イギリス2018年8月に利上げもEU離脱(ブレグジット)問題でポンド安へ

イギリス利上げ

2018年8月にイギリスの利上げが行われましたが、ポンドドル相場は下落しました。

背景として、イギリスのEU離脱(ブレグジット)問題が進んでいない事への懸念でポンドドル安が続いています。



イギリス2018年8月に利上げもEU離脱(ブレグジット)問題でポンド安へ

2018年8月2日、イギリスのイングランド銀行(中央銀行)が政策金利を0.5%から0.75%に利上げし、今後もっと「緩やかで限定的な」利上げを行う可能性があるとの見方を示しました。

同中銀は、前回利上げ(2017年11月)から1年たたずに政策金利を2009年以来の0.75%へと引き上げました。

これを受け、ポンドドル相場は一時上昇しましたが政策判断後のマーク・カーニー総裁の記者会見中に早くも下げに転じました。

利上げ後は通貨高が一般的なのに…なぜポンド下落?

一般的に利上げは通貨高につながることが多いものの、市場では「ブレグジットの見通しがより明確にならない限り、(英中銀の利上げは)英ポンドの持続的な支援材料になり得ない」との声が出ています。

今回、2018年8月の利上げは広く予想されていた一方、カーニー総裁がイギリスの欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感に警鐘を鳴らしたことで、ポンドドルは英中銀の利上げ発表直前には1.3077ドルをつけていましたが、現在は前日比0.7%安の1.3017ドルと、ほぼ2週間ぶりの安値水準で取引されています。

イギリスのEU離脱は2019年3月に予定されていますが、将来的なEUとの経済関係について肝心な点でまだ合意が得られていません。

英ポンド、約2週間ぶり安値 中銀総裁がEU離脱リスクに言及

英イングランド銀行(中央銀行)が政策金利を0.5%から0.75%に引き上げた後、ポンド相場は一時上昇した。だが政策判断後のマーク・カーニー総裁の記者会見中に早くも下げに転じた。

 利上げは広く予想されていた一方で、カーニー総裁は英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感に警鐘を鳴らした。

 カーニー総裁は想定し得るEU離脱の結果は「幅広い」と述べたほか、ここ数週間でポンド建て資産のリスクプレミアムが上昇したと指摘した。

 ポンドは英中銀の利上げ発表直前には1.3077ドルをつけていたが、現在は前日比0.7%安の1.3017ドルと、ほぼ2週間ぶりの安値水準で取引されている。

出典:Dow Jones(THE WALL STREET JOURNAL)

英中銀、政策金利0.75%に引き上げ 全会一致で決定

英イングランド銀行(中央銀行)は2日、政策金利を0.5%から0.75%に引き上げた。欧州連合(EU)からの離脱や貿易摩擦などの不安要素はあるものの、インフレが行きすぎることへの懸念を踏まえて過去10年間でわずか2回目の利上げに踏み切った。

 金融政策委員会(MPC)に参加する9人全員が利上げを支持した。

 英中銀は併せて発表した四半期インフレ報告で、今後数年間は国内経済が大幅ではないものの、安定した成長を遂げるとの見通しを示した。2021年半ばにかけて1~2回の追加利上げを実施すれば、インフレを目標水準に維持できるとみている。

 経済見通しを曇らせる一因となっているのがEU離脱だ。離脱は2019年3月に予定されているが、将来的なEUとの経済関係について肝心な点でまだ合意が得られていない。

 英中銀は米国、中国、EUを巻き込んだ貿易摩擦の悪化を受け、今後の世界経済の成長見通しを5月時点からやや引き下げた。

 今年の世界経済の成長率は2.75%と予想し、5月に示した3%から下方修正した。来年は2.5%の成長を見込む

出典:Dow Jones(THE WALL STREET JOURNAL)

英中銀総裁、合意なきEU離脱の可能性「不快なほど高い」

英イングランド銀行(中央銀行)のマーク・カーニー総裁は3日、英国と欧州連合(EU)の交渉が行き詰まり、合意できないままに来年の離脱期限を迎える可能性が「不快なほど高い」と述べた。
 
 この発言を受け、ポンド相場は下落、前日比0.2%安の1ポンド=1.2975ドルと2週間ぶりの安値を付けた。ポンドの下落には、7月の英サービス業購買担当者景気指数(PMI)が予想より弱かったことも響いた。
 
