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【iOS12】LINEもWi-Fiも使えない不具合!原因はウイルスバスター

ios13対応機種 iOS
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「iOS12」にアップデート後、LINEもWi-Fiも使えない不具合が発生しています。(※「iOS12.1」「iOS 12.1.1」でもこの不具合は継続中)

原因は「ウイルスバスター モバイル(iOS版)」アプリだったようで、その解決策をまとめました。

まぁ、解決策が分かって良かったのですが…、さらに調べてみると問題の背景として「驚きの事実」が分かったので、情報共有としてまとめました。

 ※この問題は、根の深い「重要な問題」なので、最後まで読むことをおすすめします。

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■LINEもWi-Fiも使えない不具合!原因はウイルスバスター

ios12不具合wifi

先日、ある読者さんに問い合わせをいただきました。

内容を要約すると「iOS12」にアップデート後、不具合が発生したとのこと。

  • LINEやYouTubeアプリが使えなくなった
  • モバ7、ハイアンドファイアなどのゲームアプリが使えなくなった
  • Wi-FiやVPN、Bluetoothに繋がらなくなった

という不具合が出ているとのこと。

その後すぐに「不具合が解決した!」と連絡がありホッとしたのですが…、その原因は「ウイルスバスター モバイル(iOS版)」アプリだったようで、アプリを削除したら問題解決したようです。(※アプリの設定変更でも不具合解決します

まぁ、解決したので良かったのですが、他にも「ウイルスバスター」が原因で「iOS12」にアップデート後、不具合が発生して困っている人がいるのでは…?
と調べてみたところ、問題の背景として意外な事実が分かったので、情報共有としてまとめておきます。

■ウイルスバスター モバイル(iOS版) の不具合

そもそも…なんですが「iOS 12」にアップデートすると、

  • ウイルスバスター モバイル(iOS版) のVPNコンテンツシールドが機能しない

という不具合が発生しています。

これにより、

  • Wi-Fi接続やVPN接続に問題が発生する不具合

が発生しています。

■解決策

解決策は2つあります。

  • 【1】設定変更
  • 【2】アプリ削除

以下に説明します。

【1】設定変更

以下の手順で設定変更を行ってください。

(1)iOSの設定からコンテンツシールドのオンデマンド接続をOFFに変更する

 設定→ 一般 → VPN → コンテンツシールドによる保護のiマークをタップ → オンデマンド接続をOFFに変更

(2)ウイルスバスターモバイルを起動し、コンテンツシールドがOFFになっているか確認

もう1つの解決策が…

【2】アプリ削除

上記の「設定変更」以外の解決策としてウイルスバスター モバイル(iOS版) を削除するという方法があります。

 ※ただし、削除すると再インストールできませんのでご注意下さい。

現在、ある理由(数行下に記載)から「ウイルスバスター モバイル(iOS版) 」は「App Store」から削除されています。

※万が一、上記の方法で改善されなかった場合、トレンドマイクロの「サポートセンター」に直接問い合わせできますのでご利用ください。
 → トレンドマイクロの「サポートセンター」

■トレンドマイクロの対応は…?

この不具合に関して、トレンドマイクロ(Trend Micro)社からは、iOS12ではコンテンツシールドを「無効」にして利用しないように。という公式発表がありました。

ウイルスバスターモバイル(iOS版)のiOS 12への対応状況について

ウイルスバスターモバイル(iOS)を2018/09/18にリリースされたiOS 12環境でご利用頂いた場合、コンテンツシールドが正常に動作しない場合があることを確認しております。

コンテンツシールドが原因の動作トラブルが発生した場合は、コンテンツシールドを無効にして頂き、iOS12に対応するまでコンテンツシールドの利用はお控えください。

 出典:ウイルスバスターモバイル(iOS版)のiOS 12への対応状況について

これを読んで私は「iOS 12.0.1」で不具合が解消されるのかな…?なんて思ったんですが、

 ※【追記】
  → 「iOS 12.0.1」でも不具合は解消されていません

実は、そんな状況では無い…という事が分かって…。めちゃくちゃ驚きました。

なんと、この時、私の知らない所で「ウイルスバスター モバイル(iOS版)が App Store から削除」という想像もしなかったことが起こっていたのです…。

■ウイルスバスターが App Store から削除?

2018年9月18日、AppleはiPhoneのiOS最新版の「iOS 12」をリリースしたのですが、それより前の「2018年09月10日」には 「ウイルスバスター モバイル(iOS版)」が App Store から削除されていたのです。

正確に言うと、
「ウイルスバスター モバイル(iOS版)」だけでなく、トレンドマイクロ社の合計11種類のiOS向けアプリが公開停止(削除)となり「App Store」から削除されていたのです。

 ※現時点では「App Store」に再登録される時期は未定です…

しかも、どうやら「App Store」から削除された原因は…トレンドマイクロ側にあるようなんです…。

■削除の原因はトレンドマイクロ側の問題…?

