ユーロ安ドル高の見通し ECBユーロ安誘導の口先介入の可能性

ユーロ安ドル高

BNPパリバは9日のリポートで、欧州中央銀行(ECB)が最近のユーロの上昇を懸念する可能性が高いと述べた。ECBはまだユーロ安誘導の口先介入を行っていないが、ユーロの上昇が「最終的に緩和策解除を遅らせる可能性がある」と指摘しています。

一方で、ユーロの投機的な先物ポジション(非商業部門)が、2011年以来の最高を更新しており、今後はポジション整理によるユーロの戻り売りとロング取り崩しによるユーロ安の大相場となる可能性が高くなります。

ユーロ相場に注目している方のために今後のユーロと米ドルの長期見通しをまとめました。



ユーロ高はユーロ圏経済に影響大の見通し 今後は口先介入あるか?

BNPパリバは9日のリポートで、欧州中央銀行(ECB)が最近のユーロの上昇を懸念する可能性が高いと述べた。ECBはまだユーロ安誘導の口先介入を行っていないが、ユーロの上昇が「最終的に緩和策解除を遅らせる可能性がある」と指摘した。

08月10日 01時06分 DJ-【市場の声】ユーロ高、ECBの懸念に=BNPパリバ

BNPパリバは9日のリポートで、欧州中央銀行(ECB)が最近のユーロの上昇を懸念する可能性が高いと述べた

 「消費者物価指数(CPI)が実効為替レートの変動から影響を受けやすいため、ECBはここ数カ月の(ユーロの)上昇幅と上昇ペースを懸念する公算が大きい」とした。同社によると、ユーロの実効為替レートが1年で10%上昇すれば、CPIは0.4%低下する。

 ECBはまだユーロ安誘導の口先介入を行っていないが、ユーロの上昇が「最終的に緩和策解除を遅らせる可能性がある」と指摘した。

 BNPパリバは、ECBが9月の会合でテーパリング(量的緩和の段階的縮小)への地ならしをし、10月に量的緩和策の半年延長とともに月額の国債買い入れ額を現在の600億ユーロ(約7兆7000億円)から300億ユーロに縮小することを発表するとみている。

出典:Dow Jones

08月14日 08時33分 DJ-【市場の声】ECB、ユーロ高でも「慎重かつ柔軟」な量的緩和縮

 ピクテ・ウェルス・マネジメントのエコノミスト、フレデリック・ドゥクロゼット氏は、欧州中央銀行(ECB)はこのところのユーロ高を注視しながら、金融政策に関しては非常に緩やかなぺースでの変更を続けるとの見方を示した。

 同氏は11日付リポートで、「現時点で、(ユーロ)高に対する何らかの対応は予想していない」と言及。「ECBは非常に慎重かつ柔軟に金融緩和策を縮小し、毎月の債券買い入れ額を現在の600億ユーロから2018年上半期には400億ユーロに減額して継続すると引き続き予想している」と明らかにした。

 資産購入は来年末までには完全に終了するとみているという。ただ、ユーロ相場が1.20~1.25ドルのレンジ上にとどまれば、量的緩和は来年も現行の月額600億ユーロで継続される可能性もあるとの見方を示した。

出典:Dow Jones

 

【追記】2017年9月2日

今後はユーロ高の局面では「ユーロ高けん制発言」が増える見通し

ユーロ相場はオーストリア中銀総裁発言を受け1.20ドル台直前まで上昇したが、一部通信社が「ECBは12月までにテーパリング計画を完全には準備出来ない可能性がある」などとのECB関係筋発言を報じたことにより、急反落に転じた。

今後は、ユーロ上昇局面では、関係者からの「ユーロ高けん制発言」が増える見通し。

09月01日 23時38分 ECB関連報道受け、ユーロは激しい上下動=1日NY外為

ユーロ相場は、ECB関連報道を受けた激しい上下動を継続。オーストリア中銀総裁発言を受け1.19ドル台前半に切り返し、米雇用統計発表後には1.19ドル台後半に続伸し1.20ドル台乗せを窺う展開となったが、一部通信社が「ECBは12月までにテーパリング計画を完全には準備出来ない可能性がある」などとのECB関係筋発言を報じたことにより、急反落に転じた。市場では、今後も、ユーロ上昇局面では、かかるユーロ高けん制の為の報道が報じられる公算が大きいとの声が出ている。

出典:FXニュースレター

 

ECBの超低金利政策にドイツは不満

ドイツのジョイブレ財務相は選挙活動の遊説先で、「ドイツ経済の力強さ、および上昇しつつあるユーロ相場に照らし合わせて金利が低過ぎると真剣に議論する人はいない」「ECBの低金利政策を快く思っていない」などと述べた。

