FOMC議事録発表 追加利上げを12月まで遅らせる意向あり

FOMC議事録

米連邦準備制度理事会(FRB)は6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、一部の関係者は追加利上げを12月まで遅らせる意向を示唆している。その他、FOMC議事録において、バランスシート縮小開始時期で意見が分かれていることが判明。

為替市場は、この内容に関して特に反応なく、相場は極めて落ち着いた動きとなりましたが、今後のドル円見通しについて詳しく解説します。



FOMC議事録 追加利上げを12月まで遅らせる意向

米連邦準備制度理事会(FRB)は6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、債券などから成る多額の保有資産を向こう数カ月内に徐々に縮小し始める計画を練っていた。FRBが5日公表したFOMC議事録(6月13・14日開催分)で明らかになった。

07月06日 06時05分 DJ-[更新]FRB資産縮小、数カ月内に開始の構え=FOMC議事録日   

【ワシントン】米連邦準備制度理事会(FRB)は6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、債券などから成る多額の保有資産を向こう数カ月内に徐々に縮小し始める計画を練っていた。FRBが5日公表したFOMC議事録(6月13・14日開催分)で明らかになった。

 FOMC参加者は計画の具体的な開始時期について議論した。FRBは間もなく開始するに十分なほど市場の準備を整えたと数人が主張する一方、他の参加者はインフレが上向くとのさらなる証拠を待つべきだと提言した。

 議事録によると、数人の参加者はFRBの「コミュニケーションがそうした措置へ一般を備えさせる一助となった」ことを理由の一端に、「縮小プロセス開始を2~3カ月以内に発表することを支持」した。何人かはより慎重になるよう促し、「近いうちに再投資政策を変更すれば、委員会が政策全体の正常化に対し従来ほど段階的ではないアプローチに移行したことを示すと誤解されかねない」との認識を示した。

 一部の関係者は6月のFOMC以降、早ければ9月にもプロセスを開始し、追加利上げを12月まで遅らせる意向を示唆している。

 今後の政策に関する議論はFRBが抱える2つの難題によって複雑化している。

インフレは軟化し、利上げ減速を求める一部関係者の主張を正当化している。だが金融環境は緩和的になり、着実な利上げを支持する関係者はその意志を強めている。

 FRBは6月のFOMCで政策金利の誘導目標を1~1.25%のレンジへ引き上げ、過去3四半期で3度目の利上げに踏み切った。また、年内あと1回の利上げ予想を示した。4兆5000億ドル(約510兆円)に上る資産残高を緩やかに縮小する方法についても合意した。FRBのバランスシート縮小は長期金利を押し上げる可能性がある。

 FRBは予測可能な方法で保有資産を緩やかに縮小する構えだ。議事録によると、当局者はこうしたことから先月、計画の実行が市場に及ぼす影響は限定的との見方を示していた。

 次回のFOMCは7月25・26日に開催される。ジャネット・イエレン議長は来週の議会証言で半期に一度の金融政策報告を提出する際、見通しについて公に説明する機会を得る。

 FRB関係者が景気の先行きに安心感を強めたことから、バランスシートを巡る議論は今年に入り活発化した。FRBは2014年以降、バランスシートを拡大する新たな買い入れは行っていないが、資産保有高を維持するため満期を迎える債券の償還金を再投資してきた。

 FRBは先月、バランスシートの圧縮を始める際には、再投資する額を毎月少しずつ減らすことによりゆっくりとしたペースで進める方針だと明らかにした。開始時の再投資見送り額は米国債が60億ドル、住宅ローン担保証券(MBS)が40億ドルで、これを3カ月ごとに引き上げて圧縮ペースを加速させる。

 FRBはこの上限をゆくゆくは米国債が月300億ドル、住宅ローン担保証券(MBS)が200億ドルに引き上げる予定だ。当局者は資産縮小を静かに、目立たないように実施したい考え。つまり経済への衝撃を避けるため、会合ごとの調節は避けそうだ。

 FRBは先月、インフレ指標を巡る不透明感が漂う中でも利上げを決定した。インフレ率の軟化は携帯電話サービス料の大幅値引きといった一時的要因が大きいとしていた。FRBがインフレ指標として重視する個人消費支出(PCE)価格指数の前年同月比伸び率は、2月はFRBの目標とする2%を上回ったものの、それ以降は予想以上の落ち込みを示している。5月は1.4%の伸びにとどまった。

 議事録は「大半の参加者はこうした物価データの足元の軟調さを、おおむね特異な要因の反映だと見なした」と記した。「ただ数人の参加者は、FRBのより長期の目標である2%への前進が減速し、このところのインフレ軟化が長引く可能性があると懸念を示した」とした。

 月次のインフレ指標は9月のFOMCまでにあと2回発表される。FRBはこれら指標を吟味して最新の予想を確認する見通しだ。

 FRBが利上げに踏み切ったにもかかわらず、金融情勢はおおむね緩和している。米国株は過去最高値を更新し続けており、ドル相場は下げ、米国債利回りは今年の最高と比べ低い水準で推移している。

 FRB当局者は6月の会合で企業利益の力強い伸び、投資家のリスク選好意欲の高まりなど、金融情勢が引き締まっていない理由も議論した。

 議事録は「少数の参加者は、標準的なバリュエーション指標に対して株価が割高だと評価した」とした。また 、別の少数の当局者は「抑制された市場のボラティリティー(変動率)が株式プレミアムの低さと共に、金融安定へのリスクを増大させかねないと警戒感を示した」。

 雇用ペースは、過去3カ月は月に12万人超と、増加する労働人口を吸収するのにエコノミストが必要とみる水準を依然として上回っているものの、このところやや緩やかになっている。失業率は着実に低下し続け、5月は4.3%と16年ぶりの低水準となった。そのためFRB当局者は失業率見通しの下方修正を余儀なくされた。 