えっ、ちょっと待って…。

これって、トレンドマイクロ側の問題で、Apple(App Store)からアプリ削除されたってことなの…?どういうこと?

不思議に思って詳しく調べてみると、 Appleからアプリ削除(公開停止)となった理由は明らかにされていませんが…、考えられる原因は2つあるようなんです。

  • 【原因1】ユーザーのブラウザの閲覧履歴を収集した事実
  • 【原因2】中国のサーバーへ情報を送っているという噂

では詳しく見ていきましょう。

【原因1】ユーザーのブラウザの閲覧履歴を収集した事実

トレンドマイクロ社の一部アプリで「セキュリティ上の目的」として、ユーザーのブラウザ閲覧履歴等のデータを収集し、トレンドマイクロ社のアメリカにあるサーバーにアップロードしていた事実。が判明したこと。

本件に関しては、
「App Store」の「ウイルスバスター モバイル for iOS」でも、ユーザーのブラウザ閲覧履歴を収集していた。という事を、事実としてサイト上で下記内容を公式に発表しています。

ウイルスバスター モバイル(iOS)では、以下のモジュールを有効にしている場合、対応する情報がトレンドマイクロに送信されます。

~中略~

Web脅威対策ブラウザは、Webベース上の脅威からユーザを保護します。

この情報の収集を希望しない場合は、本機能の利用を停止してください。

  ※出典:ウイルスバスター モバイル(iOS) – データ収集について

【原因2】中国のサーバーへ情報を送っているという噂

さらに、そのデータを中国のサーバーへ送っているという指摘が複数のメディアからあった。ということ。

この2つの原因、もしくは【原因1】を受けて「App Store」からトレンドマイクロ社の関連アプリが一斉に公開停止(削除)になったようです。

恐らく、Appleからすると「ユーザーのブラウザの閲覧履歴を無断で収集した企業」というのが、NGの理由なのではないかと推測します。

■一方、トレンドマイクロの見解は…?

ここまでは、あくまでも私の推測であり、Appleからアプリ削除(公開停止)となった理由が明らかにされていない以上、正直、本当の原因は分かりません。

その一方で、
トレンドマイクロ側はどう判断しているのでしょうか?

トレンドマイクロではApp Storeから削除された問題に関して、その後、Appleと調整を行ってきたそうで、2018年10月5日に経緯報告が公式サイト上にアップされています。

ご興味のある方は、下記URLよりご確認ください。

 参考:App Store上の当社アプリに関する進捗状況について

この内容を要約すると、

トレンドマイクロ社は、

  • 【原因1】ユーザーのブラウザの閲覧履歴を収集した事実

に関しては、

  • ユーザーのブラウザの閲覧履歴を収集
  • アメリカにあるサーバーに送信

したことは事実として認めています。

しかしながら、

  • 【原因2】中国のサーバーへ情報を送っているという噂

に関しては全面的に否定しています。

そして、トレンドマイクロ社の見解としては、
「ユーザーのブラウザの閲覧履歴を収集した事実」から、Appleが9月10日にアプリを公開停止(削除)にした。と考えているようです。

さらに、
現時点では、既に更新版アプリをAppleに再提出しており、近日中にApp Storeにアプリが再登録されるとの認識です。

ですが…
現実としては、未だにアプリは公開停止状態です。

ってことは…。

恐らく、Apple側はトレンドマイクロ社が考えている以上に「ユーザーのブラウザの閲覧履歴を無断で収集した」ことを重大な問題と捉えており、今後、永遠に…「App Storeにアプリが再登録」されることは無い…のではないかと私は予想しています。

■iPhone(iOS)にウイルス対策アプリ入れなくて大丈夫…?

となると…、

「iPhoneにウィルス対策アプリ入れなくて大丈夫…?」
「ウイルスバスターアプリが公開停止ってヤバくない?」

という疑問が湧きますよね?

