
20日の欧州市場でユーロはドルに対して急伸し、ほぼ2年ぶりの高値をつけました。ユーロ高ドル安で2年ぶり高値となりましたが、今後もユーロ高は続くのか?大予想をします。
今後もユーロ高は続くのかという予想と、その理由を詳しく解説します。
目次
ユーロ高ドル安 2年ぶり高値 ドラギECB総裁の発言で買い
20日の欧州市場でユーロはドルに対して急伸し、ほぼ2年ぶりの高値をつけた。欧州中央銀行(ECB)が今秋、資産買い入れ策の縮小時期を協議するとしたマリオ・ドラギECB総裁の発言が買い材料となった。
ユーロほぼ2年ぶり高値、ECB総裁発言を好感
【ロンドン】20日の欧州市場でユーロはドルに対して急伸し、ほぼ2年ぶりの高値をつけた。欧州中央銀行(ECB)が今秋、資産買い入れ策の縮小時期を協議するとしたマリオ・ドラギECB総裁の発言が買い材料となった。
ユーロは欧州時間夕方の取引で前日比1.1%高の1.1638ドルをつけた。これは取引時間中として2015年8月以来の高水準。ECBの超低金利政策と大規模な資産購入策はここ数年、ユーロ相場と国債利回りを抑制してきた。
出典:Dow Jones
ECB政策金利を据え置き ユーロ高へ
欧州中央銀行(ECB)は20日の定例理事会後の声明で、政策金利を全て据え置いた。今後経済情勢が悪化する場合、資産買い入れ策を拡大する準備があることを強調する声明冒頭の文言も残した。
07月20日 21時08分 DJ-ECB、政策金利据え置き
【フランクフルト】欧州中央銀行(ECB)は20日の定例理事会後の声明で、政策金利を全て据え置いた。経済情勢が悪化する場合、資産買い入れ策を拡大する準備があることを強調する声明冒頭の文言も残した。
主要政策金利のうち預金金利はマイナス0.4%。2016年3月から同水準で維持している。
出典:Dow Jones
ECBドラギ総裁 ユーロ圏経済回復、インフレ率について言及ユーロ高へ
欧州中央銀行(ECB)のマリオ・ドラギ総裁は20日、現時点で12月終了予定の資産買い入れ策の今後について、今回の政策理事会では話し合わなかったと述べた。だが秋にはこの件を協議すると明らかにした。また、ドラギ総裁は経済の回復が勢いづいているとの認識を示したが、今後インフレ率が加速する兆候はほとんどないと指摘した。これを受け、ユーロ市場はユーロ高へ。ユーロドル、ユーロ円ともに上昇しました。
07月20日 23時22分 DJ-ECB資産買い入れ策の今後、秋に協議=ドラギ総裁
【フランクフルト】欧州中央銀行(ECB)のマリオ・ドラギ総裁は20日、現時点で12月終了予定の資産買い入れ策の今後について、今回の政策理事会では話し合わなかったと述べた。だが秋にはこの件を協議すると明らかにした。
定例記者会見に臨んだドラギ総裁は「将来的に(資産買い入れ策の)変更を議論する時期に関して具体的な日付は設定しないことに全員同意した」としつつ、協議は秋に行われると語った。
今後の政策理事会は9月上旬と10月下旬に予定されている。
ドラギ総裁によると、20日の理事会ではドルなどに対する最近のユーロ高が「ある程度の注目」を集めた。
ECBは政策声明で、経済情勢が悪化した場合は資産買い入れ枠を拡大する用意があるとあらためて述べた。ドラギ総裁はこれについて、投資家が資産買い入れの早急な終了を予想して借り入れコストが必要以上に上昇するのを防ぐためだと説明。「不要な金融引き締めは最も望ましくない」と話した。
ドラギ総裁は経済の回復が勢いづいているとの認識を示したが、インフレ率が加速する兆候はほとんどないと指摘した。
「われわれはユーロ圏の経済動向を検討し、成長の勢いの改善が続いていることだけでなく、インフレ率がまだ抑制されているという事実も考慮した」と述べた。
出典:Dow Jones
ユーロドル為替相場 ユーロ高1.1600ドル突破
ドラギECB総裁の予想外のタカ派寄りの発言、「デフレ圧力はリフレに変わった。ECBは政策手段のパラメータを調整することで景気回復に対応することが可能だ」を受け、ユーロ圏経済指標の結果次第ではユーロドル1.15台が見えてきた。
ドラギECB総裁とイギリスのカーニー中銀総裁発言で大きく上昇したユーロドルは、1.15台まで上昇。そしてついに、ドラギ総裁の会見で1.16台を突破しました。
ユーロドル為替相場予想 今後はユーロ高から安値1.1100ドルへ
今後の相場は5月30日の安値1.1100ドル近辺を予想します。
為替市場はユーロドルの上昇を期待しているようですが、実際にはECBドラギ総裁の発言を先読みしているところがあり、将来的にはユーロドルの下落シナリオの方が強いと私は感じています。
長期投資として、スワップの魅力も高く、将来的には今後1.0800ドルを視野に入れ長期投資としてユーロ/ドルの売り建玉を持つのがおすすめです。
【まとめ】ユーロ高ドル安で2年ぶり高値 今後もユーロ高続くか?大予想
ECB(欧州中銀)は20日、理事会を開催しました。前週には「9月会合で量的緩和(QE)縮小のスケジュール明示が検討される可能性」が報じられ、ユーロ高が後押しされました。
しかし、市場は過度な期待から、先回り的な利上げも織り込んでおり今後はユーロが反落に転じるリスクが高いと予想します。
ドラギ総裁が従来のタカ派発言を繰り返しユーロロングが積み上がっていることから、今後少しでもハト派的な発言が出るとユーロ売りが強まると想定されます。
ですので、現在高騰しているユーロですが、私は長期期には今後のユーロ安を予想しています。将来的には、1.1100ドルを目指し、さらには1.0800ドルを視野に入れ長期投資としてユーロ/ドルの売り建玉を持つのがおすすめと考えています。
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