FRBイエレン議長 インフレ目標に近づけずとも問題なしの見解

FRBインフレ目標

FRBイエレン議長は、インフレ目標に完全に近づけなくとも政策効果にはしばしば遅れが発生するため、異例の景気下支え策の段階的解除は妥当との認識を示した。また、FRBは6月のFOMCで、年内あと一回の25bpの利上げを予想。数人の当局者はその後に、最近のインフレ減速が一時的である証拠を見極めたいと述べている。

今後、イエレン氏は12日と13日に上下両院で議会証言に臨む予定で、景気と政策に関するFRBの見通しを詳しく説明する機会を得るため注目です。

今後のドル円見通しについて詳しく解説します。

FRBイエレン議長 12日と13日に議会証言に臨む予定

6月の失業率が上昇したのには正当な理由がある。より多くの米国民が職を得て、さらに多くが職探しのため労働市場へ戻ってきたのだ。その結果、就業者数が22万2000人増加したにもかかわらず、6月の失業率は4.4%に小幅上昇した。

07月08日 10時39分 DJ-【焦点】底堅い米労働市場、FRBは利上げ路線堅

 6月の米雇用統計は底堅い内容だった。連邦準備制度理事会(FRB)関係者は年初からのインフレ減速に当惑させられていただけに、予測と一致する経済動向が示されて胸をなでおろしていることだろう。   

 FRBは7月25・26日に開く次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置くとみられており、雇用統計は短期的な政策方針には大きな影響を及ぼさない。当局者はここ数週間、国債な多額の保有資産の縮小開始時期について、9月のFOMCが検討の場となる可能性を示唆している。

 6月の失業率が上昇したのには正当な理由がある。より多くの米国民が職を得て、さらに多くが職探しのため労働市場へ戻ってきたのだ。その結果、就業者数が22万2000人増加したにもかかわらず、6月の失業率は4.4%に小幅上昇した。

 だが、賃金の上昇圧力が高まる明白な兆しは一向に見えない。平均時給はこのところ前年同月比2.5%の上昇ペースを保ってきたが、最新統計で5月の伸び率は下方修正された。

 インフレはFRBの目標である年率2%を長年かかってようやく達成した後、3月以降は予想外に低下し始め、エコノミストらを困惑させてきた。FRBが重視するインフレ指標の個人消費支出(PCE)価格指数は、食料品とエネルギー品目を除いたコア指数が5月に前年同月比1.4%上昇にとどまり、2月の同1.8%上昇から後退した。

 ジャネット・イエレン議長らFRB幹部はインフレ軟化について、一時的な現象との見方を示している。通信事業者による携帯電話のデータ無制限プランが物価を押し下げるなど、一連の特異な事情が主因との見解だ。

 また、いずれインフレ押し上げにつながるとして、力強い雇用の伸びと失業率の低下をより重視してきた。

 失業率は1月以降に低下傾向をたどり、5月には16年ぶり低水準の4.3%をつけた。これを受けFRB関係者は、今年末の失業率の見通しを引き下げた。6月に公表した予測では、年末の失業率を4.1~4.5%とし、3月時点の予想の4.4~4.7%から引き下げた。

 イエレン氏は先月の記者会見で、一連の指標は「労働市場の引き締まりを示している」と指摘。「足元でインフレ率が2%を割り込む中、労働市場がこのように引き締まるのは適切だと考えている」と述べた。

 FRBは6月、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を25ベーシスポイント(bp)引き上げ1~1.25%とすることを決定した。また、4兆ドル(約460兆円)余りに上る米国債や住宅ローン担保証券の保有残高の縮小計画についてさらなる詳細を詰めていた。

 イエレン氏は、たとえFRBがインフレ目標に完全に近づけなくとも、政策効果にはしばしば遅れが発生するため、異例の景気下支え策の段階的解除は妥当との認識を示した。当局が何らの手も打たずに時期が過ぎ、FF金利を急激に引き上げる必要が生じてリセッション(景気後退)を引き起こす危険を冒すような「リスクは回避したい」と語った。

 イエレン氏は12日と13日に上下両院で議会証言に臨む予定で、景気と政策に関するFRBの見通しを詳しく説明する機会を得る。

 6月の力強い雇用拡大は、4.4%という失業率が伝統的に示唆するより大きなスラック(需給の緩み)が労働市場に存在することを示唆している。人口増ペースが過去に比べ緩やかであることを踏まえれば、米経済が健全な労働市場を維持するために必要な雇用増数は月間10万人未満とエコノミストらはみている。6月の雇用統計では、過去3カ月で月間平均19万3000人増となった。

 FRBは6月のFOMCで、年内あと一回の25bpの利上げを予想した。数人の当局者はその後に、最近のインフレ減速が一時的である証拠を見極めたいと述べている。

 携帯電話のデータプランや処方箋薬など一握りの項目で価格が急落し、インフレ指標を押し下げているのに加え、衣料品や医療サービス、住宅といった項目でも物価上昇圧力が和らいでいる。一方、輸入物価はこのところ上昇しており、向こう数カ月で物価を押し上げる可能性がある。

 さらに、金融環境は今年に入り緩和的になっており、ドル安が進み株価は過去最高値を更新している。こうしたことも段階的な利上げ計画の推進へ向け、FRBにさらなる安心感を与えそうだ。

出典:Dow Jones

今後のドル円為替相場の予想は円安

日銀による超低金利の堅持姿勢もあり日本と海外の金利差は拡大傾向にあります。

ドル円為替相場では、
 1)市場変動率(ボラティリティー)安定化、
 2)日本でのインフレ期待改善、
 3)米国での金融規制の緩和観測
などにより、局地的に日本勢による資金流出や海外勢による
円調達・円借入れのキャリー取引を後押しさせる円安材料 として注目されており、目先は円安が予想されます。

しかしながら、トランプ大統領のロシアゲート疑惑  も警戒が必要で突発的に 円高に動く懸念 がありますので注意が必要です。

【まとめ】FRBイエレン議長 インフレ目標に近づけずとも問題なしの見解

イエレン氏は、たとえFRBがインフレ目標に完全に近づけなくとも政策効果にはしばしば遅れが発生するため、異例の景気下支え策の段階的解除は妥当との認識を示した。当局が何らの手も打たずに時期が過ぎ、FF金利を急激に引き上げる必要が生じてリセッション(景気後退)を引き起こす危険を冒すような「リスクは回避したい」と語った。また、FRBは6月のFOMCで、年内あと一回の25bpの利上げを予想。数人の当局者はその後に、最近のインフレ減速が一時的である証拠を見極めたいと述べている。

今後、イエレン氏は12日と13日に上下両院で議会証言に臨む予定で、景気と政策に関するFRBの見通しを詳しく説明する機会を得るため注目です。

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