FRB理事になる条件 意外に知られていないその条件とは?

FRB理事

意外に知られていないFRB理事になる条件とは?

連銀法に定められているFRB理事に就任するための条件が実はあるんです。



FRB理事になる条件 意外に知られていないその条件とは?

アメリカの大統領がFRB理事人事で考慮することになっている要素の1つは、候補者の「出身州」だ。

連銀法に(全米12の連銀地区の)各地区の出身者は1人までしかFRB理事に就任できないと定められていることがその理由だ。しかし、この曖昧な規則のせいで出身地を創造することが可能になっている。

09月11日 16時17分 DJ-【焦点】FRB人事、空文化した「出身地ルール」とは何か

 先週、米連邦準備制度理事会(FRB)のスタンレー・フィッシャー副議長が辞意を表明したことで、ドナルド・トランプ米大統領は少なくとも4席のFRB理事ポストを埋めなくてはならなくなった。

 米国の大統領がFRB理事人事で考慮することになっている(実際には考慮していない場合が多い)要素の1つは、候補者の「出身州」だ。

 連銀法に(全米12の連銀地区の)各地区の出身者は1人までしかFRB理事に就任できないと定められていることがその理由だ。しかし、この曖昧な規則のせいで出身地を創造することが可能になっている。

 FRBの銀行監督担当副議長に指名されたランダル・クオールズ氏はユタ州在住だが、「コロラド州」出身者として上院本会議の指名承認採決に臨むことになる。

 ホワイトハウスはクオールズ氏がユタ州に住んでいることを問題視していない。同氏は2000年代初頭に財務省高官に指名された際、ユタ州で育ったと説明していた。

 現時点ではクオールズ氏がユタ州出身者としてFRB理事に就くことはできない。同州はサンフランシスコ地区連銀の管轄地域で、カリフォルニア州出身のジャネット・イエレンFRB議長が同地区代表の理事となっているからだ。

 そのため、ホワイトハウスはクオールズ氏の理事就任を望んだ時点で、ユタ州以外の出身地を見つけ出す必要があった。そこで選ばれたのが、クオールズ氏が幼少時代を過ごしたコロラド州だった。ホワイトハウスの関係者によると、コロラド州はユタ州の隣にあるが、カンザスシティー地区連銀管轄の第10地区に属する。

 確かに、この条項にある「出身」という言葉の定義ははっきりしない。仮に、カンザスシティー地区への来訪歴がほとんどなく、カンザス州内のホテルに1カ月滞在したことしかなくても、クオールズ氏は同地区の出身者として認められるのだろうか。本当のところは誰にも分からない。

 マイク・ペンス副大統領の補佐官を務める経済学者のマーク・カラブリア氏は昨年、「出身」の定義を10年以上の在住歴と定めるよう議会に勧告した。

 カラブリア氏は、FRB幹部の多くは生活や研究の拠点が米主要都市の同じサークルであるため、FRB理事会に関する考え方が似通ってしまうと批判している。さらに、歴代大統領は出身州規則も無視してきたと指摘した。

 ホワイトハウスの関係者は、トランプ政権は同法の精神に則ってクオールズ氏を指名したとし、弁護士や金融業者、政策当局者としての経歴を持つ同氏はFRBに多様な視点を持ち込むことができると称賛した。

 7人構成のFRB理事会は、規制政策を担当しているほか、金融政策に関して大きな発言権を持つ。理事全員が連邦公開市場委員会(FOMC)の常任メンバーでもある。現職理事はフィッシャー副議長を含む4人で、3人が空席となっている。

 クオールズ氏はFRB幹部の多くと違って経済学者ではないが、FRB幹部らと同じサークル内で活動してきた。「アイビーリーグ」と呼ばれる米名門大学の出身で、財務省時代にはジェローム・パウエル理事と共に働いたことがある。パウエル氏と同様、大手プライベートエクイティ(PE)投資会社の米カーライル・グループでの勤務経験もある。

 出身地問題がクオールズ氏の指名承認を阻むことはなさそうだ。米上院銀行委員会は7日、クオールズ氏に加え、通貨監督庁(OCC)長官に指名されたジョゼフ・オッティング氏を承認した。今後は上院本会議で採決が行われる。

 トランプ氏はさらにFRB理事ポストを埋める必要があるが、今後指名される候補者はどこの「出身」になるのだろうか。

 出典:Dow Jones

FRB、FOMC関連記事

 → FRBバランスシート縮小で円安ドル高の為替相場へ

 → 米FRB「資産縮小計画」テーパリングで短期金利を引き上げへ

 → FRBのFOMC声明とイエレン議長会見 7つの要点

 → 【注目】FOMC利上げ後には円高ドル安が進むジンクスあり

 → アメリカ利上げする?低失業率で低インフレ率では利上げ無理?

関連記事

 → 2017年は10年に一度の経済パニックと大暴落が起こる?

 → 「夏枯れ相場」7月後半から8月。夏の円高、通貨危機に注意

 → 2017年は世界的株安や不動産バブル崩壊からの円全面高に注意

 → ハリケーン「ハービー」被害額は?ダウやドル円為替の影響は?

 → vix指数である投資家が話題!読み通りなら300億円近い利益

 → ジャクソンホール会議って何?どこで誰が何について話し合うの?

【ドル円相場予想】関連記事

 → ドル円の中長期見通しと投資運用戦略プラン

【豪ドル円相場予想】関連記事

 → 豪ドル円、豪ドル米ドル相場の長期見通し-日足チャートで解説

 → 豪ドル円の中長期見通しと投資運用戦略プラン

【ポンド相場予想】関連記事

 → 【自信あり】ポンドドル予想 チャート推移から長期見通し判明

【ユーロ相場予想】関連記事

 → ユーロドルの中長期見通し ユーロドルがおすすめの2つの理由

 

 

 

スポンサーリンク

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*