ブレグジットの影響でイギリス経済とポンドが今後急落する理由

ブレグジット影響

【2019年4月3日 更新】

 ※【追記】2019年3月29日 イギリス議会で「EU離脱協定案」が否決(3回目)されました。
 ※【追記】2019年3月15日 イギリス議会で「EU離脱の期日延期」が可決されました。
 ※【追記】2019年1月16日 イギリス議会で「EU離脱協定案」が否決されました。

 

ブレグジットが企業トップの意思決定に重くのしかかっており、イギリスのブレグジットに関するリスクは企業トップらの最大の懸念材料となっています。

企業投資は縮小しており、今後もブレグジット不安から企業が設備投資をためらうことが予想されるため将来のイギリス経済には不安がつきまといます。さらにイギリスの景気悪化はポンドの大幅安を招くと予想されます。

今後、ブレグジットの影響でイギリス経済とポンドが暴落する可能性とその理由について詳しく解説します。

 

【追記】2019年4月3日

目次



■【重要】EU離脱に向けて今後の予定

今後、EU離脱に向けては、イギリス国内及びイギリス・EU間で下記のような予定が組まれています。

  • 3月12日 イギリス議会 メイ首相の修正案採決 → 否決へ
  • 3月13日 イギリス議会 修正案否決の場合、「合意なき離脱」→ 否決へ
  • 3月14日 イギリス議会 「合意なき離脱」否決の場合、延期を採決へ
  • 3月20日まで イギリス議会 メイ首相の離脱協提案採決
  • 3月21・22日 EU首脳会談
  • 3月29日 EU離脱期限 → 4月12日に延期先送り
  • 3月25日~29日 イギリス議会 メイ首相の修正案採決 → 否決へ
  • 4月10日 臨時 EU首脳会談
  • 4月12日 EU離脱期限

■イギリス合意なき離脱の可能性高まる

イギリス議会は29日、EU離脱協定案の3回目の採決を行い否決しました。政府は4月12日までに新たな方針をEUに示す必要がありますが、代替案を決められる見通しは全くありません。

EUは期限直前の4月10日に臨時の首脳会議を開くことを決めました。イギリスが代替案を提示できず、結果的に合意なき離脱になる可能性も出てきました。

■「合意なき離脱」か「長期化」へ

イギリス議会で離脱案の承認が得られなかったイギリスでは、

  • 合意がないまま離脱
  • はるかに長い延期を求める

かを4月12日までに決断する必要性がありますが、現実的には「合意なき離脱」の可能性が高まる事となります。

■メイ首相、EU離脱の再延期を要請へ

昨日、4月2日のニューヨーク時間には「メイ首相、EU離脱の(4月12日以降への)再延期を要請へ」との報道が流れポンドドルは1.3140ドル台へ130pipsの急上昇となりました。

 

【追記】2019年3月15日

イギリス「EU離脱の期日延期」可決

ポンドはイギリス議会で予想通り「EU離脱の期日延期」が可決され、早くも市場の関心は、EUが「離脱延期を認めるか?」「認めるなら、どの程度の期間延長となるか?」に集まっています。

メイ首相は来週再び離脱協提案を議会採決にかける予定です。

■市場は「EU離脱延期がいつまでか?」に注目

今後は、20日までに離脱協定案で合意できれば短期の延期(6月30日まで)を、合意できない場合は長期の延期をEU側に要請することになります。 いずれの場合も来週21日、22日開催のEU首脳会議で承認される必要があります。

市場の関心は、EUが

  • 「離脱延期を認めるか?」
  • 「認めるなら、どの程度の期間延長となるか?」

に集まっています。

■【重要】EU離脱に向けて今後の予定

今後、EU離脱に向けては、イギリス国内及びイギリス・EU間で下記のような予定が組まれています。

  • 3月12日 イギリス議会 メイ首相の修正案採決 → 否決へ
  • 3月13日 イギリス議会 修正案否決の場合、「合意なき離脱」→ 否決へ
  • 3月14日 イギリス議会 「合意なき離脱」否決の場合、延期を採決へ
  • 3月20日まで イギリス議会 メイ首相の離脱協提案採決
  • 3月21・22日 EU首脳会談
  • 3月29日 EU離脱期限

今後は、20日のイギリス国内の「EU離脱の期日延期に関する」採決、21日開催の「EU首脳会談」に注目が集まります。

  • EUは離脱延期を認めるのか?
  • 認めるなら、延期期日はどの程度になるのか?
  • メイ政権は今後どうなるのか…?

