ユーロ高なぜ?経済指標やECB発言無しで謎の上昇いつまで続く

ユーロ高なぜ

2018年1月になってからユーロが「1.20ドル台から1.25ドル台」までの急上昇を続けているのはなぜでしょうか?

ユーロ急上昇の理由と、いつまで続くか?の相場予想をまとめました。

 

【追記】2018年4月16日



ECBは貿易戦争とユーロ高を懸念。今後ユーロ安の見通し増える

欧州中央銀行(ECB)は3月の政策理事会で、貿易戦争とユーロ高が今後ユーロ圏経済の回復を損なう見通しがあると警鐘を鳴らした。12日公表の議事録(3月7・8日開催分)で明らかになりました。

ECBでは、最近のユーロ高を懸念する声が出てきています。

 → ECBは貿易戦争とユーロ高を懸念。今後ユーロ安の見通し増える

 

【追記】2018年2月21日

ユーロ高の原因は?なぜ急上昇しているの?

下のユーロドルの日足チャートを見て下さい。

 ※【追記】2018年2月21日チャート更新しました

ユーロドルチャート日足2

2018年1月になってから「1.20ドル台から1.25ドル台」までの急上昇を続けているのはなぜでしょうか?ユーロはファンダメンタルズでは特に強い要因は無く、1.20ドルから1.25ドル台までの急上昇の立役者は、ドル安であると分析しています。

ちょうど、ユーロが

  • 1.20ドルから1.25ドル台までの急上昇(2018年1月~)

した期間、ドル円は

  • 113円から108円へ急落(2018年1月~)

し、約5ポイント(※ユーロは「0.05ドル」、ドルは「5円」)の変動を起こしています。

つまり、なぜユーロが上昇しているのか?その答えは、ただ単純にドルがユーロに流れているという事です。

では、いったいこのユーロ買い、ドル売りの流れ。つまりユーロ高はいつまで続くのでしょうか?

ユーロ高はいつまで続く?週足チャートから分析

下のユーロドルの週足チャートを見て下さい。

 ※【追記】2018年2月21日チャート更新しました

ユーロドルチャート週足

今後のユーロドルの相場変動のトレンドとしては、上手の「水色」の斜めに引いた補助線に注目して下さい。

かなりざっくりとした大局的な予想になりますが、1.28ドル辺りを天井にして、大きなレンジ相場を形成する展開が予想できます。長期的には下落相場トレンドとなり、2018年に限って言えば、1.15ドル辺りへの半値戻し程度は手堅い線かな?と予想します。

上記のチャートを見ると、

  • 2008年は1.60ドルから1.25ドルへ「0.35ドル」の下落
  • 2010年は1.50ドルから1.20ドルへ「0.30ドル」の下落
  • 2012年は1.35ドルから1.20ドルへ「0.15ドル」の下落
  • 2014年は1.40ドルから1.05ドルへ「0.35ドル」の下落
  • 2016年は1.15ドルから1.03ドルへ「0.12ドル」の下落

というように、西暦の末尾1桁が偶数の年は大きな下落相場が展開されています。

逆に、西暦の末尾1桁が奇数の年では急上昇相場が起きています。

  • 2009年は1.25ドルから1.50ドルへ「0.25ドル」の上昇
  • 2011年は1.30ドルから1.50ドルへ「0.2ドル」の上昇
  • 2013年は1.30ドルから1.40ドルへ「0.1ドル」の上昇
  • 2015年は1.05ドルから1.15ドルへ「0.1ドル」の上昇
  • 2017年は1.03ドルから1.20ドルへ「0.17ドル」の上昇

このように、ユーロドルの値動きは非常に激しく、大きな変動が起きています。
 → 2018年は2年に一度のユーロ相場の大暴落が起こる?

ユーロドル売りを強くおすすめする2つの理由

最近のユーロドル相場は、ドル全面安の流れの中でドル売りユーロ買いが進みユーロ高となっている状態です。

今後のユーロドル相場ですが、私はユーロドルポンドドルの売りを強くおすすめします。その理由として、

  • 今後の見通しとして長期的な下落相場が期待できる
  • スワップが高くて魅力的

という2つの理由があります。

今後ユーロ安ドル高になる理由は?

