2018年6月ECBでドラギ総裁 量的緩和テーパリングの終了を発表

ECB量的緩和

2018年6月14日開催のECBドラギ総裁会見で、「10-12月は資産買い入れ額を月150億ユーロに減額」さらに「資産買い入れを12月末で終了」との見解を発表しました。また、「政策金利は少なくとも2019年夏まで据え置き」との見解を示しました。

 

【追記】2018年6月19日



ユーロドル見通し ドラギECB総裁のハト派発言でさらにユーロ安か?

欧州中央銀行(ECB)が6月19・20日にポルトガルのシントラで開く年次フォーラムにで、もし、ドラギ総裁がハト派的なガイダンス(指針)を改めて示せば、さらなるユーロ売りとなり、為替相場はユーロ安が勢いづく可能性があります。

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ユーロドル見通し ドラギECB総裁のハト派発言でさらにユーロ安か?

 

2018年6月ECBでドラギ総裁 量的緩和テーパリングの終了を発表

欧州中央銀行(ECB)は14日、2兆5000億ユーロ(約320兆円)規模の債券買い入れ策の段階的な終了(テーパリング)計画を示したが、政策金利は「少なくとも2019年夏いっぱい」据え置く見通しだと述べました。

ユーロ圏が経済成長の鈍化に見舞われ、国際的な貿易摩擦やイタリアの政情不安などの脅威にさらされる中でも、ECBは金融緩和を終わらせていくことを決断しました。

マリオ・ドラギ総裁は記者会見で「インフレの持続的な調整に向けたここまでの進歩はかなりのものだった、と理事会は結論付けた」と語った。一方で「既存リスクの過小評価」は望まないと付け加えた。ドラギ氏によると、債券買い入れ策や政策金利に関するフォワードガイダンスは全会一致で決定した。

ECBは政策声明で、債券買い入れ額を今年9月末まで月額300億ユーロに維持した上で、10~12月は月額150億ユーロに減らし、年末で買い入れを終了する方針を打ち出した。

これで量的緩和としての資産買い入れで終了見通しを示していない世界の主要中銀は日銀だけとなった。

ECB、今年末で債券買い入れ終了へ 政策金利据え置き

欧州中央銀行(ECB)は14日、2兆5000億ユーロ(約320兆円)規模の債券買い入れ策の段階的な終了計画を示したが、政策金利は「少なくとも2019年夏いっぱい」据え置く見通しだと述べた。

 ユーロ圏が経済成長の鈍化に見舞われ、国際的な貿易摩擦やイタリアの政情不安などの脅威にさらされる中でも、ECBは金融緩和を終わらせていくことを決断した。

 ECBは最新の経済見通しで、今年のユーロ圏域内総生産(GDP)成長率予想をこれまでの2.4%から2.1%に下方修正した。だが今年と来年のインフレ率予想はいずれも1.7%へと引き上げた。

 今年5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.9%上昇し、ECBが目標とする「2%弱」に迫った。

 マリオ・ドラギ総裁は記者会見で「インフレの持続的な調整に向けたここまでの進歩はかなりのものだった、と理事会は結論付けた」と語った。一方で「既存リスクの過小評価」は望まないと付け加えた。

 ドラギ氏によると、債券買い入れ策や政策金利に関するフォワードガイダンスは全会一致で決定した。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)は13日、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを1.50~1.75%から1.75~2.00%へ引き上げ、年内にあと2回の利上げを想定していることを明らかにした。

 ECBは対照的に、主要政策金利の預金金利をマイナス0.4%に据え置いた。世界2大中銀の金融政策の差は今後さらに拡大することになり、債券・為替市場に大きな影響を及ぼす可能性がある。

 ECBは政策声明で、債券買い入れ額を今年9月末まで月額300億ユーロに維持した上で、10~12月は月額150億ユーロに減らし、年末で買い入れを終了する方針を打ち出した。

 これで量的緩和としての資産買い入れで終了見通しを示していない世界の主要中銀は日銀だけとなった。

 ECBのバランスシートは2014年時点に比べて2倍の4兆6000億ユーロに膨らんでいる。これはユーロ圏GDPの43%に相当する。米国は少しずつバランスシート縮小を進めており、現在の規模は対GDP比22%程度。

 任期8年のうち7年近くが過ぎたドラギ氏にとって、債券買い入れは肝いりの政策。同氏はユーロ圏が債務危機に見舞われていた2012年、ユーロを救うために「できることは何でもする」と発言していた。

 ドラギ氏は今回、債券買い入れ策は「政策手段の一部」だと語った。

出典:Dow Jones(THE WALL STREET JOURNAL)

 

ECB理事会前の予想では…

■2018年6月のECBで量的緩和(QE)テーパリング発表はどうなる?