に関心が向いているようです。

ちなみに、延期期限はEUより最大でも「5月23日まで」と言われているようですがどうなるのでしょうか?イギリス国内では「6月30日」という声が出ているようですが…。

しかし、ロイター通信によると、EUのトゥスク大統領は、イギリスのEU離脱について少なくとも1年に及ぶ長期の延期を想定しており、イギリスが離脱再検討の時間を必要とする場合、長期の延期を承認するようEU首脳会議に求める考えを示しています。

そのような感じなので、市場では、まだまだポンド相場はどうなるか先が全く読めません…。

■ポンド相場は大荒れ

4日前のポンドは300pipsもの爆上げ…。そしてなんと3日前は一気に200pipsの急落…。そして、2日前は300pipsの急上昇…。とジェットコースター相場で生きた心地がしないのではないでしょうか…?連日、乱高下のポンドも、昨日はやや落ち着いた動き…?

そうは言っても、1.3330ドル台から1.3210ドル台への120pipsの下落ですから、もはや感覚がマヒしているかも…。最近のポンド相場から考えると、120pipsの動きが小さく感じられてしまいます…。

ポンド相場は、今後もまだまだ波乱が予想されるため、大きなポジションを持つことは大きなリスクを背負う事になるので、くれぐれも自己判断でご注意下さい!ポンドのポジションをお持ちの方は、急な相場変動によるロスカットにご注意下さい…。

 ■詳しくはこちら
 → 昨日のFX収支(2019年3月14日)。ドル上昇!円安ドル高の原因は?

 

【追記】2019年1月16日

■EU離脱否決でポンドドルの今後の為替見通しはどうなる?

内閣が支持を表明した欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)案は2019年1月15日、英議会で圧倒的多数決により否決されました。

今後「合意なき離脱」が現実味を増せば、ポンドドルは1.20~1.25ドルまで下落。市場は既に、EU離脱を織り込んでいる…という見方もあり、英政府によるEU離脱撤回宣言となれば、ポンドが逆に上昇する可能性もあります。

今後のポンドドル相場の見通し、詳しくはこちら。
 → EU離脱否決でポンドドルの今後の為替見通しはどうなる?

EU離脱否決でポンドドルの今後の為替見通しはどうなる?

 

【追記】2018年11月30日

ポンドドル イギリス議会でEU離脱否決なら1.20ドルへ下落の見通し

イギリスが先日、EUと合意した「離脱協定案」は12月11日に議会で採決が行われることになりましたが、否決されるリスクも大きく、万が一、否決された場合、ポンドは1.20~1.25ドルまで下落し、可決されれば1.35~1.40ドルまで急上昇するとANZは予想しています。(ポンドは現在、1.2816ドル)

 詳しくはこちらをご覧下さい。
 → ポンドドル イギリス議会でEU離脱否決なら1.20ドルへ下落の見通し

ポンドドル イギリス議会でEU離脱否決なら1.20ドルへ下落の見通し

 

【追記】2018年11月2日

■ポンドドル予想 イギリスEU離脱不安で1.20ドルへ下落予想

ポンドドル日足チャート

今後のポンドドル予想ですが、今後高値をつけたとしても「1.30ドル」程度にとどまり、2019年1月には「1.20ドル」までの下落が予想されます。

ドイツの銀行である「DZバンク」の予想では、イギリスが欧州連合(EU)と合意できないままEU離脱(ハードブレグジット)すれば、1ポンド=1.05ドルまで大幅下落するという予想をしています。
 → ポンドドル イギリスEU離脱問題で1.05ドルへ下落の可能性!