08月15日 07時27分 独財務相「ECBの超低金利政策、近く終了の見通し」 

 ドイツのジョイブレ財務相は選挙活動の遊説先で、「ドイツ経済の力強さ、および上昇しつつあるユーロ相場に照らし合わせて金利が低過ぎると真剣に議論する人はいない」「ECBが非常に拡張的な金融政策の緩やかな解除に向け、9月の理事会で一段と踏み込んだ措置をとると多くの人が予想している」「超緩和的な政策を引き揚げるにあたり、ECBは慎重に対応する必要がある。うまくいくことを望んでいる」「ECBの低金利政策を快く思っていない」などと述べた。

出典:FXニュースレター

ユーロ・ロング(買い)2011年以来の最高を更新

ユーロの投機的な先物ポジション(非商業部門)が、8月8日時点で差引き+9万3685枚のネット・ロングになった。2011年以来の最高を更新している。今後はポジション整理によるユーロの戻り売りとロング取り崩しが優勢になるか。あるいはユーロの押し目買いによる一段のロング積み増しが優勢になるか。その両シナリオを見極める展開となっている。

08月14日 19時48分 IMMユーロ・ロング、11年以来の高水準を再更新=調整売り焦点

米商品先物取引委員会(CFTC)によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)国際通貨市場(IMM)では、ユーロの投機的な先物ポジション(非商業部門)が、8月8日時点で差引き+9万3685枚のネット・ロングになった。

前週の+8万2637枚のロングから、3週ぶりに買い持ちが増加(ユーロ買い)。
ロング幅は7月18日週に+9万1321枚となり、2011年5月3日週の+9万9516枚以来の高水準となった。そこから2週連続でロング整理に転じたが、改めて11年以来の最高を更新している。

今後は記録的な高水準へのロング積み上がりを受けて、ポジション整理によるユーロの戻り売りとロング取り崩しが優勢になるか。
あるいはポジション調整的なロング整理を経ながらも、ユーロの押し目買いによる一段のロング積み増しが優勢になるか。その両シナリオを見極める展開となっている。

出典:FXニュースレター

米ドル高につられユーロ安 1.16台へ下落

ニューヨーク外為市場では発表された米8月NY連銀製造業景気指数や、米7月小売売上高が事前予想を上回ったことでドル円が急伸。これにつられ、ユーロドルは1.1700ドルを割り込み1.1696ドル近辺へ一段安で推移しています。

08月15日 21時35分 米指標上振れユーロ/ドル1.1696近辺へ下落=15日NY外為

15日NY外為市場は発表された米8月NY連銀製造業景気指数が25.2と事前予想(10.0)比大幅上ぶれ、米7月小売売上高が前月比0.6%と事前予想(前月比0.3%)を上回って米景気回復期待にドル円は110.72円近辺へ急伸、ユーロドルは1.1700ドルを割り込み1.1696ドル近辺へ一段安で推移。

21:35時点 ドル/円110.71-72円、ユーロ/ドル1.1696-97ドル

出典:FXニュースレター

ユーロドルの日足チャート ユーロ安ドル高へ

下のチャートを見て下さい。

現在、急上昇を続けているユーロドル。
過去の高値「8/24 1.17138」や「5/3 1.16160」を超えています。

かなり強気な予想ですが、12月上旬には「1.0600」の可能性が見えてきます。

大胆な予想なので笑う人もいるかもしれませんが、ユーロドルの相場からして短期間での急落があっても不思議ではありません。

何故かと言うと…。
チャートの「緑色の枠」で囲まれた箇所「1.1200」当たりを見て下さい。

ユーロチャート

ちょうど、この時期を過ぎてから、ユーロドル相場がさらに急騰するわけですが、その急騰の要因がここまでの急騰を作るほどのニュースではなかったのです。

ユーロドル ドル安の影響でユーロドル1.1900ドル突破

ちょうどこの頃のニュースとして、ユーロドルの急騰のスタートは、ドラギECB総裁の予想外のタカ派寄りの発言でした。
「デフレ圧力はリフレに変わった。ECBは政策手段のパラメータを調整することで景気回復に対応することが可能だ」という内容を受け、ユーロ圏経済指標の結果次第ではユーロドル1.15台が見えてきました

さらに、ドラギECB総裁とイギリスのカーニー中銀総裁発言で大きく上昇したユーロドルは、1.15台まで上昇。

そしてついに、ドラギ総裁が6月27日にポルトガル・シントラで行った講演で債券買い入れの段階的縮小を示唆したことを受けてユーロ買いと債券売りが広がりました

7月21日には欧州外為市場のユーロドルは、ドラギECB総裁が前日のECB理事会後の会見で物価目標の達成への強気姿勢や資産購入プログラムの変更示唆を受けて買いが続き一時1.1668ドルと15年8月以来の高値を更新しました

