ドル下落で新興国通貨ペソ、レアル、ランドが急上昇

ドル下落ランド

ドル下落で新興国の自国通貨建て資産の魅力は高まり、メキシコペソ、ブラジルレアル、南アランドは今月いずれも対ドルで上昇しています。

今後もドル下落が続くと新興国市場への追い風は続き、上昇が期待できます。

ドル安でメキシコペソ、ブラジルレアル、南アランドは対ドルで上昇

ドル下落、ドル安の理由が米経済への懸念ではなく他地域(米国に比べて期待に応えているユーロ圏など)を反映している限り、新興国市場への追い風は続き、ドル下落で新興国の自国通貨建て資産の魅力は高まるはずだ。メキシコペソ、ブラジルレアル、南アランドは今月いずれも対ドルで上昇している。

07月19日 08時38分 DJ-【コラム】ドル下落、なぜ市場にとって朗報なのか

 外国為替市場では振り子が大きく動いている。2016年末時点にみられたドルの力強さはユーロへの熱狂に道を譲った。そうした変化は、新興国の株・債券といったよりリスクが高い資産に対する投資意欲を後押ししうる。

 主要16通貨バスケットに対する米ドル相場を示すWSJドル指数は、昨年11月にドナルド・トランプ氏が米大統領に勝利すると上昇したが、その後反転し、今年は約6.5%下落している。一方、ユーロはドルに対して年初来で10%近く上昇。18日には16年5月以降で初めて1.15ドルを上回った。米欧の金融政策分岐の影響を受けていた15年初め以降のレンジの上限に達した。

 今年はドルとユーロの相対的な環境の変化が目立っている。年初の焦点は米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げに向けた取り組みにあったが、今の注目は超緩和的政策から静かに出ようとする欧州中央銀行(ECB)に移っている。

 成長に対する期待の中心は、トランプ政権による財政支出拡大と税制改革にあった。だが実際には、成長に関するポジティブサプライズを常に提供してきたのはユーロ圏の方だ。また、政治的問題に直面するとみられていたのは欧州だったが、実際に問題が膨らんでいるのは米国の方だ。医療保険改革法(オバマケア)代替法案の崩壊はドルに新たな一撃を与えた。

 こうした要因の多くは、すでにユーロ・ドル相場に織り込まれているだろう。欧州が新たなポジティブサプライズを提供するには、米国よりも高いハードルを越えなくてはならない。ユーロがさらに急伸すれば、欧州の政策担当者はユーロが自力で引き締め措置を講じていると感じる可能性がある。逆に、リスクはFRBが市場の予想以上の利上げに踏み切ることかもしれない。

 だがこの変化が及ぼす影響は広範にわたる。ドル下落で新興国の自国通貨建て資産の魅力は高まるはずだ。メキシコペソ、ブラジルレアル、南アランドは今月いずれも対ドルで上昇している。

 リスク選好にとって重要なのはドル安の理由だ。それが米経済への懸念ではなく他地域(米国に比べて期待に応えているユーロ圏など)を反映している限り、新興国市場への追い風は続く。その点では、ドル下落は強さの源泉だ。

出典:Dow Jones

 

【追記】2017年8月30日

08月24日 20時14分 DJ-【市場の声】ドル安による流動性向上、今後も新興国の追い風に

 オックスフォード・エコノミクスは、新興国に対して比較的強気の見方をとっている主な理由として、ドル安に起因する世界貿易の促進、国境を越えた流動性の改善を挙げた。恩恵を受けているのは主に新興国の株式で、今後もこの傾向が続くと見込んでいる。

 「ドルの流動性向上がまだしばらく続く可能性がある」とし、この筋書きを前提に動いていると述べた。

 同社は投資判断を「オーバーウエイト」とする新興国株に、最近株価が下落したインド、韓国、ブラジルを加えた。ブラジルについては、ブラジルレアルとレアル建て債券の投資判断も「オーバーウエイト」に戻した。

 また、ドルの流動性向上から最も大きな恩恵を受ける地域として中南米を挙げた。

出典:Dow Jones

今後のドル円為替相場の長期予想は円安

ドル円為替相場は、11日に突然発生したトランプ大統領長男のロシア人弁護士との面会によるトランプ大統領のロシアゲート疑惑  も警戒が必要で今後も 円高に動く懸念 がありますので注意が必要です。ドル円はさらに10%下落する可能性が噂されています。

しかしながら、長期的には日銀による超低金利の堅持姿勢もあり日本と海外の金利差は拡大傾向にあります。

ドル円為替相場では、
 1)市場変動率(ボラティリティー)安定化
 2)日本でのインフレ期待改善、
 3)米国での金融規制の緩和観測
などにより、局地的に日本勢による資金流出や海外勢による
円調達・円借入れのキャリー取引を後押しさせる円安材料 として注目されており、長期的には円安が予想されます。

【まとめ】ドル下落でへ新興国通貨ペソ、レアル、ランドが急上昇

成長に対する期待の中心は、トランプ政権による財政支出拡大と税制改革にあった。だが実際には、成長に関するポジティブサプライズを常に提供してきたのはユーロ圏の方だ。また、政治的問題に直面するとみられていたのは欧州だったが、実際に問題が膨らんでいるのは米国の方だ。医療保険改革法(オバマケア)代替法案の崩壊はドルに新たな一撃を与えた。

 こうした要因の多くは、すでにユーロ・ドル相場に織り込まれているだろう。欧州が新たなポジティブサプライズを提供するには、米国よりも高いハードルを越えなくてはならない。ユーロがさらに急伸すれば、欧州の政策担当者はユーロが自力で引き締め措置を講じていると感じる可能性がある。逆に、リスクはFRBが市場の予想以上の利上げに踏み切ることかもしれない。

だがこの変化が及ぼす影響は広範にわたる。ドル下落で新興国の自国通貨建て資産の魅力は高まるはずだ。メキシコペソ、ブラジルレアル、南アランドは今月いずれも対ドルで上昇している。

 リスク選好にとって重要なのはドル安の理由だ。それが米経済への懸念ではなく他地域(米国に比べて期待に応えているユーロ圏など)を反映している限り、新興国市場への追い風は続く。その点では、ドル下落は強さの源泉だ。

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