FRBのFOMC声明とイエレン議長会見 7つの要点

FOMC声明

FRBのFOMC声明とイエレン議長会見では利上げと、バランスシート縮小計画だけに注目が集まっていますが、その他に、2%インフレ目標を見直す可能性、金融規制改革法(ドッド・フランク法)刷新に向けた米財務省の報告書など、重要な話題もありました。

FRBのFOMC声明とイエレン議長会見の内容を7つの要点にまとめて、今回のFOMCについて分かりやすく解説します。



FRBのFOMC声明とイエレン議長会見まとめ

FOMC政策声明発表後の記者会見でジャネット・イエレン議長は、バランスシート縮小計画の詳細、2%インフレ目標を見直す可能性、金融規制改革法(ドッド・フランク法)刷新に向けた米財務省の報告書などに言及しました。議長会見の要点は以下の通りです。
 

6月15日 10時53分 DJ-【焦点】6月のFOMC声明とイエレン議長会見、7つの要点

米連邦準備制度理事会(FRB)は14日、政策金利である翌日物フェデラルファンド(FF)金利誘導目標を1.00~1.25%に引き上げ、保有証券の縮小プロセスに関する概要を明らかにした。政策声明発表後の記者会見でジャネット・イエレン議長は、バランスシート縮小計画の詳細、2%インフレ目標を見直す可能性、金融規制改革法(ドッド・フランク法)刷新に向けた米財務省の報告書などに言及した。議長会見の要点は以下の通り。
 
<バランスシート縮小> 
 FRBは大方の予想通り、年内にバランスシートの縮小を開始する考えを示した。縮小は再投資を段階的に減らすことによって緩やかなペースで行い、住宅ローン担保証券(MBS)よりも速いペースで米国債を削減する。準備預金の望ましい水準や、バランスシート規模を現在の4兆5000億ドル(約490億円)から最終的にどこまで減らす計画かについては明らかにしていない。また、経済に影響を与えるための政策手段の柱を短期金利とすることも再確認した。
 
<経済予測> 
 FRBは政策声明と共に発表した経済見通しで、2017年の予想インフレ率を大きく引き下げたものの、金利見通しはあまり変えなかった。依然として年内にあと1回程度の利上げを見込んでおり、17年末の翌日物FF金利誘導目標見通し(中央値)は1.375%と、3月時点の予想と同じ水準を示した。
 
<バランスシート縮小開始時期> 
 イエレン議長はバランスシートの縮小に着手する具体的な時期を明らかにしなかったが、「比較的早い時期に実施する可能性がある」と語った。バランスシート縮小開始を決める会合で利上げを検討するかについても明言せず、「計画のタイミングはまだはっきりと決めていない」と述べた。
 
<弱いインフレ指標> 
 議長は、最近の一連の軟調なインフレ指標に留意しながら状況を注視しているが、雇用市場が一段と力強さを増す中で「インフレ率が上昇する条件は整っている」との見方は変わっていないと指摘。「確かに一部の家計調査でインフレ期待が下がってはいるが、全体としては、インフレ見通しが広範囲で低下しているとは言えない」と述べた。
 
<インフレ目標> 
 議長は2%というFRBのインフレ目標を擁護しつつも、ある時点で目標を修正する可能性を排除しなかった。長期均衡の自然利子率(景気や物価に中立的な金利)がここ数年間で低下していることを認めた。エコノミストの間では、自然利子率の低下を理由にインフレ目標の変更を求める声もある。議長は、インフレ目標の引き上げを議論するのであれば「目標を引き上げた場合に期待できる利点だけでなく、発生し得る弊害も考慮する」必要があると述べ、「われわれがインフレ目標について将来判断を下すときに参考となるようなエコノミスト調査を非常に心待ちにしている」と続けた。
 
<イエレン氏の去就> 
 イエレン氏は、議長としての任期が満了する来年2月以降も議長ないし理事としてFRBにとどまりたいかとの質問に対し、「将来の計画については大統領とまだ話していない」と答え、意向を明らかにしようとしなかった。
ドナルド・トランプ氏は大統領就任後、イエレン氏は良い仕事をしていると話した。だが、昨年にはイエレン氏を任期満了時に交代させる可能性をほのめかしていた。イエレン氏は議長に再任されなくても、FRBを去る必要はない。理事としての任期が2024年まで残っているからだ。
 
<ボルカー・ルール> 
 銀行の自己勘定取引を禁止するボルカー・ルールについて、イエレン議長は緩和方法を検討する用意があると述べた。財務省は12日に公表した報告書で同ルールの緩和を提言した。トランプ大統領は2月の大統領令で同省に対し現行規制の問題点を洗い出し報告するよう求めていた。議長はFRBがすでに小規模な銀行を同ルールの適用対象から除外するよう提案していると指摘。その一方で、財務省が同報告書で自己勘定取引の制限を緩和すべきだと主張していることを喜ばしく思うと語った。そして、「どうすればルールを簡素化できるかについてはわれわれにも幾つかアイデアがある。検討することは全くやぶさかではない」と述べた。

出典:Dow Jones

【まとめ】FRBのFOMC声明とイエレン議長会見 7つの要点

FOMCイエレン議長会見声明では事前の予想通り、金利の目標レンジを1.00~1.25%に引き上げることを決定しました。また、米国債やモーゲージ債の保有高を徐々に縮小するバランスシート縮小計画を発表しました。

為替相場への影響という点では、この2点が大きな今回のFOMC政策声明の内容でしたが、その他にも2%インフレ目標を見直す可能性、金融規制改革法(ドッド・フランク法)など、重要な話題もありました。

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