
イタリアの「五つ星運動」と極右「同盟」は5月18日、連立政権樹立に向けた政策で合意しました。
しかし、イタリアの「五つ星運動」と「同盟」の両党は、いずれも欧州連合(EU)に懐疑的な姿勢を示してきており、今後、ユーロ圏離脱の動きが噂されており、今後ユーロがどうなるのか?に注目が集まっています。
【追記】2018年5月29日
目次
- 1 イタリア2018年秋にユーロ圏離脱を問う総選挙(国民投票)か?
- 2 イタリア再選挙か?ユーロ圏離脱方針が原因で連立政権組閣断念へ
- 3 イタリアのマッタレッラ大統領 新首相にコンテ氏を指名
- 4 イタリア「五つ星運動」と「同盟」が連立政権合意 今後ユーロはどうなる?
- 5 05月18日 22時12分 イタリア連立協議、五つ星と同盟が政策で合意=日経
- 6 ■2018年 ユーロはどうなる?週足チャートから分析
- 7 ユーロドル売りを強くおすすめする2つの理由
- 8 今後ユーロ安ドル高になる理由は?
- 9 【まとめ】イタリア「五つ星運動」と「同盟」が連立政権合意 今後ユーロはどうなる?
- 10 イタリア 関連記事
- 11 ユーロ関連記事
イタリア2018年秋にユーロ圏離脱を問う総選挙(国民投票)か?
イタリアのマッタレッラ大統領は28日、国際通貨基金(IMF)元高官のカルロ・コッタレッリ氏を暫定首相に指名し、組閣を命じました。
ただ、五つ星と同盟が多数派を占める議会の信任を得られる可能性は低いため選挙管理内閣にとどまり、2018年秋にも議会解散・総選挙となる可能性が高い見通しです。
これによりイタリア連立政権は誕生せず、今後、ユーロ圏離脱の国民投票(総選挙)開催が予想されており、今後のユーロ見通しはどうなるのか?注目が集まっています。
→ イタリア2018年秋にユーロ圏離脱を問う総選挙(国民投票)か?
【追記】2018年5月28日
イタリア再選挙か?ユーロ圏離脱方針が原因で連立政権組閣断念へ
イタリアの「五つ星運動」と極右「同盟」が連立政権誕生に向けて指名した新首相のコンテ氏は、組閣作業を進めたが、イタリア大統領により「ユーロ圏離脱の方針」が却下されたことで、首相を辞退。
これによりイタリア連立政権は誕生せず、今後、ユーロ圏離脱の国民投票開催の動きも予想されており、今後のユーロ見通しはどうなるでのか?注目が集まっています。
→ イタリア再選挙か?ユーロ圏離脱方針が原因で連立政権組閣断念へ
【追記】2018年5月25日
イタリアのマッタレッラ大統領 新首相にコンテ氏を指名
共同通信によると、イタリアのマッタレッラ大統領は23日、2018年3月の総選挙で躍進した新興組織「五つ星運動」と右派政党「同盟」が推薦した法学者のジュセッペ・コンテ氏(53)を新首相に指名し、これで正式にイタリアに連立政権が誕生となった。
ユーロ圏3位の大国イタリアにポピュリズム(大衆迎合政治)色の濃い政権が発足する見通しで、極右的な排外主義が台頭し結束が揺らぐ欧州連合(EU)への新たな脅威になる。
イタリア「五つ星運動」と「同盟」が連立政権合意 今後ユーロはどうなる?
イタリアの「五つ星運動」と極右「同盟」の連立政権では、いまだ首相候補は協議中のもよう。
この連立政権合意により、2018年3月4日のイタリア総選挙から続くイタリアの政治空白(ハングパーラメント)の終了に向けて最終段階を迎えています。
しかしながら、
「五つ星運動」と「同盟」の両党は、いずれも欧州連合(EU)に懐疑的な姿勢を示してきており、今後、ユーロ圏離脱の動きが見られる可能性があり、今後のユーロがどうなるか?に注目が集まっています。
05月18日 22時12分 イタリア連立協議、五つ星と同盟が政策で合意=日経
日本経済新聞によると、イタリアのポピュリズム(大衆迎合主義)政党である「五つ星運動」と極右「同盟」は18日、連立政権樹立に向けた政策で合意した。
合意内容に最低所得保障や減税を入れる一方、債務帳消しなどは除外した。首相候補はなお協議中のもようだ。3月の総選挙から続く政治空白の解消に向け、最終段階を迎えた。
両党はいずれも欧州連合(EU)に懐疑的な姿勢を示してきた。
合意内容は有権者の歓心をかうバラマキの色彩が濃く、財政規律を重視するEUのルールに抵触しかねない。EUは加盟国に財政赤字を国内総生産(GDP)の3%以内に収めるよう求める。だが、イタリアの2017年の財政赤字はGDP比2.3%で、大規模な財政支出の余地はない。出典:FXニュースレター
■2018年 ユーロはどうなる?週足チャートから分析
下のユーロドルの週足チャートを見て下さい。
今後のユーロドルの相場変動のトレンドとしては、上手の「水色」の斜めに引いた補助線に注目して下さい。
かなりざっくりとした大局的な予想になりますが、1.28ドル辺りを天井にして、大きなレンジ相場を形成する展開が予想できます。長期的には下落相場トレンドとなり、2018年に限って言えば、1.15ドル辺りへの半値戻し程度は手堅い線かな?と予想します。
上記のチャートを見ると、
- 2008年は1.60ドルから1.25ドルへ「0.35ドル」の下落
- 2010年は1.50ドルから1.20ドルへ「0.30ドル」の下落
- 2012年は1.35ドルから1.20ドルへ「0.15ドル」の下落
- 2014年は1.40ドルから1.05ドルへ「0.35ドル」の下落
- 2016年は1.15ドルから1.03ドルへ「0.12ドル」の下落
というように、西暦の末尾1桁が偶数の年は大きな下落相場が展開されています。
逆に、西暦の末尾1桁が奇数の年では急上昇相場が起きています。
- 2009年は1.25ドルから1.50ドルへ「0.25ドル」の上昇
- 2011年は1.30ドルから1.50ドルへ「0.2ドル」の上昇
- 2013年は1.30ドルから1.40ドルへ「0.1ドル」の上昇
- 2015年は1.05ドルから1.15ドルへ「0.1ドル」の上昇
- 2017年は1.03ドルから1.20ドルへ「0.17ドル」の上昇
このように、ユーロドルの値動きは非常に激しく、大きな変動が起きています。
→ 2018年は2年に一度のユーロ相場の大暴落が起こる?
