トランプ大統領が次期FRB議長に求める4つの能力とは?

次期FRB議長

ジャネット・イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の任期は2018年2月で終了します。

トランプ大統領による次期FRB議長の指名が近づいていますが…求める4つの能力とは…



トランプ大統領が次期FRB議長に求める4つの能力とは?

FRBの次期リーダーは生産性向上の余地があることを認め、高成長経済にふさわしい金融政策を確立する必要がある。高成長経済といっても、インフレリスクが高く冷却が必要なほどの景気過熱を招いてはならない。FRBがそうした過ちを犯せば、この10年間の低成長や低生産性、賃金の上がらない状態がさらに長引くだけだ。

第二に、FRB議長は、インフレなき経済成長のための健全な中期的戦略に向け、連邦公開市場委員会(FOMC)を主導できる人物であるべきだ。第三に、FRB議長は経済に混乱が生じた際に、確かな統率力を発揮できる人物であるべきだ。第四に、新しいFRB議長は中央銀行とホワイトハウスや議会との適切な関係を理解すべきだ。

10月19日 14時42分 DJ-【寄稿】米経済に必要なFRB議長とは 

 ジャネット・イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の任期は2018年2月で終了する。ドナルド・トランプ米大統領は金融政策を新たに作り直し、経済の成長軌道をより上向きにするまたとないチャンスを与えられた。大統領は次期議長に何を求めるべきだろうか。

 第一に、大統領は米国経済のダイナミズムを深く理解する人物を探すべきだ。すなわち米国の潜在成長力を正当に評価するほか、インフレなき成長を促すために金融政策が果たす、重要だが限定的な役割を認識する人物ということだ。多くの専門家は、米経済が2%という近年の低い成長ペースを大きく上回ることは不可能だと考えている。だが、過去数十年を振り返っても米国の景気低迷が長く続いた試しはない。それは変えられない運命ではない。

 個人や法人の税率を引き下げ、負担の大きい規制を緩和し、歳出を抑制し、労働者の技能と労働市場の需要のミスマッチをなくせば、米経済は長期にわたり大幅に高い成長率を達成することができる。人工知能(AI)や3Dプリンターといった驚くべき技術の進歩や、付加価値の高い製造業、最先端の生命科学などが労働生産性を劇的に向上させ、将来の経済成長を押し上げるだろう。

 FRBの次期リーダーは生産性向上の余地があることを認め、高成長経済にふさわしい金融政策を確立する必要がある。高成長経済といっても、インフレリスクが高く冷却が必要なほどの景気過熱を招いてはならない。FRBがそうした過ちを犯せば、この10年間の低成長や低生産性、賃金の上がらない状態がさらに長引くだけだ。

 第二に、FRB議長は、インフレなき経済成長のための健全な中期的戦略に向け、連邦公開市場委員会(FOMC)を主導できる人物であるべきだ。経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)が変化したとき、議長はFOMCメンバーと話し合ったうえで政策調整をすぐに行わなければならない。議長は共通した目標を持つ団結したチームを率いる必要がある。

 FRB理事や地区連銀総裁はここ最近、あまりに多くの講演をしている。特に目立つのが次回会合で講じるべき措置についての発言だ。そうした近視眼的な意見はFRBの目的を台無しにする。FRB議長や理事が手本とすべきモデルは、野球のメジャーリーグで活躍したテッド・ウィリアムズ選手だ。メディアの取材にめったに応じない理由を尋ねられると、バットに聞けばわかると答えるのが常だった。

 第三に、FRB議長は経済に混乱が生じた際に、確かな統率力を発揮できる人物であるべきだ。金融危機以降、米経済は本来の力を発揮していないが、景気後退には陥ってはいない。このような幸運は長続きしないだろう。経済や金融の循環サイクルが消えたわけではない。国外の地政学リスクや経済的事象が米経済に悪影響を与える可能性もある。FRBの任務の一つは景気後退によるダメージを最小限に抑えることだ。大統領は、事態の急展開に対応できる信頼性と気質と実績を備えた人物を見つけるべきである。

 第四に、新しいFRB議長は中央銀行とホワイトハウスや議会との適切な関係を理解すべきだ。FRBの独立性はこれまで、金融政策の策定および実施を成功させるのに不可欠だった。その独立性を尊重し、守る必要がある。同時にFRBは、信用配分や財政政策に近い政策にまで踏み込む誘惑に負けてはならない。それは財務省や選挙で選ばれた連邦議会議員に任せるべき領域だ。

 トランプ大統領は自身の政権の成功にとってFRB議長がどれほど重要かを過小評価すべきでない。それを承知していたロナルド・レーガン元大統領は1980年代前半、当時のポール・ボルカー議長が進めたインフレ抑制策を強力に支援した。FRBの健全な金融政策と、成長志向のレーガン氏による減税・規制緩和の組み合わせが、経済成長という目覚ましい政治的遺産(レガシー)を生み出した。時代は違うが、大統領の成功にとってFRBが重要なことは変わらない。

 FRB議長には、米経済の潜在的な成長力を理解し、FRBを改革するために行動し、健全な成長志向の戦略を推進しようとする人物を迎えようではないか。

出典:Dow Jones

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