来週のドル円予想 北朝鮮リスクで急落したドル円の動きに注目

北朝鮮リスク

注目は、9日の北朝鮮の建国記念日などを受けた北朝鮮情勢の行方です。週末から11日にかけてミサイル発射などの動きがなかった場合、過度なリスク回避が一服となり、今後、悪いニュースと良いニュースが繰り返されながらも北朝鮮の緊張が緩和方向に向かうと、反動修正的な円安・株高の可能性があります。

来週のドル円予想 北朝鮮リスクで急落したドル円の動きに注目

来週の週明けからの注目は、9日の北朝鮮の建国記念日などを受けた北朝鮮情勢の行方だ。

週末から11日にかけてミサイル発射などの動きがなかったり、微妙な対話開始への準備シグナルが見られるようなら、過度なリスク回避が一服となる。8月以降、北朝鮮リスクが過剰な円高・株安を促す材料となってきた。日本や世界の経済自体は緩やかながらも改善傾向を維持させており、先行き悪いニュースと良いニュースが繰り返されながらも北朝鮮の緊張が緩和方向に向かうと、反動修正的な円安・株高の余地が残されている。

09月09日 06時55分 来週の相場展望=9月11日の週

来週9月11日-9月15日週の為替相場は、根強いドル安や円高、対ドルを中心としたユーロ高の圧力持続と、反動調整的な揺り戻しをにらんだ展開が想定される。

ドル/円の週足テクニカルでは、一目均衡表での重要な下値サポートラインである108.79円前後を割り込んできた。このまま下抜けていくと、同ラインや6週移動平均線109.44円前後などが上値抵抗線となり、各ラインなどを上値メドとしたドルの戻り売り地合いと先行き105円方向を意識したドル下押し軌道が固まっていく可能性がある。
反対に上下動を経ながらも、先行き雲の下限を上抜け回復できればドルの下値リスクが一服。ドルの上値の重さは続くものの、雲下限などを下値メドとしたドルの下値固めの再開と、年末にかけて112-115円方向へのドル反発余地も完全には消えていない。

来週の週明けからの注目は、9日の北朝鮮の建国記念日などを受けた北朝鮮情勢の行方だ。週末から11日にかけてミサイル発射などの動きがなかったり、微妙な対話開始への準備シグナルが見られるようなら、過度なリスク回避が一服となる。
日本では8月以降、北朝鮮情勢を巡る緊張が過剰に円高・株安を促す材料となってきた。日本や世界の経済自体は緩やかながらも改善傾向を維持させており、先行き悪いニュースと良いニュースが繰り返されながらも北朝鮮の緊張が緩和方向に向かうと、反動修正的な円安・株高の余地が残されている。

同時に週明けからの注目は、米国での新たな超大型ハリケーンの行方だ。事前警戒通りに深刻な被害が広がると、改めてリスク回避の株安・円高や安全逃避による米国債シフト(債券価格は上昇で金利は低下)、米金利低下によるドル安圧力の持続とオーバーシュートの可能性をはらむ。
反対に懸念ほどの被害が見られなければ、過剰なリスク回避が一服。来週の週明けからは反動調整的な円安、米債金利上昇、ドル高方向への短期修正余地も残されている。

来週は米国での新たなハリケーン被害の行方とともに、前回の大型ハリケーン「ハービー」の事後影響も注視されそうだ。短期的には米国経済に大打撃となり、今後の経済指標は下振れが警戒される。米FRBによる12月利上げ観測を一段と後退させることで、ドル全面安の持続要因となりやすい。

その反面、10-12月から来年に向けては、復興・復旧事業が米国経済を下支えしていく。これまで米国経済の減速要因として懸念されてきた自動車の販売減速と在庫急増に関しても、被災地域などでの買い替えが特需として注目され始めた。先行きインフラや資源資材、ヘルスケア関連などで広範な需要が見込まれる。

その中で米国株市場では、米国の内需や全体株の先行指標であるNYダウ輸送株指数が反発に転じてきた。7月14日を直近最高とした調整急落と8月24日安値での一旦の底入れを経て、前週は反発となっている。まだ本格的なリスク回避相場は広がっておらず、持続的な円高圧力に歯止めを掛けていく。

先行き遅行追随する形での米国債金利の下げ止まり(債券価格は騰勢一服)やドル反発、円反落を促していく先行シグナルとして注視されよう。
同じく世界経済の成長度合いや資源需要の先行指標である国際海運市況・バルチックドライ海運指数も前週は反発となり、4月以来の高値を更新してきた(資源国通貨の下支え材料)。
米国ではハリケーン復興対策のほか、税制改革の進展機運なども一定の財政出動と米債金利の反動上昇要因となる可能性を秘めている。

一方で前週はECB(欧州中銀)理事会で10月以降の量的緩和縮小方針が示され、改めてユーロ高が後押しされた。前週はユーロ高・ドル安がドル/円でのドル安・円高圧力となり、リスク回避とあいまって円全面高が加速される場面が見られている。
ユーロ/円はドラギECB総裁による間接的なユーロ高牽制(インフレ見通しの下方修正など)のほか、ドル/円発の円高がユーロの上値抑制要因となっている。引き続きリスク回避の地合いやドル全面安の圧力が続くと、ドル/円主導でユーロ/円などのクロス円も外貨安・円高方向への調整余地が残されている。

その反面、前週はカナダ中銀が予想外の利上げを行うなど、世界的に超低金利修正の動きは残されている。前週はドル安やリスク回避の円高が激化しながら、クロス円ではポンド/円、カナダ/円などは底堅さを見せ、その他のクロス円も過去に比べると円高・外貨安の度合いは限定的となった。

