ユーロ安理由 ドラギECB(欧州中銀)総裁の記者会見まとめ

ECB

ECB(欧州中銀)ドラギ総裁記者会見を受け、ユーロはドルに対して下落。

来週にかけてユーロドルは5月30日の安値1.1100ドルへ、長期的にはユーロ安ドル高の可能性が出てきました。

ユーロドルの今後の相場見通しとその理由について詳しく解説します。



ユーロは短期的には下値を探る展開 ユーロ安の理由

注目されたECB(欧州中銀)のフォワードガイダンスは、想定された「大きく(well past)」の文言が維持されて金融政策に関する『時間軸』のヒントが得られず、ユーロは短期的には下値を探りやすい地合いに転じたようだ。今後はユーロ安相場の展開となりそうです。

06月09日 13時00分 【市況解説】ECB金利「大きく」文言維持でユーロ下値探り

注目されたECB(欧州中銀)のフォワードガイダンスは、景気見通しに対するリスク評価は「バランスの取れた状況に移りつつあるが、まだ下方に傾いている」から「総じてバランスしている」に上方修正され、金利ガイダンスについても「金利は足元又はそれよりも低い水準が、長い間、資産買入期間を大きく過ぎても続く」から「又はそれより低い水準」が削除された。

しかし、一部で削除が予想された「大きく(well past)」の文言が維持されて「時間軸」についての手掛りは得られなかった。経済見通しは、GDP成長率は2017年から2019年にかけてそれぞれ0.1%の上方修正、インフレは17年が0.2%、18年0.3%、19年0.1%とそれぞれ下方修正された。

早期のテーパリング検討思惑が盛り上がらないままイベントを通過、伊国債はじめ欧州債利回りの低下に連れてユーロはジリ安を辿りユーロドルは1.1195ドルへ軟調裡に推移した。

想定された「大きく(well past)」の文言が維持されて金融政策に関する『時間軸』のヒントが得られず、ユーロは短期的には下値を探りやすい地合いに転じたようだ。
ある欧州系銀行幹部は「来週にかけてユーロドルは5月30日の安値1.1100ドル近辺への下押しを視野に入れておきたい」と指摘する。

出典:FXニュースレター

ドラギECB総裁の記者会見 5つのポイント

ECBがインフレ見通しを引き下げたほか、ドラギ総裁が政策変更はまだ先だと明確にしたことを受け、ユーロはドルに対して下落し、ユーロ安ドル高相場となった。

06月09日 11時26分 DJ-【焦点】ドラギECB総裁の記者会見、5つのポイント

欧州中央銀行(ECB)は8日、フォワードガイダンス(金融政策の先行きの手掛かり)の大幅な見直しに踏み切り、利下げを示唆する文言を削除した。年初からユーロ圏の経済成長が上向いていたため、市場では想定内の動きと受け止められた。だがマリオ・ドラギECB総裁は記者会見で、ガイダンスの変更が金融緩和の縮小開始を意味するわけではないことを明確にした。また、雇用市場の変化に伴い賃金が伸び悩んでおり、その上昇率はインフレ率をECBの目標水準(2%弱)まで押し上げるのに必要な水準を下回っていると強調した。以下に5つのポイントを挙げる。

1.フォワードガイダンスを変更

 ECBは総裁会見前に発表した声明で、主要政策金利は「長期にわたり現在の水準にとどまる」と指摘し、利下げの可能性を示唆する文言を削除した。それでも、状況が悪化すれば債券買い入れの規模と期間をいずれも拡大するという文言は維持した。ドラギ総裁は、デフレにつながるような深刻な景気後退リスクが解消されたため、「緩和バイアスの一部」を解除したと語った。

