ドル円推移 北朝鮮ミサイル後に急上昇も、なぜ昨晩急落?

ドル円推移

北朝鮮が弾道ミサイルを発射後にリスク回避のドル安円高となりましたが、アメリカ商務省が30日発表した4-6月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)改定値は上方修正され、伸び率は2015年1-3月期以来の大きさとなり、これを受けドル円は大幅上昇。北朝鮮リスクのドル安の分を取り戻し、さらに急伸しました。

さらに、アメリカ商務省が翌31日発表した7月の個人消費(季節調整済み)も4月以来の高い伸びとなり、本来であれば引き続きドル高が継続するはずだったのですが、ムニューシン米財務長官が「ドル安は米貿易にとって多少の支援材料に」などと述べたことで、北朝鮮の弾道ミサイル発射後から続いていたドル高円安の流れに水を差し、ドル安へ急反転することになりました。

アメリカGDP上方修正で予想上回りドル高加速

米商務省が30日発表した4-6月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)改定値は前期比年率換算3.0%増と、速報値(2.6%増)から上方修正された。伸び率は2015年1-3月期以来の大きさとなった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がまとめたエコノミスト予想は2.8%増だった。これを受け、ドル円は大幅上昇。

北朝鮮が弾道ミサイルを発射後にリスク回避のドル安円高となったが、その分を取り戻し、さらに急伸しています。

08月30日 22時14分 DJ-米GDP、4-6月期は3%増に上方修正 予想上回る

【ワシントン】米商務省が30日発表した4-6月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)改定値は前期比年率換算3.0%増と、速報値(2.6%増)から上方修正された。

 伸び率は2015年1-3月期以来の大きさとなった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がまとめたエコノミスト予想は2.8%増だった。

 個人消費と企業の設備投資が速報値から引き上げられ、全体の上方修正に貢献した。一方で州政府と地方自治体の支出は速報値より大幅に減少したことが明らかになった。

 併せて発表された企業の4-6月期の税引き後利益(在庫評価・資本減耗調整前)は、前期に比べ1.4%減少、前年同期に比べると8.1%増加した。1-3月期は前期比1.3%増となっていた。

 企業の税引き前利益(在庫評価・資本減耗調整後)は前期比1.3%増加、前年同期比7.0%増加した。1-3月期は前期比2.1%減少していた。

 GDPの内訳では個人消費が3.3%増で、速報値の2.8%増から上方修正された。

 企業の設備投資の尺度である非住宅固定投資はソフトウエアの支出などで6.9%増加した(速報値は5.2%増)

 政府支出は0.3%の減少。軍事費は増加したが防衛関連を除く連邦政府支出、州政府・地方自治体の支出の減少で相殺された。州政府・地方自治体の支出は1.7%減と、12年終盤以来の減少幅となった。

 住宅部門は全体の成長の足かせとなったが、民間在庫と純輸出が伸び、その影響をほぼ帳消しにした。

出典:Dow Jones

アメリカ個人消費も予想上回り大幅増加 ドル高要因

アメリカ商務省が31日発表した7月の個人消費(季節調整済み)は前月比0.3%増加し、4月以来の高い伸びとなった個人所得は0.4%増と、2月以来の大幅な増加を記録。しかし、インフレの弱さが経済見通しに引き続き影を落としています。明日の雇用統計の数値が気になる所です。

08月31日 22時04分 DJ-米個人消費、7月は前月比0.3%増 PCE価格指数は鈍い伸び

 【ワシントン】米国では7月、家計の消費と所得が順調に拡大した。だがインフレの弱さが経済見通しに引き続き影を落としている。

 米商務省が31日発表した7月の個人消費(季節調整済み)は前月比0.3%増加し、4月以来の高い伸びとなった。 

 個人所得は0.4%増と、2月以来の大幅な増加を記録した。

 ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がまとめたエコノミスト予想は、個人消費が0.4%増、個人所得が0.3%増だった。

