イギリスEU離脱交渉は2022年まで続く?ポンド安値更新か

EU離脱交渉

モルガン・スタンレーによると、イギリスの欧州連合(EU)離脱交渉が2022年まで続きそうとの声が市場に出ている模様。また、モルガン・スタンレーは「英経済が成長の勢いを失っている兆候が増えている」とし、ユーロに対してポンド相場がまだ下落していることを指摘。ポンドドルに関しては売りを引き続き推奨しています。

今後のポンドドル相場予想とあわせて詳しく解説します。



モルガン・スタンレー今後のポンド相場はポンド安ドル高と予想

モルガン・スタンレーは「英経済が成長の勢いを失っている兆候が増えている」とし、そのためユーロに対してはポンド相場がまだ下落していることを指摘した。ドルに対しては現行サイクルでの高値を小幅に更新する可能性があるというが1ポンド=1.33ドルに近い水準での売りを引き続き推奨している。

08月07日 21時16分 DJ-【市場の声】Mスタンレー、英ポンド相場に弱気の見方

 英ポンドは現在、前週末比0.1%高の1.3050ドル前後をつけている。モルガン・スタンレーによると、英国の欧州連合(EU)離脱交渉が2022年まで続きそうなことが手掛かり。だが同行のポンドを巡る見方は弱気に転じた
 
 モルガン・スタンレーは「英経済が成長の勢いを失っている兆候が増えている」とし、そのためユーロに対してはポンド相場がまだ下落していることを指摘した。現在は0.1%ポンド安・ユーロ高の1ユーロ=0.9041ポンド付近で取引されている。

 ドルに対しては現行サイクルでの高値を小幅に更新する可能性があるという。だが1ポンド=1.33ドルに近い水準での売りを引き続き推奨している。

 ただポンド安は海外投資家を英国へ引きつける材料になっている。英不動産会社サヴィルズによると、今年上半期にロンドン中心部のウエストエンド地区では商業不動産取引件数のうち38%をアジアの投資家が占め、金融街シティーではこうした割合が半分に上った。

出典:Dow Jones

08月07日 21時07分 DJ-【市場の声】英金融政策引き締め、決め手は政治

 TSロンバードのエコノミスト、ミシェル・ラム氏は、欧州連合(EU)からの離脱が英経済にとっての主要なリスクとなる中、英イングランド銀行(中央銀行)がいつ、どのように金融政策の引き締めに動くのか決定付けるのは政治だと述べた。

 移行期間を巡る交渉は前向きだが、時間稼ぎにすぎないと指摘。TSロンバードとしては、イングランド銀行が2018年春まで金融政策を据え置くと予想している。

 主要政策金利は現在、過去最低の0.25%に設定されている。債券買い入れ策は完了し、16年8月に発表されたターム資金供給制度(TFS)は18年2月に終了する予定だ。

出典:Dow Jones

 

【追記】2017年9月1日

EU離脱(ブレグジット)がポンドの重し 今後もポンド安は続くと金融機関も予想

モルガン・スタンレーはポンド売りを推奨し、欧州連合(EU)からの離脱決定が「英経済を相対的に弱い立場に追いやったようだ」と述べた。

一方、クレディ・スイスも、英国の経済成長が今年は鈍化し、いずれリセッション(景気後退)入りする可能性もあるとみる。今年の国内総生産(GDP)成長率は1.5%と、昨年の1.8%を下回る公算が大きいという。欧州連合(EU)からの離脱決定による政治的な先行き不透明感が、企業の投資に悪影響を及ぼすことを原因に挙げた。

08月24日 01時03分 DJ-【市場の声】対英投資落ち込みの兆し、ポンドの重しにも 

英ポンドの下落が進む中、モルガン・スタンレーは英国への「投資が落ち込みつつある兆し」を指摘した。

 モルガン・スタンレーは英求人雇用連盟(REC)が23日公表した調査に触れ、英国の景気が悪化しているとの回答が増えたと述べた。ロンドンの「一等地」の住宅価格が低下しているという報道を引き合いに、ポンド安が英国の不動産を取得する「外国人の買い手にもはや好材料となっていない」様子にも言及した。

 英国の2015年の経常赤字が従来発表から上方修正されたことを受け、モルガン・スタンレーは「資金調達を海外に頼る動きがこれまで考えられていたよりも大きな問題になるかもしれない」との見方を示した。

