FRBバランスシート縮小で円安ドル高の為替相場へ

FRB資産縮小

米FRBは今後バランスシート(資産)縮小を開始するが、日銀の量的・質的金融緩和の堅持に伴い日米のマネタリーベース伸び率格差は日本優位の方向が見込まれる。

これが過度な円高を制御し、量的マネーの供給面ではドルのダブつき回収を通じたドルの下支え要因となる可能性が高く、これにより為替相場は円安ドル高の方向性が見込まれます。

FRBのバランスシート縮小に関してと、ドル円の今後の相場予想に関して詳しく解説します。

【追記】2017年9月22日

2017年9月FOMC政策声明でバランスシート縮小10月開始を発表

米連邦準備制度理事会(FRB)は20日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を据え置くとともに、バランスシート縮小を10月から開始することを決めた。

2017年6月の「委員会の政策正常化の原則と計画に関する補遺」で説明したバランスシートの正常化プログラムに着手する。 FRBは10月から、月額100億ドル(約1兆1200億円)ずつ保有証券を償還させることで資産を縮小する。バランスシート縮小幅は四半期ごとに100億ドルずつ増え、最終的には500億ドルに引き上げる。

09月21日 05時07分 DJ-[更新]米FRB、10月にバランスシート縮小開始 年内追加利上げ予想維持 

 【ワシントン】米連邦準備制度理事会(FRB)は20日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を据え置くとともに、バランスシート縮小を10月から開始することを決めた。

FRBは10月から、月額100億ドル(約1兆1200億円)ずつ保有証券を償還させることで資産を縮小する。縮小幅は四半期ごとに100億ドルずつ増え、最終的には500億ドルに引き上げる。

 出典:Dow Jones

 

FRBバランスシート(資産)縮小と日銀の量的緩和維持でドル円は円安ドル高へ

米FRBは早ければ9月にもバランスシート縮小(資産縮小)に着手するが、日銀は16日に量的・質的金融緩和を堅持させたことで日米のマネタリーベース伸び率格差は日本優位の方向が見込まれる。過度な円高を制御するほか、日本株は「過剰流動性のラストリゾート」として下支え要因となりやすい。 為替相場は今後、バランスシート縮小により円安ドル高の流れが予想されます。

06月21日 23時38分 日米マネタリーベース「逆行再開」が円高制御、FRBがバランスシート縮小(資産縮小)へ

米FRBは早ければ9月にもバランスシート縮小に着手するが、日銀は16日に量的・質的金融緩和を堅持させたことで日米のマネタリーベース伸び率格差は日本優位の方向が見込まれる。過度な円高を制御するほか、日本株は「過剰流動性のラストリゾート」として下支え要因となりやすい。

FRBは米国債について、月当たりの再投資見送り額を当初60億ドルに設定し、その後、月額300億ドルに達するまで、1年をかけて3カ月おきに60億ドル増やす計画」、「モーゲージ担保証券(MBS)については、再投資の見送り額を40億ドルから始め、月額200億ドルに達するまで1年をかけて四半期ごとに40億ドル増やす、というバランスシートの縮小に着手する方針を表明した。

償還資金の再投資縮小を通じた緩やかなアプローチで、早ければ9月にも政策正常化へのプロセスを開始させる可能性がある。再投資の見送り開始後、「1年かけて」バランスシート縮小を継続していくとなれば、単純にFRBの買い入れ資産に連動するマネタリーベースは前年比での減少トレンドが定着していく。バランスシート縮小は為替相場ではドルの下支え要因となる一方、米国株は流動性相場から業績相場への本格移行に向けた正念場を迎えることになる。

すでにFRBは2014年10月末で、量的金融緩和策(QE)を終了させた。その前後からFRBマネタリーベースの前年比は2013年11月の+39.2%を直近最高として、2015年6月のマイナス転換まで減少傾向が続いている。
同時進行で日銀は量的・質的緩和を強化させたことで、日米マネタリーベースの伸び率格差は日本の増加優位(緩和優位)トレンドが明確化された。同期間中にドル/円は92円から125円方向へと、+33円のドル高・円安が後押しされた実績を有している。

