シリア情勢の緊迫化で米ロ関係は冷戦を含め過去最悪の状況に…

シリア情勢

シリア情勢の緊迫化で米ロ関係は冷戦を含め過去最悪の状況と言われています。

「米国がシリアにミサイルを発射してもロシア軍は撃ち落せる」とロシア外交官が発言したことを受け、
トランプ大統領は3度のツィートを連発。米ロ関係は冷戦を含め、過去最悪の状況にあるとし、ミサイルが「飛んでくるぞ」、「ロシアよ、備えはいいか」と挑発。

シリア情勢米国とシリアに展開するロシア軍が衝突するリスクが高まっています…。 



シリア情勢緊迫で米ロ関係は冷戦を含め過去最悪の状況…ってホント?

ロイター通信によると、米ホワイトハウスは12日、トランプ米大統領がシリア情勢を巡り国家安全保障チームと協議を行ったものの、「最終決定には至っていない」と発表しました。

ホワイトハウスは声明で、「引き続き情報を精査し、パートナー国および同盟国と対話を続けている」とし、空爆への国際社会の支持を示すため、フランスと英国の参加を強く求めており、トランプ大統領はマクロン仏大統領とメイ英首相と電話会談する予定。

 米国とフランスは、シリアを射程圏内に収める位置に巡航ミサイル搭載の軍艦を配置。当局者によると、テリーザ・メイ英首相は12日、シリア情勢を巡り閣議を開催する予定です。

また、シリアの首都ダマスカス近郊で起きた化学兵器によるとみられる攻撃で、被害者の検体から化学物質が検出されたとの報道がでています。塩素ガスと何らかの神経剤が使われた可能性があるという。

シリア情勢は米ロ緊迫、衝突なら最新鋭兵器が直接対決

 ドナルド・トランプ米大統領とロシアによる脅しの応酬により、米国とシリアに展開するロシア軍が衝突するリスクが高まっている。実際に軍事行動に出れば、米国の先端ミサイル技術とロシアの統合防空システムが真っ向から勝負することになる。

 米国がシリアにミサイルを発射してもロシア軍は撃ち落せる、とロシア外交官が発言したことを受けて、トランプ氏は3度のツィートを連発。米ロ関係は冷戦を含め、過去最悪の状況にあるとし、ミサイルが「飛んでくるぞ」、「ロシアよ、備えはいいか」と挑発した。

 こうした武力行使をちらつかせる威嚇により、シリアでの化学兵器使用疑惑を巡る問題は、2大軍事大国による小規模な軍事衝突に発展しかねない状況にある。トランプ氏は米国の技術の方が上回ると主張するが、現・旧の米軍当局者は、最新鋭の地対空ミサイルシステム「S400」を含め、ロシアの防衛システムは手強いと認めている。

 元空軍大将で、2013~16年に北大西洋条約機構(NATO)の最高司令官を務めたフィリップM・ブリードラブ氏は「ロシアは極めて性能の高い地対空防衛システムを有していることを立証している。世界的に展開されているこうした防衛システムは通常、非常に洗練された『S-300』や『S-400』で補強されている」と指摘する。その上で「米国がこうした高性能の防空能力を突き破る上で、直面する困難は小さくない」と語る。

 トランプ氏は11日、ツイッターへの投稿で、ロシアはシリアのバッシャール・アサド大統領の味方に付くべきではないとし、アサド大統領を「自国民を殺して楽しんでいるガス殺人鬼の獣」と断じた。

ロシアのアレクサンドル・ザシプキン駐レバノン大使はこれに先立ち、レバノンの武装組織ヒズボラが運営するテレビ局に対し、ロシアはシリアを標的とするミサイルをすべて撃ち落とすと言明。「ミサイルが発射された拠点さえもだ」と述べていた。トランプ氏のツィートはこれを受けたものだ。

  ロシアはこれまで、シリア内のロシア軍に打撃を与えるような空爆には迎撃する構えを見せていた。だが最近では、ザシプキン氏の発言は例外的で、トランプ氏がシリア空爆に踏み切る可能性を示唆して以降、ロシア指導部はあらためて威嚇することは避けている。

 ロシア外務省報道官は、トランプ氏のツィートに関して、米政府はシリア内のテロリストを標的にすべきで、テロと戦っている合法的な政府を狙うべきではないと述べるにとどめ、威嚇の応酬がエスカレートしないよう配慮した。

