米ダウ平均 史上最高値を支えるドル安と5つの好材料とは?

ダウ平均

米ダウ平均は企業の好決算を背景に8月3日、小幅8日続伸し2万2026ドルと7日連続で史上最高値を更新。想定外のドル安や10年に一度の世界的ハイテク・ブームなどが重なり、前人未到の米ダウ平均2万2000ドル台乗せを実現しました。

米ダウ平均の史上最高値の原因となっているドル安と5つの好材料について詳しく解説します。



ドル安で米ダウ平均は史上最高値へ

企業の好決算を背景に8月3日、米ダウ平均は小幅8日続伸し2万2026ドルと7日連続で史上最高値を更新した。トランプ・ユーフォリア(陶酔感)剥落と大統領の幼稚な政治手腕が皮肉にも低インフレと相まって想定外のドル安をもたらし、これに10年に一度の世界的ハイテク・ブームが重なり、前人未到の米ダウ平均2万2000ドル台乗せが実現した。

08月05日 08時25分 【Market Winコラム】「ドル安」が鍵握る青天井の米株高

トランプ政権の混迷、看板政策の遅延にも株高で沸くウォール街に未だ「夏枯れ」下げ相場のアノマリー予兆が窺えない。動揺を来す政権とは裏腹に、企業の好決算を背景に8月3日、米ダウ平均は小幅8日続伸し2万2026ドルと7日連続で史上最高値を更新した。

在NY金融筋は、「皮肉にもトランプ政権の政治不安と政策停滞が『ドル安』という好材料となって米ダウ平均の史上最高値更新の背景となっている」と語る。もはや、ロシアゲート疑惑や政権の政策遂行力の減衰、減税など看板政策の遅延など米政治不安は米株式市場にとって埒外、主要テーマは「ドル安」に尽きるというのだ。

すでにドルインデックスは昨年末から10%下落、「現状のドル安が続けば、2017年の米S&P500企業のEPSは前年比+13%の増益が見込まれる」(在NY金融筋)。改めて指摘するまでもなく、海外売上高比率が高い米グローバル企業にとって「ドル安」は唯一の「収益増強剤」である。

しかも、昨年の大統領選後にトランプ政権が掲げた看板政策への期待に沸いた「トランプ・ラリー」はすでに3月下旬に終焉、その後の米株高は好調な企業収益と世界的ハイテク・ブームが相まった「業績相場」に過剰流動性の「金融相場」が混然一体となった「強気相場」という。

つまり、トランプ・ユーフォリア(陶酔感)剥落と大統領の幼稚な政治手腕が皮肉にも低インフレと相まって想定外のドル安をもたらし、これに10年に一度の世界的ハイテク・ブームが重なり、前人未到の米ダウ平均2万2000ドル台乗せが実現した。

以下は、米株高を支える好材料。
1)好調な企業業績(17年S&P500企業+13%増益見通し)
2)ドル安(昨年末比ドル・インデックス-10%)
3)低インフレと過剰流動性(鈍い賃金上昇と原油安)
4)共和党の政策期待(弾劾でもペンス・ライアン正副大統領)
5)資産家の政権中枢(閣僚が資産家で賄賂性スキャンダル不在)

何より、米株高を支える重要ファクターに、3)の「低インフレと過剰流動性」がある。企業業績の好調のベースにあるドル安を支えるのが低インフレを大義とした米FRBの金融「正常化」利上げペース鈍化、つまりQE1-QE3にわたる未曽有の過剰流動性の横溢温存である。
しかも、低インフレはシェール企業のリグ増産等による原油価格の低位安定、さらには失業率4.4%の「完全雇用」下の賃金伸び悩み等がコア要因であることは言うまでもない。

他方、3)の「共和党の政策期待」についてもウォール街の認識は楽観的だ。つまり「例え、トランプ大統領が弾劾されても合衆国憲法に沿いペンス副大統領が大統領に、ライアン下院議長が副大統領に昇格することが決まっており、共和党の看板政策はむしろペンス・ライアン正副チケットの方が円滑に進む」(在NY金融筋)というのだ。

さらに、これは余り指摘されていないが、上記5)の「資産家の政権中枢」、つまり企業CEOや軍人が蝟集するトランプ政権にあって、「主要閣僚がトランプ・ファミリーを含め大資産家であり、カネに絡む賄賂性のスキャンダルの匂いが一切しない」(在NY金融筋)。ヒラリー・クリントン元国務長官は「クリントン財団」に絡むスキャンダルの噂が絶えなかったが、現政権の閣僚は軍人も含め皆が資産家で賄賂性スキャンダルの希薄さが政治リスクを限定的にするという。

あるテクニカル専門家は、「ダウ平均は2016年1月安値の1万5450ドルから進行中の上昇チャネルから判断すれば2万3000ドルへの上昇余地がある」と指摘する。もちろん、2万3000ドルへの一段高には、低インフレの長期化という高いハードルを乗り越えなければならない。

すでに「完全雇用」状態にあって賃金上昇率が高まればインフレ期待が高揚、長期金利が上昇、連れてドルが反転上昇する可能性がある。トランプ減税(税制改革)やインフラ投資などトランプ政権が掲げる財政刺激策が紆余曲折を経ながらも年末ないし年明けに実現へ踏み出せば、長期金利に上昇圧力が加わり、「収益増強剤」のドル安が底入れしかねない。

出典:FXニュースレター

【まとめ】米ダウ平均 史上最高値を支えるドル安と5つの好材料

トランプ政権の混迷、看板政策の遅延にも株高で沸くウォール街に未だ「夏枯れ」下げ相場のアノマリー予兆が窺えない。

動揺を来す政権とは裏腹に、企業の好決算を背景に8月3日、米ダウ平均は小幅8日続伸し2万2026ドルと7日連続で史上最高値を更新。トランプ・ユーフォリア(陶酔感)剥落と大統領の幼稚な政治手腕が皮肉にも低インフレと相まって想定外のドル安をもたらし、これに10年に一度の世界的ハイテク・ブームが重なり、前人未到の米ダウ平均2万2000ドル台乗せが実現している。

以下は、米株高を支える好材料です。
1)好調な企業業績(17年S&P500企業+13%増益見通し)
2)ドル安(昨年末比ドル・インデックス-10%)
3)低インフレと過剰流動性(鈍い賃金上昇と原油安)
4)共和党の政策期待(弾劾でもペンス・ライアン正副大統領)
5)資産家の政権中枢(閣僚が資産家で賄賂性スキャンダル不在)

これらの好材料を受け、「ダウ平均は2016年1月安値の1万5450ドルから進行中の上昇チャネルから判断すれば2万3000ドルへの上昇余地がある」と専門家は指摘しています。もちろん、ダウ平均2万3000ドルへの一段高には、低インフレの長期化という高いハードルを乗り越えなければならないですがドル安を背景に可能性は十分と言えるでしょう。

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