FRBバランスシート縮小 ジムロジャーズが中銀バブルに警鐘

FRBバランスシート

著名投資家ジム・ロジャーズ氏が「中銀バブル」に警鐘を鳴らしています。米FRBのバランスシートの規模が有史以来の巨額水準であることに触れ、これまで経験した中でも最悪の危機になるだろうと警告を発しています。

市場では、そこまで大きく注目されていないFRBバランスシート縮小ですが、今後注目していく必要がありそうです。

ジム・ロジャーズ氏の見解と今後のドル円見通しとあわせて詳しく解説します。

ジム・ロジャーズ氏が「中銀バブル」に警鐘 バランスシート縮小に注目

かつてUSTR次席代表を務めた在NY金融筋は「追加利上げシナリオ後退に米株式相場は安堵し最高値更新するが、利上げより怖いバランスシート縮小の量的緩和(QE)巻き戻し9月前倒しを軽視しているのでないか」と不安視しています。

一方、著名投資家ジム・ロジャーズ氏が「中銀バブル」に警鐘を鳴らして久しく、バランスシート縮小に注目が集まっています。

07月15日 08時25分 【Market Winコラム】利上げより怖いFRBの資産縮減

かつてUSTR次席代表を務めた在NY金融筋は「追加利上げシナリオ後退に米株式相場は安堵し最高値更新するが、利上げより怖いバランスシート縮減の量的緩和(QE)巻き戻し9月前倒しを軽視しているのでないか」と不安視する。

それもそのはず、気宇壮大な実験の後始末に他ならず、未曽有のQE(量的緩和)巻き戻しは前例がないという点で前人未踏の作業である。むろん、有史以来4.5兆ドル(約514兆円)にも膨らんだバランスシート縮減は、ヘッジファンドを凌駕する史上最大の「QE」巻き戻しと言っても過言ではない流動性の激変である。

イエレン議長は7月12日の議会証言で、「経済が想定通りなら、(年内の)比較的早い段階で保有資産の縮小を開始する」と9月FOMCでの資産縮減「前倒し」を明示した。2008年秋の世界金融危機から丸9年を迎える今年9月、有史以来の巨額に及んだバランスシート縮減に着手する腹を固めたのだ。

それにしても、世界金融危機に対峙すべくFRBの大恐慌回避のQE(量的緩和)は壮絶だった。米国債や住宅ローン担保証券(NBS)を大量に買い、バランスシートは金融危機前の9000億ドル(約102兆円)から4.5兆ドルと有史以来の膨大な規模に膨れ上がった。

幸いにも未曽有のQE(量的緩和)は功を奏して実体経済の「正常化」が進んだが、超金融緩和による過剰流動性の横溢が、市場を歪め、副作用として資産バブル化が懸念されつつある。しかも、今後、漸進的な利上げが続けば、銀行の超過準備の付利へのFRBの利払い負担が増える。

そもそも、5日公表の6月FOMC議事要旨によれば、今年2回目、2015年末以降計4回目の利上げを決めたFRBの「次の狙い」が資産圧縮の「QE」巻き戻しであることは歴然としていた。だが、6月FOMCは多くのメンバーが資産圧縮の「年内開始」で一致したが、着手時期を巡り「年内遅く」と「早ければ今秋」との両論が出て、内部の対立が浮き彫りになった。

複数の早期開始派は慎重な圧縮計画を開示した上で「市場との対話」を進めつつ「QE」巻き戻しの環境は整ったと主張。これに対し、何人かは「年内の遅い時期」まで待ち、経済や物価を見極めた方が良いと訴えた。むろん、両派の違いは、「9月前倒し」と「年末12月」着手の3ヵ月違いに過ぎない。

もう一つ、6月FOMCの対立軸に景気・物価の停滞を「特殊要因の影響」による「一時的な現象」と捉える半面、複数は「持続的かもしれない」との懸念があった。しかも、何人かは物価見通しの下振れリスクを強調した。