 11日午後時点で、シリアの複数の軍事拠点に空爆を行う案でコンセンサスが固まりつつあるようだが、数日かけて一連の空爆を行う可能性も検討されている。

米当局者は空爆への国際社会の支持を示すため、フランスと英国の参加を強く求めている。

 米国とフランスは、シリアを射程圏内に収める位置に巡航ミサイル搭載の軍艦を配置した。当局者によると、テリーザ・メイ英首相は12日、シリア情勢を巡り閣議を開催する予定だ。

 ロシア海軍もシリア沖で演習を開始したもようで、米国の空爆作戦が困難になる可能性がある。

 一方、シリアは11日、多くの軍用機を移動させており、自国の防衛をロシアの防空システムに依存していることが浮き彫りとなっている。シリア国営メディアによると、戦闘員の一部は、ロシア軍が駐留するラタキア近郊の基地に再配置された。

 ロシアがシリアで最初に空爆を実施した2015年9月以降、米国とロシアの戦闘機はシリア上空で共に展開している。時に緊迫することもあったが、米ロの軍司令官は総じて上空での衝突を回避し、敵対するのを避けてきた

 トランプ氏が1年前、化学兵器使用疑惑を受けてアサド政権に対して巡航ミサイルを発射した際も、米国はわざわざシリア国内のロシア軍を避けて攻撃した。米国はシリアのアルシャイラト空軍基地にある軍用機や軍用機向け強化シェルター、レーダー装置、防空システム、石油貯蔵施設、砲弾貯蔵庫などを標的に空爆を行った。

 アルシャイラト空軍基地には多い時で100人のロシア軍関係者が駐留していたとされる。だが米国は彼らを避けるために、1時間から1時間半前にミサイル発射の警告をロシア側に行っていたと米当局者は話す。

 専門家によると、戦闘機や巡航ミサイルに対するロシア迎撃能力は、最新鋭の「S-400」に大きくかかっており、このうち少なくとも複数のS-400はシリア内に配備されているもようだ。
 
 シリアで展開するロシア軍の主要拠点であるフメイミム空軍基地にはS-400が配備されている。ミサイルの最長射程は240マイル(約390キロメートル)で、この他、より射程が短い「パーンツィリ」防空システムも同基地にある。

 一方、米国は安全な距離から発射できる巡航ミサイルに大きく頼ることになるとみられている。米海軍の「トマホーク」巡航ミサイルはステルス性能は劣るが、地上に近い低空飛行が可能で、これはS-400が標的としにくい。

 最新のトマホークは1000マイル(約1600キロ)の飛行が可能なため、トマホークを発射する軍艦は、陸上基地にある対艦ミサイル防衛の射程外にとどまることができる。このうちのいくつかは撃ち落とされても、米国と同盟国は多くのミサイルを発射することで容易に補うことが可能だ。

 米空軍はまた、敵の対空ミサイルの射程外から攻撃する新型「スタンドオフ・ミサイルJASSM」を保有している。これは軍用機から発射され、射程延長型のもので飛行距離は約600マイル(約970キロ)だ。

出典:Dow Jones(THE WALL STREET JOURNAL)

米ドル、FRB、FOMC関連記事

 → アメリカ利上げいつ?2017年12月利上げ決定後、次の利上げは?

 → いつ利上げ?アメリカ、ユーロ、イギリス利上げ時期に注目

 → FRBバランスシート縮小で円安ドル高の為替相場へ

 → 米FRB「資産縮小計画」テーパリングで短期金利を引き上げへ

 → FRBのFOMC声明とイエレン議長会見 7つの要点

 → 【注目】FOMC利上げ後には円高ドル安が進むジンクスあり

 → アメリカ利上げする?低失業率で低インフレ率では利上げ無理?

【ドル円相場予想】関連記事

 → ドル円の中長期見通しと投資運用戦略プラン

【豪ドル円相場予想】関連記事

 → 豪ドル円、豪ドル米ドル相場の長期見通し-日足チャートで解説

 → 豪ドル円の中長期見通しと投資運用戦略プラン

【ポンド相場予想】関連記事

 → 【自信あり】ポンドドル予想 チャート推移から長期見通し判明

【ユーロ相場予想】関連記事

 → ユーロドルの中長期見通し ユーロドルがおすすめの2つの理由

 

スポンサーリンク

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*