ユーロが急落 今後ユーロドル売りを強くおすすめする2つの理由

ユーロ急落

米雇用統計の堅調な結果を受けたドル買いと、コーン米NEC(国家経済会議)委員長発言をきっかけにレパトリ減税の思惑が急浮上し、ユーロ売りドル買いが再燃。市場はユーロ買い意欲が強い相場ですが、今後のトレンドとしてユーロ安ドル高の相場を予想します。

今後ユーロドル売りを強くおすすめする2つの理由をまとめました。



ユーロドルが急落 レパトリ減税の思惑でユーロ売りドル買い

米雇用統計の堅調な結果を受けたドル買いは一巡となったが、コーン米NEC(国家経済会議)委員長発言をきっかけに、レパトリ減税の思惑が急浮上し、ユーロ売りドル買いが再燃した。今後もユーロドル下落が続きそうです。

08月04日 23時53分 ユーロ/ドル、米政府によるレパトリ減税の思惑が圧迫=4日NY外為

米雇用統計の堅調な結果を受けたドル買いは一巡となったが、コーン米NEC(国家経済会議)委員長発言をきっかけに、レパトリ減税の思惑が急浮上し、ユーロ売りドル買いが再燃した。

特に、2004年にブッシュ政権下で成立したHIA(本国投資法)の際には、多国籍企業の多くが拠点を置くユーロ圏から米国へ大量の資金還流(レパトリによるドル買い)が観測され、ユーロ/ドルが大幅下落となったこともあり、ユーロに戻り売り圧力がかかったとの指摘が出ている。

出典:FXニュースレター

08月04日 14時00分 【FXトピック】ドラギ総裁8.24ジャクソンホール講演注視 

3日欧米市場ではユーロのラリーが一服したものの、依然として短期勢のユーロ買い意欲には根強いものがある。

とりわけドラギECB総裁の8月24日ジャクソンホールでの講演、9月ないし10月のECB理事会での資産購入プログラム変更に関するアナウンス等、中期的にはユーロ「強気」材料が目立つ。量的緩和(QE)縮小へ出口を模索するECBの姿勢がドル安地合いの継続を想定しやすい環境が続きそうだ。

一方、英中銀が成長率見通しを引き下げて3日海外市場で英ポンドが急落したが、引き続き6月中旬以降のポンドの上昇トレンドチャネルに留まっている。

しかも、成長率見通しは引き下げられたが、インフレ見通しは上方修正されており、「緩やかな利上げにも言及されているだけに対ポンドでもドル安地合いの継続が想定されやすい」(欧州系銀行幹部)。

出典:FXニュースレター

ユーロドル チャート日足 今後は12月上旬に1.0600予想

下のユーロドルのチャートを見て下さい。

ユーロチャート

現在、急上昇を続けているユーロドル。
過去の高値「8/24 1.17138」や「5/3 1.16160」を超えています。

かなり強気な予想ですが、今後12月上旬には「1.0600」の可能性があります。

大胆な予想なので笑う人もいるかもしれませんが、今後ユーロドルの相場からして短期間での急落があっても不思議ではありません。

何故かと言うと…。
チャートの緑色の枠で囲まれた箇所「1.1200」当たりを見て下さい。

ちょうど、この時期を過ぎてから、ユーロドル相場がさらに急騰するわけですが、その急騰の要因がここまでの急騰を作るほどのニュースではなかったのです。

では、これまでのユーロドル高の流れを振り返ってみましょう。

ユーロドル ドル安でユーロドル1.1800ドル突破

ちょうどこの頃のニュースとして、ユーロドルの急騰のスタートは、ドラギECB総裁の予想外のタカ派寄りの発言でした。
「デフレ圧力はリフレに変わった。ECBは政策手段のパラメータを調整することで景気回復に対応することが可能だ」という内容を受け、ユーロ圏経済指標の結果次第ではユーロドル1.15台が見えてきました

さらに、ドラギECB総裁とイギリスのカーニー中銀総裁発言で大きく上昇したユーロドルは、1.15台まで上昇。

そしてついに、ドラギ総裁が6月27日にポルトガル・シントラで行った講演で債券買い入れの段階的縮小を示唆したことを受けてユーロ買いと債券売りが広がりました

7月21日には欧州外為市場のユーロドルは、ドラギECB総裁が前日のECB理事会後の会見で物価目標の達成への強気姿勢や資産購入プログラムの変更示唆を受けて買いが続き一時1.1668ドルと15年8月以来の高値を更新しました

市場はまさにユーロ独歩高の状況で、ドル売りユーロ買いで特に材料も無い中でユーロが上昇しています。

ただし、今回の ECBの金融緩和政策の解除は「時期尚早」とIMFが警告 しているようです。 

ユーロドル為替相場予想 今後長期的には安値1.0600ドルの見通し

このように、ここまでの上昇相場を作るほどのニュースではないのに、急騰してきたユーロドル相場。

あくまでもチャート上の過去の高値「8/24 1.17138」へのチャレンジの要素から、現在のドル売り相場の中で、買うなら相場に勢いあるユーロかな…という市場の声で買われてきました

ポンドという選択肢もありますが、これは別途記事にしますが、ポンドはブレグジット問題があり、強気の買い相場にはなれません。ですので、ECBドラギ総裁の「やや」ポジティブな発言に反応し、消去法的に買うならユーロかな?という選択肢が見えたわけです。

