ユーロ利上げは2019年10月以降の予想で今後もユーロ安の見通しか?

ユーロ利上げ

2018年6月14日開催のECBドラギ総裁会見で、少なくとも2019年夏まで利上げに踏み切らない「利上げ延期」方針を示したことが伝わり、ユーロが急落。ユーロ利上げは2019年10月以降の予想が強く、今後もユーロ安の見通しとなりそうです。

 

【追記】2018年6月19日



ユーロドル見通し ドラギECB総裁のハト派発言でさらにユーロ安か?

欧州中央銀行(ECB)が6月19・20日にポルトガルのシントラで開く年次フォーラムにで、もし、ドラギ総裁がハト派的なガイダンス(指針)を改めて示せば、さらなるユーロ売りとなり、為替相場はユーロ安が勢いづく可能性があります。

 → ユーロドル見通し ドラギECB総裁のハト派発言でさらにユーロ安か?

ユーロドル見通し ドラギECB総裁のハト派発言でさらにユーロ安か?

 

ユーロ利上げは2019年10月以降の予想で今後もユーロ安の見通しか?

欧州中央銀行(ECB)が2019年10-12月期より前に利上げする可能性はまだ低いと、ロンバー・オディエ・インベストメント・マネジメントは指摘している。同社のチーフ投資ストラテジスト、サルマン・アーメド氏は「当社では、ECBの利上げが2019年10-12月期以降になるとの見方を変えていない。貿易やイタリアに関するリスクが表面化していることもあり、経済指標が予想外に悪化するリスクに対応できる状態を保つのではないか」と述べている。

ECB、利上げは来年10-12月期以降か

欧州中央銀行(ECB)が2019年10-12月期より前に利上げする可能性はまだ低いと、ロンバー・オディエ・インベストメント・マネジメントは指摘している。

 同社のチーフ投資ストラテジスト、サルマン・アーメド氏は「当社では、ECBの利上げが2019年10-12月期以降になるとの見方を変えていない。貿易やイタリアに関するリスクが表面化していることもあり、経済指標が予想外に悪化するリスクに対応できる状態を保つのではないか」と述べている。

 量的緩和に関する決定を見直すためのハードルは非常に高いが、資産買い入れ策を縮小する中でも、ECBには緩和的な政策状況を維持できるだけの柔軟性があるだろうと述べている。

出典:Dow Jones(THE WALL STREET JOURNAL)

ユーロ急落の原因はECBの利上げ延期…ユーロドル下落は今後も続く?

ECB(欧州中銀)は6月14日の理事会で「量的緩和を今年9月以降月間150億ユーロに縮小、年内に終了する」決定をする一方で、「政策金利は少なくとも2019年夏まで据え置き」との見解を示し、かつ「保有債券の償還元本は必要な限り再投資する」とハト派姿勢を明示してユーロが売られ、ユーロ相場は大きく下落しました。

市場ではECBが来年夏に利上げするとの予想が多く、それより前の利上げを見込む予想もありました。しかし、ECBは「少なくとも2019年夏いっぱいは」政策金利を据え置く方針を示したことで、市場では失望感が高まり、ユーロ売りとなりユーロの大幅下落となりました。

ECB「QE終了と低金利延長」合わせ技

ECB(欧州中銀)は14日の理事会で「量的緩和を今年9月以降月間150億ユーロに縮小、年内に終了する」旨決定する一方で、「政策金利は少なくとも2019年夏まで据え置き」との見解を示し、かつ「保有債券の償還元本は必要な限り再投資する」とハト派姿勢を明示してユーロが売られ、ユーロ/ドルは22:15頃に一時1.1665ドル近辺へと軟調推移、ユーロ/円は21:55頃に128.67円近辺へと下落した。

なお、ECBは2018年インフレ率予測を従来の1.4%から1.7%に引き上げ、2019年予測も従来の1.4%から1.7%に引き上げた。量的緩和(QE)終了と超低金利の「19年夏まで据え置き」の絶妙な「合わせ技」にマーケットの初期反応はユーロ買い、その後急落を余儀なくされる等今回もドラギ・マジックに翻弄された。

出典:Dow Jones(THE WALL STREET JOURNAL)

ユーロ、1.17ドル台前半に下落 ECB利上げ「来年秋以降」で

欧州中央銀行(ECB)は14日の政策理事会で、債券買い入れ策を10月から月額150億ユーロ(約1兆9000億円)に減らし、12月末には終了することを決めた。

 ECBが政策声明を発表する直前に1.1818ドルをつけていたユーロ相場は、すぐに8日ぶり安値となる1.1719ドルへ下落した。

 市場ではECBが来年夏に利上げするとみる向きが多く、それより前の動きを見込む声もあった。だがECBは「少なくとも2019年夏いっぱいは」政策金利を据え置く方針を示した。INGの為替ストラテジスト、ビラジ・パテル氏は、これが一部の投資家のユーロ売りを促したと指摘した。

 パテル氏は目先、1ユーロ=1.17~1.19ドルでの推移が続きそうだとの見方を示した。

出典:Dow Jones(THE WALL STREET JOURNAL)