でも、安心して下さい。

よくよく考えてみると、iPhone(iOS)にウイルス対策アプリは不要なんです。

なぜなら、iPhone(iOS)はセキュリティが強固でウイルスが活動しにくい構造だからです。

ですので、「アンチウイルスアプリ」(ウイルスを検出して除去するソフト)自体が作成されていません。

じゃぁ、
「ウイルスバスター モバイル(iOS)」って何なの…?
って疑問に思うでしょうが、あれって「危険サイト警告」などの機能(コンテンツシールド機能)だけで、アンチウイルス機能は無いんですよ…。(ビックリしました…?)
 ※もちろん、PC版の「ウイルスバスター」にはアンチウイルス機能ありますよ!

iPhone(iOS)版の「アンチウイルスアプリ」が全くないのはこのためです。
 ※iPhoneは iOSのアップデート をすれば安全であると言われています。

逆に、
Androidスマホはウイルスは200万種以上あると言われていますが、それは、OSの内部構造を公開しているためです。

iPhone(iOS)はApple製品専用OSなので、OSの内部構造を一切公開していないのでウイルスがほぼ存在しないわけです。

【まとめ】LINEもWi-Fiも使えない不具合!原因はウイルスバスター

「iOS12」にアップデート後、LINEもWi-Fiも使えない不具合が発生しています。

原因は「ウイルスバスター モバイル(iOS版)」アプリだったようで、その解決策は2つあり、

  • 【1】設定変更
  • 【2】アプリ削除

のどちらかで、LINEやWi-Fi、VPNなどの不具合は解消されます。

本件の不具合に関しては、トレンドマイクロ(Trend Micro)社からも「iOS12」ではコンテンツシールドを「無効」にして利用しないように…と公式発表がありました。

しかし、本質的な問題として、現在「App Store」から「ウイルスバスター モバイル(iOS版)」アプリ自体が削除されています。

アプリ削除(公開停止)となった理由は、Appleから発表されていませんが、どうやらApple側は、トレンドマイクロ社が「ユーザーのブラウザの閲覧履歴を無断で収集した」ことを重大な問題と捉えており、今後も…「App Storeにアプリが再登録」されることは無い…のではないかと私は予想しています。

 ※今後、新しい情報が入り次第、この記事を更新していきます。

 

【追記】2018年11月20日

「ウイルスバスター モバイル(iOS版)」が App Store に復活しましたが「コンテンツシールド機能」が利用できなくなりました。

やはり以前から予想されていた通り「ウイルスバスター モバイル(iOS版)」が App Store から削除された原因はトレンドマイクロ側の問題…?だったようです。
 → ウイルスバスターのコンテンツシールド終了で設定変更が必要に!

ウイルスバスターのコンテンツシールド終了で設定変更が必要に!
「2018年09月10日」に突然 App Store から削除された「ウイルスバスター モバイル(iOS版)」が、2018年11月17日と19日の2回にわたって App Store に復活しました。 しかし、今回より「コンテンツシールド機...

■参考情報

トレンドマイクロ(Trend Micro)社サイトには、下記の公式発表がありました。

Trend Micro社製 macOS/iOSアプリがApp Storeから一時公開停止されている件について

現在、下記のmacOSおよびiOS向けアプリが一時公開停止されていることを確認しています。

 対象アプリ(個人)
・ウイルスバスター モバイル(iOS版)
 ※ウイルスバスター クラウドからのダウンロードもご利用いただくことができません。
・パスワードマネージャー(iOS版)
・ウイルスバスター for Home Network(iOS版)
・ウイルスバスターマルチデバイス月額版(iOS版)
・ウイルスバスターモバイル月額版(iOS版)
・ウイルスバスター+デジタルサポート月額版(iOS版)
・パスワードマネージャー月額版(iOS版)
・フリーWi-Fiプロテクション(iOS版)
・Jewelry Box (iOS版)
・ライトクリーナー/ライトクリーナーLE
===

[追記 9月20日]
9月12日(水)よりAppleにアプリ再公開の申請を行っています。2018年9月20日現在、公開再開について連絡を受けていません。
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[追記 11月17日]
当社アプリが2018年9月10日(日本時間)からApp Store上で一時公開停止されていましたが、
2018年11月17日より一部製品の公開が再開されましたのでご報告、ご案内申し上げます。
製品ごとの公開状況は下記となります。

■対象アプリ(個人)

製品名App store上でのアプリの公開状況 
ウイルスバスター モバイル(iOS版)公開中 ※1 
ウイルスバスターモバイル月額版(iOS版)公開中 ※1 
ウイルスバスターマルチデバイス月額版(iOS版)公開中 ※1 
パスワードマネージャー(iOS版)公開中 
パスワードマネージャー月額版(iOS版)公開中 
ウイルスバスター マルチデバイス + デジタルライフサポートプレミアム 月額版公開中 
ウイルスバスター for Home Network(iOS版)公開中 
フリーWi-Fiプロテクション(iOS版)公開中 
Jewelry Box (iOS版)公開停止中 
ライトクリーナー/ライトクリーナーLE公開停止中 

※1 本バージョンによりコンテンツシールドの機能がご利用いただけなくなりました。

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 出典:Trend Micro社製 macOS/iOSアプリがApp Storeから一時公開停止されている件について

 ※なお「Android版」においては、アプリ公開停止(削除)は無いとのことです。

 

 

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