2019年のFRBは資産縮小(バランスシート縮小)どう進める?

バランスシート縮小

ドナルド・トランプ大統領はFRBに対し、資産縮小の停止を呼び掛けています。

2019年のFRBは資産縮小(バランスシート縮小)どう進めるのか?に注目が集まっています。



■2019年のFRBは資産縮小(バランスシート縮小)どう進める?

FRBによるバランスシート縮小が市場に混乱をもたらしていると主張する投資家もいます。

金融危機以降、FRBは長期金利を押し下げるため債券買い入れに踏み切った。その結果、2008年以前には1兆ドルに満たなかったバランスシートが14年には4兆5000億ドル超に膨らんだ。17年終盤からは満期を迎える保有債券の再投資を減らし始め、バランスシートは先月までに4兆1000億ドルに縮小。20年半ばには3兆5000億ドルに減らす予定だ。

ジェローム・パウエル議長は、資産縮小が最近の市場変動の一因になったとは思わないと述べている。ただ、当局者の間でそれとは異なる結論に至った場合、資産縮小ペースが調整される可能性はある。FRBは今のところ、資産を圧縮する幅広い取り組みから脇道にそれることには後ろ向きだ。

資産縮小どう進める? 熱帯びるFRBの内部議論 

米連邦準備制度理事会(FRB)内部で、バランスシートを縮小した後のポートフォリオ構成をどうするべきかを巡り、議論が熱を帯びている。

 9日公表された12月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、数年前の予想に比べ、ポートフォリオの規模を拡大する方向に議論が傾きつつあるようだ。短期国債の保有比率が引き上げられる可能性がある一方、一部の当局者は住宅ローン担保証券について、徐々に売却して保有縮小を急ぎたい考えだ。

 クリーブランド地区連銀のロレッタ・メスター総裁は先週のインタビューで、「われわれが正常化計画を発表した際は、バランスシートの資産構成を全て国債に戻す考えだった」と述べた。

 ドナルド・トランプ大統領はFRBに対し、資産縮小の停止を呼び掛けている。FRBによるバランスシート縮小が市場に混乱をもたらしていると主張する投資家もいる。

 金融危機以降、FRBは長期金利を押し下げるため債券買い入れに踏み切った。その結果、2008年以前には1兆ドルに満たなかったバランスシートが14年には4兆5000億ドル超に膨らんだ。17年終盤からは満期を迎える保有債券の再投資を減らし始め、バランスシートは先月までに4兆1000億ドルに縮小。20年半ばには3兆5000億ドルに減らす予定だ。

 ジェローム・パウエル議長は、資産縮小が最近の市場変動の一因になったとは思わないと述べている。ただ、当局者の間でそれとは異なる結論に至った場合、資産縮小ペースが調整される可能性はある。FRBは今のところ、資産を圧縮する幅広い取り組みから脇道にそれることには後ろ向きだ。

 FRBが選ぶ方針は、景気全般に関する考え方よりも、ある程度は運用上の問題に左右される。

 FRBはこれまで、銀行システムにおける準備預金の水準を調整することでフェデラルファンド(FF)金利を誘導してきた。

 FRBは金融危機のさなかにこうした手法から離れ、債券買い入れを通して金融システムに資金をふんだんに注ぎ込んだ結果、準備預金は数兆ドル規模に達した。今ではFRBが資産を縮小する中、準備預金も減少している。

 FF金利を調整する従来の手法を恒久的に廃止すると決めるなら、準備預金やバランスシート全体の規模をこれまでよりも高水準に維持することが可能だ。複数の当局者は、金融システムに膨大な準備預金を残すことに異論はないとしている。

 先月のFOMCでは、債券保有の縮小規模を巡り2つの選択肢が検討された。

 選択肢の一つは、銀行システムの準備預金が十分縮小するまで債券保有を減らし、FF金利に上昇圧力をかけ始めるというもの。もう一つは、準備預金がそれほど少なくなる前に資産縮小を停止するやり方だ。

 UBSの米国担当チーフエコノミストで元FRBエコノミストのセス・カーペンター氏は、2つの選択肢のうち一方はバランスシートが3兆ドル強、もう一方は3兆5000億ドルになるとの見方を示している。