ポンドドル イギリスEU離脱問題で1.05ドルへ下落の見通し?

金融大手の米バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BAML)が「イギリスが合意のないままEUから離脱した場合、世界の中央銀行は外貨準備として保有しているポンドのうち合計1000億ポンドを売却する可能性がある」との調査結果を報告しています。

また、投資家は来年3月29日のEU離脱期限内の合意に向けてイギリスに残された時間は少ない…と警戒しています

イングランド銀行(中央銀行)は(2018年8月)利上げしましたが、それでもポンドの下落が続いています。いったいいつまでポンド安は続くのでしょうか?

今後さらに、EU離脱(ブレグジット)の影響でイギリス経済とポンドが暴落する可能性もあります。

■ポンド円予想

ポンド円日足チャート

ポンドドルの下落が予想される中、ポンド円も下落相場が予想されます。

ポンド円の場合、ドル円相場の影響が大きいので、ポンドドルと全く同じ動きにはなりませんが、ポンドドルの下落相場が続くようであれば、当面の高値は150円と見て、今後中長期的には、140円割れの展開が予想されます。

 

【追記】2018年7月11日

ポンド急落 EU離脱(ブレグジット)問題で大臣が相次ぎ辞職

テリーザ・メイ首相が7月6日に欧州連合(EU)離脱に関する提案を盛り込んだ白書をまとめて以降、大臣クラスの辞任は3人となり外国為替市場で英ポンドが急落しています。

メイ首相率いる保守党はEU離脱条件を巡って意見が割れており国内の政局が不安定化しています。メイ首相は、昨年の総選挙で過半数割れに陥って以来の危機を迎えています。

今後、ブレグジットの影響でイギリス経済とポンドが暴落する可能性とその理由について詳しく解説します。

 → ポンド急落 EU離脱(ブレグジット)問題で大臣が相次ぎ辞職

2019年ポンド急落の理由はイギリスEU離脱(ブレグジット)問題

 

【追記】2017年12月11日

ブレグジット交渉(離脱合意)でポンドどうなる?

イギリスとEUは6カ月にわたる交渉の末に離脱条件を巡り大筋合意。通商協議に進む道が開けた。

ブレグジット交渉の行方に敏感に反応するポンド相場は同日午前遅い段階で、対ドルでほぼ横ばいの1.347ドル、対ユーロでは0.28%上昇している。前日7日には合意間近との報道を手掛かりに対ドルで0.6%上昇する場面もあった。

多くのアナリストは、ポンドやその他の英国資産がEU離脱(ブレグジット)を懸念した低迷から脱することができるとは依然として考えていない。

1.35ドルと1.15ユーロをやや下回る現在のポンド相場が、16年6月の国民投票直後に近い水準であることは当然かもしれない。

ブレグジット交渉進展、ポンド相場に追い風吹くか

 英国と欧州連合(EU)は8日、通商協議入りに向けて一歩前進した。だが多くのアナリストは、ポンドやその他の英国資産がEU離脱(ブレグジット)を懸念した低迷から脱することができるとは依然として考えていない。

 英国とEUは6カ月にわたる交渉の末に離脱条件を巡り大筋合意。通商協議に進む道が開けた。ブレグジット交渉の行方に敏感に反応するポンド相場は同日午前遅い段階で、対ドルでほぼ横ばいの1.347ドル、対ユーロでは0.28%上昇している。前日7日には合意間近との報道を手掛かりに対ドルで0.6%上昇する場面もあった。

 ポンドの対ドル相場は足元で2016年6月の英国民投票以来の高値に迫っている。8日の合意はポンドに政治的な循環から脱する機会をもたらすとみるアナリストもいる。一方、特に合意内容を疑問視する向きは、新時代の到来を懐疑的な目で見ている。

 アリアンツ・グローバル・インベスターズの債券運用担当者、マイク・リデル氏は「実際に合意された内容を見てみると、とても合意とはいえない」とした上で「課題を棚上げしただけだ。そうした課題は通商交渉の終わりまで残る」と語った。