2.成長率予想は引き上げ、インフレ率予想は引き下げ

 ドラギ総裁はユーロ圏の成長見通しについて一段と強気の見方を示した。ECBのエコノミストらは域内総生産(GDP)成長率の見通しを上方修正した。17年は1.9%、18年は1.8%、19年は1.7%とし、3月時点の予想をそれぞれ0.1ポイント引き上げた。一方、インフレ見通しは下方修正した。17年は1.5%(従来予想は1.7%)、18年は1.3%(同1.6%)で、いずれもECBの目標水準(2%弱)を下回る。

3.雇用の質が低下

 ドラギ総裁は、成長加速がインフレ上昇につながらない一因として雇用市場の変化を挙げた。ユーロ圏ではこの数年で500万人の雇用が創出されたものの、雇用の質は金融危機前よりも低下していると述べた。ドラギ総裁は「こうした新規雇用の多くは、いわゆる質の低い雇用、すなわち臨時雇用やパートタイム職だ」と述べた。

4.テーパリングは議論せず

 ドラギ総裁によると、今回の理事会ではガイダンス変更についてコンセンサスが得られたが、緩和策を縮小(テーパリング)する方法や時期についての議論はなかった。「正常化に関する議論は一切なかった」と総裁は述べた。

5.市場の反応はユーロ安・ドル高

 ECBがインフレ見通しを引き下げたほか、ドラギ総裁が政策変更はまだ先だと明確にしたことを受け、ユーロはドルに対して下落した。

出典:Dow Jones

ユーロドルの直近ターゲットは安値1.1100 その理由は

イギリス総選挙の結果が過半数割れということもあり、ユーロドルも軟調。来週にかけてユーロドルは5月30日の安値1.1100ドル近辺への下押しを視野に入れておきたい。今後はユーロ安ドル高の可能性が高い。

06月09日 12時20分 【為替Out Look】ユーロドル5月30日安値1.1100視野

ある欧州系銀行幹部は「ECBの声明に一部で削除が想定された「大きく(well past)」の文言が維持されて金融政策に関する『時間軸』のヒントが得られず、ユーロは短期的には下値を探りやすい地合いに転じた」と解説する。

13-14日の米FOMCの利上げやその後のバランスシート縮小が意識されやすい日柄に鑑みれば、「来週にかけてユーロドルは5月30日の安値1.1100ドル近辺への下押しを視野に入れておきたい」(同銀行幹部)。

一方、英国の総選挙は「出口調査」で保守党の過半数割れが報じられ、連立政権の見通しが難しく、EU(欧州連合)離脱交渉の先行きも不透明となり、8日東京早朝にポンドドルが250pt急落、ポンド円は139.58円近辺へ円高が進んだ。しかし、英総選挙は基本的に英国の内政問題であり、円買いを伴う強いリスク回避の動きは想定し難い。

来週は米FOMC、日銀会合と日米の金融政策の方向性の違いが意識され、ドル円は底堅い推移となるだろう。もっとも、昨日日銀筋がリークした出口「説明重視」のヘッドラインによって海外勢の日銀への警戒感が高まった感があり、くすぶる米政治リスクと相まってドル円は暫し110円台半ばが抵抗帯として意識されレンジワーク継続となりそうだ。

なお、9日の東京-NY外為市場の予想レンジは、「ドル/円109.50-110.50円、ユーロ/ドル1.1140-1.1230ドル、ユーロ/円122.50‐123.50円を見込む」(欧州系銀行幹部)。

出典:FXニュースレター

 

【まとめ】ユーロ安ドル高の理由 ドラギECB(欧州中銀)総裁の記者会見まとめ

今後、ユーロ安ドル高になる理由として、ECBがインフレ見通しを引き下げたほか、ドラギ総裁が政策変更はまだ先だと明確にしたことが挙げられます。来週にかけてユーロドルは5月30日の安値1.1100ドル近辺への下落。長期的にはユーロ安ドル高の可能性が出てきました。

長期投資として、スワップの魅力も高く、ユーロ/ドルの売り建玉を持つのも良いかもしれません。

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