今後ユーロ安ドル高になるのではないか?と予想する理由は、

  • ユーロ圏の利上げは2019年まで据え置かれる見込み
  • 2017年のユーロ相場はファンダメンタルズ以上の過剰なユーロ高

という印象があり、2018年にはその過剰なユーロ高の調整局面となり、ユーロ安になるのでは?というのが予想理由です。

実態よりも、上がりすぎの感があるユーロ。
2018年のユーロ予想は、やはり長期的なユーロ安ドル高です。

では、次にチャートを見ながら、いくらぐらいまでユーロ安ドル高が進むのか理由とともに説明します。まずは、ユーロドルの値動きから見ていきましょう。

下のユーロドルの日足チャートを見て下さい。

 ※【追記】2018年2月21日チャート更新しました

ユーロドルチャート日足

現時点では天井がいくらぐらいになるか予想が難しいですが、先程、週足チャートを使って予想したように、1.28ドル辺りを天井にして下落相場となる予想です。

現時点の高値、1.25ドル台を維持するのであれば、2月中旬ぐらいには下落トレンドとなり、早ければ4月下旬に一度1.15ドル台をつけるのではないかと予想します。

私自身、含み損を抱えているので、今は待ち相場です…。

 

【追記】2018年1月23日

なぜユーロ高?ユーロドル1.24ドル突破 いつまで高騰続く?

ユーロドルはECB理事会を前にして、1.24台まで上昇しており、市場では金融緩和縮小とともに、一部で年内の利上げ観測まで浮上するなど、引き続き底堅い展開が予想されるが、反面、ユーロ圏側としても、過度なユーロ高に危機感を覚え始めており、ドラギECB総裁の会見に注目が集まっている。

同総裁が火消し役に回る可能性もあり、波乱要素を多分に含んだ展開も予想されるだけに、レンジ幅をユーロドル1.2300~1.2450まで拡大し、待機策が賢明であろう。

01月23日 14時15分 【FXトピック】ショート-3ヶ月ポンド・コールオーバー

ユーロは、ECB理事会に向けダウンサイドをヘッジする手口が散見されるが、昨日の独連銀の月報など中長期的なフォロー材料も出て来ている。ユーロ/ドルは1.2150-80ドル水準に相応なBid(買い)が観測され、ユーロ堅調さがイベント前まで続く可能性が高く、米政府閉鎖解除にもドルのリバウンドは限定的とされる。

出典:FXニュースレター

ECBではユーロ高けん制あるか?

欧州中央銀行(ECB)のマリオ・ドラギ総裁は、25日の理事会後の会見で、足元のユーロ高については目立った言及を控えるだろう、とINGのストラテジスト、ビラジ・パテル氏は予想する。ユーロ圏経済のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)が力強いことがその背景にあるためだ。

ただ、ユーロは24日、対ドルで3年ぶりの高値まで上昇しており、市場の早期利上げ観測を払しょくしようとする可能性はあるとしている。

01月25日 08時07分 DJ-【市場の声】ECB総裁、ユーロ高けん制はない公算=ING

 欧州中央銀行(ECB)のマリオ・ドラギ総裁は、25日の理事会後の会見で、足元のユーロ高については目立った言及を控えるだろう、とINGのストラテジスト、ビラジ・パテル氏は予想する。ユーロ圏経済のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)が力強いことがその背景にあるためだ。

 ただ、ユーロは24日、対ドルで3年ぶりの高値まで上昇しており、市場の早期利上げ観測を払しょくしようとする可能性はあるとしている。

 ドラギ総裁が会見で、「量的緩和(QE)を突如終わりにすることはない」と確認するかどうかがポイントになるという。

出典:FXニュースレター

 

【以下は、過去のユーロに関する予想記事です】

 

【追記】2017年8月4日

なぜユーロ高?ユーロドル いつまで高騰続く?

