FOMC議事録 FRB利上げペース鈍化を示唆でドル安へ

FOMC議事録

8月16日公表された同FOMCの議事録では、FRBによる年内の追加利上げ見通しに疑問を生じさせる可能性があります。

FRBは今年に入り2回利上げし、年内にあと1回、2018年には3回の利上げがあるとの予想を示していますが、7月のFOMC以降、適切な利上げの道筋を巡り当局者の意見の相違が公になっており、市場は2017年中に3回目の利上げが実施されるか疑問視しています。

 



FOMC議事録 FRB利上げペース鈍化を示唆でドル安へ

16日発表されたFOMC議事要旨がFRB利上げペース鈍化を示唆してFF金利先物が織り込む12月利上げ確率は45%へと前日の48%から低下、ドル売り材料にされた。

08月17日 05時41分 DJ-FRB、追加利上げ時期巡り意見分かれる=FOMC議事録

7月25・26日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、ここ数カ月にインフレ率が軟化した理由を解明しきれず、今後の利上げ時期をめぐり連邦準備制度理事会(FRB)関係者の意見が分かれた。ただ、保有資産の縮小へ向けた長期プロセスについては、早期に着手することで合意した。16日公表された同FOMCの議事録で明らかになった。

 インフレ低迷を受け、一部の参加者は現時点では利上げを再度見送るべきと示唆し、FRBが「現況下では慎重になれる余裕がある」と主張した。

 だが他の参加者は、力強い雇用市場と株高を背景にインフレ率がFRBの目標である2%を超えて急上昇し、制御が難しくなる可能性に懸念を示した。こうした参加者は、利上げを長く待ちすぎれば「(FRBの)インフレ目標をオーバーシュートする結果となりかねず、反転させるのにコストがかかる公算が大きい」との見解を示した。

 議事録の内容は、FRBによる年内の追加利上げ見通しに疑問を生じさせる可能性がある。FRBは今年に入り2回利上げし、年内にあと1回、2018年には3回の利上げがあるとの予想を示している。

 7月のFOMC以降、適切な利上げの道筋を巡り当局者の意見の相違が公になっている。

 今月11日にはダラス地区連銀のロバート・カプラン総裁が、追加利上げを支持する前に、インフレ目標へ向け前進している「さらなる証拠」を確認したいとし、短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標は現行の1~1.25%のレンジが適切との見方を示した。シカゴ地区連銀のチャールズ・エバンズ総裁はその前日、「将来の(金利)判断を検討する際には非常に慎重であるべきだと思う」と述べていた。

 一方、ニューヨーク連銀のウィリアム・ダドリー総裁は今週のAP通信とのインタビューで、「年内あと1回の利上げを支持するだろう」と語った。

 当局者の見解が割れていることから、市場は17年中に3回目の利上げが実施されるか疑問視している。議事録公表前の16日朝の時点で、投資家はFRBの年内利上げ確率を約50%とみていた。

 ジャネット・イエレンFRB議長には、今月ワイオミング州ジャクソンホールで開かれる年次経済シンポジウムがこの議論に関与する機会になり得る。

 FRB当局者やエコノミストは雇用拡大と物価圧力の弱さとの折り合いをつけることに苦慮してきた。標準的な経済理論では労働市場が改善すれば賃金と消費者物価は上がるが、それが現実のものになっていない。

 7月会合の出席者の間では、標準的理論は「とりたてて役立つわけではない」との声が出た一方、そうした理論がまだ有効だとする意見もあった。議事録によると、困惑した政策立案者は労働市場の構造的変化やデータの不正確さなど、こうした乖離(かいり)の考えられる説明について議論した。

 イエレン氏は先月の議会証言で、物価上昇率が向こう2年で2%を回復するとの見解を示した。

 だがFOMC後に出た経済指標はインフレが鈍化し、労働市場が引き締まり続けている様子を示した。FRBが重視する物価指標である個人消費支出(PCE)価格指数の前年同月比上昇率は、6月は1.4%で5月の1.5%を下回った。一方、7月の非農業部門就業者数は前月比20万9000人増と順調に伸び、失業率は16年ぶり低水準の4.3%に下がった。

 この議事録は、FRBの4兆5000億ドル(約490兆円)規模に膨らんだ資産を徐々に縮小する計画が市場の混乱を招かず円滑に進むと、出席者が自信を持っていることも示唆した。議事録によると、一部の出席者は7月に資産縮小開始を発表する用意があったが、さらに情報を得るために「大半はこの決定を今後の会合に先送りすることを支持した」。出席者は資産縮小を「比較的早期に」開始することで一致した。

 次回FOMCは9月19、20日に開催される。このところ、一部のFRB当局者からは9月の会合が資産縮小開始に適切だとの発言が出ている。

 出席者は7月の会合で、資産縮小への市場の反応は控えめになると予想した。資産購入プログラムの巻き戻しは金融政策の引き締めに「それほど寄与しない」とした。

出典:Dow Jones

08月17日 14時00分 【FXトピック】ハト派色醸したFOMC議事要旨 

16日発表されたFOMC議事要旨がFRB利上げペース鈍化を示唆してFF金利先物が織り込む12月利上げ確率は45%へと前日の48%から低下、ドル売り材料にされた。

FOMC議事録の概要をみると、多くのメンバーが「インフレは2%割れで予想より長期間推移すると予想」、あるメンバーは、「インフレリスクはおそらく下方である可能性」を指摘。ほとんどのメンバーは「次回の会合でバランスシート縮小に動くことを支持」、「特殊要因で、インフレは弱いと見ている」―。

