ユーロ高はユーロ圏経済にマイナス ECBはユーロ安誘導か?

ECBユーロ高

ドル安主導でユーロ高が続いており短期的にはユーロ高に過熱警戒感が高まっています。

ユーロ圏経済の実態はまだ弱くユーロ圏では6月のインフレ率が1.3%へ低下し、ECBが目標とする2%弱の水準とは隔たりがあり、このままユーロ高が続くとユーロ圏経済に打撃が大きく、このままユーロ高が続くことはユーロ経済にとってマイナスであるため早々にユーロ安転換が求められると予想します。

ドル安主導でのユーロ高 ユーロ高すぎと市場は過熱警戒感

ユーロ高に過熱警戒感が高まっています。今週はドイツで25日にIFO景況指数や28日にCPI(消費者物価指数)、24日にユーロ圏のPMIなどが公表されますが、最近の欧州での金利上昇やユーロ高、米国経済の減速などにより、欧州の指標が伸び悩みとなるリスクがあります。短期調整的なユーロ下落にも注意が必要と予想します。

07月27日 16時01分 【情報プレミアム:ユーロ円ストラテジー】 

 FOMC声明文を受けてドル売りが加速した。ユーロドルは1.17台中盤に上昇したが、ドル円の下落を受けてユーロ円は130円台中盤の動きとなった。短期的には130円付近がサポートとなっており130円台狭いレンジで推移している。

サポートレベル 130.00~10 129.50~60
レジスタンスレベル 130.50~60 131.00~10

注)上記レートはインターバンク等の提示したレートを参考にしたもので、実際の取引可能なレートとは異なる場合があります。

出典:株式会社アドバンス

07月24日 23時18分 ユーロ相場、中長期的な上昇持続と短期調整の下落にらむ

為替相場でのユーロについては、前週のECB(欧州中銀)理事会で今秋にかけての量的緩和縮小スケジュール検討が示唆され、中長期スパンでの先高見通しが強まってきた。

ユーロ/ドルの月足・一目均衡表チャートでは、ユーロの上値メドとして雲の下限(7月は1.1949ドル、8月は1.1877ドル)や雲の上限(2018年3月以降に1.2225ドルで横這い化)などが視界に入りつつある。ユーロ/円の月足も雲の上限(7月は137.66円、11-12月にかけて135.76円に切り下がり)などが意識されそうだ。

もっとも短期的にはユーロ高に過熱警戒感が高まっている。今週はドイツで25日にIFO景況指数や28日にCPI(消費者物価指数)、24日にユーロ圏のPMIなどが公表されるが、最近の欧州での金利上昇やユーロ高、米国経済の減速などにより、欧州の指標が伸び悩みとなるリスクがある。短期調整的なユーロ下落にも注意を要しよう。

出典:FXニュースレター

07月25日 18時43分 DJ-ユーロ圏の低インフレ、金融刺激策の必要性示す=ECB専務理事

欧州中央銀行(ECB)のイブ・メルシュ専務理事は25日、ユーロ圏のインフレがまだ弱過ぎるため、ECBによる「極めて大規模な」金融刺激策が引き続き必要だとの見方を示した。

 メルシュ氏はシンガポールで講演し、ユーロ圏19カ国の経済情勢については上向いているとの認識を明らかにした。従来の想定より力強い成長を遂げる可能性もあると述べた。

 マリオ・ドラギECB総裁がポルトガルで先月話した内容を繰り返す形で、メルシュ氏も「デフレの脅威は過ぎ去り、リフレ圧力が現れている」と語った。

 だがメルシュ氏は、ユーロ圏がまだ海外経済の逆風にさらされていると指摘。変動の大きいエネルギーや食品を除くコアのインフレの加速を示す決定的な兆候に欠けていると述べた。ユーロ圏では6月のインフレ率が1.3%へ低下し、ECBが目標とする2%弱の水準とは隔たりがある。

 メルシュ氏は「インフレがわれわれの目標値へ戻ることに数年前よりは自信を持てる」とした上で、「同時に基調的なインフレの指標が依然として低く、賃金上昇率を含むユーロ圏内のコスト圧力がいまだに抑制されている中で、説得力のある盛り返しの兆候が見えていない」と説明した。