 モルガン・スタンレーはポンド売りを推奨し、欧州連合(EU)からの離脱決定が「英経済を相対的に弱い立場に追いやったようだ」と述べた。

 23日の欧州市場で、ポンドは2カ月ぶり安値の1.2792ドルを割り込んだ。現在は1.2785ドル前後で取引されている。

 出典:Dow Jones

08月25日 23時07分 DJ-【市場の声】英経済、今年は成長減速へ 景気後退の恐れも 

クレディ・スイスは、英国の経済成長が今年は鈍化し、いずれリセッション(景気後退)入りする可能性もあるとみる。

 今年の国内総生産(GDP)成長率は1.5%と、昨年の1.8%を下回る公算が大きいという。欧州連合(EU)からの離脱決定による政治的な先行き不透明感が、企業の投資に悪影響を及ぼすことを原因に挙げた。

 EU離脱交渉がなかなか進展せず、英国が望む将来的なEUとの関係や、達成可能な条件がほとんど明らかにならない状況下で、消費者や企業の信頼感は低下しつつある。

 クレディ・スイスは「結果の不確実性を踏まえると、英国が向こう6カ月でリセッション(景気後退)に陥るリスクもある」と述べた。「成長に寄与するのは政府の消費と投資だけだが、いずれもフィリップ・ハモンド財務相が緊縮計画に固執するつもりなら長続きしない」とみている。

 出典:Dow Jones

EU離脱(ブレグジット)交渉 イギリス国民は否定的な評価

調査会社ORBが英国で実施した世論調査によると、EU離脱を巡る英政府の交渉を支持しないとの回答が61%と、全体の3分の2近くに上った。不支持の割合は7月の56%、6月の46%から上昇。 さらにメイ首相が適切な合意を形成できると確信しているか?との質問に対しては、44%がそうでないとの回答でイギリス国民の否定的な評価が目立ちました。

08月07日 21時40分 英政府のEU離脱交渉、有権者の61%が不支持=ロイター

ロイター通信によると、調査会社ORBが英国で実施した世論調査で、与党保守党が過半数議席を失った6月の総選挙以降、欧州連合(EU)離脱に向けた英政府の姿勢に否定的な見方が増加していることが示された。

調査は有権者2000人を対象に8月2─3日に実施。それによると、EU離脱を巡る英政府の交渉を支持しないとの回答が61%と、全体の3分の2近くに上った。不支持の割合は7月の56%、6月の46%から上昇した。
メイ首相が適切な合意を形成できると確信しているかとの質問に対しては、44%がそうでないと回答。確信しているとの回答は35%に上り、21%は分からないと答えた。

出典:FXニュースレター

今後のポンド相場はEU離脱(ブレグジット)交渉が鍵

2017年のこれまでのポンド相場を語るうえで重要なのは、6月8日に投開票されたイギリス総選挙 です。

テリーザ・メイ首相が解散総選挙を発表した4月時点の世論調査では首相率いる保守党の圧勝が予想されていましたが、保守党の獲得議席が過半数を割り込み「ハングパーラメント」となり、イギリス総選挙の翌日の9日にテリーザ・メイ首相は、北アイルランドの民主統一党(DUP)との連立で、定数650の過半数を確保しました

しかし、政府はこのハングパーラメントの状況では強力な決断を下すことができず、今後の政局には大きな困難が予想されますこのような要因からイギリス総選挙の結果を受けて為替市場はポンド安の流れとなりました。

ポンドドル ユーロ急騰とドル売りの影響でポンド高へ

しかしその後、6月29日の カーニー英中銀総裁のタカ派発言により1.30まで上昇したポンド

さらには、ドラギECB総裁が前日のECB理事会後の会見で物価目標の達成への強気姿勢や資産購入プログラムの変更示唆を受けて買いが続きユーロドルが上昇。一時1.1668ドルと15年8月以来の高値を更新しました

このユーロの急騰の流れを受け、ポンドも連れ高となる相場が続きポンドドルはついに、1.32443まで上昇しました。

つまり、この時期(下図の緑枠」で囲まれた時期)のポンドドルの上昇は、ポンド自体の強さを表したものではなく、ポンドと同じ欧州圏の通貨であるユーロの急騰の影響で連れ高になっただけの相場なのです。