 EU離脱を巡る投資家の強い警戒感が後退する中、ポンド相場は4月から上げ基調が続いている。

 市場の懸念が和らいでいることを指す手掛かりの一つは、過去10週のうち6週で投機筋によるポンドの買い持ちが売り持ちをやや上回ったことだ。米商品先物取引委員会(CFTC)によると、これは弱気な投資より強気な投資が多いことを意味する。それまで投機筋は98週連続でポンドを売り越していた。

 野村の通貨ストラテジスト、ジョーダン・ロチェスター氏は「来年の大きな変化は、ブレグジット交渉に対する市場の感応度が大幅に落ちることだろう」と語った。18年を迎える中でポンドは1.40ドル前後に値上がりすると、同氏は予想している。

 INGの外為ストラテジスト、ビラジ・パテル氏は、ポンドが目先1.36ドルまで上昇し得るとみている。ただ「まだ厳しい場面が待ち構えている」と話し、それ以上の値上がり余地は乏しいとの見方を示した。

 今後のポンド相場の鍵を握るのは、英国に投資資金がどれだけ還流するか、また新通商協定で英国がEU市場へのアクセスをどれだけ維持できるか、といった点だ。

 投資家やアナリストは8日午前、合意条件を点検したが、多くは納得できずにいるようだ。

 アリアンツ・グローバルのリデル氏は、発表文を踏まえると、市場が政治面での進展に肯定的に反応した場合でも、ポンドと英国債について弱気の見方を維持すると語った。「相場が突き抜ける、つまりポンドか英国債利回りが大幅に上昇する場合、私はその逆の立場を取る」と話した。

 英10年債の利回りは8日、前日の1.25%から1.32%前後に上昇した。英国債利回りは昨年の国民投票以降、低下傾向にある。16年8月には0.5%にまで下げた。

 8日の声明は、代替になる協定が交わされない場合はEU単一市場および関税同盟の規則との「完全な調和」を維持するとしている。英政府はEU単一市場から脱退する方針を掲げており、そうした約束の実施には不透明感が漂う。

 ラボバンクのシニア通貨ストラテジスト、ジェーン・フォーリー氏は「今朝の発表は、アイルランド国境についての疑問に完全に答えていない」と指摘した。英国とアイルランドの両政府が北アイルランドとアイルランドとの国境問題をどう扱うかが交渉の争点だ。

 フォーリー氏は「まだ英国の経済的整合性が問われる」と話した。

出典:Dow Jones(THE WALL STREET JOURNAL)

ブレグジット巡る英EU合意、道のりはまだ長い

 英国は欧州連合(EU)離脱交渉で突破口を開いたと吹聴している。だがむしろ、これから立ちはだかる政治、金融、経済のより大きな問題と立ち向かうための小さな一歩に過ぎない。

 英政府は8日、6カ月の交渉を経て、いくつかの厄介な問題をおおむねEU側の要望に添う形で片付けた。英国はEUに対する巨額の未払い金を清算し、双方が互いに市民の権利を尊重することで合意した。北アイルランドとアイルランドの国境問題にはその場しのぎの対処を施し、EU離脱に伴う最も深刻な障害の1つを先送りした。

 英国とEUの将来に関するさらに大きな問題の議論がここから始まる。経済や金融市場にとっての帰結を予測するのはいまだに難しい。

 何の合意もなければ当然ながら、市場にとってさらに悪い知らせとなっただろう。EU離脱交渉の動向を色濃く映すポンド相場は、今週初めに合意の期待が高まると上昇し、現在はドルに対して年初来9%上昇した水準にある。交渉が決裂して英経済の痛手となるリスクが低下し、8日の英国債市場で利回りも上昇した。

 この日の合意は、2019年3月に英国がEUから一気に追い出されることを避け、貿易体制の協議で時間を稼げるような移行期間の話し合いに道を開くものだ。

 EU離脱を巡る先行き不透明感は、英経済の見通しを曇らせている。今年は世界的に力強かった成長から取り残された。EU離脱に関して企業や消費者の信頼感が強まれば、主要な貿易相手からより多くの利を得られるようになるだろう。しかし、金融のハブとしてのロンドンの地位をはじめ、非常に大きな問題が未解決のまま残っている。