しかし、その後はFRBマネタリーベースの「前年比減」効果の一巡のほか、資産再投資によるバランスシートの横這い化維持、市場混乱や特殊要因などによる資金供給の強化などもあり、FRBのマネタリーベース減少は一服となってきた。同時期に日銀のほうは、前年比での増勢モメンタムが鈍化。日米マネタリーベースの前年比格差は2015年8-9月で「日本優位」がピークアウトとなり、ドル/円は当時の125円前後から2016年6-8月の99円方向まで-27円近いドル安・円高に見舞われている。

 現在も日米伸び率格差の縮小は続いているが、FRBの週間マネタリーベースは最新6月7日週に13週前比(約3カ月前比)で-1.98%(前週は+1.02%)となり、1月4日週以来のマイナス化へと再減少となってきた。52週比(約12カ月前比)でも-1.75%となり、昨年10月の-12%を直近最低としたマイナス幅の縮小と前年比での再増加(=ドル安要因)が一服となっている。

5月24日週の-1.23%などがピークとなる形で、緩やかな減少と絞り込み軌道が再燃しつつある。量的マネーの供給面では、ドルのダブつき回収を通じたドルの下支え要因となる可能性を秘めている。

出典:FXニュースレター

 

【追記】2017年8月8日

バランスシート縮小でドル円は円安ドル高も

上記のFRBバランスシート縮小と日銀の量的緩和維持でドル円は円安ドル高へ動きましたが、7月11日をピークに下落に転じ、流れは一気に円高ドル安となりました。

ドル円チャート

トランプ大統領のロシアゲート疑惑で円高ドル安へ転換

その後、ドル円為替相場は、7月11日に突然発生したトランプ大統領長男のロシア人弁護士との面会によるトランプ大統領のロシアゲート疑惑  で円高に動き始め一気に下落へと転じました。

世界を見渡すと、ドル下落で新興国通貨ペソ、レアル、ランドなどが急上昇しています。ドル円相場は、全体的にリスク回避の円全面高の動きが強い状況ですので、直近の為替相場としては、ドル安円高の流れが強いでしょう

しかし、ドル安もチャートを見る限り、反転場面のドル高への流れが来ているようです。

ドル円チャート日足 レンジ相場からドル高予想

ドル円の日足チャートを見ると、現在、レンジ相場のWボトム、3番底です。
下値が、4/17の「108.133」からの補助線から右肩上がりに切りあがっており、ちょうど現状の108円近辺ラインが底値として意識されています。

当面は、9月下旬に114円のドル高を目指す展開が予想されます。

 ※【追記】2017年8月31日チャート更新しました

ドル円チャート

ドル円 為替相場長期予想は円安ドル高

さらに長期の見通しとしては、今後もアメリカのFRBによる利上げが予想され、長期的には日銀による超低金利の堅持姿勢もあり日本と海外の金利差は拡大傾向にあります。

ドル円の為替相場では、
 1)市場変動率(ボラティリティー)安定化
 2)日本でのインフレ期待改善
 3)米国での金融規制の緩和観測
などにより、局地的に日本勢による資金流出や海外勢による
円調達・円借入れのキャリー取引を後押しさせる円安材料 として注目されており、長期的にはさらなる円安ドル高が予想されます。

 

【まとめ】FRBバランスシート縮小で円安ドル高の為替相場へ

米FRBは早ければ9月にもバランスシート縮小(資産縮小)に着手するが、日銀は16日に量的・質的金融緩和を堅持させたことで日米のマネタリーベース伸び率格差は日本優位の方向が見込まれ、為替相場は今後円安ドル高の流れが予想されます。

これが過度な円高を制御するほか、日本株は「過剰流動性のラストリゾート」として下支え要因となりやすい。量的マネーの供給面では、ドルのダブつき回収を通じたドルの下支え要因となる可能性を秘めており、FRBがバランスシート縮小(資産縮小)に着手することで、為替相場は円安ドル高の方向性が見込まれます。

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