出典:Dow Jones

 

【追記】2018年8月16日 

ユーロドル売りを強くおすすめする2つの理由

このように、ドル安主導でのユーロ高となっているユーロドル相場ですが、私はユーロドルポンドドルの売りを強くおすすめします。その理由として、

  • 今後の見通しでは長期的な下落相場が期待できる
  • 実はスワップが魅力的

という2つの理由があります。

まずは、ユーロドルの値動きから見ていきましょう。

ユーロドルの日足チャート 12月上旬に1.0600予想

下のチャートを見て下さい。

現在、急上昇を続けているユーロドル。
過去の高値「8/24 1.17138」や「5/3 1.16160」を超えています。

かなり強気な見通し予想ですが、12月上旬には「1.0600」の可能性が見えてきます。

大胆な予想なので笑う人もいるかもしれませんが、ユーロドルの相場からして短期間での急落があっても不思議ではありません。

何故かと言うと…。
チャートの「緑色の枠」で囲まれた箇所「1.1200」当たりを見て下さい。

ちょうど、この時期を過ぎてから、ユーロドル相場がさらに急騰するわけですが、その急騰の要因がここまでの急騰を作るほどのニュースではなかったからです。

ユーロチャート

ユーロドル ドル安の影響でユーロドル1.1800ドル突破

ちょうどこの頃のニュースとして、ユーロドルの急騰のスタートは、ドラギECB総裁の予想外のタカ派寄りの発言でした。
「デフレ圧力はリフレに変わった。ECBは政策手段のパラメータを調整することで景気回復に対応することが可能だ」という内容を受け、ユーロ圏経済指標の結果次第ではユーロドル1.15台が見えてきました

さらに、ドラギECB総裁とイギリスのカーニー中銀総裁発言で大きく上昇したユーロドルは、1.15台まで上昇。

そしてついに、ドラギ総裁が6月27日にポルトガル・シントラで行った講演で債券買い入れの段階的縮小を示唆したことを受けてユーロ買いと債券売りが広がりました

7月21日には欧州外為市場のユーロドルは、ドラギECB総裁が前日のECB理事会後の会見で物価目標の達成への強気姿勢や資産購入プログラムの変更示唆を受けて買いが続き一時1.1668ドルと15年8月以来の高値を更新しました

市場はまさにユーロ独歩高の状況で、ドル売りユーロ買いで特に材料も無い中でユーロが上昇しています。

ただし、今回の ECBの金融緩和政策の解除は「時期尚早」とIMFが警告 しているようです。 

ユーロドル為替相場長期予想 長期的には安値1.0600ドルの見通し

このように、ここまでの上昇相場を作るほどのニュースではないのに、急騰してきたユーロドル相場。

あくまでもチャート上の過去の高値「8/24 1.17138」へのチャレンジの要素が強く、現在のドル売り相場の中で、買うなら相場に勢いあるユーロかな…という市場の声が聞こえています。

ポンドという選択肢もありますが、これは 別途記事 にしますが、ポンドはブレグジット問題があり、強気の買い相場にはなれません。ですので、ECBドラギ総裁の「やや」ポジティブな発言に反応し、消去法的に買うならユーロかな?という選択肢が見えてくるわけです。

まぁ、それにしてもユーロドルは上がりすぎました。

市場でも、ここから誰がユーロ買うんだよ…。というチキンレースみたいな状況になってますから、これからドル買いの流れになったタイミングで、一気にユーロ安ドル高の相場が生まれるでしょう。

 → こちらに「今後のドル高予想とその理由」をまとめましたので、併せて読むとわかりやすいと思います。

ファンダメンタルズの見通しも弱くユーロドル安を予想

ここまでが、チャートから予想するユーロ安ドル高になる理由です。

では次に、ファンダメンタルズ的な要素を見ていきましょう。実際のユーロ圏の情勢、経済状況を考えますとユーロは近いうちに長期的なユーロ安に向かう見通しと予想します。

その理由として、これまでユーロ圏景気を上昇させてきたいのは他でもないユーロ安であり、現在のユーロ高が今後も続くとユーロ経済に大きな影響があり、ユーロの好景気がストップするでしょう。実際、7月18日発表のドイツ7月ZEW景況感指数・期待指数が2カ月連続の低下となっており早くもユーロ高の影響がユーロ経済を引っ張るドイツに出てきています。