 連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重視する個人消費支出(PCE)価格指数は0.1%上昇した。6月の横ばいや5月の0.1%低下に比べると若干前進した。ただ前年同月比の上昇率は6月と同じ1.4%にとどまり、今年の一時期に見られた2.2%や、FRBが目標とする2%を下回っている。

 エネルギーや食品を除いたコアのPCE価格指数は前月比0.1%上昇した。前年同月比では1.4%上昇し、2015年12月以来の低い伸びとなった。6月は1.5%上昇していた。

 今回の統計では、個人消費拡大の一因に貯蓄率の低下があったことも明らかになった。個人貯蓄率は3.5%(前月は3.6%)。2015年終盤には個人貯蓄率が6.3%に達していた。

出典:Dow Jones

「ドル安は米貿易にとって歓迎」ムニューシン米財務長官発言でドル安反転へ

ムニューシン米財務長官が「ドル安は米貿易にとって多少の支援材料に」などと述べたことで、北朝鮮の弾道ミサイル発射後から続いていたドル高円安の流れに水を差し、ドル安へ急反転することになりました。

本来であれば、アメリカ商務省が発表した7月の個人消費(季節調整済み)の高い伸びを受け、引き続きドル高が継続するはずだったのですが、このムニューシン米財務長官はドル高を帳消しにし、ドル安反転となってしまいました。

09月01日 00時51分 ムニューシン米財務長官「ドルが長期的に強いことは信頼を反映」 

ムニューシン米財務長官は「ドルが長期的に強いことは信頼を反映」「誰も米国を債務不履行に陥らせはしない」「債務上限期日、9月29日から多少動かすことは可能」「税制の中立性について協議中」「ドル安は米貿易にとって多少の支援材料に」などと述べた。

 出典:FXニュースレター

ドル円 日足チャート ドル高円安に向かう見通し

下のドル円の日足チャートを見て下さい。

現在、レンジ相場のWボトム、3番底です。
下値が、4/17の「108.133円」からの補助線から右肩上がりに切りあがっており、丁度現状の110円ラインが底値として意識され市場でも相場形成されています。

現在のドル安もチャートを見る限り、反転場面のドル高への流れが来ているようです。

今後は110円~109円の底値からの反転が予想され、目先は、9月下旬の114円を目指す展開が予想されます。
 
→ 来週のドル円予想 レンジ相場の底からドル反発でドル高円安へ

最近の、アメリカ国内では強い経済指標が相次ぎ、ドル高への動きが目立ってきました小売売上高、米8月NY連銀製造業景気指数、米7月輸入物価指数など好数字の米経済指標が続いており、ドル高の流れがきているようです。

8月30日には北朝鮮の弾道ミサイルが発射され、一時「108円」のドル安となりましたが、これを底値として今後のドル高円安トレンドが生まれそうな勢いを感じます。

チャートから見てもトレンドがドル高円安に向かう可能性が高く、今後のドル円の動きに注目です。
 → ドル円予想111円台あるか?アメリカ雇用統計は賃金に注目

 ※【追記】2017年8月31日チャート更新しました

ドル円チャート

ドル円 夏枯れ相場(夏の円高)から年末はドル高円安?

ドル円の月別季節パターンとしては、2016年、2015年、2014年、2013年などで8月にかけて夏枯れ相場夏の円高」でドルが当座の安値を形成し、年後半にかけてドルの下限切り上がりやドル高が進む傾向が見られてきました。今年は年後半にかけて不透明材料が山積しているものの、8月は「当座のドル底入れジンクス」の再現も注視されやすい状況です。

そんな中で、8月24日から26日に米カンザスシティ連銀が開催するジャクソンホール会議(年次経済シンポジウム)ではFRBイエレン議長の講演でアメリカ「年内利上げ」の「あり」「なし」が発表されるのでは?と期待が高まっていました。
 → ジャクソンホール会議って何?どこで誰が何について話し合うの?

