ドイツ総選挙 メルケル首相にトルコ系有権者が波乱要因?

ドイツ総選挙

ドイツ総選挙において世論調査では現職のアンゲラ・メルケル首相の4選が確実視されているが、波乱要因が浮上した。

ドイツとトルコの急激な関係悪化を受けて、今月のドイツ連邦議会選挙では約100万人のトルコ系有権者のこれまでの投票パターンが崩れる可能性がある。

ドイツ総選挙 メルケル首相にトルコ系有権者が波乱要因?

ドイツとトルコの急激な関係悪化を受けて、今月のドイツ連邦議会選挙では約100万人のトルコ系有権者のこれまでの投票パターンが崩れる可能性がある。世論調査では現職のアンゲラ・メルケル首相の4選が確実視されているが、波乱要因が浮上した格好だ。

09月07日 16時29分 DJ-【焦点】ドイツ総選挙、困惑するトルコ系有権者 

【ベルリン】ドイツとトルコの急激な関係悪化を受けて、今月のドイツ連邦議会選挙では約100万人のトルコ系有権者のこれまでの投票パターンが崩れる可能性がある。世論調査では現職のアンゲラ・メルケル首相の4選が確実視されているが、波乱要因が浮上した格好だ。

 人口8100万人のドイツの登録有権者数はおよそ6150万人。世論調査会社によると、今月24日投票の選挙でトルコ系有権者の投票態度が急激に変化しても、メルケル首相が勝利を逃す可能性は低い。しかしメルケル氏のライバルや連立政権に加わる可能性のある政党の一部にとっては悪い知らせかもしれない。

 騒動のきっかけをつくったのはトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領だ。エルドアン氏は先月、ドイツ国内のトルコ系住民に対し、メルケル氏率いるキリスト教民主同盟(CDU)、中道左派政党の社会民主党、緑の党をトルコの敵だとして投票しないように呼び掛けた。

 メルケル氏は今月1日、エルドアン大統領の動きは受け入れられないとし、「ドイツ国民は自分で決断する」と述べた。SPDの幹部はエルドアン氏を激しく批判し、ジグマール・ガブリエル外相とハイコ・マース法相は先月、シュピーゲル誌に掲載された連名の寄稿に、エルドアン氏の発言を「ドイツの民主主義的文化への脅威」と書いた。

 しかしエルドアン氏の呼び掛けは、ドイツでの政治的な扱いに不満を募らせているトルコ系住民の一部の間で共感を呼んだようだ。世論調査機関データ4Uの共同代表、ユミット・カラカス氏は「トルコ系住民はもはや以前のようにドイツの政党を信頼していない。平等な扱いを受けていないからだ」と語った。

 移民票を狙った政党「ドイツ民主主義者同盟」を設立したレムジ・アル氏にとって、エルドアン氏の呼び掛けは朗報だった。トルコ生まれでベルリンを拠点に活動するビジネスマンのアル氏は「(大統領の)発言はわれわれにとって重要だと感じたので大急ぎでビデオと選挙ポスターをつくった」と語った。

 世論調査では、アル氏の政党は議会に代表を送り込むために必要な得票率5%に届かないとみられる。それでもメルケル氏のライバルであるSPDをはじめ他の政党を苦しませる可能性はある。

 市場調査会社BIK Aschpurwis Behrensが2015年に1003人のトルコ系有権者を対象に実施した調査では、69.8%がSPDを支持政党としていた。しかし欧州トルコ民主連合(UETD)――エルドアン氏率いるトルコの公正発展党(AKP)と関連がある団体――が今年委託して行われたトルコ系有権者1000人への調査では、その姿勢に急激な変化が起きていることが分かった。2013年の連邦議会選挙でSPDに投票したと回答した46%のうち、今年もSPD に投票すると回答した人割合はその半分に満たなかったのだ。

 「われわれは今、どの政党にも満足していない。満足できる政党がないということは民主主義にとって非常に悲しいこと」とUETD代表のザフェル・シラカヤ氏は言う。「トルコやエルドアンに批判的でなければドイツの政治において活動できるチャンスはない」

 ドイツの有権者はトルコに対する政府の断固とした姿勢を圧倒的に支持している。調査会社ForschungsgruppeWahlenによる先月の調査では、72%がトルコに対して経済的な圧力を強めるべきだと答えた。

 ドイツ国内のトルコ系指導者の中には、両国間の対立による影響を判断するのは時期尚早との見方もある。トルコ系住民には、クルド系住民やエルドアン政権とあからさまに対立している組織なども存在する。彼らがエルドアン氏の対決姿勢に影響されるとは限らないと言う人もいる。

 他方で、ドイツで起きている政治的亀裂を深刻な長期的脅威と受け止める向きもある。
ベストファーレン・ビルヘルム大学のデトレフ・ポラック社会学教授は「(主流派の)政党がトルコと距離を置けば置くほど、トルコ系住民は不満に思っているだけでは満足できなくなり、政治的な影響力を求め始めるだろう」と話す。

 ドイツのトルコ人有権者の支持を狙う政党BIGを設立したハルーク・ユルディズ氏は外交上の対立がドイツに全く新しい政治的な支持層を生み出したと話す。

 ユルディズ氏によると、アルメニア人に関する決議が採択される前は、多くのトルコ系住民はドイツの政治についてはそれほど考えていなかった。「しかし彼らはこうした問題を他人に任せていたらどんなことになるのかを理解した」と同氏は語る。

出典:Dow Jones

ユーロ関連記事

 → ユーロ高の原因は何?謎のユーロ高の2つの理由を解説します

 → 2017年ジャクソンホール会議の注目はECBドラギ総裁発言

 → ユーロ高なぜ?経済指標やECB発言無しで謎の上昇いつまで続く

 → 【急騰】ユーロ高円安、早朝から3円以上ユーロ高の原因は何?

 → ECBドラギ総裁 量的緩和段階的縮小(テーパリング)へ

 → ドラギECB総裁タカ派発言でユーロ円は1年ぶり高値更新

世界経済 関連記事

 → 2017年は10年に一度の経済パニックと大暴落が起こる?

 → 「夏枯れ相場」7月後半から8月。夏の円高、通貨危機に注意

 → 2017年は世界的株安や不動産バブル崩壊からの円全面高に注意

 → ハリケーン「ハービー」被害額は?ダウやドル円為替の影響は?

 → vix指数である投資家が話題!読み通りなら300億円近い利益

 → ジャクソンホール会議って何?どこで誰が何について話し合うの?

【ドル円相場予想】関連記事

 → ドル円の中長期見通しと投資運用戦略プラン

【豪ドル円相場予想】関連記事

 → 豪ドル円、豪ドル米ドル相場の長期見通し-日足チャートで解説

 → 豪ドル円の中長期見通しと投資運用戦略プラン

【ポンド相場予想】関連記事

 → 【自信あり】ポンドドル予想 チャート推移から長期見通し判明

【ユーロ相場予想】関連記事

 → ユーロドルの中長期見通し ユーロドルがおすすめの2つの理由

 

 

 

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*