注目のECB理事会 ユーロ高けん制、テーパリングどうなる?

ECB理事会

本日の注目、ECB理事会でドラギ総裁が何を話すのか?

慎重なペースでの出口戦略を強調したり、ユーロ高をけん制する可能性が高いため、短期的なユーロの急落に注意が必要です。 

ECB理事会はユーロ高けん制?テーパリングどうなる?

ユーロ高はユーロ圏の輸出品が世界市場で割高となる一方、輸入物価が下落し、経済成長やインフレの重荷となるため、ユーロ圏の景気回復の腰を折らずに大規模な債券買い入れ策を段階的に縮小(テーパリング)するためにはどうすればよいか、ECBに重要な判断が求められています。

ユーロ圏のインフレ率は依然として低い状態で、今後も大きく上昇することはなさそうです。そのため、アナリストの間では、インフレ率が目標水準(2%弱)にもっと近づくまでECBは行動すべきでないとの意見もあがっています。

ですが、ECBに政策転換を求める圧力は高まりつつあり、ECBの今後のかじ取りは難しい状況です。そんな中、本日のECB理事会でドラギ総裁が何を話すのか?に注目が集まっていますが、7日のECB理事会ではドラギ総裁は慎重なペースでの出口戦略を強調したり、ユーロ高をけん制する可能性が高いため、短期的なユーロの急落に注意が必要です。 

09月06日 12時41分 DJ-【焦点】ECBの危険な綱渡り、QE縮小はあるのか

 【フランクフルト】近年で最も重大な決定に向けて準備を進める欧州中央銀行(ECB)だが、政策運営は危ない綱渡り状態だ。ユーロ圏の景気回復を頓挫させずに大規模な債券買い入れ策を段階的に縮小するためにはどうすればよいか、判断が求められている。

 何年にもわたり極端なまでの低成長が続いていたユーロ圏経済にようやくいくらかの勢いが見え始め、域内の政治的緊張も緩和しつつある中、ECB のマリオ・ドラギ総裁は2兆3000億ユーロ(約300兆円)規模の量的緩和(QE)策の段階的縮小を開始する考えを早ければ7日の政策理事会にも示唆する見通しだ。

 ドラギ総裁が7日にこのメッセージを発信するのか、10月になるのかは全く分からない。どちらにせよ、ECB幹部はQE策について、あと数カ月継続した後、2018年半ばまでに段階的に終了させる意向を示してきた。

 投資家は神経をとがらせており、ECBが近い将来の縮小開始をはっきりと示唆するや否やユーロ圏諸国の国債を売却してユーロを買う構えだ。

 ECB幹部は6月末以降、政策に関する新たなシグナルを発していない。ドラギ総裁は6月末、ポルトガルのシントラで開催されたECBフォーラムで、景気回復の加速に伴い刺激策の解消が必要だと指摘し、近いうちにQEの縮小を開始する可能性を示唆した。総裁のこの発言は金融市場を混乱に陥れた。

 アリアンツのエコノミスト、クローディア・ブロイヤー氏は「(ECBの緩和政策は)現時点で経済の状況に適合していない」と述べ、債券買い入れ(現行は月間600億ユーロ)は来年半ばまでに解消されるとの見方を示した。

 だが、金融市場が過敏に反応することを意識するあまり、ECB幹部は慎重を期し、出口戦略の実行を先送りする可能性がある。ECBは、4年前に過ちを犯した米連邦準備制度理事会(FRB)の二の舞は避けたいと考えている。FRBは当時、QEの縮小を示唆することで米国債利回りの急騰を招いた。

 ECBがまだ緩和縮小の意図をはっきり示していないにもかかわらず、ユーロはすでに急伸し、ここ5カ月でドルに対し12%余り上昇している。足元で経済成長が加速しているほか、5月のフランス大統領選で中道派のエマニュエル・マクロン氏が極右政党「国民戦線」党首のマリーヌ・ルペン氏を破ったことを受け、域内で大きな政治的混乱が起きる可能性も後退している。

 ユーロ高はECBの責務を難しくする。ユーロが上昇すれば、ユーロ圏の輸出品が世界市場で割高となる一方、輸入物価が下落し、経済成長やインフレの重荷となるからだ。

 ブラックロックのドイツ担当チーフストラテジスト、マルティン・リュック氏は「(ECB幹部は最近のユーロ高で)明らかに不意打ちを食らった」と語った。

もう1つの頭痛の種はFRBだ。FRBは9月19・20日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。ユーロ高・ドル安の進行は、FRBがかつて考えていたほど積極的に利上げしないという投資家の見方を一部反映している。米国のインフレは予想外に減速し、金融政策の引き締めが必要になりかねない大規模な財政出動をドナルド・トランプ米大統領が実行する可能性も低そうだ。

