イタリア「五つ星運動」と「同盟」がECBに債務免除要請でユーロ安へ

イタリア五つ星運動

ユーロ圏注目の、2018年3月4日のイタリア総選挙の結果、3勢力とも過半数とれずハングパーラメントの状態となり、ユーロ安へ。

その後、5月16日に、イタリア「五つ星運動」と極右政党である「同盟」がECBに債務免除要請をしたとの報道があり、ユーロ安となりました。

今後もし、
イタリアでユーロ圏離脱の是非を問う国民投票が開催されることになればユーロ安は避けられず
、ユーロ経済や為替市場への影響に注目です。

 



■ イタリア「五つ星運動」と「同盟」がECBに債務免除要請でユーロ安

16日の欧州市場で、イタリアで連立協議を進めるポピュリズム政党「五つ星運動」と極右政党「同盟」が、欧州中央銀行(ECB)に対し、イタリアの債務2500億ユーロの免除を要請する方針との報道が。

これによりユーロドル相場はユーロ安になりました。

しかし、ロイター通信によると、イタリアの極右政党である「同盟」のボルギ報道官(経済担当)は16日、連立協議を進める同党と大衆迎合主義(ポピュリズム)政党「五つ星運動」が欧州中央銀行(ECB)にイタリアの債務2500億ユーロ(2960億ドル)の免除を要請する計画について、公式な政策案には盛り込まれていないと、反対の報道となっています。

報道官はロイターに対し「債務免除はいかなる公式案にも見られていない」と説明。「われわれが提案するのは、欧州連合(EU)安定協定に伴い、各国の対国内総生産(GDP)債務比率を算出する上で(ECBの)量的緩和の下で購入された債券を考慮しないようにすることだ」と述べたとのこと。

イタリア国債利回り上昇、連立協議2党がECBに債務免除要請と報道=ロイター 

ロイター通信によると、16日の欧州市場で、イタリアの債券利回りが上昇、ドイツ連邦債との利回り格差が拡大している。イタリアで連立協議を進めるポピュリズム政党「五つ星運動」と極右政党「同盟」が、欧州中央銀行(ECB)に対し、イタリアの債務2500億ユーロの免除を要請する方針との報道が背景。

イタリア10年債の利回りは2.003%と2カ月ぶり高水準を付けた。ドイツ連邦債との利回り格差は15日終盤の129ベーシスポイント(bp)から一時139bpに拡大した。

ハフィントン・ポスト・イタリアが入手した14日付の文書によると、両党はイタリアの欧州連合(EU)予算分担金の見直し、対ロシア制裁の解除、年金支給開始年齢を引き上げた2011年の年金改革の廃止も提案している。

出典:FXニュースレター

イタリア債務免除要請計画、公式政策案には見られず 同盟報道官=ロイター

ロイター通信によると、イタリアの極右政党である「同盟」のボルギ報道官(経済担当)は16日、連立協議を進める同党と大衆迎合主義(ポピュリズム)政党「五つ星運動」が欧州中央銀行(ECB)にイタリアの債務2500億ユーロ(2960億ドル)の免除を要請する計画について、公式な政策案には盛り込まれていないと述べた。

報道官はロイターに対し「債務免除はいかなる公式案にも見られていない」と説明。「われわれが提案するのは、欧州連合(EU)安定協定に伴い、各国の対国内総生産(GDP)債務比率を算出する上で(ECBの)量的緩和の下で購入された債券を考慮しないようにすることだ」と述べた。

出典:FXニュースレター

イタリア総選挙結果 ハングパーラメントでユーロ下落へ

イタリア総選挙の結果、
シルビオ・ベルルスコーニ元首相が率いる中道右派連合が上下院の最大勢力。

しかし、反既成勢力を掲げる「5つ星運動」は与党の中道左派連合を上回った模様。
 → 【イタリア総選挙結果】を受けユーロ下落 3勢力とも過半数とれず

【イタリア総選挙結果】を受けユーロ下落 3勢力とも過半数とれず

 

【追記】2018年5月18日

イタリアの「同盟」と「五つ星運動」連立実現するか?

ロイター通信によると、イタリアの極右政党「同盟」と大衆迎合主義(ポピュリズム)政党「五つ星運動」は、連立政権樹立のための合意書に署名した。連立実現のためには、20日の党員投票による承認が必要となる。

イタリアの「同盟」と「五つ星運動」、連立政権樹立の合意書に署名=ロイター 

ロイター通信によると、イタリアの極右政党「同盟」と大衆迎合主義(ポピュリズム)政党「五つ星運動」は、連立政権樹立のための合意書に署名した。欧州連合(EU)の方向性とは異なる、歳出拡大路線を目指す。

両党は3月4日の総選挙で2大勢力となった。連立実現のためには、20日の党員投票による承認が必要となる。

合意書には数十億ユーロの減税、貧困層の福祉への追加支出、年金改革の撤回などが盛り込まれている。

出典:FXニュースレター

 

【追記】2018年5月19日

イタリア「五つ星運動」と「同盟」が連立政権合意 今後ユーロはどうなる?