 究極的に、英国は将来に向け何を望むのか、まだ決断を下していない。EUと足並みをそろえようとすれば、その他の国と貿易交渉を進める能力が損なわれる。ドナルド・トゥスクEU大統領は8日、移行期間中は英国がEUの規定に影響力を及ぼすことはできないが、それを尊重すべきだと提唱した。EU離脱後の英国が最終的にたどり着く立場がここだとすれば、EU離脱に賛成した人と反対した人のいずれも満足させられそうにない。アイルランド国境問題も解決にはほど遠い。英EU離脱交渉を左右する主要な課題として後に再び浮上してくる可能性が高い。

 難しい決断が控えているのはこの先だ。1.35ドルと1.15ユーロをやや下回る現在のポンド相場が、16年6月の国民投票直後に近い水準であることは当然かもしれない。前進はあったが、大した前進ではない。EU離脱への道のりはまだまだ長い。

出典:Dow Jones(THE WALL STREET JOURNAL)

ブレグジット交渉不安で今後イギリスへの企業投資が減少

イギリス政府のデータによると、昨年は2009年以来で初めて投資が落ち込み、その後の一連の全国調査で、ブレグジットが企業トップの意思決定に重くのしかかっているということが分かりました。調査対象となった最高財務責任者(CFO)の3分の1は、設備投資が向こう3年間に減少するとみていて、ブレグジットに関するリスクは企業トップらの最大の懸念材料でした。

ブレグジット不安から企業が設備投資をためらう現状をみると、未来のイギリス経済には不安がつきまといます。さらにイギリスの景気悪化はポンド安を招くと予想されます。

英国の企業投資が減少、ブレグジットで不透明感

 【ロンドン】英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)が近づくなか、企業が英国での投資計画を延期していることを示す証拠が増えている。

 政府のデータによると、昨年は2009年以来で初めて投資が落ち込んだ。その後の一連の全国調査で、ブレグジットが企業トップの意思決定に重くのしかかっているということが分かった。

 英国は政治的混乱に陥っている。6月の総選挙で与党保守党が過半数割れとなり、テリーザ・メイ首相の求心力が失われると、離脱への道筋に関する不透明感は増した。ブレグジットの条件を巡る交渉はすでに始まっている。閣僚らは、企業に対応の余地を与えるための移行期間についてEUとの合意を目指すとする一方で、それがどういう形になるのかについて曖昧な印象を与え、企業をいら立たせてきた。

 フィリップ・ハモンド財務相は不透明感によって企業がためらっていると話す。7月、英BBCに対して「投資に関する裁量権があり、先送りできる企業がそうしているのは完全に明白だ」とし、「企業は将来の英国と欧州の関係がどのようになるかがより明確になるのを待っている」と述べた。

 ブレグジット支持派は、英国のEU離脱が企業投資に及ぼす影響を評価するには時期尚早だと主張する。

 ブレグジット支持派でロンドンのコンサルティング会社ヨーロップ・エコノミクスの業務執行取締役を務めるアンドリュー・リリコ氏は「逸話は複数あってもデータではない」と語る。企業投資が落ち込む可能性は高いと認めつつ、新たな貿易協定がいずれ利益をもたらすことになると述べた。

 英中銀イングランド銀行は3日、2017年の企業投資成長予測を0.75%ポイント下方修正して1%とし、来年の予測を0.5%ポイント下方修正して2.75%とした。

 イングランド銀行のマーク・カーニー総裁はハモンド財務相の見解に同調。2020年の投資水準予測は、ブレグジットの是非を問う国民投票直前の予測水準を20%も下回っていると述べた。

 英国産業連盟(CBI)が360社近い企業を対象として実施した最近の調査では、ブレグジットが投資判断に影響してきたとする企業が40%に上り、そうした企業のほぼすべてが影響はマイナスだったと述べた。