出典:Dow Jones

FOMC議事録発表後にドル円は方向感なくレンジ相場

FOMC議事録発表後にドル円は112円96銭近辺と一時113円割れ、その後113円52銭近辺まで反発したが、113円15銭近辺まで反落するといった方向感のない展開となった。

07月06日 09時03分 [5日の海外マーケット概観] ドル円は往来 方向感のない展開に

5日の海外マーケットは、欧州市場に入ると欧州株高を背景にしたクロス円の上げにドル円も113円60銭台後半まで上値を切り上げたが、その後は欧州株が伸び悩み、クロス円、ドル円とも頭打ち傾向に。さらに、ニューヨーク市場に入ると米10年国債利回りの低下とともにドル円は113円8銭近辺と欧州に入っての上げを消した。

ニューヨーク後半、日本時間6日午前3時発表のFOMC議事録(6月13~14日会合分)は、FOMC内部ではバランスシート正常化をいつ始めるかについて、意見が揃っていないことが分かった。

数名の委員が向こう1~2ヵ月の間に開始することを主張する一方、他の委員は年末近くまで待ちたいとの主張。エコノミストの間では、FRBが9月にバランスシート縮小の開始時期を正式に決めると予想もある。
FOMC議事録発表後にドル円は112円96銭近辺と一時113円割れ、その後113円52銭近辺まで反発したが、113円15銭近辺まで反落するといった方向感のない展開となった。

出典:FXニュースレター

FOMC内でバランスシート縮小開始時期の意見割れ

昨日発表されたFOMC議事録において、バランスシート縮小開始時期で意見が分かれていることが判明している。インフレ軟化は特殊要因が原因と大半が判断しており、相対的には引き続き緩やかな利上げを支持してはいるが、現時点ではインフレ率の伸び悩みが金融引き締め策の圧迫要因になっている。ECBの動きにも注目です。

07月06日 09時36分 ケンティッシュ・ブレーク 概況編

予想レンジ
ドル円     112.70~114.00
ユーロ円    127.80~129.30
ユーロドル   1.1250~1.1400
豪ドル円    85.50~86.80

昨日発表されたFOMC議事録において、バランスシート縮小開始時期で意見が分かれていることが判明している。インフレ軟化は特殊要因が原因と大半が判断しており、相対的には引き続き緩やかな利上げを支持してはいるが、現時点ではインフレ率の伸び悩みが金融引き締め策の圧迫要因になっている。その中、米債券利回りの低下や原油価格の急落などが重なり、ドルロングを解消する動きが優勢になるなど、未だに相場自体はボックス圏内で一進一退の展開を余儀なくされており、相場が大きく動意づいてからの始動を心掛けることが得策であろう。

一方、ドル円は米債券利回りの低下を嫌気し、一時113円割れになったが、明日の米雇用統計を見極めたいとの思惑の中、実需や利益確定買いの買いに圧し戻されるなど底堅い展開には変わりがない。引き続き米債券利回りの動向に左右される展開は否めず、直近のレンジ幅112.50~114.00円で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルは直近のユーロ安が欧州全般の経済指標の改善に繋がっているが、流石に急ピッチの上昇には過熱感がり、また、ECBの出口戦略の不透明さもあり、拙速的に買い上がる雰囲気ではなく、ドル円と同様に、直近のレンジ幅1.1250~1.1400で売買を模索することが一考であろう。

出典:アセットクラス&WEBコンサルティングLLC

6月のFOMC後のドル円為替相場変動まとめ

14日のFOMCなどの重要指標 では米5月消費者物価指数と小売売上高がともに市場予想より弱い伸びになったことを受け、ニューヨークでドルが109円を割り込み108円93銭近辺まで急落。

しかしFOMCの予想通りの利上げ決定と年内の追加利上げを受け、109円86銭近辺まで上昇し 為替相場はFOMC前後で激しく乱高下 。直近の動きでは、FOMC前の相場をクリアし円安に動いています。

足元の米景気指標は下向きで、今後の経済指標でも弱い数値が予想され、トランプ大統領のロシアゲート疑惑  も警戒が必要で突発的に 円高に動く懸念 がありますので急な円高にも警戒が必要です。

今後のドル円為替相場の予想は円安

しかしながら、日銀による超低金利の堅持姿勢もあり日本と海外の金利差は拡大傾向にあります。

ドル円為替相場では、
 1)市場変動率(ボラティリティー)安定化、
 2)日本でのインフレ期待改善、
 3)米国での金融規制の緩和観測
などにより、局地的に日本勢による資金流出や海外勢による
円調達・円借入れのキャリー取引を後押しさせる円安材料 として注目されており、目先は円安が予想されます。

特に、ドル円相場は明日7日午後9時30分の雇用統計による急変動警戒です。

【まとめ】FOMC議事録 追加利上げを12月まで遅らせる意向

米連邦準備制度理事会(FRB)は6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、債券などから成る多額の保有資産を向こう数カ月内に徐々に縮小し始める計画を練っていた。FRBが5日公表したFOMC議事録(6月13・14日開催分)で明らかになりました。

FOMC議事録において、バランスシート縮小開始時期で意見が分かれていることが判明。インフレ軟化は特殊要因が原因と大半が判断しており、相対的には引き続き緩やかな利上げを支持してはいるが、現時点ではインフレ率の伸び悩みが金融引き締め策の圧迫要因になっている模様。これにより、FOMC内では意見が分かれたようです。

為替市場は、この内容に関して特に反応なく、相場は極めて落ち着いた動きとなりました。

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