そもそも、なぜユーロ高は始まったのでしょうか?

思い返すとユーロドルの高騰は、ドラギECB総裁の予想外のタカ派寄りの発言 からスタートしました。「デフレ圧力はリフレに変わった。ECBは政策手段のパラメータを調整することで景気回復に対応することが可能だ」という内容を受け、ユーロ圏経済指標の結果次第ではユーロドル1.15台が見えてきました

さらに、ドラギECB総裁とイギリスのカーニー中銀総裁発言で大きく上昇したユーロドルは、1.15台まで上昇。

そしてついに、ドラギ総裁が6月27日にポルトガル・シントラで行った講演で債券買い入れの段階的縮小を示唆したことを受けてユーロ買いと債券売りが広がりました

7月21日には欧州外為市場のユーロドルは、ドラギECB総裁が前日のECB理事会後の会見で物価目標の達成への強気姿勢や資産購入プログラムの変更示唆を受けて買いが続き一時1.1668ドルと15年8月以来の高値を更新しました

 ※ただし、今回の ECBの金融緩和政策の解除は「時期尚早」とIMFが警告 しているようです。 

市場はまさにユーロ独歩高の状況で、ドル売りユーロ買いで特に材料も無い中でユーロが上昇しています。いったい、いつまでこのユーロ高は続くのでしょうか?

ユーロ高の理由は ドル安からの消去法的なユーロ買い

このように、ここまでの上昇相場を作るほどのニュースではないのに、なぜか急騰してきたユーロドル相場。

あくまでもチャート上の過去の高値「8/24 1.17138」へのチャレンジの要素が強く、現在のドル売り相場の中で、買うなら相場に勢いあるユーロかな…という市場の声が聞こえています。

 ※【追記】2017年8月31日チャート更新しました

ユーロドルチャート

つまり市場の動きは、ECBドラギ総裁の「やや」ポジティブな発言に反応し、消去法的に買うならユーロかな?という選択肢を選んだわけです。

まぁ、それにしてもユーロドルは上がりすぎました。

市場でも、ここから誰がユーロ買うんだよ…。というチキンレースみたいな状況になってますから、これからドル買いの流れになったタイミングで、一気にユーロ安ドル高の相場が生まれるでしょう。

 → こちらに「今後のドル高予想とその理由」をまとめましたので、併せて読むとわかりやすいと思います。

なぜユーロドル売り? おすすめする2つの理由

このように、ドル安の流れの中で消去法的に買いが集まりユーロ高となっているユーロドル相場ですが、私はユーロドルと ポンドドルの売り を強くおすすめします。その理由として、

  • 今後長期的な下落相場が期待できる
  • 実はスワップが魅力的

という2つの理由があります。

まずは、ユーロドルの値動きから見ていきましょう。

ユーロドル チャート日足 12月上旬に1.0500予想

下のチャートを見て下さい。

現在、なぜか急上昇を続けているユーロドル。
過去の高値「8/24 1.17138」や「5/3 1.16160」を超えています。

ここでかなり強気な予想ですが、12月上旬には「1.0500」の可能性が見えてきます。

 ※【追記】2017年8月31日チャート更新しました

ユーロドルチャート

大胆な予想なので笑う人もいるかもしれませんが、ユーロドルの相場からして短期間での急落があっても不思議ではありません。

何故かと言うと…。
チャートの緑色の枠で囲まれた箇所「1.1200」当たりを見て下さい。

ちょうど、この時期を過ぎてから、ユーロドル相場がさらに急騰したわけですが、その急騰の要因が先程話したようなECBドラギ総裁の「やや」ポジティブなタカ派発言で、その内容はここまでの急騰を作るほどのニュースではなかったわけです。

つまり、現在バブルのように高騰したユーロ高。はたしていつまでこの上昇は続くのでしょうか?そのようなユーロドル相場ですから、はじけたらあっという間に下落…という事になったも不思議ではありません。

ファンダメンタルズも弱いのにユーロドル高はいつまで続く?