 CBIのキャロリン・フェアバーン事務局長は7月上旬、「関税、官僚主義的手続き、規制など、複数の問題でまったく見通しが立っていない。こうしたことはすでに企業の判断に長い影を落としている」と指摘。「その結果、投資判断が少しずつ延期されたり消滅したりしている」と述べた。

 企業は投資の棚上げを声高に発表することもなければ、事業がうまくいっていないとあえて示唆することもない。

 だがフェアバーン事務局長は名指しこそ避けたが、欧州の電子工学大手が最近、英国にイノベーションセンターを建設する計画を棚上げにしたと明かした。

 大手会計事務所デロイトが実施した今年の下期についての調査でも、企業幹部が悲観的になっていることが分かった。調査対象となった最高財務責任者(CFO)の3分の1は、設備投資が向こう3年間に減少するとみていた。ブレグジットに関するリスクは彼らの最大の懸念材料だった。

 英国の自動車産業は昨年製造した170万台の80%を輸出した実績を持つが、今年は投資を大幅に手控えている。業界ロビー団体の英自動車製造販売協会(SMMT)によると、今年上期の投資はわずか3億2200万ポンド(4億1900万ドル)にとどまった。下期もそのペースが維持された場合、投資額は2016年比で60%の減少となる。2016年の投資額は2015年比で約30%の減少だった。

 米フォード・モーターなど自動車大手は投資計画を推し進める前に、ブレグジット後の英国の貿易協定が明確になることを期待している。

 欧州フォードの政府担当副社長、アンドリュー・マッコール氏は「わが社には、ブレグジットの交渉期間中に下さなければならない重大な投資判断がある」と明かした。「われわれは交渉の行方を見守っていく」

 イタリアのねじメーカー、アグラティ・グループのパオロ・ポッジCEOは、数年にわたって2ケタ成長を示してきた英国からの注文が、第2四半期に10%も減少したと述べた。同社は、英国内で自動車を製造しているメーカー(独フォルクスワーゲンや仏プジョー・シトロエン・グループなど)に部品を供給している。

 「力強い成長を示した期間の後の調整など、いろいろなことが起きているが、ブレグジットも確かに悪化要因となっている」とポッジCEOは言う。

 2019年3月のブレグジットを控えて投資をためらう企業の姿勢は、公式な経済データに表れ始めている。

英国統計局が発表したデータによると、第1四半期の企業投資はわずか0.6%増で、昨年第4四半期の0.9%減を完全には相殺できなかった。第2四半期の速報値は8月下旬に公表される。

 2016年通年の企業投資は2009年以来初めて前年比で縮小した。英国企業はかなりの利益を上げており、失業率がこの40年以上で最低の4.5%ということを踏まえると、投資の落ち込みぶりは異常である。失業率が低いと、企業は省力設備への大型投資を促進しようとするのが普通だ。

出典:Dow Jones

 

【追記】2017年8月25日

ブレグジットで大打撃 今後のイギリス食品業界も

イギリス食品業界に関する調査によると、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)に伴う不透明要素のため従業員が英国から出国を考えていると答えた企業は全体の約半数に上った。

英食品業界 ブレグジットで打撃も EU出身者が出国、調査=ロイター

ロイター通信によると、24日に公表された英食品業界に関する調査によると、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)に伴う不透明要素のため従業員が英国から出国を考えていると答えた企業は全体の約半数に上った。

食品加工は英製造業部門の最大部分を占め、移民に大きく依存している。ただこれまでのところ、ブレグジット関連の交渉は自動車生産や航空宇宙部門が中心となっている。

調査によれば、ブレグジット決定の直接的な結果としてEU出身の従業員が将来を見直していると回答したのは、農家、食品加工業、スーパー、レストランなど食品供給チェーンを構成する企業の47%に達した。

また、約3分の1の企業でEU出身の従業員が既に退社したほか、36%がEU出身者を確保できなければ事業が立ち行かないと答えた。英国には200万人のEU出身労働者がおり、このうち約5分の1が食品・飲料供給チェーンで雇用されている。

出典:FXニュースレター

 

