なぜドル安円高なのにヘッジファンドは「円売り」?その理由は

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なぜドル安円高なのにヘッジファンドは「円売り」するのか?その理由は日本の経済状況、つまり円が弱いとか、強いという事にはほとんど無関係です。では、なぜか?その理由とは…。



なぜドル安円高なのにヘッジファンドは「円売り」?その理由は

今年これまでのところ円は対ドルで6.3%上昇しており、今年の円相場は対ドルの年間上昇率でみると14.4%上昇した2010年以来7年ぶりの高水準となりそうなペースだ。それにもかかわらず、ヘッジファンドは今年、一貫して円安に賭けている。この理由は、日本にはほとんど無関係の可能性がある。

トレーダーによると、多くのヘッジファンドは必ずしも円が下落するとは考えていない。円を借りてより大きなリターンが見込める通貨や債券に投資するキャリートレードをしている可能性が高く、このためCFTCのデータで見ると円の下落に賭けているように見えるというのだ。

今年は新興国の株式や債券への投資が再び活発になっている。これは、利回りを狙って広い範囲で行われている投資戦略の一環であり、こうした投資がここ数年は市場をけん引している。このような投資資金の流入は、経済指標やトレーディング関連データが好調なことと相まって一部の通貨を押し上げている。インドのルピー、中国の人民元、南アフリカのランドはいずれも、年初から対ドルで5%余り上昇している。

09月14日 16時07分 DJ-【焦点】ヘッジファンド、円高なのに「円売り」のわけ 

 今年の円相場は対ドルの年間上昇率でみると7年ぶりの高水準となりそうなペースだ。それにもかかわらず、ヘッジファンドは今年、一貫して円安に賭けている。

 この理由は、日本にはほとんど無関係の可能性がある。

 今年これまでのところ円は対ドルで6.3%上昇しており、この上げ幅は14.4%上昇した2010年以来の大きさだ。

 だが米商品先物取引委員会(CFTC)の先物・オプション取引のデータによると、ヘッジファンドや投機筋の多くは今年、円の下落を見込んでいる。7月18日までの週では、円の売り越しが約2年ぶり高水準となり、円の上昇より下落に賭ける投資家が多いことを示している。

 トレーダーはその後いくらか売り持ちを減らしたものの、円はユーロや英ポンドなど主要通貨の中で売り持ちが最も多い。

 トレーダーによると、多くのヘッジファンドは必ずしも円が下落するとは考えていない。円を借りてより大きなリターンが見込める通貨や債券に投資するキャリートレードをしている可能性が高く、このためCFTCのデータで見ると円の下落に賭けているように見えるというのだ。

 クレディ・スイスのアジア太平洋地域の為替トレーディング責任者、ルチル・シャルマ氏は「こうした取引には幅広い関心が集まっている。市場全体で何らかのキャリートレードが試みられている」と述べた。

 今年は新興国の株式や債券への投資が再び活発になっている。これは、利回りを狙って広い範囲で行われている投資戦略の一環であり、こうした投資がここ数年は市場をけん引している。このような投資資金の流入は、経済指標やトレーディング関連データが好調なことと相まって一部の通貨を押し上げている。また、米国の低インフレも、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを急ぐ必要がないことを意味するため好材料となっている。

 インドのルピー、中国の人民元、南アフリカのランドはいずれも、年初から対ドルで5%余り上昇している。 
 
 興味深いのは、円が対ドルで年初来上昇しているにもかかわらず、借り入れをしている投資家はこうした急騰している通貨を買うために円を借り続けている(つまり、円ショートしている)ことだ。

 シャルマ氏によると、ヘッジファンドはこのような高利回り資産で十分な利益を得ているため、円上昇の中でもなお円の売り持ちを維持できるだけの余裕がある。現在の市場環境では、ヘッジファンドがキャリートレードをやめるのは円が1ドル=102円程度まで上昇した時だろう。14日の外国為替市場では110.50円近辺をつけている。

 通貨ヘッジファンドであるCCトラック・ソリューションズのロバート・サベージ最高経営責任者(CEO)は、キャリー戦略でインドルピーやその他の新興国通貨を買っており、その一部は、円で資金調達していると述べた。

 確かに一部の投資家は、ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)面で円には対ドルで下落する理由があると考えている。時期はともかくとして、FRBは向こう数カ月のうちに追加利上げするというのが大方の見方だ。日本銀行は当面、緩和的政策を続けるとみられることから、米国の金利が上昇すればドルは対円で上昇するはずだ。

 マニュライフ・アセット・マネジメントの債券担当マネジャーはドル円相場について「金利差が全てだろう」と述べた。

 それでも、他の要因が円相場をさらに押し上げる可能性がある。北朝鮮関連を中心とした地政学的緊張の高まりは、以前から安全な逃避先と見なされている円に恩恵をもたらすと考えられる。

 CCトラック・ソリューションズのサベージ氏は今のところ、一部のキャリートレードに引き続き円を利用している。同氏は「キャリートレードで問題なのは、始めるのは極めてたやすいが手を引くのは極めて難しいことだ」と述べた。また、緊張が高まっている時でも円は比較的売買しやすいため、円は貴重だと話した。

出典:Dow Jones

【まとめ】なぜドル安円高なのにヘッジファンドは「円売り」?その理由は

なぜドル安円高なのにヘッジファンドは「円売り」するのか?その理由は日本の経済状況、つまり円が弱いとか、強いという事にはほとんど無関係の可能性がある。

トレーダーによると、多くのヘッジファンドは必ずしも円が下落するとは考えていない。円を借りてより大きなリターンが見込める通貨や債券に投資するキャリートレードをしている可能性が高く、このためCFTCのデータで見ると円の下落に賭けているように見えるというのだ。

今年は新興国の株式や債券への投資が再び活発になっている。これは、利回りを狙って広い範囲で行われている投資戦略(キャリートレード)の一環であり、こうした投資がここ数年は市場をけん引している。このような投資資金の流入は、経済指標やトレーディング関連データが好調なことと相まって一部の通貨を押し上げている。インドのルピー、中国の人民元、南アフリカのランドはいずれも、年初から対ドルで5%余り上昇している。

では、なぜドル安円高なのにヘッジファンドは「円売り」するのか?その理由はつまり、ヘッジファンドはこのような高利回り資産で十分な利益を得ているため、円上昇の中でもなお円の売り持ちを維持できるだけの余裕があるからだ。現在の市場環境では、ヘッジファンドがキャリートレードをやめるのは円が1ドル=102円程度まで上昇した時だろうと言われている。現在の外国為替市場ではドル円は110.50円近辺で、まだまだヘッジファンドにはドル安円高でも円売りする余裕があるようです。

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