ここまでが、チャートから予想するユーロ安ドル高になる理由です。

では次に、ファンダメンタルズ的な要素を見ていきましょう。実際のユーロ圏の情勢、経済状況を考えますとユーロは近いうちに長期的なユーロ安に向かうと予想します。

その理由として、これまでユーロ圏景気を上昇させてきたいのは他でもないユーロ安であり、現在のユーロ高がいつまでも続くとユーロ経済に大きな影響があり、ユーロの好景気がストップすると予想できます。実際、18日発表のドイツ7月ZEW景況感指数・期待指数が2カ月連続の低下となっており早くもユーロ高の影響がユーロ経済を引っ張るドイツに出てきています。

このように、ユーロ高はユーロ圏経済にとってマイナスであるため、これ以上のユーロ高はユーロにとっていつまでも歓迎できるものではありません。

今後はユーロ高の局面では「ユーロ高けん制発言」が増える見通し

9月1日のユーロ相場は「ユーロ高はユーロ経済圏にとって問題なし」とのオーストリア中銀総裁発言を受け1.20ドル台直前まで上昇しましたが「ECBは12月までにテーパリング計画を完全には準備出来ない可能性がある」などとのECB関係筋発言を報じたことにより、ユーロドルは急反落に転じました。

今後は、ユーロ上昇局面では、今回のように「関係者からのユーロ高けん制」の為の報道が報じられる見通しでユーロドル安の材料になります。

このような理由により、現在上昇中のユーロドル ですが、ひとまず相場は5月30日の安値1.1200ドルへの下落を予想します。なぜ、目先は1.1200ドルへの下落かと言うと、この1.1200ドルがECBドラギ総裁の「やや」ポジティブなタカ派発言で上昇した時期だからです。

ですので、1.1200ドルまでは、かなりのスピードで下落するのではないかと予想しています。

為替市場は、なぜかユーロドルの高騰を期待しているようですが、実際にはECBドラギ総裁の発言を先読みしているところがあり、将来的にはユーロドルの下落シナリオの方が強いと予想します。

長期投資運用として、スワップの魅力も高く、将来的には1.0600ドルを視野に入れ長期投資としてユーロ/ドルの売り建玉を持つのがおすすめです。

ユーロドルはスワップが高く長期運用向き

ではなぜ、私が長期投資運用として、ユーロドルをおすすめするのかお話しします。

その理由はズバリ、スワップが高いことが魅力的だからです。

現時点で、

  • ユーロドル売り 63円

です。

これがどのくらい魅力的かと言うと、高いスワップで有名な「NZドル円」「豪ドル円」「ドル円」と比べてみるとよくわかります。

  • NZドル買い 43円
  • 豪ドル円買い 41円
  • ドル円買い 43円

どうですか?
逆に、「ドル円」の高さにビックリした人がいるんじゃないでしょうか?

ちなみに、ポンドドルの「売り」もスワップが高いです。

  • ポンドドル売り 45円
ポンドドルの売りもおすすめです。別記事にまとめますので、そちらを読んでみて下さい。
 → ポンドドル売り予想 チャート推移から長期見通しはポンドドルの売りで決まり

このように、スワップが高くて魅力的なので、今後のユーロドルの下落相場では、ユーロドルの売りを長期で持つことは運用の観点からみてとても魅力的です。

【まとめ】ユーロ高なぜ?経済指標やECB発言無しで謎の上昇いつまで続く

今回のユーロドル上昇に関しては、目立った経済指標もなく、なぜ?ユーロ高なの?という理由もなく突発的に上昇した印象が強いユーロドル高。原因は、欧州債券利回りの大幅上昇とのことですが、どうもそれだけのニュースかと問われると疑問がわきます。

また、いつまでユーロ高が続くのか謎です。

長期的なチャート視点では、今回、高騰したユーロも長期期にはユーロ安にあると私は予想しています。将来的には、1.1500ドルを目指し、さらには1.0500ドルを視野に入れ長期投資運用としてユーロ/ドルの売り建玉を持つのがおすすめと考えています。

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 → 2017年ジャクソンホール会議の注目はECBドラギ総裁発言

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