【追記】2017年9月1日

EU離脱(ブレグジット)交渉難でポンド安の見通し ポンドとユーロのパリティ予想

英国が無秩序な形で欧州連合(EU)を離れる可能性が懸念され、英ポンド相場が下落している。EUのミシェル・バルニエ首席交渉官は31日までの英EU離脱交渉について「十分な前進にはほど遠い」と述べた。

為替市場ではその他にも、「交渉の結末が見えない状態が長引くほどポンドの悪材料になる」「あまりにも先行き不透明でポンドの持続的な回復を見込めない」などの声が出ています。

また、英国のEU離脱計画を巡る不安感からポンド相場がユーロとのパリティ(等価)に向かうとの見方も出ています。

NHKニュースによると、イギリスのEU=ヨーロッパ連合からの離脱をめぐる交渉は、イギリスが支払うことになっていた巨額の分担金の清算などをめぐって双方の溝が埋まらず、イギリス側が10月から始めたいとしている自由貿易協定など離脱後の関係をめぐる協議が大きくずれ込むとの見方が強まっています。

英ポンドが下落、EU離脱交渉の不調で

 英国が無秩序な形で欧州連合(EU)を離れる可能性が懸念され、英ポンド相場が下落している。EUのミシェル・バルニエ首席交渉官は31日までの英EU離脱交渉について「十分な前進にはほど遠い」と述べた。

 英金融サービス会社ETXキャピタルで上級市場アナリストを務めるニール・ウィルソン氏は「交渉の結末が見えない状態が長引くほどポンドの悪材料になる」と指摘した。

 欧州市場午後の取引でポンド相場は前日比0.4%安の1.2877ドル前後。最近の好調な米経済指標もドル高に寄与している。ユーロに対しては0.3%ポンド安の1ユーロ=0.9218ポンド付近をつけている。

 金融コンサルティング会社FXナレッジの創業者でチーフストラテジストのオードリー・チャイルドフリーマン氏は、英国のEU離脱計画を巡る不安感からポンド相場がユーロとのパリティ(等価)に向かうとの見方を示した。「あまりにも先行き不透明でポンドの持続的な回復を見込めない」という。

出典:Dow Jones

英EU離脱交渉、分担金清算めぐり溝埋まらず、協議遅れも=NHK 

NHKニュースによると、イギリスのEU=ヨーロッパ連合からの離脱をめぐる交渉は、イギリスが支払うことになっていた巨額の分担金の清算などをめぐって双方の溝が埋まらず、イギリス側が10月から始めたいとしている自由貿易協定など離脱後の関係をめぐる協議が大きくずれ込むとの見方が強まっている。

イギリスとEUによる離脱をめぐる交渉は、3回目の協議が先月28日からベルギーの首都ブリュッセルで行われた。

出典:FXニュースレター

英国、EU離脱後に港湾の混乱や食料不足も=BRC

 英国小売業組合(BRC)はリポートで、英政府が迅速に行動して関税や輸入に関する包括的な枠組みを欧州連合(EU)と新たに定めなければ、港湾が混乱し食料不足を招くとの考えを示した。

 遅れや混乱、費用の増大なしに輸入を続けられるシステムを導入できない場合、スーパーで品切れが目立ち始め、商品の価格が上昇する可能性があるという。

 リポートによると、何ら合意のないままEUから離脱すれば、港湾で最大2~3日の遅れが生じる得る。BRCのヘレン・ディッキンソン最高経営責任者(CEO)は「港湾での遅延問題が関税協定だけでは解決できないかもしれない」と指摘。「2019年3月に向けサプライチェーン(供給網)で混乱がなく商品が陳列棚に確実に届くようシステムを準備するには、安全、通行、運送、運転手、付加価値税(VAT)などの項目で合意が必要だろう」と述べた。 

出典:Dow Jones

今後のポンドはEU離脱(ブレグジット)交渉が重要

ポンド相場の今後の見通しとしては、イギリスのEU離脱(ブレグジット)交渉に残された時間が減っていく中で多くの難題 が待ち構えています。

今後のユーロとのブレグジット交渉では難しい局面しか想像できず、イギリスの政局運営には困難しか見えてきません。このような状況から、ポンド相場において明るい材料が想像できないため、売りを建てるなら絶好のタイミングと考えます。

