ハリケーン「マイケル」の被害総額は最大で160億ドル(約1兆8,000億円)に上ると予想されています。
今後のダウ平均やドル円為替相場への影響がどうなるのか?まとめました。
■ハリケーン「マイケル」上陸でダウやドル円の影響は?
ハリケーン「マイケル」が10月10日にフロリダ州に上陸しました。
ハリケーンの影響でメキシコ湾岸地域の
- 原油生産の40%が停止
- 天然ガス生産が30%減少
しエネルギーの供給不安も高まっています。
ハリケーンの勢力はフロリダ州を直撃したハリケーンとしては「1世紀超ぶりの強さ」で、当局は「想像を絶する被害」をもたらすと警告しています。既にフロリダ州では倒木で1人が死亡したほか、10日午後の時点で、少なくとも25万世帯が停電となっています。沿岸部で家屋の浸水や損壊被害が伝えられています。
フロリダ州の知事は州内に非常事態宣言を出し、住民37万5000人に対して避難命令を出しています。
ハリケーン「マイケル」の被害総額は160億ドル(約1兆8,000億円)に上ると予想されています。
■過去の「ハリケーン」のドル円への影響は?
昨年、2017年の8月末から9月上旬にかけては、2つの大型ハリケーンがアメリカへ上陸し大被害をもたらしました。
- 2017年8月25日
アメリカ南部のテキサス州に大型ハリケーン「ハービー」上陸 - 2017年9月10日
アメリカのフロリダ州に大型ハリケーン「イルマ」上陸
この影響で、2017年9月8日には昨年の最安値となる「107.321円」をつけました。
■今後のドル円相場は円高ドル安を警戒!
昨年2017年の結果を踏まえると、今後、ハリケーン「マイケル」の被害が膨らむ場合、急激な円高ドル安相場が予想されます。
しかし、その後は昨年同様に、年末に向けて復興需要の勢いでドル高円安相場に向かうのではないか?と予想します。
→ 大型ハリケーン上陸で為替はどうなる…?ドル円は円高ドル安傾向あり

■ハリケーン被害額は大きく変動するので要注意!
昨年、2017年8月25日にアメリカテキサス州を直撃した大型ハリケーン「ハービー」の被害総額は1900億ドル(約21兆円)に達しました。しかし…当初のアメリカ上陸直後の試算では300億(約3兆2600億円)程度と、だいぶ軽く見積もられていたのです!
なんと、6倍以上の誤差!
このように、ハリケーンの被害額は、その後の状況次第でかなり大きく変わりますので注意が必要です。

■ハリケーン「マイケル」の進路は?
ハリケーン「マイケル」は今後、北東に進み、アメリカ現地時間の11日には、ジョージア州や 9月にハリケーン「フローレンス」による洪水被害 があった、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州を通過し、12日には北大西洋に抜ける進路をとると予想されています。

■マイケルは「100年ぶり」の大型ハリケーン?
ハリケーン「マイケル」は、5段階で2番目に強い「カテゴリー4」という怪物級の勢力でフロリダ州に上陸しました。
気象当局によると、マイケルの最大風速は約69メートルに達し、最大の「カテゴリー5」(風速約70メートル以上)の一歩手前の状態でした。
ハリケーンの勢力はフロリダ州を直撃したハリケーンとしては「1世紀超ぶりの強さ」で、当局は「想像を絶する被害」をもたらすと警告しています。
今年、2018年にアメリカ本土に上陸するハリケーンとしては最強で、現在、最大瞬間風速およそ67メートルで北上を続けています。
■マイケルの被害状況は?
フロリダ州では倒木で1人が死亡したほか、10日午後の時点で、少なくとも25万世帯が停電となっています。沿岸部で家屋の浸水や損壊被害が伝えられており、フロリダ州知事は非常事態宣言を出し住民37万5000人に対して避難命令を出しました。
フロリダ州に上陸後は勢力を「カテゴリー3」に弱めていますが、強風、大雨によって今後、一部地域で最大約4.3メートルの高潮に見舞われる恐れもあります。
■日系企業への被害は…?
フロリダ州にある「在マイアミ日本国総領事館」によると、日系企業の多くは、今回のハリケーンの進路から外れている「マイアミ」や「オーランド」に拠点があり、フロリダ州北西部には拠点が少ないとのこと。
■過去のハリケーン被害は…?
→ ハリケーン「ハービー」被害額は?ダウやドル円為替の影響は?
→ 【速報】ハリケーン「イルマ」被害額?ダウやドル円為替影響は?
→ ハリケーン「ハービー」被害総額は全米史上最高21兆円と予想
→ ハリケーン「フローレンス」被害額予想は3兆円!ダウやドル円の影響は?
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