もちろん、来週以降は改めてドル/円主導の円高が、クロス円にも本格波及していく「円全面高の遅行伝播」リスクは排除できない。
その一方、日本の絶対的な金利の低さや黒田日銀による脱デフレへの執念、資源相場の反発などによる過度なリスク回避の抑制、資源素材価格の上昇による先行きの日本の輸入増加と貿易黒字の減少、北朝鮮リスクによる潜在的な円への不安感や日本の防衛費増額などによる財政懸念を受けて、過去の2007-2011年や2015-2016年などの円高局面に比べると、円独歩高のエネルギーが漸減(円の上値切り上がり)していく可能性も注視されよう。

出典:FXニュースレター

 

【追記】2017年9月12日

09月11日 21時48分 今週の為替、北朝鮮情勢に一喜一憂が持続=国連協議など注目 

今週の為替相場は根強いドル安圧力と、クロス円での円高抑制との綱引きが想定されよう。引き続き北朝鮮情勢や米国のハリケーン被害をにらんだ展開となり、リスク回避が続くと円高や米債金利の低下(債券価格は上昇)によるドル安、過度な懸念後退なら円安とドル高という神経質な地合いとなる。

今週の為替相場を左右するのが、北朝鮮を巡る地政学リスクの行方だ。前週末9日に北朝鮮・建国記念日にかけてのミサイル発射は見送られる一方、11-12日にかけては国連安全保障理事会で北朝鮮の核実験を受けた制裁決議の採決が行われる。
北朝鮮を過度に追い込まない形での修正案で軟着陸したり、中国の制裁協力や関係国による対話路線に向けた努力協調の兆候が見られると、一旦はリスク回避の後退による日米株高や円の売り戻しが想定される。

反対に米国主導の強硬策にロシアなどが反発し、足並みの乱れが露呈されたり、対話路線へのハードルの高さが確認されると、リスク回避の再燃が警戒されやすい。北朝鮮に関しては同国の外務省幹部が10日からスイスを訪問し、現地で11日から開かれる官民共催の会合で米国の元政府当局者らと非公式に接触するとみられている。こうした協議を含めて、北朝鮮情勢に一喜一憂の不安定さが続く。

出典:FXニュースレター

 

09月08日 12時40分 【為替Out Look】ドル円オプション円コール・オーバー拡大 

市場が警戒するECB高官のユーロ高牽制は、ドラギ総裁の7日の会見で材料的には一旦出尽くした感が強い。中銀による通貨高牽制は豪州中銀(RBA)等も表明しており具体的な目標や政策対応が見出し難い中ではスルーされる傾向がある。

ECBの緩和解除に向けた動きは緩慢だが、米FRBの12月利上げ期待が後退している中では引き続き「消去法」のユーロ買い観測が根強く、引き続きユーロは堅調の展開が予想される。

一方、北朝鮮への制裁決議(原油輸出禁止を含む)は11日に国連安保理で採決される予定となり、北朝鮮の9日「建国記念日」の挑発行動に対しより神経質とならざるを得ない日柄にある。

ドル円のショートデート・リスクリバーサルでは軒並み円コール・オーバーが拡大しており、通貨オプションは円高圧力が根強い。米債務上限法案の期限先送りでドル売り材料は一つ消失したが、依然として米利上げペース鈍化に北朝鮮リスクとドル円は下値模索の様相を呈している。

北朝鮮ロシアが制裁に反対しており国連の制裁決議の採択は微妙な情勢にあるが、仮に採決となれば事態のエスカレートが懸念され、少なくとも週明けまで警戒感は怠れない。
なお、8日の東京-NY外為市場の予想レンジは、「ドル/円108.00-109.00円、ユーロ/ドル1.1980-1.2080ドル、ユーロ/円129.90-131.00を見込む」(同銀行幹部)。

出典:FXニュースレター

今後のドル円の見通しは108円底にドル高円安トレンドへ

実際の為替相場の動きもチャートのトレンドに従うように、北朝鮮が弾道ミサイルを発射後にリスク回避のドル安円高、となり108円台の底値をつけた後は、アメリカ商務省が30日発表した4-6月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)改定値が上方修正され、伸び率は2015年1-3月期以来の大きさとなり、これを受けドル円は大幅上昇。北朝鮮リスクのドル安の分を取り戻し、さらに急伸しました。

さらに、アメリカ商務省が翌31日発表した7月の個人消費(季節調整済み)も4月以来の高い伸びとなり、本来であれば引き続きドル高が継続するはずだったのですが、ムニューシン米財務長官が「ドル安は米貿易にとって多少の支援材料に」などと述べたことで、北朝鮮の弾道ミサイル発射後から続いていたドル高円安の流れに水を差し、ドル安へ一時反落することになりました。

しかしその後、為替市場は北朝鮮リスクでドル全面安へ。北朝鮮が建国記念日の9日に弾道ミサイルを発射する可能性を受け、リスク回避のドル売りが続きました。9月8日の21時台には、107.3円台の安値をマークしました。

週が明け、9月11日の週には、9日にミサイル発射がなかったことで市場は落ち着きを取り戻し、ドル買いが今後増えそうな流れとなっています。

今後も底堅くじわりと上昇していきそうなドル円の動きに注目です。

【まとめ】来週のドル円予想 北朝鮮リスクで急落したドル円の動きに注目

来週の週明けからの注目は、9日の北朝鮮の建国記念日などを受けた北朝鮮情勢の行方です。

週末から11日にかけてミサイル発射などの動きがなかったり、微妙な対話開始への準備シグナルが見られるようなら、過度なリスク回避が一服となり、8月以降の北朝鮮リスクからくる過剰な円高・株安も方向転換が考えられます。今後、悪いニュースと良いニュースが繰り返されながらも北朝鮮の緊張が緩和方向に向かうと、反動修正的な円安・株高の余地が残されています。

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