欧州ユーロ圏の企業にとってはドル安ユーロ高になると輸出品の競争力が低下し、米国での売上高をユーロに替えた時の金額が少なくなるため、BNPパリバのストラテジスト、アンキット・ギーディア氏は「ユーロ上昇は、ユーロ圏の株、特に大型株にとって明らかなリスクだ」と述べています。

さらに、モルガン・スタンレーのアナリストによると、欧州企業の収益予想修正に関するリビジョンレシオは5月半ばには7年ぶりの高水準にあったものが、ユーロ上昇に伴い最近になって11カ月ぶりの低い水準に下がったそうです。ユーロ高ドル安が続けば、7-9月期(第3四半期)には欧州企業にとって一段の問題になりかねないと警戒しています。

ユーロ圏経済もユーロ安を歓迎

このように、ユーロ高はユーロ圏経済にとってマイナスであるため、これ以上のユーロ高はユーロにとって歓迎できるものではありません。

このような理由により、現在上昇中のユーロドル ですが、まず、今後の相場は5月30日の安値1.1200ドルへの下落を予想します。

まだまだ為替市場はユーロドルの上昇を期待しているようですが、実際にはECBドラギ総裁の発言を先読みしているところがあり、将来的にはユーロドルの下落シナリオの見通しの方が強いでしょう。
 → ユーロが急落 今後ユーロドル売りを強くおすすめする2つの理由

長期投資運用として、スワップの魅力も高く、将来的には1.0600ドルを見通し、長期投資としてユーロ/ドルの売り建玉を持つのがおすすめです。

ユーロドルはスワップが魅力的で長期運用向き

ではなぜ、私が長期投資運用として、ユーロドルをおすすめするのかお話しします。

その理由はズバリ、スワップが高く魅力的だからです。

現時点で、

  • ユーロドル売り 63円

です。

これがどのくらい魅力的かと言うと、高いスワップで有名な「NZドル円」「豪ドル円」「ドル円」と比べてみるとよくわかります。

  • NZドル買い 43円
  • 豪ドル円買い 41円
  • ドル円買い 43円

どうですか?
逆に、「ドル円」の高さにビックリした人がいるんじゃないでしょうか?

ちなみに、ポンドドルの「売り」もスワップが高いです。

  • ポンドドル売り 45円
ポンドドルの売りもおすすめです。別記事にまとめますので、そちらを読んでみて下さい。
 → ポンドドル売り予想 チャート推移から長期見通しはポンドドルの売りで決まり

このように、スワップが高くて魅力的なので、今後のユーロドルの下落相場では、ユーロドルの売りを長期で持つことは運用の観点からみてとても魅力的です。

【まとめ】ユーロ高はユーロ圏経済にマイナス ECBはユーロ安誘導か?

ドル安主導でユーロ高が続いており短期的にはユーロ高に過熱警戒感が高まっています。今週はドイツで25日にIFO景況指数や28日にCPI(消費者物価指数)、24日にユーロ圏のPMIなどが公表されますが、最近の欧州での金利上昇やユーロ高、米国経済の減速などにより、欧州の指標が伸び悩みとなるリスクがあり、今後は短期調整的なユーロ下落に注意が必要です。

ユーロ圏経済の実態は、まだ海外経済の逆風にさらされている状態であり、変動の大きいエネルギーや食品を除くコアのインフレの加速を示す決定的な兆候に欠けています。ユーロ圏では6月のインフレ率が1.3%へ低下し、ECBが目標とする2%弱の水準とは隔たりがあり、このままユーロ高が続くとユーロ圏経済に打撃が大きく、このままユーロ高が続くことはユーロ経済にとってマイナスであるため、早々にユーロ安転換が求められると予想します。

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