結果としては、FRBイエレン議長から「年内利上げ」の発言は無くドル全面安となりました。
 → 速報 イエレンFRB議長発言でドル安へ – ジャクソンホール会議

ドル円 為替相場長期見通し予想は円安ドル高

しかし、ドル円の長期の見通しとしては、今後もアメリカのFRBによる利上げが予想され、長期的には日銀による超低金利の維持姿勢もあり日本とアメリカの金利差は拡大見通しです。

ドル円為替相場では、
 1)市場変動率(ボラティリティー)安定化
 2)日本でのインフレ期待改善
 3)米国での金融規制の緩和観測
などにより、局地的に日本勢による資金流出や海外勢による
円調達・円借入れのキャリー取引を後押しさせる円安材料 として注目されており、長期的にはさらなる円安が予想されます。

 

【追記】2017/9/5

09月05日 12時17分 北朝鮮がICBM移動開始、9日前に発射の可能性も=韓国紙

北朝鮮が4日、平壌の研究所で製造されたICBM級のミサイルの移動を開始した。韓国紙アジア経済が匿名の情報当局者を引用して伝えた。
情報源が韓国の当局者かどうかは明らかにしていない。北朝鮮が9月9日の建国記念日前にICBMを発射する可能性が高い。ブルームバーグが引用して伝えたもの。

出典:FXニュースレター

09月04日 22時18分 6-7日に日ロや日韓の首脳会談、北朝鮮問題の打開策にらむ

今週の為替相場で注目されるのは、3日の北朝鮮による核実験を受けた北朝鮮情勢だ。9日には北朝鮮の建国記念日が控えており、新たな威嚇行動やアクシデント的な軍事衝突リスクへの緊張感が、日本ではリスク回避の円高・株安要因として警戒されやすい。
4日の東京市場午後には、韓国当局が北朝鮮による新たなICBMミサイル発射の可能性に警告を発した。

一方で安倍晋三首相は6-7日にロシア・ウラジオストクで開催される東方経済フォーラムに出席し、ロシアのプーチン大統領、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と会談を行う予定だ。
安倍首相は北朝鮮が日本上空通過のミサイルを発射した8月29日以降、9月4日までに4回もトランプ米大統領と電話会談を行ってきた。6-7日の対ロシア、対韓国との首脳会談では米国の意向を踏まえたうえで北朝鮮問題を協議すると見られ、何らかの緊張緩和の糸口が見出せるようなら、日本では円安・株高への揺り戻し余地が残されている。

出典:FXニュースレター

【まとめ】ドル円推移 北朝鮮ミサイル後に急上昇も、なぜ昨晩急落?

北朝鮮が弾道ミサイルを発射後にリスク回避のドル安円高となりましたが、米商務省が30日発表した4-6月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)改定値は前期比年率換算3.0%増と、速報値(2.6%増)から上方修正され、伸び率は2015年1-3月期以来の大きさとなり、これを受けドル円は大幅上昇。北朝鮮リスクのドル安の分を取り戻し、さらに急伸しました。

さらに、アメリカ商務省が翌31日発表した7月の個人消費(季節調整済み)は前月比0.3%増加し、4月以来の高い伸びとなり、本来であれば引き続きドル高が継続するはずだったのですが、ムニューシン米財務長官が「ドル安は米貿易にとって多少の支援材料に」などと述べたことで、北朝鮮の弾道ミサイル発射後から続いていたドル高円安の流れに水を差し、ドル安へ急反転することになりました。

このところの経済指標は好調ですが、インフレの弱さが経済見通しに引き続き影を落としていることもあり、明日の雇用統計の数値では賃金の動きにも注目です

今後、市場は買いムードになりそうなので、直近の目標としては、114円をまずは目指すと良いでしょう。
114円で半分利食い、半分をそのまま中長期運用を狙って持ち続けるのも面白かもしれません。

今だとスワップも40円台と高いのでおいしいですしね。

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