ユーロドル売りを強くおすすめする2つの理由
最近のユーロドル相場は、ドル全面安の流れの中でドル売りユーロ買いが進みユーロ高となっている状態です。
今後のユーロドル相場ですが、私はユーロドルとポンドドルの売りを強くおすすめします。その理由として、
- 今後の見通しとして長期的な下落相場が期待できる
- スワップが高くて魅力的
という2つの理由があります。
今後ユーロ安ドル高になる理由は?
今後ユーロ安ドル高になるのではないか?と予想する理由は、
- ユーロ圏の利上げは2019年まで据え置かれる見込み
- 2017年のユーロ相場はファンダメンタルズ以上の過剰なユーロ高
という印象があり、2018年にはその過剰なユーロ高の調整局面となり、ユーロ安になるのでは?というのが予想理由です。
実態よりも、上がりすぎの感があるユーロ。
2018年のユーロ予想は、やはり長期的なユーロ安ドル高です。
では、次にチャートを見ながら、いくらぐらいまでユーロ安ドル高が進むのか理由とともに説明します。まずは、ユーロドルの値動きから見ていきましょう。
下のユーロドルの日足チャートを見て下さい。
現時点では天井がいくらぐらいになるか予想が難しいですが、先程、週足チャートを使って予想したように、1.28ドル辺りを天井にして下落相場となる予想です。
現時点の高値、1.25ドル台を維持するのであれば、2月中旬ぐらいには下落トレンドとなり、早ければ4月下旬に一度1.15ドル台をつけるのではないかと予想します。
私自身、含み損を抱えているので、今は待ち相場です…。
【まとめ】イタリア「五つ星運動」と「同盟」が連立政権合意 今後ユーロはどうなる?
イタリアの「五つ星運動」と「同盟」は5月18日、連立政権樹立に向けた政策で合意しました。
しかし、イタリアの「五つ星運動」と「同盟」の両党は、いずれも欧州連合(EU)に懐疑的な姿勢を示してきており、今後、ユーロ圏離脱の動きが噂されており、今後ユーロがどうなるのか?に注目が集まっています。
イタリア 関連記事
イタリア総選挙の結果うけ、ユーロ経済や為替への影響はどうなる?
【イタリア総選挙結果】を受けユーロ下落 3勢力とも過半数とれず
2018年のユーロは波乱の見通し…イタリア選挙とドイツ政権に注目
イタリア「五つ星運動」と「同盟」がECBに債務免除要請でユーロ安へ
イタリア「五つ星運動」と「同盟」がユーロ圏(EU)離脱計画を発表?
イタリア連立政権 新首相にコンテ氏を指名 今後のユーロ見通しは?
イタリア再選挙か?ユーロ圏離脱方針が原因で連立政権組閣断念へ
イタリア2018年秋にユーロ圏離脱を問う総選挙(国民投票)か?
ユーロ関連記事
→ 「ユーロドル、ユーロ円」関連記事まとめ(今後のユーロ見通しと為替予想)
→ ユーロ高の原因は何?謎のユーロ高の2つの理由を解説します
→ 2017年ジャクソンホール会議の注目はECBドラギ総裁発言
→ ユーロ高なぜ?経済指標やECB発言無しで謎の上昇いつまで続く
【ドル円相場予想】関連記事
【豪ドル円相場予想】関連記事
→ 豪ドル円、豪ドル米ドル相場の長期見通し-日足チャートで解説
【ポンド相場予想】関連記事
→ ポンドドル中長期見通し ポンドドルをおすすめする2つの理由
【ユーロ相場予想】関連記事
→ ユーロドルの中長期見通し ユーロドルがおすすめの2つの理由
スポンサーリンク