案の定、6月FOMC後に発表された5月個人消費支出(PCE)デフレーター上昇率は前年比+1.4%と3ヶ月連続で鈍化、物価目標2%が一段と遠退いた。こうして「年内あと1回」の中心的な利上げシナリオを断念、「利上げが無理なら資産縮減の9月前倒しとなった節がある」(ある在NY金融筋)。

一方、株式市場など資産バブルを警戒して物価の停滞にも粛々と金融「正常化」利上げを進めるべきと主張するFRB幹部が少なくない。事実、イエレン議長、フィッシャー副議長、ダドリーNY連銀総裁など主要幹部に、むしろフロー(物価)よりアセット(資産価格)重視のタカ派が多い。

その証拠に、イエレン議長は6月27日のロンドン講演で、「(上昇基調を続ける米国株について)標準的な評価基準で判断するといくらか高い」と述べた。つまり、早めに資産バブルの芽を摘むか、十分な物価上昇を待つか、FRBは二者択一を迫られていた。そこで決したのが、追加利上げの代替策として資産縮減の9月前倒しという。

一方、著名投資家ジム・ロジャーズ氏が「中銀バブル」に警鐘を鳴らして久しい。「問題は中央銀行や政府部門が抱える巨額の資産や債務だ。米FRBのバランスシートの規模は有史以来の巨額の水準だ。日銀も多額の株式を保有しているが、こんなことも歴史上なかった。次の危機は中銀や政府の危機であるが故に、公的な年金基金が行き詰まるなど大変な災害になる。これまで経験した中でも最悪の危機になるだろう」(日経新聞7月3日付)-。

さらに、ロジャーズ氏は「どうすれば危機を回避できるのでしょう」との質問に対し、「どんな手を打っても危機は回避できない。唯一の方法は、できるだけ早く市場への介入や支援措置をやめてバブルを弾けさせることだ。長引けば長引くほど、状況は悪くなる」と身の毛もよだつような怖い警告を発している。

出典:FXニュースレター

今後のドル円為替相場の予想は円安

日銀による超低金利の堅持姿勢もあり日本と海外の金利差は拡大傾向にあります。

ドル円為替相場では、
 1)市場変動率(ボラティリティー)安定化、
 2)日本でのインフレ期待改善、
 3)米国での金融規制の緩和観測
などにより、局地的に日本勢による資金流出や海外勢による
円調達・円借入れのキャリー取引を後押しさせる円安材料 として注目されており、目先は円安が予想されます。

しかしながら、11日に突然発生したトランプ大統領長男のロシア人弁護士との面会によるトランプ大統領のロシアゲート疑惑  も警戒が必要で突発的に 円高に動く懸念 がありますので注意が必要です。

【まとめ】FRBバランスシート縮小 ジムロジャーズが中銀バブルに警鐘

著名投資家ジム・ロジャーズ氏が「中銀バブル」に警鐘を鳴らして久しい。「問題は中央銀行や政府部門が抱える巨額の資産や債務だ。米FRBのバランスシートの規模は有史以来の巨額の水準だ。日銀も多額の株式を保有しているが、こんなことも歴史上なかった。次の危機は中銀や政府の危機であるが故に、公的な年金基金が行き詰まるなど大変な災害になる。これまで経験した中でも最悪の危機になるだろう」(日経新聞7月3日付)-。

さらに、ジム・ロジャーズ氏は「どうすれば危機を回避できるのでしょう」との質問に対し、「どんな手を打っても危機は回避できない。唯一の方法は、できるだけ早く市場への介入や支援措置をやめてバブルを弾けさせることだ。長引けば長引くほど、状況は悪くなる」と身の毛もよだつような怖い警告を発している。

市場では、そこまで大きく注目されていないFRBバランスシート縮小ですが、ジム・ロジャーズ氏の指摘の通り今後注目していく必要がありそうです。

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