ドラギECB総裁の経済成長失速懸念発言がユーロ安の原因に…

ドラギ総裁

ドラギECB総裁の経済成長の失速を懸念する発言がユーロ安の原因になりました。



ドラギECB総裁の経済成長失速懸念発言がユーロ安の原因に…

ドラギECB総裁会見での「保護主義の高まりなど、世界的な要因に関するリスクが一段と顕著になっている」との発言を、ハト派と市場は判断し、ユーロ/ドルは、1.2200ドル台から1.2110-12ドルへ急反落するユーロ安ドル高の展開となりました。

ユーロ/ドル、1.2200ドル台から急反落=26日NY外為 

ユーロ/ドルは、1.2200ドル台から急反落。ドラギECB総裁会見中、1.2209-11ドルまで続伸も、高値圏からは利益確定売りが持ち込まれており、ユーロ/円売りも加わると、1.2110-12ドルへ急反落する展開。

23:45現在、ユーロ/ドルは1.2115-17ドルで推移。

出典:FXニュースレター

ドラギECB総裁、インフレ目標達成に自信 理事会後会見

【フランクフルト】欧州中央銀行(ECB)のマリオ・ドラギ総裁は26日、ユーロ圏経済が堅調な成長を維持するとの見解を示した。景気が鈍化する兆しがある中でもECB当局者が緩和的な政策を見直してはいないことを示す形となった。

 ユーロ圏経済は2017年に10年ぶりの高成長を遂げたことから、アナリストらはECBが6月または7月に、資産買い入れ策の段階的な縮小計画を決めると予想している。

 ドラギ総裁は理事会後の記者会見で、「現在の情報が成長の減速を示唆している一方で、堅実で幅広い景気拡大とも一致した動きが続いている」と指摘。さらに、「経済の基本的な力強さは、インフレ率がわれわれの目標に近づくとの自信を引き続き支えている」と述べた。

 ECB理事会は26日、大規模な債券買い入れ策の据え置きを決めた。月額300億ユーロ(約4兆円)のユーロ圏の債券買い入れは従来通り少なくとも9月末まで実施する方針を示すとともに、主要政策金利の預金金利はマイナス0.4%に据え置いた。

 ECBの政策据え置きは市場の予想通りとだったが、ECB関係者は為替相場の不安定な動きや原油相場の上昇、貿易摩擦が激化する恐れなど、世界経済のさまざまなリスクを見極めようとしている。

 ドラギ総裁は「保護主義の高まりなど、世界的な要因に関するリスクが一段と顕著になっている」と述べた。

出典:Dow Jones(THE WALL STREET JOURNAL)

ドラギECB総裁会見、5つのポイント

 欧州中央銀行(ECB)は26日の理事会で予想通り金融政策を据え置いた。市場参加者は金融当局の次の動きを探ろうと、1-3月期にユーロ圏経済の成長ペースが鈍ったことをマリオ・ドラギ総裁がどう分析するかに注目していた。

 総括すると、ドラギ総裁は経済成長が思いがけず失速したことにECBはパニックを起こしていないと示唆した。一方で、一時的な伸び鈍化にとどまらない可能性も排除しなかった。

 ドラギ総裁の記者会見のポイントを以下に挙げる。今回の理事会は、長年ドラギ氏を支えたビトル・コンスタンシオECB副総裁の出席する最後の会合だった。

 1. 景気鈍化

 ドラギ総裁はまず、ユーロ圏経済が依然として「底堅く幅広い拡大」の途上にあるとのECBの見方を強調した。ただ、幾らかの疑念も示した上で、中銀当局者が状況を完全に把握するには時間が必要だと結論づけた。景気の伸び悩みが長引く可能性があることを認めた。

 2. 政策見通し

 ドラギ総裁は記者団に対し、ECB理事会は景気鈍化の要因が完全に解明されない状況で債券購入プログラムの将来さえまだ協議しておらず、もちろんプログラムの行方を巡る確かな結論にも達していないと語った。

 3. 通商リスク

 ECBは経済見通しへのリスクが「おおむね均衡している」とする姿勢を堅持した。ただドラギ総裁は、貿易戦争になった場合に見込まれる影響への警戒感が「一段と顕著」になったと指摘。すでに企業景況感に幾らかの打撃があったと続けた。しかし、米国が実際に関税率を引き上げ、他国が制裁措置に踏み切るかや制裁方法が決まるまで、それ以上に言えることはほとんどないとした。

 4. ユーロ

 ドラギ総裁は、金融当局者はユーロ相場を「観察する」としたほかは、ユーロにはほとんど触れなかった。ユーロ高は、ユーロ圏の輸出を鈍らせて1-3月期の景気に影響を及ぼした可能性がある。ただ、ドラギ総裁はこの点を心配していないようだった。

 5. 米国債利回り

 米国債10年物の利回りが3%台に乗ったことでユーロ圏企業の資金調達コストは膨らみそうだが、ECBはこれを問題視していないようだ。ドラギ総裁は、この動きは「自然」なもので、米国における景気拡大の持続性と政府債務の拡大の双方を反映したものだと話した。

出典:Dow Jones(THE WALL STREET JOURNAL)

ユーロ高の原因は?なぜ急上昇しているの?