 カーニー総裁は英BBCとのインタビューで、英国が合意のないままEUを離脱すると、貿易の混乱や景気悪化、物価上昇など「非常に望ましくない」結果に結びつくと語った。
 
 また英国とEUは、このような結果を避けるために可能な限りの努力をすべきだと強調した。
 
 イングランド銀行は、EU離脱(ブレグジット)を巡る不透明感が英国への投資に悪影響を及ぼし、インフレを引き起こさずに景気が拡大する可能性を損なっているとみている。同中銀は2日、前回利上げから1年たたずに政策金利を2009年以来の0.75%へと引き上げた。

出典:Dow Jones(THE WALL STREET JOURNAL)

「順調なブレグジット」という英中銀の前提は疑問

コンサルティング会社FXナレッジのチーフストラテジスト、オードリー・チャイルド・フリーマン氏は、英中銀イングランド銀行が英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)は比較的順調に進むと想定していることについて、離脱交渉に進展がないことを考えると「一段と疑わしい」と指摘した。

 英中銀は2日、政策金利を0.5%から0.75%に引き上げ、今後もっと「緩やかで限定的な」利上げを行う可能性があるとの見方を示した。

 利上げは通貨高につながることが多いものの、フリーマン氏は「ブレグジットの見通しがより明確にならない限り、(英中銀の利上げは)英ポンドの持続的な支援材料になり得ない」と述べた。

 FXナレッジはポンド買いを避け、ポンド売り・ユーロ買いやポンド売り・ドル買いのポジションを維持するよう勧めている。

出典:Dow Jones(THE WALL STREET JOURNAL)

ポンドドル日足チャート ポンド安トレンド

下のポンドドル日足チャートを見て下さい。

ポンドドルは、イギリスの利上げ後も下落を続けています。

ポンドドル日足チャート

■ 2018年8月にイギリス利上げ予想もブレグジットの影響で1.27のポンド安予想か?

INGは、英イングランド銀行(中央銀行)の8月の利上げを見込みつつも、7-9月期中にポンド相場が1.27~1.28ドルへ低下すると予想しています。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る先行き不透明感が経済に悪影響を及ぼすとの予想です

INGは「英政界に垂れ込める暗雲が10月までに消え去るとは思わない」と指摘。英国とEUがアイルランドとの国境問題について具体的に合意しない限り、ポンド相場が大幅に押し上げられることはないと述べました。

ポンドは現在、前日比0.1%高の1.3028ドル前後で取引されています。

ちなみに直近のイベントとして、イングランド銀行が8月2日に予定する次回の金融政策委員会(MPC)では利上げが予想されており、利上げ確率は、76%と見込まれています。

 → いつ利上げ?アメリカ、ユーロ、イギリス利上げ時期に注目

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英ポンド、8月利上げでも1.27ドル台へ下落か

INGは、英イングランド銀行(中央銀行)の8月の利上げを見込みつつも、7-9月期中にポンド相場が1.27~1.28ドルへ低下すると予想している。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る先行き不透明感が経済に悪影響を及ぼすという。

 INGは「英政界に垂れ込める暗雲が10月までに消え去るとは思わない」と指摘。英国とEUがアイルランドとの国境問題について具体的に合意しない限り、ポンド相場が大幅に押し上げられることはないと述べた。

 ポンドは現在、前日比0.1%高の1.3028ドル前後で取引されている。

出典:FXニュースレター

イギリス利上げ 2018年5月は延期、次回は2018年8月利上げか?

英イングランド銀行(中央銀行)のマーク・カーニー総裁は22日、数カ月以内に追加利上げに動く可能性を示唆した。

同行は以前、5月の利上げの可能性を示唆していたが、結局は政策金利を据え置いた。下院財政委員会で証言に臨んだブリハ氏が目先の利上げの可能性を示唆したことから、市場では8月の利上げ観測が強まりそうだ。

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イギリス利上げいつ?2018年8月利上げの見通しでポンド高へ

【まとめ】イギリス2018年8月に利上げもEU離脱(ブレグジット)問題でポンド安へ

2018年8月にイギリスの利上げが行われましたが、ポンドドル相場は下落しました。

背景として、イギリスのEU離脱(ブレグジット)問題が進んでいない事への懸念でポンドドル安が続いています。

今後もユーロ圏とのブレグジット交渉では難しい局面が予想され、イギリスの政局運営は困難な見通しです。このような状況から、ポンド相場において明るい材料が想像できないため、ポンド安相場となっています。

今後大きく動きそうなポンドドルに是非注目してみて下さい。

 

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