ユーロ高の下落はいつまで続く?週足チャートから分析

下のユーロドルの週足チャートを見て下さい。

 ※【追記】2018年6月5日チャート更新しました

ユーロ週足

今後のユーロドルの相場変動のトレンドとしては、上手の「水色」の斜めに引いた補助線に注目して下さい。

かなりざっくりとした大局的な予想になりますが、1.28ドル辺りを天井にして、大きなレンジ相場を形成する展開が予想できます。長期的には下落相場トレンドとなり、2018年に限って言えば、1.15ドル辺りへの半値戻し程度は手堅い線かな?と予想します。

上記のチャートを見ると、

  • 2008年は1.60ドルから1.25ドルへ「0.35ドル」の下落
  • 2010年は1.50ドルから1.20ドルへ「0.30ドル」の下落
  • 2012年は1.35ドルから1.20ドルへ「0.15ドル」の下落
  • 2014年は1.40ドルから1.05ドルへ「0.35ドル」の下落
  • 2016年は1.15ドルから1.03ドルへ「0.12ドル」の下落

というように、西暦の末尾1桁が偶数の年は大きな下落相場が展開されています。

逆に、西暦の末尾1桁が奇数の年では急上昇相場が起きています。

  • 2009年は1.25ドルから1.50ドルへ「0.25ドル」の上昇
  • 2011年は1.30ドルから1.50ドルへ「0.2ドル」の上昇
  • 2013年は1.30ドルから1.40ドルへ「0.1ドル」の上昇
  • 2015年は1.05ドルから1.15ドルへ「0.1ドル」の上昇
  • 2017年は1.03ドルから1.20ドルへ「0.17ドル」の上昇

このように、ユーロドルの値動きは非常に激しく、大きな変動が起きています。
 → 2018年は2年に一度のユーロ相場の大暴落が起こる?

ユーロドル売りを強くおすすめする2つの理由

最近のユーロドル相場は、ドル全面安の流れの中でドル売りユーロ買いが進みユーロ高となっている状態です。

今後のユーロドル相場ですが、私はユーロドルポンドドルの売りを強くおすすめします。その理由として、

  • 今後の見通しとして長期的な下落相場が期待できる
  • スワップが高くて魅力的

という2つの理由があります。

今後もユーロ安ドル高になる理由は?

今後もユーロ安ドル高になるのではないか?と予想する理由は、

  • ユーロ圏の利上げは2019年の秋まで据え置かれる見込み
  • 2017年のユーロ相場はファンダメンタルズ以上の過剰なユーロ高

という印象があり、2018年にはその過剰なユーロ高の調整局面となり、ユーロ安になるのでは?というのが予想理由です。

実態よりも、上がりすぎの感があるユーロ。
2018年のユーロ予想は、やはり長期的なユーロ安ドル高です。

では、次にチャートを見ながら、いくらぐらいまでユーロ安ドル高が進むのか理由とともに説明します。まずは、ユーロドルの値動きから見ていきましょう。

下のユーロドルの日足チャートを見て下さい。

 ※【追記】2018年6月5日チャート更新しました

ユーロ日足

現時点では天井がいくらぐらいになるか予想が難しいですが、先程、週足チャートを使って予想したように、1.28ドル辺りを天井にして下落相場となる予想です。

早ければ5月下旬に一度1.15ドル台をつけ、その後2019年1月頃には1.100ドルへ向かうのではないかと予想します。

私自身、含み損があと少しで解消ですが、今は待ち相場です…。

 

ECBとFRBの段階的縮小(テーパリング)を比較

下記の表のように、FRBの量的緩和の段階的縮小(テーパリング)と今回のECBの量的緩和の段階的縮小(テーパリング)を比較すると、ECBがハト派的だということが良くわかります。

  ECB FRB
資産買い入れ減額 段階的 直線的
減額後の対応 継続に含み 完全に終了
利上げへの移行 フォワードガイダンス強化 ※1 物価と雇用次第

特にECBの「段階的」という資産買い入れ減額や、「継続に含みを持たせている減額後の対応からハト派の印象が強いので、市場はユーロドル、ユーロ円ともに急落という反応をしたのでしょう。

 ※1 フォワードガイダンスとは何か
フォワードガイダンスとは、一般的には、金融政策に関する「将来(フォワード)」の「指針・方針(ガイダンス)」を示すことを意味します。今回のECBの「利上げへの移行」の場合は、ECBが今後、金融政策を決定する会合の内容をまとめた声明文や、その後の記者会見の場で「しかるべき状況が達成されるまで、金利を低位に据え置く」と、先行きの金融政策の運営方針を市場参加者に伝えることを意味します。

フォワードガイダンスの本質は市場とコミュニケーションをとることで先行きの金融政策に対して投資家を納得・安心させることで、それにより市場の混乱を避けることが狙いです。

【まとめ】ユーロ利上げは2019年10月以降の予想で今後もユーロ安の見通しか?

2018年6月14日開催のECBドラギ総裁会見で、少なくとも2019年夏まで利上げに踏み切らない「利上げ延期」方針を示したことが伝わり、ユーロが急落。

ユーロ利上げは2019年10月以降の予想が強く、今後もユーロ安の見通しとなりそうです。

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