市場の予想では、欧州中央銀行(ECB)は14日の政策理事会で量的緩和(QE)プログラムについて、ガイダンス(方針)を調整するが実際には縮小しそうになく、政策理事会は「7月26日に月間の資産購入額の縮小を正式発表する」公算が大きいとの見通しがでています

資産購入ペースを現行の300億ユーロ(約3兆9000億円)から、
10月には200億ユーロに、11月には100億ユーロに減
らし、12月には打ち切ると具体的に発表するのは、7月26日では?と予想する声が出ています。

また、その他のアナリストの間には、ECBが資産購入規模を縮小はするものの、QEの継続や打ち切りを一切決めないでおくとの見方もある。

一方、ECBがQEの今後について手掛かりを提供するが、具体的な計画は公表しないとの予想も出ています

【市場の声】ECB、14日にQEガイダンス調整 縮小は7月

ベレンベルクの予想では、欧州中央銀行(ECB)は14日の政策理事会で量的緩和(QE)プログラムについて、ガイダンス(方針)を調整するが実際には縮小しそうにない。ベレンベルクは「その代わり、政策理事会はインフレ見通しと経済成長が予想通りに進展した場合、そちらの方向に傾いていると示唆する可能性が高い」とした。さらに、政策理事会は「7月26日に月間の資産購入額の縮小を正式発表する」公算が大きいとの見方を示した

 アナリストの間には、ECBが資産購入規模を縮小はするものの、QEの継続や打ち切りを一切決めないでおくとの見方もある。一方、ECBがQEの今後について手掛かりを提供するが、具体的な計画は公表しないとの予測もある。

出典:Dow Jones(THE WALL STREET JOURNAL)

【市場の声】ECB、6月は具体的なQE終了の発表ない

欧州中央銀行(ECB)は14日の政策会合を前に、量的緩和策(QE)の出口戦略を協議すると表明したものの、野村はこの件についてECBから具体的な発表があるのは来月以降だとみている。「当社はECBが7月に(月間の)資産購入ペースを現行の300億ユーロ(約3兆9000億円)から10月には200億ユーロに、11月には100億ユーロに減らし、12月には打ち切ると具体的に発表することを予想している」とした。

 その上で、2018年の域内総生産(GDP)見通しは「非常に小幅に」下方修正されそうだが、18年と19年のインフレ予想の緩やかな上方修正で埋め合わせられるとの予測を示した。

出典:Dow Jones(THE WALL STREET JOURNAL)

 

量的緩和(QE)プログラムに関しては、遡ること昨年の2017年の6月にテーパリングの発表がありました。

■ ECBドラギ総裁 量的緩和段階的縮小(テーパリング)へ

ECBが6日公表した政策理事会の議事録(2017年6月7・8日開催分)によると、ECBは同理事会で、追加緩和の可能性を示唆する文言を声明から削除すべきかどうかを検討した。

これに先立ちFRBが5日発表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(6月13・14日開催分)では、数人の参加者が債券などから成る大規模な証券ポートフォリオの段階的縮小(テーパリング)を数カ月以内に開始すべきだと主張したことが明らかになった。

ECBドラギ総裁は、量的緩和の段階的縮小(テーパリング)を見据える全ての中銀が抱える困難について概要を示してきた。ECBドラギ総裁は6月末、ECBが債券買い入れで払拭(ふっしょく)を図ったデフレの脅威は過ぎ去ったものの、「全体的な金融状況がリフレのプロセスを後押しする状況を維持する」ためにも、「依然として甚大な規模の金融(緩和)政策が必要だ」との見方を示した。今後も、ECBドラギ総裁の量的緩和のテーパリング(段階的縮小)の動きに注目です。