イタリアの「五つ星運動」と極右「同盟」は5月18日、連立政権樹立に向けた政策で合意しました。

しかし、イタリアの「五つ星運動」と「同盟」の両党は、いずれも欧州連合(EU)に懐疑的な姿勢を示してきており、今後、ユーロ圏離脱の動きが噂されており、今後ユーロがどうなるのか?に注目が集まっています。

 → イタリア「五つ星運動」と「同盟」が連立政権合意 今後ユーロはどうなる?

 

今後はユーロ安の見通し?週足チャートから分析

下のユーロドルの週足チャートを見て下さい。

ユーロドルチャート週足

今後のユーロドルの相場変動のトレンドとしては、上手の「水色」の斜めに引いた補助線に注目して下さい。

かなりざっくりとした大局的な予想になりますが、1.28ドル辺りを天井にして、大きなレンジ相場を形成する展開が予想できます。長期的には下落相場トレンドとなり、2018年に限って言えば、1.15ドル辺りへの半値戻し程度は手堅い線かな?と予想します。

上記のチャートを見ると、

  • 2008年は1.60ドルから1.25ドルへ「0.35ドル」の下落
  • 2010年は1.50ドルから1.20ドルへ「0.30ドル」の下落
  • 2012年は1.35ドルから1.20ドルへ「0.15ドル」の下落
  • 2014年は1.40ドルから1.05ドルへ「0.35ドル」の下落
  • 2016年は1.15ドルから1.03ドルへ「0.12ドル」の下落

というように、西暦の末尾1桁が偶数の年は大きな下落相場が展開されています。

逆に、西暦の末尾1桁が奇数の年では急上昇相場が起きています。

  • 2009年は1.25ドルから1.50ドルへ「0.25ドル」の上昇
  • 2011年は1.30ドルから1.50ドルへ「0.2ドル」の上昇
  • 2013年は1.30ドルから1.40ドルへ「0.1ドル」の上昇
  • 2015年は1.05ドルから1.15ドルへ「0.1ドル」の上昇
  • 2017年は1.03ドルから1.20ドルへ「0.17ドル」の上昇

このように、ユーロドルの値動きは非常に激しく、大きな変動が起きています。
 → 2018年は2年に一度のユーロ相場の大暴落が起こる?

ユーロドル売りを強くおすすめする2つの理由

最近のユーロドル相場は、ドル全面安の流れの中でドル売りユーロ買いが進みユーロ高となっている状態です。

今後のユーロドル相場ですが、私はユーロドルポンドドルの売りを強くおすすめします。その理由として、

  • 今後の見通しとして長期的な下落相場が期待できる
  • スワップが高くて魅力的

という2つの理由があります。

今後ユーロ安ドル高になる理由は?

今後ユーロ安ドル高になるのではないか?と予想する理由は、

  • ユーロ圏の利上げは2019年まで据え置かれる見込み
  • 2017年のユーロ相場はファンダメンタルズ以上の過剰なユーロ高

という印象があり、2018年にはその過剰なユーロ高の調整局面となり、ユーロ安になるのでは?というのが予想理由です。

実態よりも、上がりすぎの感があるユーロ。
2018年のユーロ予想は、やはり長期的なユーロ安ドル高です。

では、次にチャートを見ながら、いくらぐらいまでユーロ安ドル高が進むのか理由とともに説明します。まずは、ユーロドルの値動きから見ていきましょう。

下のユーロドルの日足チャートを見て下さい。

ユーロドルチャート日足

現時点では天井がいくらぐらいになるか予想が難しいですが、先程、週足チャートを使って予想したように、1.28ドル辺りを天井にして下落相場となる予想です。

現時点の高値、1.25ドル台を維持するのであれば、2月中旬ぐらいには下落トレンドとなり、早ければ4月下旬に一度1.15ドル台をつけるのではないかと予想します。

私自身、含み損を抱えているので、今は待ち相場です…。

【まとめ】イタリア「五つ星運動」と「同盟」がECBに債務免除要請でユーロ安へ

2018年3月4日のイタリア総選挙結果では、どの政党も過半数議席を握ることのできない「ハングパーラメント(宙づり議会)」になり政治混乱が不安視されています。

昨年2017年のユーロ圏での選挙においては、

  • 2017年6月 イギリス総選挙 → ハングパーラメント → ポンド安
  • 2017年9月 ドイツ総選挙 → 連立協議へ、極右政党躍進 → ユーロ安
  • 2017年10月 スペイン カタルーニャ州の独立宣言 →ユーロ安

と、ユーロやポンドなどの為替相場が大きく下落しました。

ハングパーラメントと言えば、2017年6月のイギリス総選挙でメイ首相が大敗し「ハングパーラメント」となり、ポンドは大幅安へ。その後、イギリスだけでなくユーロを巻き込む大混乱となりました。
 → ポンド安へ イギリス総選挙ハングパーラメントでメイ首相大誤算

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ドイツでは総選挙の結果、連立協議を余儀なくされ難航。ユーロ安となりました。
 → ドイツ選挙2017で極右政党「ドイツのための選択肢AfD」躍進

ドイツ選挙2017結果 極右政党「ドイツのための選択肢AfD」躍進

スペインでは、独立宣言したカタルーニャ州の問題が長期化しています。こちらもユーロ安要因となりました。
 → ユーロ混乱 スペインカタルーニャ州の独立宣言どうなる?

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イタリア総選挙の結果もハングパーラメントとなり、今後のイタリア政治の混乱が予想され、ユーロ経済や為替市場への影響が注目されています。

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