2017年ノーベル経済学賞をセイラー氏が受賞した理由は?

ノーベル経済学賞

2017年ノーベル経済学賞をセイラー氏が受賞した評価理由は、同氏が経済学に心理学を応用した事でした。

特にセイラー氏が大きな効果をもたらした分野の一つが金融市場で、セイラー氏の洞察でより偉大なのは、アノマリーの説明に心理学の知見を取り入れた点でした。

この説明だとちょっと難しいので、詳しく説明しますね。



2017年ノーベル経済学賞をセイラー氏が受賞した理由は?

スウェーデン王立科学アカデミーはセイラー氏にノーベル経済学賞を授与すると発表した際、同氏が経済学に心理学を応用したと評価した。セイラー氏が大きな効果をもたらした分野の一つが金融市場で、セイラー氏の洞察でより偉大なのは、アノマリーの説明に心理学の知見を取り入れた点でした。

セイラー氏と教え子のワーナー・デボン氏は1980年代に、過去3年にさえなかった株が反発する傾向にあるのは、人が「予想外の劇的なイベントに『過剰反応』しがち」なため、異常な株価をもたらすとの仮説を立てた。投資家は利益を愛する以上に損失を嫌うため、退職資金用の長期投資であっても目先に集中しすぎる。それが株価を押し下げ、株の上昇余地を生むと説明したのです。

株価には人々の心理が反映される?

また、セイラー氏は「もし市場が効率的なら、なぜ株は1月に好調なのか」と問いかけてきました。

確かに、毎年1月に株価が好調な合理的な理由は思いつきません。毎年、企業は1月の前、例えば12月期の決算が好調になるのでしょうか?そんなことはもちろんありませんね…。

ではなぜ、1月に株価が好調なのか?
その答えは、人々が新年を迎え、新しくスタートしたフレッシュな気分で買いが集まるからではないでしょうか?

この例のように、市場には常に人々の心理が影響されるため、各経済指標や企業の業績見通しが、そのまま株価に合理的に反映されるわけでは無いという事をセイラー氏は説明しているのです。

10月10日 09時41分 DJ-【コラム】ノーベル経済学賞セイラー氏、投資家に重要な訳

 金融市場ではばかげたことが起こりうると話しても誰もノーベル賞はとれない。経済学者リチャード・セイラー氏がノーベル経済学賞の受賞者に選ばれた理由の一つは、その理由を説明したことだ。

 セイラー氏は金融市場に対する人々の考え方を覆し、行動金融学という分野の誕生に貢献した。現在、セイラー氏らがあぶり出したバイアスから利益を得ようとするファンドマネジャーが、その洞察を利用して数十億ドルを賭けている。それでも市場の不合理さは消えていない。

 スウェーデン王立科学アカデミーはセイラー氏にノーベル経済学賞を授与すると発表した際、同氏が経済学に心理学を応用したと評価した。セイラー氏がこれで大きな効果をもたらした分野の一つが金融市場だった。同氏が登場した時、学界で優勢だったのは、市場は新たな情報を速やかに織り込み、基になる資産の価値を反映するとの考え――効率的市場仮説 ――だった。

 セイラー氏はこの見方を批判し始めた。特に「アノマリー(変則、逸脱)」については、1980年代終盤から単独または共同でジャーナル・オブ・エコノミック・パースペクティブス誌に一連の論文を執筆。「もし市場が効率的なら、なぜ株は1月に好調なのか」「クローズドエンド型投資信託はなぜ保有資産の価値を反映しないのか」と問いかけた。

 セイラー氏の洞察でより偉大なのは、そうしたアノマリーの説明に心理学の知見を取り入れた点だった。セイラー氏と教え子のワーナー・デボン氏は1980年代に、過去3年にさえなかった株が反発する傾向にあるのは、人が「予想外の劇的なイベントに『過剰反応』しがち」なため、異常な株価をもたらすとの仮説を立てた。

 株のパフォーマンスは時間につれ米国債を上回るとセイラー氏とシェロモ・ベナルチ氏は主張。投資家は利益を愛する以上に損失を嫌うため、退職資金用の長期投資であっても目先に集中しすぎる。それが株価を押し下げ、株の上昇余地を生むと説明した。

 そうした洞察は投資家にとって重要だと、アカディアン・アセット・マネジメントのウェスレー・チャン氏は話す。なぜなら「投資家の動き方の枠組みを示す」からだ。一見不合理な行動を駆り立てているものをのぞき込むこの窓がなければ、市場の非効率がひとりでに解消する仕組みを理解するのは難しい。

 皮肉なことに、セイラー氏が主張するアノマリーは同氏の功績のおかげで以前より珍しくなった。投資家がアノマリーや自身の資金から利益を得ようとするために、アノマリーは消えたも同然だ。学者と違い、投資家は自分の発見を吹聴することもない。だが行動バイアスは依然セイラー氏が記した方法で市場に影響を及ぼしている。人は本当には変わらない。

出典:Dow Jones

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