市場を動揺させない緩和解消策、日銀が模範に

 欧州中央銀行(ECB)は目下、西側諸国の中銀が軒並み直面している問題に取り組んでいる。どうすれば金融市場を混乱させることなく刺激策を解消できるかという問題だ。

 だが、昨年末以来うまくバランスを取りながら粛々とこの作業を進めてきた中銀が1行ある。投資家が平穏を保つ中で少しずつ国債買い入れを減らしている日本銀行だ。

 6日の欧州市場では、ECBが月額600億ユーロ(約7兆7000億円)の債券買い入れ策の縮小(テーパリング)を開始するとの観測がくすぶる中、10年物ドイツ国債の利回りが2016年初め以降で初めて0.5%に上昇した。

 経済やインフレを加速させるため、主要中銀は債券買い入れを実施してきた。

 日銀の債券買い入れは10年物国債利回りの誘導水準を目標に設定しており、毎月の購入額を目標にしていたECBや英中銀イングランド銀行、米連邦準備制度理事会(FRB)とは枠組みが異なる。

 日銀が16年9月に導入した「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」と称する新しい枠組みでは、10年物国債利回りが誘導目標の0%程度をつけると、日銀は国債の買い入れ額を変更でき、変更の事実を公表する必要もない。さらに、国債利回りが上昇した場合の介入を約束しておけば、国債の空売りを考える人たちを思いとどまらせることにもなる。事実上自らのお金を印刷している買い手に対抗しようなどと思う人はいない。

 日銀の資産残高は17年4-6月期に13兆5000億円増え、増加額は16年の四半期当たり平均(22兆8000億円)を下回った。これは13年4月の買い入れ開始以来のスローペースでもある。日本国債はここ9カ月、利回りの変動幅が欧州諸国や米国の国債よりもはるかに小さく、先週勃発した世界的な国債売りとも無縁だった。

 先週の国債売りの引き金となったのは、ユーロ圏の景気回復の「強さが増し、裾野も広がりつつある」という6月27日のマリオ・ドラギECB総裁の発言だ。

 大和証券キャピタル・マーケッツ・ヨーロッパのグラント・ルイス調査部長は「ドラギ総裁は本来伝えたいのとは逆のメッセージが市場に根を下ろす可能性があることに気づきつつある」と述べた。

 ECBが6日公表した政策理事会の議事録(6月7・8日開催分)によると、ECBは同理事会で、追加緩和の可能性を示唆する文言を声明から削除すべきかどうかを検討した。

 これに先立ちFRBが5日発表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(6月13・14日開催分)では、数人の参加者が債券などから成る大規模な証券ポートフォリオの段階的縮小(テーパリング)を数カ月以内に開始すべきだと主張したことが明らかになった。

 10年物ドイツ国債利回りは5日間で20ベーシスポイント(bp)上昇した。これは、緩和縮小観測を背景に国債が売り込まれた15年春の「ドイツ国債かんしゃく」以降で最大の上昇幅だ。先進国の国債相場は連動する傾向があり、米国債と英国債はこの一週間で利回りがドイツ国債と同じくらい上昇した。一方、日本国債の利回りはわずか2bpの上昇にとどまった。

 日銀はどこまで許容できるかを明確に定めることで市場の安定を保つことができるとアナリストらは言う。日銀は2月3日、新発10年物国債の利回りが一時0.15%に上昇したことを受け、同国債を利回り0.11%で無制限に買い入れる指し値オペ(公開市場操作)を実施し、利回りを押し下げた。

 大和証券キャピタル・マーケッツ・ヨーロッパのルイス氏は「(日銀の)黒田東彦総裁にとってやりやすくなったことは間違いない。総裁は立ち上がって、利回りをこの水準に抑えると宣言した。私に勝てるかやってごらん、私には無限に資金がある、といった感じだ。実際、この(新たな枠組みの)導入で日銀は買い入れの減額を開始できた」と語った。