あるメンバーは「賃金のフレームワークは引き続き有効だと見ている」、「インフレは今後数年で加速すると予想」、一部メンバーが「インフレに懸念を表明し、辛抱強い姿勢が必要」と主張、他のメンバーは「利上げを待ちすぎるとインフレの過熱につながる可能性」を指摘。

数人のメンバーが「低インフレの長期化を懸念」、「世界経済の見通しに基づき、輸出の見通しが引き上げられた」、数人のメンバーは「財政政策の不透明感が投資を抑制している」と主張。つまり、トランプ減税など財政出動なき低インフレ下で性急な利上げの必要性は希薄と印象付けた。

出典:FXニュースレター

 

【追記】2017年9月6日

FRB追加利上げに慎重な声が関係者から相次ぐ

米ミネアポリス地区連銀のニール・カシュカリ総裁は5日、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが経済に実害を与えている可能性があると語り、利上げに反対する姿勢をあらためて強調した。カシュカリ氏は連邦公開市場委員会(FOMC)の投票メンバー。FRBは今年に入り2回利上げしたが、2回ともただ1人、反対票を投じた。

また、米連邦準備制度理事会(FRB)のラエル・ブレイナード理事は5日、2%のインフレ目標の達成が「長らくできていない」という問題の克服を確信できるまで、FRBは追加利上げに慎重であるべきとの考えを示した。

09月06日 05時08分 DJ-利上げ、経済に実害の可能性も=ミネアポリス連銀総裁

 米ミネアポリス地区連銀のニール・カシュカリ総裁は5日、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが経済に実害を与えている可能性があると語り、利上げに反対する姿勢をあらためて強調した。

 カシュカリ氏は連邦公開市場委員会(FOMC)の投票メンバー。FRBは今年に入り2回利上げしたが、2回ともただ1人、反対票を投じた。

 カシュカリ氏はこの日、ミネソタ大学で開かれた対話集会で、価格圧力の長期低迷と賃金の伸び悩みに利上げが影響している可能性があるとの見方を示した。「金融政策がわれわれの想定通りに作用している可能性がある」とし、利上げが実際に景気を鈍化させた可能性があると指摘。また利上げの実績と見通しを踏まえると、物価上昇率が低過ぎるのは「驚くべきではないのかもしれない」と話した。

 その上で「われわれの着手した、早まった利上げは無償ではない」と語り、予想外の代償を支払っていることを示す証拠から「利上げが実害を与えている可能性がある」と述べた。

 出典:Dow Jones

09月05日 22時13分 DJ-FRB、追加利上げは慎重に=ブレイナード理事

 米連邦準備制度理事会(FRB)のラエル・ブレイナード理事は5日、2%のインフレ目標の達成が「長らくできていない」という問題の克服を確信できるまで、FRBは追加利上げに慎重であるべきとの考えを示した。

 ブレイナード理事はニューヨーク経済クラブでの講演向け原稿で「この1年だけでなくかなり長い間、物価上昇目標を達成できずにいる。私自身の考えでは、インフレが目標達成への道を順調に進んでいると自信が持てるようになるまで、金融政策の追加引き締めには慎重になるべきだ」と述べた。

 7月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比1.4%にとどまり、FRBが目標とする2%を大幅に下回った。

 ブレイナード理事は「問題なのは、資源の稼働率が大幅に改善しているにもかかわらず、物価上昇率がわれわれの目標を5年連続で下回ったことだ」と指摘した。

 最近の統計でみられた低いインフレ率については、コアのインフレ率が抑えられていることが原因かもしれないと注意を促した。コアインフレの低迷は、インフレ率が目標を下回る状況の持続を示唆する。

 ブレイナード理事は「その場合、フェデラルファンド(FF)金利をより段階的に引き上げるのが賢明だろう」と述べた。

 出典:Dow Jones

【まとめ】FOMC議事録 FRB利上げペース鈍化を示唆でドル安へ

8月16日公表された同FOMCの議事録では、7月25・26日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)で、ここ数カ月にインフレ率が軟化した理由を解明しきれず今後の利上げ時期をめぐり連邦準備制度理事会(FRB)関係者の意見が分かれました。ただ、保有資産の縮小へ向けた長期プロセスについては、早期に着手することで合意しました。

議事録の内容は、FRBによる年内の追加利上げ見通しに疑問を生じさせる可能性があります。

FRBは今年に入り2回利上げし、年内にあと1回、2018年には3回の利上げがあるとの予想を示していますが、7月のFOMC以降、適切な利上げの道筋を巡り当局者の意見の相違が公になっています。

当局者の見解が割れていることから、市場は2017年中に3回目の利上げが実施されるか疑問視しています。議事録公表前の16日朝の時点で、投資家はFRBの年内利上げ確率を約50%とみています。 

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