まぁ、それにしてもユーロドルは上がりすぎました。

市場でも、今後は誰がユーロ買うんだよ…。というチキンレースみたいな状況になってますから、今後ドル買いの流れになったタイミングで、一気にユーロ安ドル高の相場が生まれると予想します。

 → こちらに「今後のドル高予想とその理由」をまとめましたので、併せて読むとわかりやすいと思います。

ファンダメンタルズも弱く今後はユーロドル安を予想

ここまでが、チャートから予想する今後ユーロ安ドル高になる理由です。

では次に、ファンダメンタルズ的な要素ですが、実際のユーロ圏の情勢、経済状況を考えますと今後のユーロは近いうちに長期的なユーロ安に向かうと予想します。

その理由として、これまでユーロ圏景気を上昇させてきたいのはユーロ安であり、現在のユーロ高が今後も続くとユーロ経済に大きな影響があるからです。簡単に言うと、ユーロの好景気がストップするでしょう。

実際、先日18日発表のドイツ7月ZEW景況感指数・期待指数が2カ月連続の低下となっており早くもユーロ高の影響が、ユーロ経済を引っ張るドイツに出てきています。

このように、ユーロ高はユーロ圏経済にとってマイナスであるため、これ以上のユーロ高はユーロにとって歓迎できるものではありません。

このような理由により、現在上昇中のユーロドル ですが、まず、今後の相場は5月30日の安値1.1200ドルへの下落を予想します。

まだまだ為替市場はユーロドルの上昇を期待しているようですが、実際にはECBドラギ総裁の発言を先読みしているところがあり、将来的にはユーロドルの下落シナリオの方が強いでしょう。

長期投資運用として、スワップの魅力も高く、将来的には1.0600ドルを視野に入れ長期投資としてユーロ/ドルの売り建玉を持つのがおすすめです。

ユーロドル 実はスワップが魅力的で長期運用向き

実は、FXをやっている方でも知らない方が多いのですが、ユーロドルの「売り」のスワップが、今非常に高いのです。

現時点で、

  • ユーロドル売り 63円

です。

これがどのくらい魅力的かと言うと、高いスワップで有名な「NZドル円」「豪ドル円」「ドル円」と比べてみるとよくわかります。

  • NZドル買い 43円
  • 豪ドル円買い 41円
  • ドル円買い 43円

どうですか?
逆に、「ドル円」の高さにビックリした人がいるんじゃないでしょうか?

ちなみに、ポンドドルの「売り」もスワップが高いです。

  • ポンドドル売り 45円
ポンドドルの売りもおすすめです。別記事にまとめますので、そちらを読んでみて下さい。
 → ポンドドル売り予想 チャート推移から長期見通しはポンドドルの売りで決まり

このように、スワップが高くて魅力的なので、今後のユーロドルの下落相場では、ユーロドルの売りを長期で持つことは運用の観点からみてとても魅力的です。

ユーロドル売りを強くおすすめする2つの理由

このように、ドル安の流れの中で消去法的に買いが集まりユーロ高となっているユーロドル相場ですが、私はユーロドルポンドドルの売りを強くおすすめします。その理由として、

  • 今後長期的な下落相場が期待できる
  • 実はスワップが高く魅力的

という2つの理由があります。

「売り」と聞くと、「?」と思うかもしれませんが難しいことはありません。(実は私も最初は食わず嫌いでした…)要するに、高いときに「売り」、安くなったら「決済」すればよいだけで「ドル円買い」の売買となんら違いはありません。

今後大きく動きそうなユーロドルに是非注目してみて下さい。

 

【追記】2017年9月2日

今後はユーロ高の局面では「ユーロ高けん制発言」が増える見通し

ユーロ相場はオーストリア中銀総裁発言を受け1.20ドル台直前まで上昇したが、一部通信社が「ECBは12月までにテーパリング計画を完全には準備出来ない可能性がある」などとのECB関係筋発言を報じたことにより、急反落に転じた。

今後は、ユーロ上昇局面では、関係者からの「ユーロ高けん制発言」が増える見通し。

09月01日 23時38分 ECB関連報道受け、ユーロは激しい上下動=1日NY外為

ユーロ相場は、ECB関連報道を受けた激しい上下動を継続。オーストリア中銀総裁発言を受け1.19ドル台前半に切り返し、米雇用統計発表後には1.19ドル台後半に続伸し1.20ドル台乗せを窺う展開となったが、一部通信社が「ECBは12月までにテーパリング計画を完全には準備出来ない可能性がある」などとのECB関係筋発言を報じたことにより、急反落に転じた。市場では、今後も、ユーロ上昇局面では、かかるユーロ高けん制の為の報道が報じられる公算が大きいとの声が出ている。

出典:FXニュースレター

 

【まとめ】ユーロが急落 今後ユーロドル売りを強くおすすめする2つの理由

米雇用統計の堅調な結果を受けたドル買いは一巡となったが、コーン米NEC(国家経済会議)委員長発言をきっかけに、レパトリ減税の思惑が急浮上し、ユーロ売りドル買いが再燃しました。

今後ドラギECB総裁の8月24日ジャクソンホールでの講演もあり、全般的にユーロ買い意欲が強い相場ですが、今後のトレンドとしてユーロ安ドル高の相場を予想します。

今、私がユーロドルの「売り」をおすすめするのは、

  • 今後長期的な下落相場が期待できる
  • 実はスワップが魅力的

という2つの理由があるからです。

大きなユーロ安相場が期待できると思います。是非今後のユーロドルの動きに注目してみて下さい。

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