 リュック氏は「米国の新政権は景気拡大のために追加措置を講じると(ECBが)予想していたことは間違いない。米政権が実際に景気てこ入れ策を展開していれば、為替相場はこれほど心配の種にはならなかっただろう」と指摘した。

 ユーロ圏のインフレ率は依然として低い。8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.5%上昇と、7月の1.3%上昇から伸びが加速したものの、米国や日本と同様、今後2年間にわたり大きく上昇することはなさそうだ。アナリストの間では、インフレ率が目標水準(2%弱)にもっと近づくまでECBは行動すべきでないとの意見もあるだが、ECBに政策転換を求める圧力は高まりつつある。
 
 9月24日に予定されているドイツの総選挙では、ECBの緩和政策が注目の話題の1つだ。極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の筆頭候補、アリス・バイデル氏は4日のテレビ討論会で、ドイツの住宅コストの急騰を引き起こした「元凶」としてECBの政策を攻撃した。
 
 ドイツ連邦憲法裁判所は8月、ECBのQE策がドイツ法に違反する可能性を示唆しつつも、最終的には欧州連合(EU)司法裁判所に判断を委ねることを明らかにした。

 極めて重要なのは、ECBは債券買い入れを何度も延長して2年半にわたり実施してきたが、買い入れ対象の条件にかなう債券が間もなく枯渇する可能性があることだ。ECBが自ら定めた条件を変更し、対象範囲を広げることは可能だが、その場合、QEに対する政治家からの反対の声が強まる公算が大きい。

 ECBは7日、スタッフ経済予測を公表するが、見通しが強気なら、政策変更を示唆するチャンスになるかもしれない。

 一部のエコノミストは最近のユーロ高について、景気が勢いを取り戻したことを反映する部分が大きいとして楽観視している。経済協力開発機構(OECD)はユーロの適正水準を約1.29ドルとみており、これに基づくと、現在1.19ドル前後で推移しているユーロは依然として過小評価されていることになる。

 ドイツ経済研究所(DIW)のマルセル・フラッシャー所長は「ユーロの上昇はむしろユーロ圏の景気回復に起因するものであり、ECBの決定にとって大きな問題ではない」と述べた。

 非常に特殊な製品を販売するドイツのエンジニアリング企業にとってユーロ高は何の害もないかもしれないが、スペインの農家などからすれば話は違うだろう。

 リュック氏は「ECBにとって重要なのは為替相場の水準そのものではなく、一定の期間における相場変動だ。年初からの変動幅がかなり大きいため、インフレを圧迫していることは明らかだ」と述べた。

出典:Dow Jones

今後「ユーロ高けん制発言」が関係者から増える見通し

9月1日のユーロ相場で「ECBは12月までにテーパリング計画を完全には準備出来ない可能性がある」というECB関係者の発言でユーロは急反落しました。今後、ユーロ上昇局面では「関係者からのユーロ高けん制」の為の報道が報じられる公算が大きいとの声が出ています。

さらに、ロイター通信によると、対ドルでの急激なユーロ高を懸念する欧州中央銀行(ECB)当局者が増えており、9月7日の次回理事会で何らかの決定をする可能性は非常に低いとのこと。ECBのユーロ高懸念で2017年末はユーロ安になるのでは?という声が出ています。

今後の見通しとして、9月7日のECB(欧州中銀)理事会ではドラギ総裁の会見では慎重なペースでの出口戦略が強調される可能性があるほか、ユーロ高牽制の発言も予想され、その際には 短期的なユーロ急落の可能性が高いでしょう

【まとめ】注目のECB理事会 ユーロ高けん制、テーパリングどうなる?

これまでにユーロ相場では6月後半以降、9月ECB理事会での「量的緩和スケジュール協議始動」を織り込む形でユーロ高が加速されてきました。その意味で9月7日のECB理事会では、一旦の材料出尽くしを先取りしたポジション調整的なユーロ安が警戒されやすい状況です。

ユーロ高はユーロ圏の輸出品が世界市場で割高となる一方、輸入物価が下落し、経済成長やインフレの重荷となるため、ユーロ圏の景気回復の腰を折らずに大規模な債券買い入れ策を段階的に縮小(テーパリング)するためにはどうすればよいか、ECBに重要な判断が求められています。

ユーロ圏のインフレ率は依然として低い状態です。8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.5%上昇と、7月の1.3%上昇から伸びが加速したものの、アメリカや日本と同様、今後2年間にわたり大きく上昇することはなさそうです。アナリストの間では、インフレ率が目標水準(2%弱)にもっと近づくまでECBは行動すべきでないとの意見もあがっています。

ですが、ECBに政策転換を求める圧力は高まりつつあり、ECBの今後のかじ取りは難しい状況です。そんな中、本日のECB理事会でドラギ総裁が何を話すのか?に注目が集まっていますが、7日のECB理事会ではドラギ総裁は慎重なペースでの出口戦略を強調したり、ユーロ高をけん制する可能性が高いため、短期的なユーロの急落に注意が必要です。

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