今後のポンドの投資運用プランとしては、ポンド円で売りを建玉しても良いですが、私のおすすめは「ポンド/ドル」の売りです。ポンド安の勢いが強く、長期的には米国の利上げ期待などの影響もあり「ドル高」の期待も高い今、「ポンド/ドル」の売りがおすすめです。

ポンドドル売り おすすめの2つの理由

市場では、利上げに消極的な英中銀の動きを受け、弱い動きとなっているポンド相場ですが、今後、私は ポンドドル ユーロドルの売りを強くおすすめします。その理由として、

  • 今後長期的な下落相場が期待できる
  • 実はスワップが魅力的

という2つの理由があります。

今後のポンドドル相場を日足チャートから予想

下のチャートを見て下さい。

私の予想では、9月上旬に1.2600ドルまで下落。その後、若干の売り買い調整後、再度ポンドドルの下落トレンドとなり、12月上旬頃には1.2000ドルまでポンド安ドル高へと一気に下落が進むのではないかと予想します。

ポンドチャート

さらに、ポンドドルの売りをおすすめする2つ目の理由としては、現在のスワップが豪ドル円と同じぐらいあり中長期の投資運用にもおすすめだからです。

 

【6月5日追記】ポンドドル相場下落

下のチャートを見て下さい。

4月17日に高値 1.43761ドルを付けた後、一気に下落。一気に1.33ドル台まで下落しました。

チャート上に引いた「黄色」の補助線を下抜けている状況で、今後の展開が読めない状況です。

 ※【追記】2018年6月5日チャート更新しました

ポンドドル日足チャート

 

ポンドドルはスワップが高く長期運用に最適

現時点で、ポンドドルの売りのスワップは

  • ポンドドル売り 45円

です。

これがどのくらい魅力的かと言うと、高いスワップで有名な「NZドル円」「豪ドル円」「ドル円」と比べてみるとよくわかります。

  • NZドル買い 43円
  • 豪ドル円買い 41円
  • ドル円買い 43円

このように、ポンドドルの売りのスワップが高く、長期の運用に最適です。

【まとめ】ポンドドル予想 チャート推移から今後の長期見通しが分かった

イギリス政府のデータによると、昨年は2009年以来で初めて投資が落ち込み、その後の一連の全国調査で、ブレグジットが企業トップの意思決定に重くのしかかっているということが分かりました。調査対象となった最高財務責任者(CFO)の3分の1は、設備投資が向こう3年間に減少するとみていて、ブレグジットに関するリスクは企業トップらの最大の懸念材料でした。

2016年通年の企業投資は2009年以来初めて前年比で縮小しています。英国企業自体はかなりの利益を上げており、失業率がこの40年以上で最低の4.5%ということを踏まえると、投資の落ち込みぶりは異常です。

通常、失業率が低いと企業は省力設備への大型投資を促進しようとするのが一般的であり、本来であれば、低い失業率→企業の設備投資増へと繋がります。しかし、ブレグジット不安から企業が設備投資をためらう現状をみると、未来のイギリス経済には不安がつきまといます。さらにイギリスの景気悪化はポンド安を招くと予想されます。

このような状況から、ポンド相場においては、売りを建てるなら絶好のタイミングと考えます。

今、私がポンドドルの売りをおすすめするのは、

  • 今後長期的な下落相場が期待できる
  • 実はスワップが魅力的

という2つの理由があるからです。

「売り」と聞くと、「?」と思うかもしれませんが難しいことはありません。(実は私も最初は食わず嫌いでした…)要するに、高いときに「売り」、安くなったら「決済」すればよいだけで「ドル円買い」の売買となんら違いはありません。

今後大きく動きそうなポンドドルに是非注目してみて下さい。

私の予想では、9月上旬に1.2600ドルまで下落。その後、若干の売り買い調整後、再度ポンドドルの下落トレンドとなり、12月上旬頃には1.2000ドルまでポンド安ドル高へと一気に下落が進むのではないかと予想します。

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