ポンドチャート

そのような状況のポンド相場の今後の見通しとしては、イギリスのEU離脱(ブレグジット)交渉に残された時間が減っていく中で多くの難題 が待ち構えています。

今後のユーロとのブレグジット交渉では難しい局面が続くため、イギリスの政局運営には困難な面しか見えてきません。このような状況から、ポンド相場には明るい材料がみえないため、売りを建てるなら絶好のタイミングと考えます。

 → 【参考記事】ブレグジットの影響でイギリス経済とポンドが今後暴落する理由

今後のポンドの投資運用プランとしては、ポンド円で売りを建玉しても良いのですが、私のおすすめは「ポンド/ドル」の売りです。ポンド安の勢いが強く、長期的には米国の利上げ期待などの影響もあり「ドル高」の期待も高い今、「ポンド/ドル」の売りがおすすめです。

ポンドドル売りを強くおすすめする2つの理由

今後、私は ポンドドル の売り を強くおすすめします。その理由として、

  • 今後長期的な下落相場が期待できる
  • 実はスワップが魅力的

という2つの理由があります。

日足チャートから今後のポンドドル相場を予想

下のチャートを見て下さい。

私の予想では、9月上旬に1.2600ドルまで下落。その後、若干の売り買い調整後、再度ポンドドルの下落トレンドとなり、12月上旬頃には1.2000ドルまでポンド安ドル高へと一気に下落が進むのではないかと予想します。

ポンドチャート

さらに、ポンドドルの売りをおすすめする2つ目の理由としては、現在のスワップが豪ドル円と同じぐらいあり中長期の保持にもおすすめだからです。

ポンドドルはスワップが高く長期運用向き

現時点で、ポンドドルの売りのスワップは

  • ポンドドル売り 45円

です。

これがどのくらい魅力的かと言うと、高いスワップで有名な「NZドル円」「豪ドル円」「ドル円」と比べてみるとよくわかります。

  • NZドル買い 43円
  • 豪ドル円買い 41円
  • ドル円買い 43円

どうですか?
逆に、「ドル円」の高さにビックリした人がいるんじゃないでしょうか?

ちなみに、ユーロドルは、もっとスワップ高いです。

  • ユーロドル売り 63円
ユーロドルの売りもおすすめです。別記事にまとめましたので、こちらを読んでみて下さい。
 → ユーロドルの中長期見通し ユーロドルがおすすめの2つの理由

このように、スワップが高くて魅力的なので、今後のポンドドルの下落相場では、ポンドドルの売りを長期で持つことは運用の観点からみてもとても魅力的です。

【まとめ】イギリスEU離脱交渉は2022年まで続く?ポンド安値更新か

英ポンドは現在、前週末比0.1%高の1.3050ドル前後をつけている。モルガン・スタンレーによると、英国の欧州連合(EU)離脱交渉が2022年まで続きそうなことが要因となっている。

モルガン・スタンレーは「英経済が成長の勢いを失っている兆候が増えている」とし、そのためユーロに対してはポンド相場がまだ下落していることを指摘。ドルに対しては現行サイクルでの高値を小幅に更新する可能性があるというが1ポンド=1.33ドルに近い水準での売りを引き続き推奨している。

今後のポンドドル相場を見ると、ユーロとのブレグジット交渉では難しい局面が予想され、イギリスの政局運営には困難な状況しか見えてきません。このような状況から、ポンド相場において明るい材料が想像できないため、売りを建てるなら絶好のタイミングと考えます。

今、私がポンドドルの売りをおすすめするのは、

  • 今後長期的な下落相場が期待できる
  • 実はスワップが魅力的

という2つの理由があるからです。

「売り」と聞くと、「?」と思うかもしれませんが難しいことはありません。(実は私も最初は食わず嫌いでした…)要するに、高いときに「売り」、安くなったら「決済」すればよいだけで「ドル円買い」の売買となんら違いはありません。

今後大きく動きそうなポンドドルに是非注目してみて下さい。

私の予想では、9月上旬に1.2600ドルまで下落。その後、若干の売り買い調整後、再度ポンドドルの下落トレンドとなり、12月上旬頃には1.2000ドルまでポンド安ドル高へと一気に下落が進むのではないかと予想します。

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