 アナリストの中には、日銀が現在80兆円としている年間買い入れ目標額を取り下げると予想する向きさえある

 パンテオン・マクロエコノミクスのアジア担当チーフエコノミスト、フレヤ・ビーミッシュ氏は「この目標を破棄しても、政策経路にほとんど弊害はないだろう。利回り曲線の目標だけで全て事足りている」と述べた。

 ドラギ総裁は、量的緩和のテーパリング(段階的縮小)を見据える全ての中銀が抱える困難について概要を示してきた。総裁は6月末、ECBが債券買い入れで払拭(ふっしょく)を図ったデフレの脅威は過ぎ去ったものの、「全体的な金融状況がリフレのプロセスを後押しする状況を維持する」ためにも、「依然として甚大な規模の金融(緩和)政策が必要だ」との見方を示した。

 確かに、ECBが目指したとしても、市場の大きな相場変動を抑えることは必ずしもできないだろう。欧州の債券利回りの動きの激しさは昔から、低成長とデフレが何十年も続いている日本の債券利回りの比ではない。さらに、ECBの傘下にはユーロ圏加盟国の数だけ国債市場があり、1つの市場だけを相手にしている日銀とは事情が違う。

 みずほインターナショナルの欧州金利戦略部門責任者、ピーター・チャットウェル氏は「日本のインフレ期待はずいぶん前から極端なまでに低い。そのため、利回りの急騰を回避しながら金融政策を調整するという中銀の作業が(他の国よりも)スムーズに進みやすい」と述べた。

出典:Dow Jones

ユーロドル急落へ ECBの資産買い入れ段階的縮小がハト派でユーロ安

そしてついに、2017年10月26日のECB理事会での政策金利発表があり、政策金利を現行0.00%据え置きを発表。あわせて「来年1月から9月まで債券買い入れを月300億ユーロに減額」する方針を明らかにしました。

さらに、

  • 「必要に応じQEの規模や期間を拡大する選択肢残す」
  • 「QE終了後も長期にわたり保有債券の償還元本を再投資」

などの方針を示しました。

ECBドラギ総裁の発言を市場はハト派と解釈。
これを受け、ユーロ相場は下落。ユーロドル、ユーロ円ともに急落しています。

その後も、ドラギECB総裁は欧州域内のインフレ圧力は弱まっており、大規模な刺激策が引き続き必要、そして、成長の下方リスクには為替相場が含まれると発言したことを受けて、ユーロ売りが加速しています。

また、本日の決定は全会一致ではなかったことを言及しており、ECBの出口戦略の不透明感がユーロ安を誘発している。

ECBとFRBの段階的縮小(テーパリング)を比較

下記の表のように、FRBの量的緩和の段階的縮小(テーパリング)と今回のECBの量的緩和の段階的縮小(テーパリング)を比較すると、ECBがハト派的だということが良くわかります。

  ECB FRB
資産買い入れ減額 段階的 直線的
減額後の対応 継続に含み 完全に終了
利上げへの移行 フォワードガイダンス強化 ※1 物価と雇用次第

特にECBの「段階的」という資産買い入れ減額や、「継続に含みを持たせている減額後の対応からハト派の印象が強いので、市場はユーロドル、ユーロ円ともに急落という反応をしたのでしょう。

 ※1 フォワードガイダンスとは何か
フォワードガイダンスとは、一般的には、金融政策に関する「将来(フォワード)」の「指針・方針(ガイダンス)」を示すことを意味します。今回のECBの「利上げへの移行」の場合は、ECBが今後、金融政策を決定する会合の内容をまとめた声明文や、その後の記者会見の場で「しかるべき状況が達成されるまで、金利を低位に据え置く」と、先行きの金融政策の運営方針を市場参加者に伝えることを意味します。

フォワードガイダンスの本質は市場とコミュニケーションをとることで先行きの金融政策に対して投資家を納得・安心させることで、それにより市場の混乱を避けることが狙いです。

【まとめ】2018年6月ECBでドラギ総裁 量的緩和テーパリングの終了を発表

2018年6月14日開催のECBドラギ総裁会見で、「10-12月は資産買い入れ額を月150億ユーロに減額」さらに「資産買い入れを12月末で終了」との見解を発表しました。

また、「政策金利は少なくとも2019年夏まで据え置き」との見解を示しました。

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