 ニューヨーク連銀の先月の調査で、米金融機関の約半数はバランスシート縮小について、20年4-6月期までに打ち切られると予想した。

 FRBは保有する国債の銘柄も決めなければならない。

 FRBの政策はここ10年、長期債券の保有が長期金利を押し下げ、金融市場と経済を刺激するという考え方に基づいて運営されてきた。長期国債の保有は理論上、投資家を株や社債などに比べ高リスクの資産に向かわせる。一方、短期国債を保有しても、ほとんど刺激効果は生じないとの考えだ。

 直近の議事要旨によると、2-3人の当局者が、国債発行残高の内訳を反映する形で財務省短期証券(TB)、中期国債、長期国債の保有を維持する案を支持した。この手法が国債市場に与える影響は中立的だ。

 一方、より多くの当局者は、償還期間の短いTBなどの保有比率を増やす案を支持しているようだ。長期国債への介入を図った危機時とは逆の手法となる。

 この手法は金融市場を刺激する効果が弱く、経済を支える効果も薄い。だが景気が減速すれば再び長期債の比率を高め、比較的容易に迅速な成長刺激策を講じることができる。

 FRB当局者はそれに加え、バランスシートの規模が安定すれば、住宅ローン担保証券を極めて緩やかなペースで売却するプログラムを導入することについても議論した。

出典:Dow Jones(THE WALL STREET JOURNAL)

 

【過去の記事より】2017年11月18日

■バランスシート縮小で今後どうなる?

FRBは先月、長期国債の償還資金の再投資縮小に着手した。国債の供給が増える時期に、FRBのバランスシート縮小による需要後退が重ねれば、長期債利回りをさらに押し上げる公算が大きい。

 

【過去の記事より】2017年11月2日

■ FRBバランスシート縮小を2017年10月開始

11月1日に米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を据え置くとともに、バランスシートの正常化プログラムは2017年10月に始まり、進行中だと述べた。

FRBは10月から、月額100億ドル(約1兆1200億円)ずつ保有証券を償還させることで資産を縮小開始。バランスシート縮小幅は四半期ごとに100億ドルずつ増え、最終的には500億ドルに引き上げる予定。

 

【過去の記事より】2017年9月22日

■2017年9月FOMC政策声明でバランスシート縮小10月開始を発表

米連邦準備制度理事会(FRB)は20日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を据え置くとともに、バランスシート縮小を10月から開始することを決めた。

2017年6月の「委員会の政策正常化の原則と計画に関する補遺」で説明したバランスシートの正常化プログラムに着手する。 FRBは10月から、月額100億ドル(約1兆1200億円)ずつ保有証券を償還させることで資産を縮小する。バランスシート縮小幅は四半期ごとに100億ドルずつ増え、最終的には500億ドルに引き上げる。

■FRBバランスシート(資産)縮小と日銀の量的緩和維持でドル円は円安ドル高へ

米FRBは早ければ9月にもバランスシート縮小(資産縮小)に着手するが、日銀は16日に量的・質的金融緩和を堅持させたことで日米のマネタリーベース伸び率格差は日本優位の方向が見込まれる。過度な円高を制御するほか、日本株は「過剰流動性のラストリゾート」として下支え要因となりやすい。 為替相場は今後、バランスシート縮小により円安ドル高の流れが予想されます。

 

【過去の記事より】2017年6月23日

■FRBバランスシート縮小で円安ドル高の為替相場へ

米FRBは早ければ9月にもバランスシート縮小(資産縮小)に着手するが、日銀は16日に量的・質的金融緩和を堅持させたことで日米のマネタリーベース伸び率格差は日本優位の方向が見込まれ、為替相場は今後円安ドル高の流れが予想されます。

これが過度な円高を制御するほか、日本株は「過剰流動性のラストリゾート」として下支え要因となりやすい。量的マネーの供給面では、ドルのダブつき回収を通じたドルの下支え要因となる可能性を秘めており、FRBがバランスシート縮小(資産縮小)に着手することで、為替相場は円安ドル高の方向性が見込まれます。

 → FRBバランスシート縮小で円安ドル高の為替相場へ

FRBバランスシート縮小で円安ドル高の為替相場へ

 

【過去の記事より】2017年6月8日

■FRB バランスシート圧縮(資産縮小テーパリング)で短期金利を引き上げへ

アメリカFRBは間もなく、バランスシート縮小(資産縮小テーパリング)計画を明確にして市場を落ち着かせようとするだろう。しかし、過去の失敗である2013年5月にアメリカFRBが招いた「テーパリングかんしゃく」の再来を回避することで頭がいっぱいのようだ。

 → 米FRB「資産縮小計画」テーパリングで短期金利を引き上げへ

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