市場はまさにユーロ独歩高の状況で、ドル売りユーロ買いで特に材料も無い中でユーロが上昇しています。

ただし、今回の ECBの金融緩和政策の解除は「時期尚早」とIMFが警告 しているようです。 

ユーロドル為替相場長期予想 長期的には安値1.0600ドルの見通し

このように、ここまでの上昇相場を作るほどのニュースではないのに、急騰してきたユーロドル相場。

あくまでもチャート上の過去の高値「8/24 1.17138」へのチャレンジの要素が強く、現在のドル売り相場の中で、買うなら相場に勢いあるユーロかな…という市場の声が聞こえています。

ポンドという選択肢もありますが、これは 別途記事 にしますが、ポンドはブレグジット問題があり、強気の買い相場にはなれません。ですので、ECBドラギ総裁の「やや」ポジティブな発言に反応し、消去法的に買うならユーロかな?という選択肢が見えてくるわけです。

まぁ、それにしてもユーロドルは上がりすぎました。

市場でも、ここから誰がユーロ買うんだよ…。というチキンレースみたいな状況になってますから、これからドル買いの流れになったタイミングで、一気にユーロ安ドル高の相場が生まれるでしょう。

 → こちらに「今後のドル高予想とその理由」をまとめましたので、併せて読むとわかりやすいと思います。

ファンダメンタルズも弱くユーロ安を予想

ここまでが、チャートから予想するユーロ安ドル高になる理由です。

では次に、ファンダメンタルズ的な要素を見ていきましょう。実際のユーロ圏の情勢、経済状況を考えますとユーロは近いうちに長期的なユーロ安に向かうと予想します。

その理由として、これまでユーロ圏景気を上昇させてきたいのは他でもないユーロ安であり、現在のユーロ高が今後も続くとユーロ経済に大きな影響があり、ユーロの好景気がストップするでしょう。実際、18日発表のドイツ7月ZEW景況感指数・期待指数が2カ月連続の低下となっており早くもユーロ高の影響がユーロ経済を引っ張るドイツに出てきています。

欧州ユーロ圏の企業にとってはドル安ユーロ高になると輸出品の競争力が低下し、米国での売上高をユーロに替えた時の金額が少なくなるため、BNPパリバのストラテジスト、アンキット・ギーディア氏は「ユーロ上昇は、ユーロ圏の株、特に大型株にとって明らかなリスクだ」と述べています。

さらに、モルガン・スタンレーのアナリストによると、欧州企業の収益予想修正に関するリビジョンレシオは5月半ばには7年ぶりの高水準にあったものが、ユーロ上昇に伴い最近になって11カ月ぶりの低い水準に下がったそうです。ユーロ高ドル安が続けば、7-9月期(第3四半期)には欧州企業にとって一段の問題になりかねないと警戒しています。

ユーロ圏経済もユーロ安を歓迎

このように、ユーロ高はユーロ圏経済にとってマイナスであるため、これ以上のユーロ高はユーロにとって歓迎できるものではありません。

このような理由により、現在上昇中のユーロドル ですが、まず、今後の相場は5月30日の安値1.1200ドルへの下落を予想します。

まだまだ為替市場はユーロドルの上昇を期待しているようですが、実際にはECBドラギ総裁の発言を先読みしているところがあり、将来的にはユーロドルの下落シナリオの方が強いでしょう。
 → ユーロが急落 今後ユーロドル売りを強くおすすめする2つの理由

長期投資運用として、スワップの魅力も高く、将来的には1.0600ドルを視野に入れ長期投資としてユーロ/ドルの売り建玉を持つのがおすすめです。

【まとめ】ユーロ安ドル高の見通し ECBユーロ安誘導の口先介入の可能性

BNPパリバは9日のリポートで、欧州中央銀行(ECB)が最近のユーロの上昇を懸念する可能性が高いと述べた。ECBはまだユーロ安誘導の口先介入を行っていないが、ユーロの上昇が「最終的に緩和策解除を遅らせる可能性がある」と指摘しています。

一方で、ユーロの投機的な先物ポジション(非商業部門)が、8月8日時点で差引き+9万3685枚のネット・ロングになり、2011年以来の最高を更新しています。今後はポジション整理によるユーロの戻り売りとロング取り崩しが優勢になると、ユーロ安の大相場となる可能性が高くなります。

昨日ニューヨーク外為市場で発表された米8月NY連銀製造業景気指数や、米7月小売売上高が事前予想を上回ったことでドル円が急伸。これにつられ、ユーロドルは1.1700ドルを割り込み1.1696ドル近辺へ一段安で推移しています。

まだまだ為替市場はユーロドルの上昇を期待しているようですが、今後の相場は5月30日の安値1.1200ドルへの下落を予想します。長期投資運用として、スワップの魅力も高く、将来的には1.0600ドルを視野に入れ長期投資としてユーロ/ドルの売り建玉を持つのがおすすめです。

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