下のユーロドルの日足チャートを見て下さい。

ユーロドルチャート日足2

2018年1月になってから「1.20ドル台から1.25ドル台」までの急上昇を続けているユーロドルですが、ファンダメンタルズでは特に強い要因は無く、1.20ドルから1.25ドル台までの急上昇の立役者は、ドル安であると分析しています。

ちょうど、ユーロが

  • 1.20ドルから1.25ドル台までの急上昇(2018年1月~)

した期間、ドル円は

  • 113円から108円へ急落(2018年1月~)

し、約5ポイント(※ユーロは「0.05ドル」、ドルは「5円」)の変動を起こしています。

つまり、ただ単純に今の為替市場で起きていることをシンプルに言うと、ドルがユーロに流れているという事です。

では、いったいこのユーロ買い、ドル売りの流れ。つまりユーロ高はいつまで続くのでしょうか?

ユーロ高はいつまで続く?週足チャートから分析

下のユーロドルの週足チャートを見て下さい。

ユーロドルチャート週足

今後のユーロドルの相場変動のトレンドとしては、上手の「水色」の斜めに引いた補助線に注目して下さい。

かなりざっくりとした大局的な予想になりますが、1.28ドル辺りを天井にして、大きなレンジ相場を形成する展開が予想できます。長期的には下落相場トレンドとなり、2018年に限って言えば、1.15ドル辺りへの半値戻し程度は手堅い線かな?と予想します。

上記のチャートを見ると、

  • 2008年は1.60ドルから1.25ドルへ「0.35ドル」の下落
  • 2010年は1.50ドルから1.20ドルへ「0.30ドル」の下落
  • 2012年は1.35ドルから1.20ドルへ「0.15ドル」の下落
  • 2014年は1.40ドルから1.05ドルへ「0.35ドル」の下落
  • 2016年は1.15ドルから1.03ドルへ「0.12ドル」の下落

というように、西暦の末尾1桁が偶数の年は大きな下落相場が展開されています。

逆に、西暦の末尾1桁が奇数の年では急上昇相場が起きています。

  • 2009年は1.25ドルから1.50ドルへ「0.25ドル」の上昇
  • 2011年は1.30ドルから1.50ドルへ「0.2ドル」の上昇
  • 2013年は1.30ドルから1.40ドルへ「0.1ドル」の上昇
  • 2015年は1.05ドルから1.15ドルへ「0.1ドル」の上昇
  • 2017年は1.03ドルから1.20ドルへ「0.17ドル」の上昇

このように、ユーロドルの値動きは非常に激しく、大きな変動が起きています。
 → 2018年は2年に一度のユーロ相場の大暴落が起こる?

ユーロドル売りを強くおすすめする2つの理由

最近のユーロドル相場は、ドル全面安の流れの中でドル売りユーロ買いが進みユーロ高となっている状態です。

今後のユーロドル相場ですが、私はユーロドルポンドドルの売りを強くおすすめします。その理由として、

  • 今後の見通しとして長期的な下落相場が期待できる
  • スワップが高くて魅力的

という2つの理由があります。

今後ユーロ安ドル高になる理由は?

今後ユーロ安ドル高になるのではないか?と予想する理由は、

  • ユーロ圏の利上げは2019年まで据え置かれる見込み
  • 2017年のユーロ相場はファンダメンタルズ以上の過剰なユーロ高

という印象があり、2018年にはその過剰なユーロ高の調整局面となり、ユーロ安になるのでは?というのが予想理由です。

実態よりも、上がりすぎの感があるユーロ。
2018年のユーロ予想は、やはり長期的なユーロ安ドル高です。

では、次にチャートを見ながら、いくらぐらいまでユーロ安ドル高が進むのか理由とともに説明します。まずは、ユーロドルの値動きから見ていきましょう。

下のユーロドルの日足チャートを見て下さい。

ユーロドルチャート日足

現時点では天井がいくらぐらいになるか予想が難しいですが、先程、週足チャートを使って予想したように、1.28ドル辺りを天井にして下落相場となる予想です。

現時点の高値、1.25ドル台を維持するのであれば、2月中旬ぐらいには下落トレンドとなり、早ければ4月下旬に一度1.15ドル台をつけるのではないかと予想します。

私自身、含み損を抱えているので、今は待ち相場です…。

 

 ~【過去の予想】~

 

ユーロドルの日足チャート 今後2月下旬に1.0500の見通し予想

下のユーロドルの日足チャートを見て下さい。

 ※【追記】2017年10月26日チャート更新しました

ユーロドルチャート

「9/8 1.20927」の高値をつけたユーロドルですが、ユーロドルでは、テクニカルチャートでユーロ高の過熱シグナルが点灯しており、チャート上ではユーロ安ドル高のシグナルからユーロ下落が予想されています。

かなり強気な見通し予想ですが、今後2月下旬には「1.0500」までユーロ安が進むと見通しています。

大胆な予想なので笑う人もいるかもしれませんが、ユーロドルの相場見通しからして短期間での急落があっても不思議ではありません。

何故かと言うと…。
チャートの「緑色の枠」で囲まれた箇所の当たりを見て下さい。

ちょうど、この時期を過ぎてから、ユーロドル相場がさらに急騰するわけですが、その急騰の要因がここまでの急騰を作るほどのニュースではなかったからです。

ユーロ円は120円への下落を予想

当然、ユーロドルの下落から、ユーロ円も今後は大きく下落することが予想されます。

 

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