金融政策をより長く続けられる可能性がある。
 
 ユーロ高についても長時間の議論が行われ、「国際的な場での発言」の影響に懸念が指摘された。マリオ・ドラギECB総裁は1月の定例記者会見で、ドル安が米経済に好都合だという趣旨のスティーブン・ムニューシン米財務長官の発言を厳しく批判していた。

出典:Dow Jones(THE WALL STREET JOURNAL)

 

ECBの資産買い入れ段階的縮小とは?

2017年10月26日のECB理事会で「来年1月から9月まで債券買い入れを月300億ユーロに減額」する方針を明らかにしました。

さらに、

  • 「必要に応じQEの規模や期間を拡大する選択肢残す」
  • 「QE終了後も長期にわたり保有債券の償還元本を再投資」

などの方針を示しました。

ECBドラギ総裁の発言を市場はハト派と解釈。
これを受け、ユーロ相場は下落。ユーロドル、ユーロ円ともに急落しています。

その後も、ドラギECB総裁は欧州域内のインフレ圧力は弱まっており、大規模な刺激策が引き続き必要、そして、成長の下方リスクには為替相場が含まれると発言したことを受けて、ユーロ売りが加速しています。

また、この決定は全会一致ではなかったことを言及しており、ECBの出口戦略の不透明感がユーロ安を誘発しました。

ECBとFRBの段階的縮小を比較

下記の表のように、FRBの段階的縮小(テーパリング)と今回のECBの段階的縮小を比較すると、ECBがハト派的だということが良くわかります。

  ECB FRB
資産買い入れ減額 段階的 直線的
減額後の対応 継続に含み 完全に終了
利上げへの移行 フォワードガイダンス強化 ※1 物価と雇用次第

特にECBの「段階的」という資産買い入れ減額や、「継続に含みを持たせている減額後の対応からハト派の印象が強いので、市場はユーロドル、ユーロ円ともに急落という反応をしたのでしょう。

 ※1 フォワードガイダンスとは何か
フォワードガイダンスとは、一般的には、金融政策に関する「将来(フォワード)」の「指針・方針(ガイダンス)」を示すことを意味します。今回のECBの「利上げへの移行」の場合は、ECBが今後、金融政策を決定する会合の内容をまとめた声明文や、その後の記者会見の場で「しかるべき状況が達成されるまで、金利を低位に据え置く」と、先行きの金融政策の運営方針を市場参加者に伝えることを意味します。

フォワードガイダンスの本質は市場とコミュニケーションをとることで先行きの金融政策に対して投資家を納得・安心させることで、それにより市場の混乱を避けることが狙いです。

 

【まとめ】ECBドラギ総裁 ユーロ圏経済が好調ならテーパリング早期終了?

ECBドラギ総裁は、ユーロ圏経済が好調なら量的緩和の段階的縮小(テーパリング)の早期終了を2018年の早い段階で発表するのではないか?という憶測が飛び始めています。

ECBは現在、月額300億ユーロの債券買い入れを実施しており、少なくとも今年9月末までの継続を予定している。 

議事録によると、1月の政策理事会では量的緩和の終了時期を早める案も一部から出された。だが最終的には、まだインフレが弱いため「時期尚早」だという全会一致の合意が形成された。

今後のマリオ・ドラギECB総裁の動きに注目です。
 

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